Lメモ外伝「月夜の晩に踊る狼を見たことは?」前編 投稿者:beaker
どもども、今回はとりあえずまともなLメモ書いてみたいと思いますです。
例によってあなたもしくはあなたのオリキャラが気分を害されることがあっても、
当方は一切関知しないので、そのつもりで。
なお、このSSは自動的に消滅する・・・(どっかん)






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↑なんかこの方がふさわしいな、僕には・・・(笑)

今日も今日とて購買部は生写真発売ラッシュ(毎日毎日よう買うわ、こいつら)を終え、
とりあえずは客足も途絶えたところであった。
忙しく立ち回っていたbeakerもようやく一息つき、紅茶などをすすっていたりする。
後はバイトのひめろくさんが来るのを待つだけ・・・

カランカラン

冴えない鐘の音と共に扉が開いた。
この時間に来るならひめろくさんだろう・・・
そう思ってbeakerは振り返った、だがそこにいたのは・・・
「いらっしゃ・・・、あれ?水禍さんじゃないですか?」
そこには先生(でしたよね?)のはずなのに、下手な生徒より人気が高く、熱狂的ファン(beaker含む)
がいると言われている(というか僕が言っている)水禍が立っていた。
水禍は恐縮そうな表情を浮かべてこちらの方をおろおろと見つめている。
見つめられていることに気恥ずかしさを感じながらbeakerはとりあえずの疑問を口にした。
「あ、あの〜何か御用で?それにひめろくさんは・・・?」
そうなのだ。水禍さんがいるということは当然ひめろくさんもいると押して測るべしなのだが・・・
「あ、あの・・・それが・・・ひめろくさんは・・・」
水禍さんの話を要約すると
「ひめろくさんは風邪でお休みです、でもひめろくさんがバイトを休むことを気に病んでいたので
代わりに私が来ちゃいました、ご迷惑をおかけするかもしれませんが頑張りますのでよろしく
お願いいたします。」・・・ということだった。

「は、はあ・・・」
最初beakerはそれなら店を閉めようと思っていたのだが、結局水禍の熱意にほだされ
水禍にしばらく店を任せることにした。
一応レジの操作方法、触っちゃいけない品物、等を簡潔に教えて様子を見ることにした。

カランカラン

「あ・・・い、いらっしゃいませ!!」

「え・・と、2000円になります。・・・はい、2000円ちょうどお預かり致します。」

「ありがとうございました・・・またのご利用をお待ちしております・・・」

ふむ、これならなんとかなりそうだ。
一時間ほど様子を見て、そう思ったbeakerは水禍一人に店を任せ、自分はお得意様回りを始めることにした。
お得意様回り・・・beakerは週に最低2回ぐらい学園のお得意様を廻って、
リクエスト、予約、最近新たに入荷した品物などの情報を知らせていたのである。

「水禍さん・・・水禍さん・・・」
「は、はい・・・あの、何かいけなかったでしょうか?」
水禍はたちまち表情を曇らせた。
慌ててbeakerはフォローした。
「いえいえ、大変結構ですよ。それでですね、僕は今から出かけたいと思っているんですが、
水禍さん一人を残して構いませんか?」
「えっ!?・・・私一人でやるんですか?」
「ええ、まあこの時間帯はそれほどお客さんも来ないはずですし・・・
どうしても出かけておきたいんですが・・・」
「は、はあ・・・」
「なに、そう深刻に考える事はありませんよ。僕もなるべく早く戻るつもりですし。」
「分かりました・・・」
「念のために僕の携帯の電話番号渡しておきます、困った事があったらここの電話にお願いします。」
そう言ってbeakerは自分の携帯の番号をメモに書くと水禍に渡した。
「はい!」
「・・・それでは、僕は失礼します。」
(デコイさん、水禍さんの守り役お願いします)
(分かった、だがなるべく早く帰ってこい。)
そうbeakerはデコイにこっそり伝えると、自分のコートを羽織って、廊下に出た。



「・・・侮れん奴だ」
「?・・・誰か僕を呼びましたか?」
不意に誰かに呼び止められた気がした。
後ろを振り返ってみるが、誰もいない。
・・・気のせいか?
そう思ったbeakerはまた歩き出そうとした、が・・・
「beaker、俺ならここだよ。」
・・・前でもなく、後ろでもなく、横でもない・・・上から声がした。
上からの声?
「・・・天井裏ですか。これはまたオツなお好みで・・・葛田さん。」
「ダーク13使徒はあまり衆目に姿を晒さないんだよ。」
やはり葛田だった。
ハイドラント、葛田以外の一切のメンバーが不明の謎の軍団・・・
葛田はその見習い、という事のはずだったが、それですら確定した情報とは言い難い。
ともあれ、いくつもの団体が勢力を持つこの学園で,
メンバーが不明なこの軍団は他とは違う不気味さを漂わせていた。
「beaker・・・貴様何を考えている?あのタロットは何だ?毎日お前は俺が探りようのない倉庫で何をしている?」
天井の板を外して葛田がわずかにこちらに顔を覗かせた。
もっとも暗がりになって顔は見えない。
「そうですね、葛田さんになら話してもいいですよ。・・・ただし、”そちらの狙い”も教えてくれるなら。」
ニヤリ・・・beakerはそう言うと唇を釣り上げ皮肉っぽく笑った。
つまり、言う意志はないということだ。
その言葉に葛田は天井裏でもそれと分かるほどこちらを睨み返した。
「忠告しておく。・・・貴様が何を企んでいようが構わん。だが・・・”我々”の邪魔はするなよ。」
「分かっていますよ、葛田さん・・・あ、話は変わりますが。」
「?・・・何だ?」
「”爆弾乙女”の新しい会報です。」
「あ、もう出たのか。ありがと〜。」(注:爆弾乙女・・・DセリオFCの名前。現在会員数3名)
学園で対立しててもプライベートはきっちりと分ける二人であった(分けすぎだっ)


