再び戻って校門前。 「ん? なんだ」 放水から逃げ回っていた一般生徒Aこと(浩之「それは余計だっての!」)藤田 浩之は、『ばしゅん!』という音を聞いたような気がして空を眺めた。その視線の 先に覆い被さってきたのは、巨大なネット。 「…………って、のあぁっ!」 よける間もなかった。まったく気づいていなかった数十人の生徒とともに、浩之 はまともにネットに絡み付かれる。なかなかに重みのあるネットに引きずり倒され るようにして地面に倒れふし、浩之はしたたか頭部をコンクリに打ち付けた。 「うげっ…………!!…………っつつぅ…………なんだってんだ、一体…………」 「浩之、あぁっ、こんな体を寄せ合ってくれるなんて…………」 「げぇっ、雅史、薔薇モードで寄ってくるんじゃねぇ!! っていうか、お前朝練 はどうしたんだ!?」 どさくさに紛れて体を密着させてくる雅史。浩之が思わず絶叫するが、もちろん 雅史は聞いていない。 「…………もう、浩之ったら照れちゃって」 「どう見たら照れてるように見えるんだ、お前は!? あかり、助けてくれ……… って、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 続いてすさまじい電撃。なまじ体が濡れているものだから、それはもうよく感電 する。10秒ほどのその強烈な電撃の間にすっかり体を炭化させつつ、浩之の目か ら涙がこぼれた。 (俺が何したってんだ…………坂下だってきっちり自分のポジションを確立させた ってのに、俺ばっかりこんな役回りかよ…………畜生、主人公なんだぞ俺は……… …!!) そして意識はブラックアウト。本編でさんざいい思いしたんだから、ちょっとは 我慢しろ(笑) かくして、藤田浩之以下60人近い遅刻生徒、リタイアである。 「なっ…………何やっとんねん、屋上は!!」 作戦が見事に図に当たるのを目の前にして、ディルクセンや他の風紀委員達は余 裕を持ちはじめていた。もうあと10メートル、左に集団を寄せればほとんどの連 中が秘策−−−射出式電気ネット−−−の中に入る。SS使いといえども高圧電流 の直撃を食らって平気な奴は…………いる事にはいるが、とりあえず目の前にいる 連中の中にはいなさそうだ。勝てる。 その頼みの綱の電気ネットが、合図を送る前に勝手に発射され、その上本来の照 準から大きく離れたのではたまらない。ディルクセンが歯ぎしりしながら叫ぶのも もっともといえる。最初の予定では200人を超える目前の遅刻生徒のうち、15 0人はこれでリタイアさせるはずだったのだから。 「くそっ、突入班、突入! とーる、SS使いはまかせたぞ!」 「わかってます! 突入班、行きます!!」 長剣を軽々と振り回し、とーるが先陣を切って遅刻生徒達の中に飛び込んだ。遅 れて特殊警棒を振りかざしながら、数十人の突入班がそれに続く。 「レミィ、射撃班も射撃を開始しろ! もう放水だけじゃ止められん、突出してく る連中がいたら、狙撃して黙らせろ」 「Yes,sir! …………ふふふふ、やっと許可が下りたヨ、Hunting の時間ネ!」 心底嬉しそうなレミィ。さっそく父親譲りのM1ガーランドに装填されたゴム弾 を、遅刻生徒相手に発砲しはじめる。10発中一発程度は味方に当たってる気がし ないでもないが、多分気のせいだろう。 そんな二人の様子を眺めて、ディルクセンは再び余裕を取り戻した。なに、SS 使いは多くて数人程度なのだ、たとえそいつらに突破される事があっても、大部分 の遅刻生徒を捕縛できればそれでいい。なにより、今の一撃でいつもの遅刻撲滅週 間の遅刻者の数よりは、大きく数を削ぎ落としているのだ。 「ふふん、風紀委員会を甘く見た事、すぐに後悔させてやるぞ」 最初の自信を取り戻し、眼鏡のズレを中指で押し上げつつディルクセンは尊大に 呟いた。その彼の視界の中に、目の前の乱戦を突破してきた一人の男の姿が映る。 その顔は彼が良く見知った顔だった。