Lメモ外伝「第二購買部秘密倉庫」の巻 投稿者:beaker
 「もしもし・・・あ、どうもbeakerです。ええ、この間の件・・・
あ、駄目でしたか。はい、わかりました。ご苦労様です。どうも、それでは」
カチャン、受話器を置くとbeakerはため息を吐いた。
「どうしたんですか〜?」
観月マナ・・・違った雛山理緒が能天気な声でbeakerに問い掛けた。
「ええ・・・ちょっと依頼された品物が見つからないもので、ね。」
心なしかbeakerの顔には精彩がない。
「へえ〜、あのbeakerくんが見つけられない品物ってどんなの?」
本人には自覚がないのだろうが、こちらのプライドをズタズタにする発言を
しないでくれ。頼むから。
「芹香さんの注文された品物で・・・」
そこまで言いかけたところ、当の本人がやってきた。
浩之か、dyeがいれば「何か期待している表情だ」ということが分かるのだろうが、
さすがにbeakerにはそこまで読み取れなかった。
「いらっしゃいませ!来栖川先輩」
理緒が営業スマイルで入ってきた芹香に声をかける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ええっと、注文した品物はどうなりましたか?ですか・・、
え〜と、それがその・・・いいにくいんですが・・・」
beakerがしどろもどろになっていると、
「駄目だったんですよね〜。」と、理緒がズバッと言ってしまった。
「・・・アメリカとヨーロッパの全ての古書店に当たったんですが、やはりありませんでした。
”ネクロノミコン”は。」
「・・・・・・・・・」綾香よりは感情を表に出さない芹香だったが、それでも
落ち込んでいることはbeakerと理緒でも分かった。
「beakerくん、beakerくん・・・”ネクロノミコン”って何?」
「”ネクロノミコン”っていうのはね、魔道書なんです。アブドゥル・アルハザードって言う人が
書いた究極の魔道書・・・。そこには邪神、悪魔、呪文のまだ見ぬ知識が詰まっている、
のだそうです。」
「へえ・・・でもそんなにすごい本をどうして手に入れられないの?」
「誰もそれを見つけた人間がいないからです。断片的な写本はいくつかありますが、
今回依頼されたのは原本なんですよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「はい?あ、気にしないで下さい?無理なご注文をしてすいません、ですか・・・。」
そう言うと芹香は深々と頭を下げた。・・・期待していただけに失望が大きいようだ。
「(小声で)ちょっとbeakerくん、何とかしてあげられないの!?」
「(同じく)そんな事言ったって無い物はしょうがないですよ!」
「それでもLeaf学園一の調達屋!?世界中の本屋を当たっても見つけなさいよ!」
「そんな無茶な・・・・!」とbeakerが言い返そうとしたところで芹香が言い争いを止めた。
「・・・・・・・・・・・」
「え?ケンカしないでください。はあ・・・」
毒気を抜かれたように二人は言い争いを止め、気まずそうに芹香を見つめた。
「で、でもさあ、案外この学園の図書館にあったりしてね・・・」
「・・・・・・・・」「え?もう探したんですか、じゃあ、えーと・・・倉庫とか。」
「倉庫?・・・え?待てよ、倉庫、倉庫、」
急に考え出したbeakerを見て、芹香と理緒はうんうん唸っているbeakerの顔を覗き込んだ。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
叫ぶなりbeakerは店の奥に引っ込んだ。
あちこちで品物が崩れる音がドタン!バタン!と聞こえる。

・・・数分後、beakerはすごい申し訳なさそうに芹香と理緒のところに戻ってきた。
「芹香さん、すいません・・・ありました!”ネクロノミコン”。」
「ええーーーー!!やっぱりこの店にあったのぉ!?」
芹香の気持ちを理緒が代弁した。
「正確に言うと”この店”ではなくて”この店の倉庫”なんですが、ね。」気まずそうにbeakerは言った。
「倉庫・・・」
芹香がボソッと呟いた、久々に聞いたなあ先輩のセリフ・・・
「芹香さん、よかったら一緒に行きませんか?芹香さんが好きそうな品物もかなりあるはずですよ。」
こくこく。芹香はもちろん、というようにうなずいた。
「え〜、私も行きた〜い。」理緒が抗議した。
「理緒さんは店の留守番を頼みます。・・・バイト代アップしますから。」
「分かったわ!任せてね、beakerくん!」
単純な奴で助かった。
「さて、では行きましょうか!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と言うわけで「Lメモ外伝、第二購買部秘密倉庫」のはじまり、はじまり〜。



