グラップラーLメモ第二話「開催三日前及び抽選会」 投稿者:beaker
さあ、パクリモード全開だ!!(ってコラ)

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体育館の工事が突貫で進められて一週間。
その間、エントリーされた選手達(前回の後書き参照)は、
思い思いに与えられた時間を過ごしていた。

鍛練を怠らないもの。

余裕で体を休めるもの。

既に優勝した後の事を考えているもの(「耕一さんと〜、二人で旅行して〜・・・キャッ☆」)

逃げ出そうとして捕まるもの(「駄目だよう、浩之ちゃん。特訓に付き合って・・・ね?」)

そして・・・

ガチャリ。
扉が開く音を聞きつけた広瀬ゆかりが、反省房の前に立っていた。
「・・・あんた、一週間もそこで何をしてたのよ!?」
「・・・・・・」
無言で彼はゆかりの目の前を通り過ぎた。
その時、かすかに血の匂いがした。
普通の人間なら気づかないほどのわずかな匂いだ。
それは彼の体からも匂ったが、部屋からもっと強烈な血の匂いが漂ってきた。
彼を見送った後、ゆかりは先ほどまで彼が入っていた反省房のドアを開けてみることにした。
「・・・・・・何よ、これ・・・」
そこには巨大な”球体”があった。


それから、ほどなくして・・・


「・・・お前なあ、自分が勝ちたいからって俺まで巻き込むなよ・・・」
西山英志がため息を吐いて、妹・・・EDGEに言った。
「兄さま、私と闘うときは負けてね☆」
「(本気出してやる・・・)わかった、わかった。」
二人はそう言い合いながら、抽選会場に向かった。
大会3日前のこの日はルール説明・対戦者の抽選が行われる。
講堂に集まったSS使いやリーフキャラは、ざわめいたまま司会の登場を待っていた・・・


と、突然底抜けに明るい声で志保が講堂の舞台に飛び出してきた。
「いえ〜い、大会出場を決心したみんな〜、緊張してるか〜い?
私がこの大会の司会兼アナウンサーを担当する、学園のアイドル志保ちゃんだよ〜。」
(ってお前が司会かい!!)と全員ツッコミたいのは山々だったが、
全員無駄な体力を使わないため、浮かそうとした腰を下ろした。
「それでは早速、ルールの説明です!」
志保が読み上げたルールは以下の通り。

1)トーナメント制

2)申込書に書いた通り、素手の選手と武器の選手に分かれて闘う

3)飛び道具(魔法・電波を含む)は一切禁止

4)武器は一人一種類、武器が破壊された場合、素手で闘うのは可

5)武器は指定の刃引きの物を使う、自分の武器に呪符(芹香使用)を
  貼り付け、人を斬れない様にするならば使用可能

6)素手の優勝者と武器の優勝者で争い、それに勝った人間が真の優勝者となる

7)審判に戦闘不能とみなされる、もしくは「ギブアップ」を宣言した時点で負け



「他にも細かいルールはあるけど、それは配った冊子を見てね〜
では・・・おまちどおさま!抽選会を開きまーす。」


抽選は夏の甲子園野球方式だった、すなわち一回闘う毎に抽選会を開き、その都度闘う相手が
決まっていく、ということだ。(別名”修羅の門”方式)


「それでは読み上げる選手の方から順番に来て下さい・・・まずは・・・」
志保が順番に選手を読み上げていく。

側では志保のアシスタントとして雇われたデコイ(アフロ同盟一員)が、黒子の衣装を着て、
巨大なボードに、選手の名前が書かれた札を貼りつけている。

「来栖川綾香選手、F−2」
真っ先に読み上げられた綾香は、すれ違ったハイドラントにウィンクすると、
自分の席に戻っていった。
「ハイドラント選手、E−1」
ハイドラントは内心綾香と最初から激突しなかったことを幸運に思っていた。
塔出身の人間同士がいきなり激突などすれば、体力の消耗は必至・・・
傷は治療班が回復してくれるとしても、失ったスタミナは取り戻すことが出来ない。
僅か一日で、最高5試合は闘うのだから。
「EDGE選手G−2」
続いて、ハイドラントの師匠にあたるEDGEだ。
相変わらず男の着ぐるみで、気持ち悪いことこの上ない。
・・・中身は美少女なんだけどね(一応フォロー)。
「広瀬ゆかり選手・・・G−1!」
その瞬間ざわめきが一瞬消えた。
すぐに喧燥があたりを支配する。
「いきなり、決まったな・・・どっちが勝つと思う?」
「・・・分からん、風紀委員長で女優か、神威のSSか・・・か。」
EDGEはすれ違ったゆかりを呼び止めた。
「あなたと対戦とはね・・・楽しみにしてるわ。」「こちらこそ、よろしくお願いするわね。」
二人は互いににらみ合ったまま、無言で握手を交わした。
「柏木梓選手・・・A−1」
梓は綾香に向かって、ニッと笑いかけた。
「坂下好恵選手、F−1!!」
喧燥がより一層大きくなる。
次に引く予定の葵が驚いて、綾香の方へ振り返った。
「・・・・・・驚いたわね。」
梓が綾香に話し掛けた。
綾香は微笑んだまま、葵に向かって軽くウィンクした。
一方好恵は、無言で綾香の前を通り過ぎると、用は済んだとばかりにさっさと講堂の扉へ歩いていった。
扉の側で、腕を組んで立っていたbeakerが好恵に話し掛けた。
「・・・緊張しますか?」
「少しわね、でも・・・」
「それよりも嬉しいんでしょう?」
「ふふ・・・まあね。」
そう言うものの好恵はそれとは知らず拳を握り締めていた。
(運命の神様に感謝しなくちゃね・・・、最初から一番闘いたかった相手を選んでくれたんだもの・・・)


