VSジン・ジャザムLメモ『リズエルが燃える日』  投稿者:でぃるくせん
  ジン・ジャザムが逃げる。
  このリーフ学園で、それはおよそ起こり得るはずもない事だった。
  ジン・ジャザムが隠れる。
  それもまた、想像するのは難しい事だ。それこそ、逆立ちしながらラーメ
ンを鼻から食うくらいに。
  では何故、今ジンが人目を憚るように、物陰に身を潜めているのか。
「Dセリオとの戦いに夢中になって、流れ弾を校長室に撃ち込んじまうとは
…………」
  そんな訳で、ジンはエディフェルの一角に身を潜めている。授業中は幸い
千鶴先生の授業が無かった事もあって、なんとか無事に済んだ。昼休みは多
少危なかったが、それでもなんとかなった。しかし、放課後の今の追っ手は、
千鶴先生本人ではない。
  用心深く、物陰から周囲の様子を覗き見るジンの視線の先に、一人の生徒
の姿があった。名もない生徒にすぎない彼の腕に巻かれたのは、風紀委員と
書かれた腕章。千鶴校長が逃走を続けるジンに放った刺客は、百名を軽く超
える風紀委員の群れであった。
「あいつをぶっ倒して逃げるのは簡単だ。しかし、どこかに増援が反応する
ラインがあるはずだからな、迂闊に出て行くとマズイ」
  しかし、いつまであいつはあそこにとどまってるつもりなんだ。すでに十
五分、この場所に身を潜め、いっこうに立ち去ろうとしない風紀委員に内心
痺れを切らしながら、ジン・ジャザムは待つ。
  自由への扉が開くその時を。




「広瀬委員長、第三、第四班戦闘配置に展開しました」
「目標、まだ動きはありません。こちらの動きにまだ気づいていないようで
す」
「委員長、宮内さんが目標への接触許可を求めています」
「XY−MEN君に、もうちょっとレミィを抑えているように伝えて。第六
班が配置についたら攻撃を始めるわ」
  そう言って、広瀬は目の前に広がるスクリーンを見上げる。目標を示す青
い光点を、風紀委員を示す赤い光点が幾重にも取り囲み、さらに多数の赤い
光点が青い光点周囲へと展開を急いでいた。それを確認して一つ頷き、視線
を傍らのとーるへと向ける。
「とーる君、この作戦、成功すると思う?」
「……彼我の火力差を考えると、成功確率は50%。ですが、可能な限りの
策は練りました。これで駄目ならしかたがないでしょう」
「そうね…………」
  失敗したら、千鶴先生はどういう顔をするだろうか。そこはかとなく不安
になり、広瀬ととーるは顔を見合わせる。その時、オペレーター役の風紀委
員が緊迫した声を上げた。
「委員長!  第六班、展開完了!」
「第一班に連絡、目標に対し攻撃開始!」
  凛とした声が緊迫した場を打つ。
  かくして、ジン対風紀委員会の大捕物がここにはじまった。




「しかし、もう三十分になるぞ。いつになったらどこかに行きやがるんだ」
  ジン・ジャザムの焦りは募る。良く考えると、彼が身を潜めているのは下
駄箱の近くにある男子トイレ。で、風紀委員が立ち尽くしているのは下駄箱
を見渡す事の出来る場所。
「…………しまった、隠れる場所が悪かったか?」
  これは強行突破しかないかとそろそろジンも考えはじめる。ここまでくれ
ば校門も目前。30人や50人の風紀委員に足止めを食らう俺でもねぇし、
明日は日曜、千鶴さんの怒りも週が開ければ収まるだろう。
「ん?  なんだこりゃ?」
  ふと気づくと、ジンの体に赤い光点が浮いていた。どうも、赤いレーザー
が当てられているらしい。それが、最初腹部、続いて心臓の上、それから頭
部へと移動した。
「って、こりゃレーザーサイトじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
  危険を察知して横っ飛びに逃れた瞬間、背後の壁面が粉砕される。どこか
らだ、ととっさに視線を巡らした先に、
「って、待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!  ぼこぼこぼこぼこ撃ちやがって、
俺を殺す気か!?」
  狙撃者は容赦も何も無く連射を続けてきた。しかも全て実弾。それも大破
壊力。こんな射撃を連続で行える奴は、風紀委員には一人しかいない。
「レミィ!!  ちょっとは待ちやがれ!!  当たり所が悪けりゃ俺でも死ぬ
ぞ、マジで!!」
「Oh、残念デス」
  何が残念なのかは知らないが、かなり離れた中庭の植え込みでレミィが立
ち上がった。その手に有るのは、バーレットM82A1狙撃銃。装甲車の正
面装甲をぶち抜ける代物だったりする。
「そんなもんで頭をぶち抜かれた日にゃ、いくらエルクゥでも完全死するわ
っ!!」
「そうなの?  でも、ディルクセン先輩は『まー、ジンなら大丈夫だろう、
だから遠慮せず『狩り』を楽しめ』って、言ってたヨ?」
「そうか、諸悪の根元はやっぱりあいつか…………」
  わなわなと肩を震わせるジン。だが、レミィはそんな彼の様子を気にした
風も無い。バーレットを放り投げ、どこからか取り出したるは、M1ガーラ
ンド。ダディ譲りの自動小銃である。
「じゃぁ、コッチの威力の低い銃でHuntingを再開する事にしマス。
ジュリー、GO!」
「誰がジュリーだ!!  ええい、ジン先輩、覚悟!!」
  レミィの声に答えて、自棄気味にXY−MENが躍り出る。
「邪魔だ、どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
  出てきた途端にXY−MEN轟沈。ロケットパンチに吹っ飛ばされ、お空
の星と消えてしまう。さすがにレミィも呆然としている間に、ジンはジェッ
トスクランダーで空に飛んだ。
「さすがに、女に手を向けたくはねぇからな」
  十分レミィから距離を取ったところで、ジンはそんな呟きを漏らした。ま
あ背後からぴゅんぴゅん弾丸が飛んできているが(それも至近弾)、当たら
なければどうということはない!
  ……まぁ、変なとこに当たると痛いので、校舎を盾にするように高度を低
く取った。
(って言うか、この距離を、スコープも無しで狙撃できるレミィって、何者
だ?)
  そんな疑問も振り切ってジンは飛ぶ。自由と安息を手にするために。
「さて、このまま校門に向かって、一気に突破しちまうとするか」