 「あれ?・・・珍しい組み合わせねー、どしたの?姉さん。」
校舎を出たところでbeakerと芹香は綾香に呼び止められた。
「ああ、綾香さん、毎度ありがとうございます。これから倉庫に行くんですよ。」
「そ、倉庫・・・二人がそう言う関係だったとは知らなかったわ・・・」
頬を赤らめて慌てるようにいう綾香、って思いっきし勘違いしてるぞ。
「言っておくけど、体育倉庫(オイ)じゃありませんよ。購買部の倉庫に行くんです。」
「あ、そ、そうなの、アハハハハ・・・」
「ところで綾香さん、人手が足りないんで・・・手伝ってくれる人いませんか?」
「人手?」
「ええ・・・出来れば力が強い人がいいんですが。」
「そうね・・・・、」と綾香が言いかけたところ

「おお綾香、そんなところで何をしておるのだ?」とハイドラント。
「綾香さん、こんにちわ!」とへーのき=つかさ。
「やあ綾香、どうしたんだい。」と久々野。
いやあ〜こうも都合よく現れるとお兄さん助かるなあ。
「・・・・・・・三人でいいかしら?」綾香が尋ねると、
「ええ、もちろん。」beakerは即答した。

綾香とハイドラントとへーのきと久々野が仲間になった! ♪チャラチャラチャ〜ン




 「へえ〜beakerさんの倉庫ですか!面白そうですね、ね?好恵さん!」
「そ、そうね・・・」
突然発言に加わったのは、葵と好恵だった。好恵は予想通り(笑)もじもじ照れている。
「フフ・・・どうして好恵は照れてるかなあ〜?」
綾香がからかった。
「べ、別に照れてるとか、そんなんじゃあ・・・その・・・」
「ほらほら、ちゃんと前に来なさい!」
葵と綾香が好恵の背中を押して、beakerの前に立たせた。
「ね、ねえ・・・」
「あ、ああ好恵さん、何でしょうか?」beakerも頭を照れくさそうに掻きながら返事をした。
「わ、私たちも行っていいかな?その倉庫・・・」
うーん、書いといてなんだがこういう雰囲気は苦手だ(笑)
「ええ、もちろんいいですよ。」

「おいハイド。」
「ん?」
「俺達・・・無視されてないか?」
「仕方あるまい、所詮こいつの文章力では・・・」
ためいきをつくハイドラント。その通り、僕では無理なんです(汗)
・・・何はともあれ好恵と葵が仲間になった!