「松原葵選手、H−2」
「西山英志選手、C−1」
「藤田浩之選手、D−1」


「う〜ん、中々対戦相手が決まらないわね〜。」(綾香)
「ホント・・・私の対戦相手は誰になるのかしら・・」(梓)


「葛田玖逗夜選手・・・Aー2です。」
「あら。」(梓)
「あらあら。」(綾香)

「・・・・・・さて、葛田・・・勝てるか?」
ハイドラントの言葉に葛田はマントで体を包んだまま、肩を竦めた。
だが葛田の双眸が不気味な光を帯びたことに気づいた人間はいなかった・・・


「岩下信選手・・・E−2!」
「秋山登選手、D−2!」
「M・K選手、C−2!」


立て続けにそれぞれの対戦相手が決まっていく。
自分の相手を睨み付けるものあり、涼しい顔で立ち去るものあり、
あるいは・・・
「西山さん、お願い、負・け・て☆」
「断るぅ!!」
「いいじゃなーい、兄さま☆」
「駄目だっ!絶対に駄目っ!」


「柏木耕一選手・・・B−1!」
「げげげっ!?(今残っているのは僕と葵ちゃんの二人だけ、ということは・・・)」
「柏木千鶴選手、B−2・・・」
これまでで一番の喧燥が起こった。
「「ああ、耕一さん・・・気の毒に(涙)」」
M・KとEDGEの声が見事にハモった。
当の耕一は「頭痛がする・・・」とふらふらとこの場を去っていった・・・
千鶴が後から「一緒に保健室に〜☆」と追いかけていったが。


「さて、素手の選手で残るは後一人・・・え、えーとむ、無音・・・選手〜!?
いませんか〜、無音選手〜!!」
いつのまにか舞台の上に立ったbeakerが、マイクを志保から取り上げた。
「あっ、ちょっと何すんのよ!」
beakerは無視して喋り出す。
「え〜、無音選手は都合により欠席いたしますので、自動的に決まるように
抽選の最後という事になりました。向こうも納得しておりますので。」
beakerがぐだぐだ喋る事に業を煮やしたのか、志保が強引にマイクを奪い取った。

「さあ、続いては武器で闘う選手の抽選です!行ってみよう!!」
(ちょんちょん)
「何よデコイ・・・え?何?もう予定の分量オーバーしたから?
武器の抽選ははショートカットする?」

ずるっ!!!(待っていたSS使いがこけた音)

・・・っちゅうわけで、一気にショートカット。

校内エクストリーム・ベアナックル(素手)部門

第一試合

柏木梓vs葛田玖逗夜

第二試合

柏木耕一vs柏木千鶴

第三試合

西山英志vsM・K

第四試合

藤田浩之vs秋山登

第五試合

ハイドラントvs岩下信

第六試合

坂下好恵vs来栖川綾香

第七試合

広瀬ゆかりvsEDGE

第八試合

無音vs松原葵


校内エクストリーム・武器部門

第一試合

Dガーネットvs結城紫音

第二試合

Dセリオvsへーのき=つかさ

第三試合

ジン・ジャザムvs風見ひなた

第四試合

きたみちもどるvsゆき

第五試合

神岸あかりvs佐藤昌斗

第六試合

セリスvs悠 朔


(以上後日校内に貼られたポスターより・・・)



<次回予告>

「葵・・・決勝戦で会いたいわね」


「殺してもいいのか?」


「自分の中の鬼が目覚めたがっている・・・」


「beakerあんたの狙いは?」


「ただ祭りを楽しみたいだけ・・・」


「いよいよ祭りの始まりね・・・」


闘技者(グラップラー)達はそれぞれの思いを胸に抱き、明日を待つ!
祭りの終わりに立っているのは誰なのか!?
無音とは何者なのか!?(ってバレバレ?)
次回グラップラーLメモ「開催前夜」ご期待しないでください!!
(なお、予告は時と場合によって変わります スポンサーの方以外からのクレームは一切お断りします)



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「あ・ん・た・という奴はーーーーーー!!!!!」(綾香)
「うわああああああああああ!!!助けて下さいぃぃ!!!!」(beaker)
「後半丸ごとカットするか!?フツー!!??」
「だって・・・いちいちくじごとに反応を書いていると、すごく疲れるんだよおおお」
「で、これからの予定に変更は?」
「・・・えーと、もしかするとリザーバー(補欠選手)として2,3人増えるかもしれません。」
「ますます刃牙ねえ・・・」
「ほっといてください、早くバトルを書きたいんですが・・・書けるかなあ?(不安)」


・・・という訳で、今週のグラップラーLメモでした!

http://www.s.fpu.ac.jp/home/s9712056/www/koubaibu.htm