「第一班、振り切られました」
「第七班がXY−MENさんを回収、治癒魔法で戦線復帰可能です」
「ジン・ジャザム、校門へ向かって飛行中!!」
  司令部には次々と新たな情報が入ってくる。レミィとXY−MENを投入
した最初の攻撃は失敗したようだ。だが、それは予想のうちの事。
「予想通り、空を飛んで逃げたわね」
「はい、レミィさんの牽制で、ジン先輩の飛行高度はかなり下がっています。
これで第九班が上手くやれば、ジン先輩の飛行能力を奪う事が出来るはずで
す」
  情報を分析しつつ、広瀬ととーるが頷きあう。スクリーン上、ジンを示す
赤い光点は高速で校門に向けて飛行を続けつつある。だが、その経路は事前
の想定通り。
「XY−MEN君の合流後、第一班はすぐ動けるの?」
「はい、すでに第一班は移動準備を完了していますから」
「そう……それじゃ、第九班の戦果に期待しましょう」




  そのころジンは。
「ん?  なんだ?」
  眼下のグラウンド上、ジンの目指す方向と同じ方向に向けて、多数の自転
車が走っているのを見つけて妙な顔をしていた。
「あんな部活、ウチにあったか?」
  しかも、10両ほどの自転車の全てが二人乗り。それも、後ろに乗ってい
る連中はことごとく長い円筒を手にしている。
  曲乗り?  曲芸部なんか知らねぇぞ?  そんな疑問が解決されないまま、
ジンと自転車集団の距離はどんどん詰まっていく。
  やがて、彼我の距離が100メートルに縮まるに及んで、ジンがぽつんと
呟いた。
「…………スティンガー?」
  スティンガー携帯対空ミサイル。アメリカ製の歩兵用携帯対空ミサイルで、
アフガンゲリラに供与され、アフガンの複雑な地形ともあいまって、ソ連空
軍をけちょんけちょんに蹴散らしたのは有名。赤外線追尾式で、つまり熱反
応のある方向に向かって飛ぶ。ジェットスクランダーなんかは格好の的だっ
たりするかもしれない。
「って、冷静に解説してる場合じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
  ぼしゅぼしゅと煙を引きながら一斉に発射されるミサイル×10を見て、
ジンは緊急回避を試みた。しかし、いかんせん高度が低く、さらに距離も詰
まりすぎている。
「おわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
  数発がジェットスクランダーに突っ込んで大爆発。安定を失ったジンは、
頭から地面に突っ込んで動かなくなった。
「よっしゃあぁぁぁ!  俺達が、名も無き一般生徒にすぎない俺達が、『エ
ルクゥ兵器』ジン・ジャザムを殺ったぞ!!」
「ざまぁ見ろ、SS使いにやられてばっかじゃないぞ!」
  わらわらと自転車を飛び降りてよってくる風紀委員ども。ちなみに、自転
車漕いでいたのは相対速度を少しでも殺そうという涙ぐましい努力だったり
する。
「さて、本部に連絡しろ。ワレ、じん・じゃざむヲ捕獲セリ、ってな」
「誰が捕獲されたってんだ?」
「へっ?」
  間抜けな顔で振り返る風紀委員。そこに、
「サイ・フラッシュ!!!!!」
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
  風紀委員20人、一瞬で全滅。煤だらけになったジンが、つまらなさそう
に鼻を鳴らした。
「だてに装甲MAXまで改造してねーっての。ジェットスクランダーがやら
れたのは痛いけど、校門前は目の前だしな」
  早いとこ脱出しねーと、千鶴さんが出てきかねねーし。
  …………捕まったらどうなるんだ、俺?
  そんな恐ろしい疑問を首を強く横に振って打ち消して、ジンは前に走り出
す。自由と希望はもうすぐだ!