表情がたちまち険悪なものに変わる。 「YOSSYFLAME、お前…………とことん風紀委員会にたて突く気だな?」 「そんなつもりはないんですけどね」 すでに興奮気味のディルクセンとは対照的に、YOSSYの方は肩を竦めてしれ っと応える。 「まぁ、今朝登校中にちょっと…………」 「可愛い他校の女の子を見かけて! 声を掛けて!! ちゃらちゃらしてたら遅れ たって言うんだろうが!!!」 YOSSYに皆まで言わせず、ディルクセンが完全に頭から決め付けて怒鳴りつ ける。それに対してYOSSYはさぞ心外な表情をするかと思いきや、むしろ驚き の色が強い表情で返事を返した。 「あ、よくおわかりですね」 「これで何回目だ貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ………………うっ」 怒鳴り散らした挙げ句に神経性胃酸過多。本当に神経質な男である。死ぬときは 多分脳内出血かなにかだろう。 もちろん、YOSSYの方はその隙を見過ごす訳が無い。一瞬周囲の関心がディ ルクセンのほうに集中したのを見計らい、自慢の脚力で一気に校門前の守りを突破 しようとする。 「くっ!?」 目前五メートルというところまで迫り、ディルクセンはようやくYOSSYの接 近に気づく。慌てて腰の特殊警棒を抜き放ち、振りかぶり………… 「この!!」 目前に迫ったYOSSYにむけて叩き付ける。 しかし。 「………って、うれっ!?」 悲しいかなど素人。思い切り振り下ろしてあっさりYOSSYに身を躱され、大 きく体勢を崩す。次の瞬間、対象の姿を見失ったディルクセンの右太股、ついで左 肩に強い衝撃が走り、彼は無様に尻餅をついた。 「お、俺を踏み台にした!?」 お約束の台詞を口走り、呆然と空を見上げるディルクセン。その視線の先には、 ディルクセンの体を踏み台にして一気に校門とその守備陣を飛び越そうとしている YOSSYの姿があった。 「じゃぁ先輩、通らしてもらいますよ!」 してやったりといわんばかりの表情のYOSSY。だが、彼はディルクセンにば かり気を取られすぎであった。それに、自分がいかに危険な状況にあるのかも忘れ ていた。空中では、翼でもない限り身を躱す術など無いというのに。地上には、こ と射撃に関してはエルクゥにも匹敵する恐るべき狩人がいるというのに。 「Hey! ヨッシー!」 「ん?」 地上からの呼びかけに、器用に空中で身を捻って振り向くYOSSY。そしてそ のまま硬直する。その視線の先に目をらんらんと輝かせてM1ガーランドを構える 狩猟者モード・レミィの姿があったからだ。 「昨日の友は、今日の敵、ネ! 友達の誼、一瞬で楽にしてあげるから、心配は無 用ヨ!!」 まったく無邪気な表情で死刑宣告を言い渡すレミィ。その銃口が正確に自分の眉 間を狙っている事を悟って、YOSSYは両目を閉じ、まだ見ぬ神に生まれて初め ての祈りを捧げた。 神よ、汝の子の魂に安らぎを、と。 YOSSYFLAME、レミィに撃墜されてリタイア。 「我が名はとーる! 佐藤君、いざ尋常に、一騎打ちにて勝負!」 とーるがそんな叫びとともに、鋭い斬撃を送り込んできたのは佐藤昌斗が今日四 人目の風紀委員を打ち倒したときだった。武装はともかく、接近戦用の防具(機動 隊スタイルともいう)に身を包んだ風紀委員は、一般生徒とは言えなかなかに手強 い。攻撃力はともかくとして、防御力が格段に向上しているため一撃で眠らせると 言う訳にはなかなか行かないのだ。しかも、数も多い上に、三人一組のフォーメー ションまで組んで襲ってくるのだ。 「うーん、よく訓練を受けてるなぁ」 「ディルクセン先輩が、軍事教練さながらの訓練を行ってますからね」 対峙する二人。戦闘能力の大半を愛剣『運命』に頼る昌斗と、同じくデータに頼 る面のあるとーる。