その階段は図書館の裏手にあった。
あたりには草が生い茂っていて、さながらこれからダンジョンにでも入るような趣であった。
「ここがそうなの・・・?なーんか怪しげなところねえ。」
綾香がbeaker以外の全員の気持ちを代弁した。
「なんだぁこの階段はぁ!?」とへーのき
「とにかく入ってみようぜ!」とbeaker
・・・乗るなよ、beaker。
「さて、と・・・」
階段を降りて、全員が扉の前に立った。
続いてbeakerが傍のボタンを押した。機械的な声が聞こえてくる。
「シモンカクニンイタシマス、テヲシテイノバショニオイテクダサイ。」
グインという音がして手のひらと同じ大きさの液晶ガラスが現れた。
ためらうことなくbeakerはそこに右手を置いた。
光が指紋を感知して・・・
また機械的な声が出た。
「カクニンシマシタ。beakerサマ、キーヲオイレクダサイ。」
それを聞くとbeakerは懐からボロボロの銃を取り出した。
「おいおい・・・そんな銃を出してどういうつもりだい?」と久々野。
「危ないでしょ、しまいなさいよ、それ。」続いて綾香。
「まあ見ていてください、よっと・・・」
beakerがクリムゾンを扉の凹凸になっている部分に重ねた。
扉に光の線が走ったと思うと、エレベーターの扉が開くときと同じ音がし・・・扉が開いた。
「その(安っぽい)銃が鍵だったのか・・・」ハイドラントは感嘆の声を挙げた。
「ここからエレベーターになります。全員中に入ってください。」
そう言ってbeakerが全員を中に入れた。
全員が中に入り、扉が閉まると自動的にエレベーターが動き出した。
「beaker、その倉庫は地下何階にあるんだい?」と久々野が尋ねた。
「地下5階から地下10階までです。」beakerが答えた。
「すごいですね・・・全部beakerさんが集めたんですか?」続いて葵が尋ねた。
「いえいえ、先代の購買部がちょっとづつちょっとづつ集めたんですよ・・・」
「「「「「「先代?」」」」」」芹香以外の声が見事にハモった。
「ええ、この学園の購買部の先代から受け継いだんです。」
購買部って受け継ぐものなのか・・・?
全員がそうツッコミいれたかったが我慢した。
「歴代の購買部が集めたアイテムは、倉庫で保存されることになっているんです。」
やがてエレベーターが止まった。
「さあ地下十階です。」
扉が開くと・・・



 そこは倉庫というよりは体育館と言ってもいいくらいの広さだった。
全員地下10階から5階と聞いて、階層別に別れているのでは、と思っていたのだが、
どうやら地下10階から5階までの吹き抜けになっているらしかった。
「わあ・・・広い・・・」好恵と葵は感嘆の声を挙げている。
「学園の地下にこんなものがあったなんて・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」さすがに芹香、綾香姉妹も驚きを隠せないようだった。
一方、
「(購買部・・・こんなものを建設していたとは・・・あなどれんな、チェックしておこう)」
と久々野。
「さてと・・・蔵本、蔵本は・・・と。」
beakerは購買部から持ち出してきた倉庫の品物の一覧表をぺらぺらめくった。
「本・・・えっとこの場所かな?皆さんついてきてください!」
そう叫ぶとbeakerは歩き出した。
当然のように全員ついていくが・・・
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「ねえbeaker・・・何時まで歩くのよ?」綾香が尋ねた。もうかれこれ10分以上は歩いているはずだ。
「もうすぐですよ。もうすぐ。」まるで気にしていないかのようにbeakerは答えた。
「はあ、今何時なんだろう・・・」綾香は自分の時計を見た。
・・・?   針が動いていない。
「(やだ、故障かしら・・・)ねえショウ!時計持ってない!?」綾香は後ろを歩いていた久々野に
言った。
「ああ・・・今・・・?すまん、時計が壊れているようだ。」
久々野は眉をひそめた。
(おかしいな・・・この間買ったばかりなのに)
「もう!ショウもなの!?、・・・じゃあ好恵は?」
好恵はつけていた腕時計を見た。だが、
「あれ?私も動いてないわ?」
「オレもだ。」
「綾香さん、あたしも駄目です。」
「私の時計も動いていないぞ。」
「・・・・・・(黙って首を横に振る)」

「無駄ですよ。綾香さん、ここでは時計は動きません。」と先頭を歩いていたbeakerが振り返って
言った。
「故障ではないですよ。この倉庫には時が流れていないんです。」
「「「「「「えーーーーーーーー!!!」」」」」」
全員が叫ぶ中、芹香だけは何か思い付いたらしかった。
「・・・・・・・・・・・・」
「何?姉さん、『もしかして”凍れる時間の秘法”ですか?』ですって。」
beakerはニヤリと笑みを浮かべた。
「さすが芹香さん、お詳しいですね。」
「ちょっとどういうこと!説明しなさいよ!」
綾香が怒鳴った。
「・・・”凍れる時間の秘法”とはある一定の空間の時間を完全に固定する魔法なんです。
この倉庫にはかなり危険な品物もありましてね。ただ地下に保存するだけでは、まだ危ないんですよ。
そこで初代の購買部の長が魔道書から”凍れる時間の秘法”を発見して、それをこの倉庫に使った、
と言うわけです。お分かりいただけましたか?」
「ちょっと待て」久々野が呼び止めた。
「今さりげなーく言ったが、”危険な品物”ってなんだ?」
「うーん品物と言っていいのかな〜?実はですね・・・」

バクッ!!