「第九班、壊滅しました!」
「目標、作戦通り飛行能力を喪失した模様」
「目標は徒歩で校門へ移動中!」
「校門前の各班の展開はまだか!」
「……ここまでは、予定通り」
「問題はここからです。決定力不足なのが、風紀委員会の最大の弱点ですか
ら」
  広瀬ととーるの表情は険しいものだ。一応、校門前で取り押さえる事がこ
の作戦の一応の目標である。だが、その後に何回か作戦変更が行われ、校門
前で取り逃しても、その後の手順は既に組まれている。
  校門で取り逃がしても、ジンが学園の外に出る事は決してない。有り得な
いのだ。
「まぁ、期待しないで待ってましょう」
  そう呟いた広瀬の表情は、すでに次の手はずに関心を移している事を示し
ていた。




「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?  なんで転移装置が無くなってやがる
んだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
  あっさり校門前で待ち伏せしていた『草』を全滅させたジンが、明後日の
方角に向けて絶叫する。それもそのはず、校門を抜けてすぐにあるはずの転
移装置が一つも無くなっていたからだ。
「…………そう言や、グラウンドにも校舎の中にも、風紀委員以外の連中が
誰もいなかったな。ひょっとすると、隠れている間に一杯食わされたのか!
?」
  大体これだけ暴れてDセリオも出てこねぇし、とジンは内心舌打ちする。
そんな彼の神経を逆なでするような声が、スピーカーから響き渡ったのは直
後の事だった。
『ふふふ、ジン・ジャザム!  どうだね、いかな君とは言え、転移装置が無
ければ学校を脱出する事も出来まい!』
「てめぇ、ディルクセン!!  何てことしやがる!!!」
  ジンの怒声に、スピーカーから鼻で笑った気配が伝わった。ジンの叫びを
無視し、ディルクセンは一方的に言葉を続ける。
『校長先生がお呼びだ。さっさと校長室に来い。お前を千鶴先生に引き渡さ
ん事には、俺らもいつまでたっても帰れんのでな』
  そこまで言って、放送はぶつんとと途切れた。それと前後して、プツンと
言う音がジンの頭から聞こえる。
「くっ…くくくくく…………上等じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
潰す!!!  絶対に、ぶっ潰す!!!!!」
  絶叫して走り出す。諸悪の根元、放送室に向けて。




「クククッ、もうすぐ奴がやってくる。十重二十重に鉄壁の布陣を敷いたこ
の放送室に向けて、奴がもうすぐやってくるぞ」
「ディルクセン先輩…………なにか、目がやたらと恐いのですが?」
  完全にキレた目付きをしているディルクセンを前に、とーるがさすがに怯
えたような表情を見せた。伝令として千鶴校長のところに赴いたときにかな
り強いプレッシャーを受けたらしく、それからずっとこの調子である。周囲
の他の連中も、かなり近寄り難いものを感じて離れたっきりだ。
  ちなみに校門からこの放送室にいたるまでには、『草』最精鋭の田中、貞
本、永井、鈴木、西村の五人に復活したXY−MEN、さらに風紀委員長広
瀬ゆかり自らも加わった伏兵が各所に潜み、さらに某所にレミィがバーレッ
ト狙撃銃を手に狙撃の機会を伺っている。この放送室の前面には四十人近い
風紀委員が土嚢を積みあげて陣地を築いているし、まさに鉄壁の布陣といえ
た。
「しかし、ジン先輩、真っ直ぐこちらに向かってくるでしょうか?」
  これだけの布陣を布いたところに、まっすぐ突っ込んでくるとは思えない。
そんな感想をとーるは抱く。だが、ディルクセンはやはり唇を笑う形に歪め、
手にしたダージリンの香りを味わってからとーるの懸念を打ち消した。
「大丈夫だ。そのために、これだけ手間を掛けて挑発したのだからな。奴は
かならずやってくるよ、正面からな」
  大体、使いたくともMAP兵器は使えまい、と笑う。そう、ここがどこか
を考えれば使えるはずも無い。
「その上、転移装置は体育倉庫にまとめて隠してある。頭に血の上った奴に
はわかるまいよ」
「そいつはいいことを聞いたな」
『!?』
  驚いて一斉に窓の外を見る一同。そして、ある一点に目を釘付けにして、
絶句する。そこに、アトミックバズーカを手に、瞳を金に輝かせたジンの姿
があったからだ。
「何ぃ!?  貴様、何故正面から来んのだ!!」
「あんな露骨な挑発、ガキでもわかるわっ!!  ともかくっ!  お前らを吹
っ飛ばしてから、落ち着いて帰らしてもらうぜ」
  その言葉にディルクセン達は露骨に狼狽した。戸口に近かった風紀委員は
我先に逃げ出し、残りは呆然としてジンを見つめている。
「まっ…………待て!!  ここを吹き飛ばすって…………ここをどこか分か
ってるのか!?」
「ジン先輩っ、落ち着いて…………リズエルを吹き飛ばしたら…………!」
「どーにもならねぇだろ。いつもの事だしな」
  冷酷に言い放ち、おもむろにバズーカを構える。
「とりあえずっ!
  『魂』!   『必中』!  『幸運』!  ついでに『努力』!!  
  リズエルよ、私は帰ってきたぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!」
「こっ、これが『星の屑』かっ!!?」
『うひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』


