21世紀記念SS 史上最大のリレーL「学園食糧難事情〜いかにして僕らは餓えに至ったか〜」VOL.1 投稿者:雅 ノボルと血を見た参加者達

 さて、試立りーふ学園で有名な所と言えば、なんでも売ってる第2購買部に
普通のものも、そーでないものも豊富で有名な図書館、何故か校庭にある屋台
に、魔術師がやってるカフェテリアと、大体騒乱と隣り合わせの所ばかり。

 だが忘れてはならない。一応、この学校にも普通の学生食堂なるものは存在
する。第一購買部である。
 ただ、その存在が地味っちくて、いまいちLには出てこないので、ちょろっ
とその様子を綴ってみる事にしましょう。

 史上最大のリレーL「学園食糧難事情〜いかにして僕らは餓えに至ったか〜」
     Written By Noboru MIYABI,Banji HIRASAKA,YAMAURA,OLH,T-star-reverse,
                Hajime Haruka,Raimu Mugenn,Hige4th,Sippo,YOSSYFLAME,
                SARUTO SASAKI,Dirksen,Xy-men,Genpachi,Hinowa Sumeragi,
                Toshinori Huyutuki & Tukasa He-noki
     
「ところで、昼飯どーするよ」
「今日は金あるからカフェテラスなんかどーだ?」
「ぐあー、腹減ったぜェ」
「金ねぇから食用アフロだなぁ」
 などと愚痴をこぼすのが、3時間目と4時間目の合間の休み時間の、2年の
教室である。
「にしても、ここの学食ってあんまり人気無いんだなぁ………」
 きぐるみの首のあたりから器用にカ○リーメイトを食べてるのは、誰言わん
とでも判るみやびんこと雅ノボルである。
「あー、金がそこそこならいくって程度だもんな、あそこは」
 となりの一般生徒が、なるべくきぐるみの隙間を見ないようにして、あいず
ちを返す。
「にしても……… 量もそこそこ、味もそこそこなんだよな……… って、を
ひ! あれを見ろあれをォ!」
 窓際にいた誰かの声に釣られて、教室にいた生徒がほぼ全員群がる。
「一体どうしたんだぁ?」
「なんだなんだ?」
「どしたのぉ?」
「みやびん! なんか見えるかぁ?」
 みやびんも窓のそばに来て、きぐるみにしこんだ視覚センサーを最大望遠に
して、生徒が指差す方を追っかけると………。
「ぐあ! ち……… 千鶴センセだよあれ! しかも………ずいぶんとでっか
い寸胴鍋を抱えてんだけど……… あ、消えた………」
『まぢ?』
 恐怖の始まりだった。

(言い出しっぺのみやびんです。今回のっけからいきなりハードなのナ(笑))
−−−−−

 もちろん、この情報が瞬く間に学校中を駆け巡った事は言うまでも無い。
 その裏には、この機に乗じて売上を伸ばそうとする第二購買部の情報操作も
あったりなかったりしたとも伝えられる。

「どうも千鶴先生は学食に行ったみたいだぜ」
「第二購買部のパンなら安全らしい」
「ううん、実は裏をかいてカフェテリアに向かったって話よ」
「なんか第一購買部の倉庫で千鶴先生を見かけたってよ」

 授業時間だというのに、どの教室でもひそひそ話が絶えなかったりするが、
教師達もそれを注意したりはしない。むしろ密かに聞き耳を立てて情報を集め
ようとしてたりもする。
 中には運良く弁当持参の生徒もいるが、最初は我関せずといった態度だった
彼らもその情報で顔を引きつらせる事になった。

「そう言えば、屋上の貯水タンクのところに千鶴先生がいたような……」
「さっき買った牛乳のパック……千鶴先生の顔が書いてあったって……」

 さすがに飲み物まで用意している生徒は皆無に近く、大多数の生徒はその日
の昼食はこの時点であきらめたという。

『第二購買部の飲食物は一切無添加で安心です』
『屋台連合ではすべての材料は外部より調達しています。
 新鮮な材料による瑞々しい味をご堪能下さい』

 かと思うとそれに対応するように、こんなことの書かれたビラまでいつのま
にかまわされてたりもする。
 なかなかに商魂逞しい連中である。

 ちなみにこの時、塚本印刷では異例の臨時発注が大量に舞い込み、嬉しい悲
鳴を上げたらしい。
「にゃあ。臨時の印刷がいっぱいいっぱい入って、千紗はもう目が回っちゃい
ましたよ」
 とインタビューに答えた塚本千紗嬢は言っている。