異様な音とともに一行の後ろから、誰かのくぐもった叫び声が聞こえた。

”ソレ”は3メートルはあろうかという、巨体。
触手だか口だか分からないものも5本ほど生えていた。
そして食われたのは・・・・・・へーのきだった!!
「モガモガモガガガガッ!!!(訳:誰か助けてくれー!)」
「分かった!俺達は逃げるぞ!」久々野は叫んだ!
「モガガガガガーーーー!!(訳:ちがーーーーーう!!)」
たちまちのうちにあっさり全員が逃げた。
謎の怪物はへーのきをくわえたまま、こちらへ向かってくる!!
が・・・
「おい、あのバケモノ、無茶苦茶のろいぞ。」と最後尾を走っていたハイドラントが気付く。
「あ、本当だ。歩いても追いつきそうにないな。」と久々野。
というわけでいきなり緊迫感が無くなった一行であった。
でもへーのきは食われていたりする。
「皆さん、こちらの扉に入ってください!」
beakerはそう言うと別の部屋に案内した。
(へーのきを除いた)全員が入るのを確認すると、beakerはドアを閉めた。
「ふう・・・”みんな”無事でよかったな!」とハイドラント。
「そうだな、”全員”無事だ!」と久々野。
どうやらへーのきは「なかったこと」にされたらしい。
「・・・って、されてたまるかい!!」
数分後、自力で脱出したへーのきを扉に入れて(入れるときに一悶着あったのだが)
全員が顔をそろえた。
「なあ、こういう時のパターンって・・・」とハイドラント。
「このSS作家の実力から考えても・・・」と久々野。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」と芹香。
「やっぱり・・・・・・・・・・・・・・」と綾香。
「beaker、正直に言って・・・・・・・・」と好恵。
「beakerさん・・・・・・・・・・・・・」と葵。
「全員つっこむ準備は出来たか・・・・・」と半溶けのへーのき。
全員の視線を受けて、一言。
「閉じ込められちゃいましたあ〜(てれっ)」とbeaker。
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しばらくお待ちください・・・
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出血多量でbeakerが倒れている中、綾香、ハイドラント、久々野が会議を始めた。
「扉の前にあのバケモノが待ち構えているんだろうな、やっぱり。」
「そうね。動きは鈍いから、広いところで戦いたいわね。」
「うむ、誰かがおびき出せばよかろう。」
「私たち三人でなんとかなるかしら・・・」
「だからと言って葵ちゃんや芹香さんを戦わせるわけにも・・・」

「・・・・・・・」くいくいと綾香の袖を芹香が引っ張った。
「何よ、姉さん・・・え!?『私も戦います』!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「『元はと言えば、私が原因だから』って、でも姉さん・・・」
何時の間にか復活したbeakerも、戦闘の準備をしていた。
「僕も戦います。・・・この倉庫を守ることは購買部の義務ですから。」
「私たちも戦うわ、ねえ葵!」と好恵は叫んだ。
「もちろんです、綾香さん!!」と葵。
「当然、オレもだ。」と渋く決めたへーのき(でも溶けてる)。
う〜んなんか感動的だ(笑)。
「よし・・・全員用意はいいな?」と久々野。
全員がうなずくと、beakerがドアを・・・開けた!