いずれも学園屈指というにはやや難のある戦闘能力であるが、 だからといって彼ら二人の実力が凡人の太刀打ちできるレベルであるなどと考える のはあまりに幼稚な考えだ。その事はとーるの前に昌斗に挑み、打ち倒された風紀 委員達が身をもって知っている。 「だからって、立ち向かわなかったらあとでディルクセン先輩に何をされるか…… ……」 「…………なぁ?」 下級生の悲劇である。 そんな地べたの会話はさておくとして。 <主…………早く決着をつけませんと、とーる様を倒したとしても、まわりを風紀 委員の方々に取り囲まれるという結果になりかねませんよ?> 「わかってますが…………そんな簡単な相手でもないでしょう」 昌斗は『運命』に向かってささやきかえす。時刻はすでに8時29分。かなりの 遅刻生徒がすでに風紀委員の手で鎮圧されていた。極一部が風紀委員の封鎖を突破 して校内への侵入を果たしていたが、それは例外中の例外だ。大体SS使いすら未 だに誰も突破を果たしていないと言うのに………… 「ふっ、吹き飛びなさい! 『外道ストライク!!』」 …………訂正。たった今、一人のSS使いが突破を果たした。風見ひなた。他の 遅刻者達をけしかけ校門前の最終防衛線にまで殺到させておいて、風紀委員の対応 がそちらに集中した隙に、味方もろとも吹き飛ばしての強行突破というあいかわら ずの鬼畜っぷりを見せ付けてくれている。それが、昌斗に対する絶好の援護となっ た。 「あ、母さん…………」 いつもの如く弾頭としてとんでゆく赤十字美加香の姿に、一瞬とーるの目がそち らに奪われた。瞬間、昌斗が一気に間合いを詰める。 「飛天御剣流、龍翔閃!」 「くぅっ!?] わずか一瞬の隙。しかし、それだけの隙があれば十分だった。辛うじてとーるは その一撃を手にした長剣で受け止める。だが、動揺のためか力が入りきらず、長剣 を思い切り跳ね上げられてしまう。 「ええぃっ!」 続く一撃を予想し、とーるはとっさに背後へと飛びのく。しかし、とーるの目に 映ったのは追い討ちの斬撃ではなく、疾風のようにすぐ脇を駆け抜ける昌斗の姿だ った。 「あっ…………しまった!?」 とっさに横殴りの一閃を叩き付けるが、遅すぎる。とーるの一撃は昌斗を掠める こともなく終った。 <主、上手く行きましたね> 「ええ、とっさの判断でしたが…………彼には後で再戦を申込まれそうな終わり方 ですね」 卑怯な、帰して戦え!などというとーるの叫びを聞きながら、昌斗と『運命』は 苦笑を交わし合う。すでに校門前は風見が開けた突破口から数十人の遅刻者が雪崩 れ込み、それを阻止しようとする風紀委員との間で大乱戦になっていた。この乱戦 ではゴムスタン弾や催涙弾も使えない(除くレミィ) そうであれば、とーるを抜 いた今昌斗達にとって警戒すべきものは何もなかった。 佐藤昌斗、遅刻回避。見事ゴールインである。 「マスター、どうするの? 昨日の晩、遅くまであんな事やってるから……」 「知音、その言い方では、他人が聞いたら誤解するでしょう…………」 やや離れたところで戦況を見守っていた神凪遼刃は、同居人である小妖精、知音 の物言いに頭を抱えた。ちなみに彼が昨晩遅くまでやっていたことは、若い男性な ら一度は通る道…………ではなく、おどろおどろしい妖術の儀式である。 「しかし、六時に起きたにしてはまだ早く学校に着いた方ですよ。これでこの馬鹿 騒ぎさえなければ、私の平穏は護られたのですが…………」 そう呟いた神凪の眼がやや剣呑な光を帯びる。先ほど風見ひなたがあけた突破口 は、風紀委員会側の素早い処置ですでに塞がれてしまっている。まだ多数残る遅刻 生徒側が最後の攻勢を仕掛けているが、どこまで通じるものかわから無い。 「駒としては、頼りなさ過ぎますね…………さて、どうしたものか」 周囲に視線を走らせ、なにか利用できそうな物を探す。遅刻には慣れたものだか ら、手慣れたものである。 「むぅ、使えそうなものは…………みなすでに使い尽くされていますか」 視線を一巡させ、何も使えそうなものが無い事を確認する。