ニセ寮L(笑)   「壮絶! 立川雄蔵 VS 平坂蛮次」 投稿者:平坂 蛮次




  性格反転ひげを使い、巨乳萌えにして初音の危機を回避したひげ4。
  しかし、彼は大事なことを忘れていた。


 Leaf学園男子寮玄関。
 
「わざわざすまんなあ」
「郁美に頼まれたのだ、お前が礼を言うことは無い」

 そこには猪名川由宇と立川雄蔵というちょっと珍しい取り合わせがいた。
 まあ、こみパでの郁美の忘れ物を由宇が持っていて、それを立川兄が取りに来
たというだけなのだが。


「まあ、そうかも知れへんけど……素直や無いなあ」
「邪魔をした」

 由宇はまだ話したり無い風だったが、立川兄は早々に切り上げたいらしい。
 なにか行郁美と約束でもしてるのやもしれない。

 下駄を履き、外に出ようとした彼の目の前に立ちふさがったものがあった。

「……なんだ、きさまは……」

 常人では巨大な壁と一瞬身間違えてしまうかのような巨体。
 そして、立川兄と同じくガクラン。
 学園寮の癌の一つと名高い平坂蛮次だ。
 平坂は値踏みをするかのようにねめつけている。

「そこをどけ」
「……」

 平坂の無礼な態度に少々怒りを覚えたのか、語気が荒くなる。
 しかし、それすらかまわぬように平坂は不適な笑みを浮かべている。

「どけ」

 立川兄は平坂を突き飛ばそうと手を伸ばした。
 しかし……それは平坂に手首を握られかなわない。

「なるほど……筋肉のつきも申し分無いのう……」
「何をぶつぶついっている……そこを、どけっ!!」

ドガッ

 立川兄は空いた左腕で平坂を思いきり殴りつけた。
 流石に平坂もこれには反応できず4,5mほど突き飛ばされる。

「くっくっく……合格じゃっ!!!」

 そう言って平坂は飛び上がるように起き、そのまま跳躍する。

体当たり

 一見そう見えた。
 立川兄もそう思い、平坂を叩き落そうとした。
 しかし、次の平坂の一言で立川兄は動きを止めた。


「あ・に・き……萌えええええええええええええ!!!」


 流石の立川兄も引きつった。
 見ていた由宇もひきつった。
 通り掛かりの山浦も引きつった。
 矢島と橋本は顔を赤らめた。

 その結果。


ぶちゅうううううううう。


 立川兄は平坂のディープキッスを食らってしまった。


「…………げふっ。」


 涙をキラキラ流し、お星様になる立川兄。
 吐血の赤が綺麗だ。


 そう、平坂蛮次はつるぺたならなんでもOK。
 ショタ萌えでもあるのだ。
 それを反転させたのだから、こうなってもおかしくは無い。


 そして……

「ゲエエエエエップ……」

 平坂の首が180°、ぐるりと回った。

「次は……だーれーじゃー?」

 ホラーだ。

「う……うわああああああああっ!?」 
「のがすか山浦どおおおおおおおおおおおおんっ!!」
「うおおおおおっ!払い腰いいいいいいいいいいいいいっ!!!!!」

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 この後、男子寮が崩壊寸前のところまで行ったのは寮史に残されていないが
事実である……コンチクショウ。

               (唇を腫らした柔道部男子の日記より抜粋)



 (追記)
 薔薇部は大喜びでした。