 「プアヌークの邪剣よ!!」ハイドラントが続けざまに光熱波を叩き込んだ。
「デスク・・・クラッシュ!!」へーのきが追い討ちをかけるように机を片手でブン投げる。
「ハァッ・・・!!」さらに綾香が鮮やかなコンビネーションをバケモノに叩き込む。
「我は築く太陽の閃光!!」久々野が炎の渦をバケモノにぶち当てた。
「やったか!?」とハイドラントが声を挙げる。
だが・・・
ググッ、ググッと言う音と同時に”ソレ”は再生を始めた。
千切れた触手はたちまちのうちにくっついてしまい、・・・反撃を始めた。
「チィッ!効いていないか!?」と久々野。
「すごい再生能力・・・まるっきりダメージを受けたようには見えない・・・」

最初にその事態に気付いたのは好恵だった。
「え・・?beaker!!どこに行ったの!?」
何時の間にかbeakerと芹香がいなくなっている。
まさか・・・
「逃げた・・・?」へーのきが呟いた。
「あいつ、まさか・・・!?」続いてハイドラント。
「見損なったわ!!あいつ!!」綾香が激昂した。
「フン、逃げ出すとはな・・・・」久々野が皮肉っぽく言った。

「違う!!絶対に違うわ!!」と好恵が言った。
「そんなやつじゃない・・・そんなやつじゃ・・!」
全員が油断したその時だった、バケモノが好恵に飛び掛かった!!
「好恵ぇぇぇぇ!!」綾香が叫んだ。
バケモノは好恵のからだを包み込んでいた。
「好恵さぁぁぁん・・・」
だが、バケモノは悲鳴を挙げるとたちまち好恵の体から離れた。
見ると体全体を不思議な光がつつんでいる。
「そこまでですよ。”G”さん。」
「・・・・・・・・・・・・・」
そこに姿を現したのはbeakerと芹香だった。
芹香はよく見ると、馬鹿でかい本を握り締めている。
「どこ行ってたんだ!?」へーのきが叫んだ。
「ちょっと品物を取りに行ってまして・・・」
悪びれずに答えるbeaker。
よく見ると彼も一丁の銃を握り締めている。
「それよりも・・・好恵さん、好恵さん!!大丈夫ですか!?」
beakerが駆け寄ると光りは消えた。
「・・・馬鹿。心配したんだから・・・」
好恵はそう呟くとぐったりともたれかかった。

「beaker、危ない後ろ!!」綾香が叫んだ。
が、先ほどの光が今度はbeakerを包み込んだ。
「ありがとうございます、芹香さん。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」芹香はふるふると首を横に振った。
どうやら「どういたしまして」と言ってるらしい。
「姉さん、その本が”ネクロノミコン”なの?」
綾香が言うと、芹香はこくこくとうなずいた。
「さあ〜て、反撃しますか。」
beakerは慣れた手つきで銃に弾を込めるとそれをバケモノに向かって撃った。
一撃だった。
銃弾とはおもえないほどの威力で弾はバケモノの体を吹き飛ばしていた。
「な、なんだよその銃・・・」あきれた様子でハイドラントが呟いた。
「これですか?さっきの銃ですよ、”クリムゾン”って言うんです。」
「はあ・・・」
beakerは気を失っている好恵を背中に担ぐと、
「さて、行きましょうか、皆さん。」と言った。

・・・帰りながらbeakerは自分が一時とはいえ逃亡したことを謝罪した。
「再生能力があると分かった時に、芹香さんに瞬間移動してもらって、クリムゾンを取ってきたんです、
そんで、さらにもう一度瞬間移動して”ネクロノミコン”の一冊を取ってもらったと。」
「まったく人が悪いんだから・・・」「すいません・・・」
「ま、でもめでたしめでたし、って訳だな。」とへーのき。
「いえ、そうでもないですよ。」とbeaker。
「何でだ?」と久々野。
「”ネクロノミコン”は後5000冊ありますから、へーのきさんと久々野さんとハイドラントさんで
全部運び出してくださいね。」
「「「なああにぃぃぃぃぃ!!!!」」」
こうして二日徹夜で三人は”ネクロノミコン”を運び出したのだった・・・

おわり。







強引、いいかっこしすぎ、途中から変。
みなさん、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・
m( )m
>ハイドラントさん、久々野さん、
出してくださってありがとうございました!!