 しかし授業が終わる頃になれば、さすがに『場慣れ』したL学園の生徒達だ
けあり、『まあ、なんとかなるんじゃねーの?(藤田浩之談)』といった雰囲
気が学園を包んでいた。

 もちろん、それは偽りではあったが。

(ここまで、OLH。……むぅ、ごめん。展開できなかった(汗))

−−−


 キーンコーンカーンコーン……

 終業のチャイム。
 それと同時に生徒たちは駆け出した。
 自分たちの身の安全を確保すべく。

 各々最も安全と思われる食料を求めて!!



 <第一購買部>

 ドドドドドドドドドド……

 生徒たちが雪崩込んでくる。

「どけどけっ、俺が買うっ!!」
「いや、俺だっ!!」
「あたしにも二つっ!!」
「オラオラオラッ!!そこをどけえええええええっ!!」
「はう〜、すいません……」

 阿鼻叫喚。
 ここならば……ここならば安全な食料が手に入る。
 フランク長瀬なら俺らを裏切らないだろう。

 そんな一縷の望みをもって駆け込んだ生徒たち。
 しかし……甘かった。


『本日売りきれ』


「「「「「「なにいいいいいいいいいっ!?」」」」」




 <図書館カフェテリア>


 図書館カフェテリア前。
 そこにもがっくりと膝をつく生徒たちがいた。
 扉に貼られた赤い張り紙。
 それは生徒たちへの死刑宣告に等しかった。

『本日休業』

「ば、ばかな……」
「ここ、ハイドの管轄だよな!?」
「ちっくしょおっ!! いざとなりゃ権力に媚びるのかよっ!!」

 頼みの綱、図書館カフェテリアも休業。
 ハイドラントが千鶴さんを恐れて休業にした、等の憶測も飛び
交った。(実際は第二茶道部にエアコンをくれるってんで、速攻
休業にしたのだが。)





 <第二購買部> 


「うわああああっ!!」
「最後の頼みだ、開いててくれよ、第二購買部ッ!!」
「おおっ!! あいてるぞっ!!」
「たすかったああああっ!!」

 安堵のため息が生徒たちから漏れる。
 だが、甘い。

「いや、アレを見ろっ!?」

 第二購買部前……そこに一人の男……いや、漢が立っていた。
 学園最強の漢……ジン・ジャザムが。

「beaker、これが金だ」
「はい、まいど」

 ジンはbeakerに金を渡すと後の大量のパンをやたらにでかい風
呂敷に包むと

「ジェットスクランダー!!」

ゴオオ〜〜〜(キラン!) 

 飛び立った。



「「「「まてえええええええええええっ!!」」」」

 見事な生徒一同の突っ込み。
 綺麗にハモった。
 しかし、空から大音声で叫び返すジン・ジャザム!



「テメエらもたまにはくってみろおおおおおおおお〜!」


 遠くから凄まじく怨念の篭った呪詛の声が聞こえる。
 瞳からこぼれる液体は赤だった。
 無理も無いが。


(平坂です。すいません、展開上手くいきませんでした:汗)


−−−



 ……さて、需要があれば供給が求められるのは世の摂理。
 そして、その流通には常に利得というものがついて回るのが現実である。
「そ、こ、で、よっ!!」
 ばん! と黒板を叩き、一文字づつ発音を区切って強調しながら、ルミラが
目を血走らせていた。
「あんたたちは、これから死ぬ気で食料を調達してきなさい。
 今日のこの様子なら、一つあたり原価の10倍でも売れるわ」
「でもルミラさま、その調達する資金がそもそも……」
 アレイの弱々しいツッコミ。
 だが、その一言をきっかけに、次々と反論が飛び出し始める。
「そうだにゃ〜。アタシらがそもそも食うのに苦労してるのに、どうして他人
のエサを仕入れる義理があるんだにゃ〜!」
 と、たま。
「そーだそーだー。メシ食わせろ〜!」
 と、イビル。
「それに、人の弱みにつけこむってのも、ちょっとねぇ……?」
 と、メイフィア。
「……ラーメン、久しぶりに作りたいです」
 と、これは反論ではなさそうだがフランソワーズ。
 そこまで聞いた瞬間、ルミラはもう一度黒板を叩いた。

 バキッ!
 メリメリメリ……!