  …………そして、リズエルは灰になった。


「……ん?  なんか、雑魚相手にしちゃ、えらく余分に経験値と資金が入っ
たような気がするな?  まぁ、入ったもんはもらっとけばいいか」
  そんな事を呟くジンは、大切な事を一つ忘れていた。それは、月曜日に嫌
でも思い出す事になる。





  んでもって、明けて翌週。
  何事も無かったかのように復活しているリズエルの中を、ジンは一人歩い
ていた。
  とりあえず、放課後の今にいたるまで、千鶴からの呼び出しはなかった。
千鶴となんどか顔を合わす機会もあったが、何事も無かったかのように普段
通りだ。風紀委員が追いまわしてくる気配も無い。
「ふぅぅ、取り敢えず怒りは解けたようで一安心だな」
  校長室を前にして、ジンは安堵の溜息を吐いた。引き戸に手を掛け、がら
りと開く。
「失礼しま…………うっ!?」
  その瞬間、ジンは硬直した。中にはにこにこと氷の微笑を浮かべる千鶴と、
やはり冷たい視線の広瀬ゆかり、ディルクセン、とーると言った面々が、ジ
ンの入室を待ちわびていた。
「…………失礼しましたー」
「って訳にはいかないヨ、ジン先輩」
「そういう事。観念してくれ、ジン先輩」
  何時の間にか、ジンの後頭部にレミィがバーレット狙撃銃を突きつけてい
たり。XY−MENも固い笑みを浮かべながら、ジンの背後をがっちり固め
ている。
「千鶴さん、なんで……許してくれたんじゃぁ!?」
「ジン君…………本当なら、許してあげたいところなんだけど」
  信じられないような表情で硬直するジンに、椅子から立ち上がった千鶴が
ゆっくりと近づく。
「ジン君、最後にアトミック・バズーカを使ったわね?」
「え……つ、使ったけど、学園は閉鎖空間で」
「そういうことが問題じゃないのよ」
  笑みを崩さず、千鶴がジンの目前にまで辿り着く。氷点下の笑みが、ジン
のみを凍り付かせた。
「あの時ね、わたし、まだ校長室に居たのよ」
「そ、それとこれと…………」
「校長室は、どこにある?」
「……………………」
「……………………」
「…………資金と経験値がやたらと多かったのは、そういう訳かぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁ!!!」
  ジン、涙とともに絶叫。風紀委員達がサディステッィクな笑みを浮かべる
中、ジンの叫びは悲鳴へと変わり……………

  それから三日間、学園からジン・ジャザムの姿が消えたという。


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作「と、言う訳でやってみましたvsジン・ジャザム!」
ディル「まてっ、どこかなにか違わないか!?(汗)」
作「気にすんな兄弟!(←?)  どこも違ったりしないさ、多分!」
ディル「多分、ってなー(汗)」
作「だって、君が直接ジンさんと切ったはった出来るかね?(汗)」
ディル「出来ん  断じて出来ん(断言)」
作「じゃろ?  君には君の戦いかたがあるって事で、これでいいんじゃよ」
ディル「負けてるがな」
作「ふははははは(乾笑)」
ディル「笑って誤魔化すな」
作「って事で(すちゃっ)」
ディル「しかも逃げるなっ……ああもう!!」
作「でわ〜☆」