壁の上には風紀委員 会の手で高圧電流が流れている有刺鉄線が張り巡らされていて、乗り越える事は不 可能だ。妖魔を使役してもいいのだが、そうなると最悪ジャッジが出張ってきかね ない。その上、風紀委員会を本格的に敵に回す事にもなる。この場をしのぐ手段と してはリスクが高すぎる。 「ここはアウシュヴィッツかどこかですか?」 神凪は有刺鉄線を見上げて溜息交じりに呟いた。これは妖術を操っての強行突破 しかないのか、そんな考えがよぎる。 「マスターマスター、他の人みんな捕まっちゃってるよ、どうするの?」 知音が耳元で騒ぎ立てる。うるさい事この上ない。苛立ちが募る。 その時、彼の中に閃くものが有った。 「知音!」 「なに、マスター?」 突然呼びかけられ、きょとんとした表情の知音。神凪は戦場と化している校門前 から視線を外さずに話し続ける。 「あなた、変身能力は健在ですね?」 その問いかけに対し、知音は自慢げに胸を張る。 「もっちろん! ちょっと使ってなくたって、それくらいで力が落ちたりしないも ん」 「そうですか、ならば……」 「なになに、どうしたの?」 知音の答えに満足げに微笑み、神凪は知音にささやきかける。その内容を聞き、 知音の方も、いたずらっぽい笑みを満面に浮かべた。 「まかしといて、マスター。絶対マスターを無事通してあげるよ☆」 一分後。風紀委員と遅刻生徒の乱戦の中、校舎に向けてその乱戦を抜け出す一人 の風紀委員の姿があった。どこかしら負傷した様子で、誰にも咎められることなく 極めて自然に乱戦から遠ざかっていく。 「…………上手く行きましたね」 十分乱戦から遠ざかったところで、その風紀委員−−−神凪遼刃はぽつりと呟い た。 「やったね、マースタ☆」 その知音の声は、神凪が身に纏う風紀委員の防具から聞こえた。次の瞬間、神凪 の纏っていた防具が消え去り、代わりに彼の肩に知音の姿が現れる。 「風紀委員の装備している防具を着てさえいれば、あの乱戦の中、多少不自然な離 脱でも、負傷している風紀委員に関心を払うものなどいない…………意外と風紀委 員会もザルですね」 もっとも、そのおかげで助かりましたが。小さく笑って彼は校舎の中へと足を向 ける。神凪遼刃、頭脳プレイの勝利であった。 「クックックッ、圧倒的じゃないか、我が軍は!」 すでに200人強いた遅刻者の大半は、風紀委員会の圧倒的な戦力の前に取り押 さえられている。SS使い相手には苦戦の続く風紀委員会だが、一般生徒主体の相 手であれば、このように圧倒的な勝利を収める事が出来るのだ。 大体、ボロ負けした転移装置封鎖班も、いつまでも地べたでおねんねしている訳 ではない。気が付いた者がまだ気絶しているものを助け起こし、風紀委員会が保持 しているパスワードで地下牢行きすることなく、校門守備班の援軍として遅刻生徒 の背後から襲い掛かるのだ。結果、挟み撃ちとなり風紀委員会側の有利は一層強化 される。 ディルクセンが陰湿な笑みを浮かべ、使い古された台詞を口走るのも当然の戦局 だった。問題は、この台詞を言ってしまったが最後、必ずお約束が待っているとい う事を調子に乗っている彼が気が付かなかったという事だ。 「なにも、あんな電気ネットを使う事はありませんでしたよね、ディルクセン先輩 ?」 音も無く、ディルクセンの背後に一人の少女が立っていた。神岸あかり。表情は いつも通り穏やかそのものだが、その視線には浩之を傷つけられた事に対するすさ まじい怒気と殺気がみなぎっている。その波動を叩き付けられ、先ほどまでの自身 を急速に縮小させながらも、ディルクセンは虚勢を崩さない。そして、お約束の台 詞を口にした。 「神岸…………冗談は止せ」 「先輩も、意外と甘いようで…………」 対する返事も、お約束の台詞。ただ、背後からの一撃が銃弾ではなくすさまじい 斬撃である一点だけが、元ネタと違う点であった。 8時37分、ディルクセン、お星様になる。 