この学園には(今更驚きもしないが)格闘技系専用のトレーニング室がある。
・・・正確に言うとトレーニング場か。
ともかく、ちょっとした体育館以上の大きさがあるここには、綾香を始め、松原葵、坂下好恵、佐藤昌斗などが
毎日自分のの技術向上に努力していた。
実はここにもbeakerは時々こっそりと来ていたりする。
今は坂下好恵も佐藤昌斗も松原葵もいなく、綾香が独りで練習を続けていた。
「・・・誰!?」
綾香が人の気配に気づいて激しく誰何する。
「僕ですよ。」
そうbeakerが言った途端、綾香の険しかった顔が変化した。
「あら、ごめんなさい。・・・ほら、最近おかしい事件ばっかり起きているでしょ?」
確かに綾香の言うとおりだった。
謎の怪人の襲撃やら、転送装置の紛失やら、どうもLeaf学園内部の抗争ではなく外部からも、
何かが起こりつつあるような・・・そんな感じだった。
「だったら一人で練習しなければいいのでは・・・?」
眉を顰めてbeakerはそう忠告した。
「あら、格闘家(グラップラー)たるもの一日とて修練は欠かすわけにはいかないのよ?」
「・・・そういうものですか。」
「そういうもの。・・・ところで今日は何の用かしら?」
「いつものようにお得意様を回っているだけですよ、何かご注文の品はございますか?」
「そうね・・・最近出た新しいヴァーチャルトレーニング機器があるらしいんだけど・・・手に入る?」
「アメリカで宣伝していたやつですか?」
「そ。」
「ま、それなら2日もすれば何とかなります。納入はここのトレーニング場にしておきますか?」
「お願いね。」
「それでは、僕はこれで。・・・それより日が暮れない内に帰ったほうがいいですよ。」
「心配ないわよ、送ってくれるヤツがいるもの。」

beakerが誰なのかを聞こうとした時”彼ら”は現れてしまった。
「おい、綾香!!いい加減に帰らないのか!?」
「綾香さん!!夜道は物騒だから俺と一緒に帰らないか・・・何?」
ほぼ時間を同じくしてハイドラントとがトレーニング場の別の入り口から現れた。
「(ぴくっ)ほ、ほう・・・奇遇だな、貴様。」
「(ぴくぴくっ)奇遇ですねえ・・・。」
互いに狙いは同じと分かると、ゆっくりと歩み寄った。
「(ぴきぴき)今日は俺が綾香に一緒に帰ってくれと頼まれたんだがな・・・」
「えっ・・・そ、それは本当ですか!?」
慌てて悠朔が綾香に問いただした。
「・・・え、うん。危ないから家まで送ってくれない、って。セバスチャンは先に姉さんを送っていったし・・・」
「がああああ〜〜〜〜〜〜ん。」悠朔が真っ白になって、がくっと膝をついた。
ハイドラントは勝利者の表情で彼を見下ろしている。
「でも、悠朔も一緒に帰りたいなら送ってくれる?」
「え・・・・・・?」
「へ・・・・・・?」
「・・・・・・(どうしてこの女(ひと)は火に油を注ぐかな〜)」
「は、は、は、は、はいぃぃぃぃぃぃ!!!!!送りますとも、帰りますとも!!」
今度は逆にハイドラントが真っ白になる番だ。
「お、おい綾香どうして・・・!?」
そして綾香の二人への止めの一撃。
「だって、誰でもいいんだもの。」
「は・・・・・・?」
「ほ・・・・・・?」
「・・・・・・(どうしてわざわざ言わなくても良いこと言うかな〜〜)」
「じゃ、じゃあ何か!?俺達じゃなくても、その・・・そこの商人(アキンド)でもいいってか!?」
「(誰があきんどじゃ・・・とツッコミいれたいが、我慢しよう。)」
「いいわよ、って言うかあたしの前で喧嘩しない分マシかもね。beaker、送ってくれる?」
「ご遠慮申し上げます(0.00001秒)」
「あら、そ。じゃ、しょうがないから二人で送ってくれない?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
互いに眼を合わせ、ため息を吐きながら綾香の荷物を持った(この文章が当たり前のようなのもまた悲しい)。
「行くか・・・」
「ああ・・・・」
何故か深まり合う二人の友情。
綾香の狙いはこれにあったのか!?(答:違う)
3人が去った後、beakerもトレーニング場を後にした。
彼らに生まれた友情が長く持つことを祈りながら。
(後日、この友情は100mと持たなかったことを新聞で知ることになる)

beakerは次のお得意様がいるはずの場所へ向かうことにした。
「来栖川警備保障」・・・アジトは知らないものの、廊下をうろついていれば誰かに出会うだろう。
そう思ってbeakerは校舎に戻ろうと歩き始めた。
トレーニング場を抜け、校舎の出入り口に戻ろうとした時・・・
「・・・beaker!」
「・・・・・・?」
自分を呼び止めた人間がいた。
振り返ると、そこには・・・・・・



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続編は日を改めて書くことにしますです。
レスは例によって掲示板のほうへ書き込みまーす。

>デコイさん
参加されると言うことなので早々と使わせて頂きました、申し訳ありません。

>ハイドラントさん、悠 朔さん
友情を深め合って下さい(笑)。

次回こそ出てきますよ〜結○さん!!(以前チャットで出るって話したのに・・・ごめんなさい)

http://www.s.fpu.ac.jp/home/s9712056/www/koubaibu.htm