 黒板に蜘蛛の巣状にひびが入り、真っ二つになって落下する。
 一方で、それとは対照的なルミラの笑顔が、全員に恐怖を覚えさせた。
「……噂では、どこかの誰かが食料買い占めてるらしいわ。
 そーいう非人道的な事をする所から、奪い取ってきなさいな」
「了承っ!!」
 恐怖にかられ、慌てて部屋から飛び出す雀鬼メンバー。
 当然、かなり理不尽な物言いに疑問こそあれ、文句など出ようはずもない。
 それからルミラは、予想される妨害に備え、魔力を練り始めた……。

 一方、この場にいなかったエビルはと言うと。
「あ、絵美さん、お昼まだでしょう? 良かったら、俺の弁当どうです?」
「いいのか? すまない、芳晴」
「そんなことないですって。今、食糧事情ひどいことになってますから」
 ……ちゃっかり食事にありついていた。



「……全員集合いたしました!」
「うむ」
 学園内のある一室に、整然と整列した生徒の一団。
 ディルクセンに同調する、生徒指導部のメンバーである。
 彼らを一段高いところから見下ろしつつ口を開くディルクセン。
「現在学園で行われている、柏木千鶴校長によると思われる食料独占事件、
すでに聞き及んでいることだとは思う。
 そこで我々は、遠からず起こるであろう米騒動……もとい、食料難民……
いやさ、欠食児童の暴動を防ぐため、接収された食料の奪回を目指す!」
 その言葉に、恐れを含んだざわめきが沸き起こる。
 それを制するかのように、一段と声を張り上げるディルクセン。
「……恐らく、これは今までで一番厳しい任務となるだろう……。
しかし! もしも成功した暁には、我々は救学の英雄となりうるのだ! 以後
の活動に際して全学園生徒の支持と賞賛を得る事となろう! ……その好機を、
みすみす逃すわけには行かぬのだ!」
 そこまで言いきってから、手に持っていたずだ袋を示す。
 そして反対の手には、鉤十字のマークがペイントされた弁当箱。
「これは、私の今日の弁当だ。これを……この中に入れる!」
 そう叫び、弁当箱をずだ袋の中に放り込むディルクセン。
 その行動に、驚きの声が沸き起こる。
「本日、弁当を持参した者は全てこの中に封印するのだ! そして、任務成功
の暁には、共にその味を堪能しようではないかっ!!」
 握り拳を固めつつ、その場の全員に呼びかける。
 最初はとまどっていた面々だが「ディルクセン万歳!」という声が上がった
かと思うと、たちまち我も我もと弁当を封印袋に入れ始めた。

 もちろん、最初の一人はサクラであるのは言うまでもない。

 こうして生徒指導部も、背水の陣で食糧確保に望むこととなった。
 弁当封印用のずだ袋から「うきゅ」と声がしたことには誰も気づかず……。



「ふむ、そこな道行くまい同志!」
「……心当たりはまったくないが、ひょっとして俺を呼んでいるのか?」
 屋台を引っ張るXY-MENに、声を掛けたのは九品仏大志。
「その通り! お前はこれからたこ焼きの屋台を出しに行くつもりだな?」
「そうだが……用件があるなら早めに頼む。今日は忙しくなりそうなんだ」
 あからさまに不機嫌な顔をするXY-MENに、我が意を得たりと頷く大志。
「くっくっく……貴様、このまま無事に営業が出来ると思っているのか?」
「何?」
「貴様の強さは認めよう。だが、食料を狙う敵と戦いつつ、たこ焼きを焼き、
そして金銭のやりとりをするなど、無謀の極み! 愚かなことだ!」
「ぐ……た、確かに。言われてみればその通りだ……」
「そこでだ。……我輩がこのために組織した傭兵部隊、雇う気はないか?」
「あに?」
「傭兵部隊だ……今ならサービスで、売り子も付けよう……どうだ?」
 にやりと笑う大志に、悩み顔を見せるXY-MEN。
「必要額は?」
「傭兵連中は、食事に困っているメンバーだ、たこ焼き一皿でよかろう。
そして、我輩にマージンとして、本日の売り上げの1割……どうかな?」
 ……そうこうしている間に、不吉な地鳴りが大地を揺らす。
 二人の間を、乾いた風が過ぎ去っていった。

(ここまでティーです。なんか学食とかけ離れてしまいました(笑))