そして時間は再びディルクセンの空中遊泳後に戻る。 「くーっ、つつつつつつつつ……………… な、なんとか生きてるな、俺」 何枚かの屋根や壁を突き破り、ディルクセンは体育館内部へと落着していた。彼 の最後の幸運なのか、この期に及んで大きな傷は一つも無いようだ。右腕が骨折し ているようだったが、このくらいなら自分の回復魔法で治癒できる。 「気絶もしないなんて、意外と頑丈なのか、俺は?」 頭を振り、そんな事をぶつぶつ呟きながら立ち上がろうとする。ひどい悪寒を背 後から感じたのはその時だった。血相を変えて前方に飛び、悪寒の原因から距離を とって背後を振り返る。 「よくも………薔薇部の部室を………壊してくださいましたね?」 薔薇という言葉を耳にし、さらにその言葉を発した主を見て、ディルクセンは完 全に硬直した。なぜなら、彼の落下した場所こそ彼が嫌って止まない薔薇部の部室 であり、目の前の人物は同級生であり薔薇部の部員であるギャラ、同じく橋本、そ して一学年下の矢島のブラックリスト連中だったのだから。 「ギャラの兄貴、こいつ、例の風紀委員会の……」 「ここでディルクセンを俺達の側に引き込めば、風紀委員会からの圧力はかなり減 るな…………けど、このままで良いのか俺?」 矢島と橋本が聞き捨てならない台詞を口走る。その一言一言に圧倒的な恐怖心を 覚え、ディルクセンはじりじりと後ずさる。だが、数メートルも距離を取れないう ちに、ギャラガ最後の審判をディルクセンに下した。 「ふむ、それも良いですし、部室を破壊してくれたお礼もしなければならないです ね………… それにその手傷。間違いなくあかり様の『天翔熊閃』によって負った もの。あかり様に手をお出しになったなら…………許せません」 「ちょっと待てぃ、手を出されたのは一方的に俺……!!」 「良い訳は見苦しいですよ、ディルクセン様」 釈明は届かない。いつもなら自信に満ちているディルクセンの目に絶望が変わっ て満ちる。 「ギャワワワワーーーー!! 予想はしてたけど、アフロの次は薔薇ですか? そ れだけは勘弁して欲しいんじゃよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「あっ、お待ちなさい!!」 痛みも忘れ、身を翻して逃げに入るディルクセン。間髪入れずにギャラ達がその 後を追う。もう始業だというのに………… とにもかくにも、リーフ学園は今日も平和であった。 <蛇足> シッポ、志保、智子の三人は、あとで風紀委員を絞めて情報を聞き出した(笑) あかりによって危うく制裁を加えられそうになったが(シッポと智子は完全な巻き 添え)、浩之の「しかたねーな、不可抗力だぜ」というとりなしに助けられた。 捉まったYOSSYは、千鶴先生の手料理を試食するはめになり、一時間目終了 後、『原因不明の急病』によって救急車で病院に搬送される。 ディルクセンは逃走を続け、始業開始後10分して自分の教室に亡命(ちなみに 丁度柳川先生の授業で、さしものギャラ達も追ってこなかった)、貞操の危機を守 り切る(笑)も、今度は柳川先生の怒りを買って命の危機に晒される。ディルクセ ン、今回の遅刻生徒から10人ばかりを科学部のサクリファイスとして貢ぎ、怒り を収めてもらう。友好度、70に上昇(笑) _____________________________________ ディル「………………なんでまた、俺が酷い目にあうんだ?」 作「ええやん、そういう星の巡り合わせもあんのやって。諦めや」 ディル「………………お前な」 作「(無視して)はい、Lメモ三作目です。はじめて、前後編に別れてしまいまし た(汗) うーん、いかがだったでしょうか?」 ディル「とりあえず、使われた方の中で「俺は遅刻なんてしねぇ!」という方がい らしたら、それは大変申し訳無いが、たまたま遅刻したという事で許していただ きたい…………(汗)」 作「お願いします(汗)」