偽典Lメモ『大戦』第十八話 投稿者:Fool

 いや〜、何度読んでも効くね、自虐の唄は…(苦笑)。
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               ▼あらすじ▼

 異空間に於ける戦闘でSGYは完全に消滅した筈だったが、僅かに残ってい
た肉片から完全再生した。
 ハイドラントやルミラの技を身に付けたSGYは、その力でLeaf学園精
鋭達への逆襲を開始した。





            偽典Lメモ『大戦』第十八話

                −自虐−





「くっ! 大丈夫か? 生徒会長」
「ああ、なんとかな」
 久々野が展開した音声魔術のおかげで、久々野本人と側にいた拓也だけは雷
撃の直撃を受けずに済んだ。

 辺りを見回す二人。
 立っているのはSGYと自分達二人だけだった。
「僕達以外は全滅か…」
 拓也がポツリと呟く。そして久々野の方へ向き直り、彼の胸ぐらを掴み上げ
た。
「何なんだアレは! ええっ! 久々野っ! 何でヤツがハイドラント達の魔
術を使う事が出来るんだ!」
 激しく捲し立てる拓也の腕をほどき、薄く笑う久々野。
「あの二人だけじゃない。その気になれば君の力だって使う事が出来るだろう
よ…」
「何!?」
「SS使いさ…。ヤツはSS使いとしての力を使ってこの世界に干渉し、ハイ
ド達の技をコピーしたんだ」
「そんな…」
「馬鹿な…か? ふっ、前に言ったろ。SS使いとは世界に干渉出来る存在だ
と…。その力を使えば技のコピーなんて容易い…」
「そんな…そんなヤツをどうやって斃すんだよ……」
 うなだれる拓也を横目にみながら、久々野は「俺が訊きたいよ」と小さな声
で言った。

 ――まてよ…。

 言った後で、久々野の脳裏に走るものがあった。
 彼は自分の中に一筋の光明を見つけた。絶望の深淵を照らす希望という名の
光を――。

 ――いや、ある…。たった一つだけ、ヤツを…SS使いを斃す技が…。

 しかし、その表情が曇る。

 ――だがあれは…。あの唄は……危険すぎる……。だが、やらねば…。そう
だ、今こそ…今こそあれの封印を……。

 自らの内面に生じた迷いを打ち払う様に頭を振ると、久々野は静かにSGY
に向かって歩き出した。

「…久々野!?」
 久々野の足音に気付いた拓也が頭を上げた。
 彼の瞳に映る男の背中は、何故だかとても遠い存在に感じられた。
「久々野!! お前まさか!!」
 何かを感じ取った拓也が叫ぶ。
 久々野は少しだけ頭を動かし後ろを振り返ると、爽やかに笑った。
 今までに彼が見せた事のない爽やかな笑顔だった。
 捨て身の覚悟で闘いに挑む男の見せる笑顔だった。



 久々野はSGYにある程度近付くと立ち止まり、その体躯を見上げる。
 同時にSGYも彼に気付き、威嚇する様に吼えた。

 見れば見る程、圧倒的な実力差を思い知らされる。
 放射される恐怖に膝が笑う。
 しかし、今の彼には確かな勝利への確信があった。

 ――あの自虐の唄ならば…。

「秋山…」
 SGYを見上げながら、久々野が男の名を呼んだ。
「はっ!!」
 間を置かず、久々野の背後に黒い忍び装束を纏った男が姿を現し、少し遅れ
て、その後ろに同じ様な服装の者達が続いた。
 先程、拓也達に加勢した者達だ。
「3分…。いや、1分でいい。ヤツの気を逸らしてくれ…」
「御意…」
 飛び立つ鴉さながらに影達が散った。



「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 疾風を纏いながら、SGYへと迫る影達。
 対する、この学園史上最凶の破壊者は、全身を覆う外骨格の隙間から無数の
触手を生やして影達を迎え撃つ。



 久々野は懐から革張りの小さな手帳を取り出すと、瞼を閉じた。
 腹の底に溜め込む感じに大きく息を吸い込み、そしてゆっくりと吐き出す。
 そんな腹式呼吸を何度か繰り返している内、久々野の身体が微かな燐光を放
ち始めた。
 ふっ、と彼の手にした手帳が、まるで蝶の様に宙に浮く。
 手帳は久々野の目の高さまで昇ると、そこで動きを止めた。
 同時に彼の両手が胸の前で組み合わさり、不思議な印を結んだ。



「ぬあぁぁぁぁっ!!」
「ぐはぁぁぁぁっ!!」
 SGYに向かった影達は、ある者は槍と化した触手に貫かれ、またある者は
鞭と化した触手に打たれ、一人、また一人地面に倒れていく。

 だが、秋山と呼ばれた男だけは何とかSGYの身体に取り付いた。
「臨! 兵! 闘! 者! 皆! 陣! 列! 在! 前!」
 彼は九字を唱えながらSGYの身体を器用に駆け上ってゆく。
 そしてSGYの眼前に迫ると、背中から忍者刀を抜き、その眉間に刀を突き
立てた。
 直刀の刃が灰白色の外骨格を突き破り、深くめり込む。
「食らえっ!! 秋山忍法ッ! プラズマ・ブレイクッ!!」
 瞬間、秋山の身体から物凄いブラズマが放たれ、SGYの身体を包み込む。
「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
 男の雄叫びに合わせて、放出されるプラズマ量が増大する――が、SGYに
は大したダメージを与えている様には見えない。
 それどころか、六本ある腕の一つが動いて彼を捕まえた。
「何!?」
 秋山を捕まえた腕に力が込められ、骨の砕ける乾いた音がした。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 絶叫と共に、SGYの身体を覆っていたプラズマが消えた。



 SGYが、さもつまらなそうな動作で秋山を投げ捨てた時、久々野から、不
可視の力が放射状に放たれた。

「な、何だ? これは…」
 その力は拓也にも感じられた。
 放射された力は、やがて学園全体を覆い尽くす特殊な力場を形成する。

 ――僕の電波とは違う様だが…。

 それはSGYも知覚した。
 本能的に危険を察知したのか、全ての触手を久々野へと向けるSGY。
 弾丸の様に空を裂きながら久々野へ迫る触手群。
「久々野っ!!」
 拓也が叫んだ。しかし、既にトランス状態に入っている為か、彼がそれらに
気付いている様子は無い。

 無数の触手が久々野に降り注ごうとした時、何処からともなく影が走り、触
手群を一閃の元に斬り捨てる。
「あなたはっ!?」
 その影の事を拓也は知っていた。
「柳川先生っ!!」

 影――柳川は久々野とSGYの間に立つと、冷笑を浮かべながらSGYを見
上げる。
「ふん、勘違いするなよ…。別にお前らを助ける訳じゃない」
 そう言いながら、柳川は顔に掛けた眼鏡を外し、捨てた。
「…俺は、ただ強いヤツと戦いたいだけだっ!!」
 その身に潜む狩猟者――エルクゥとしての力を開放する柳川。
 彼は一匹の血に飢えた獣と化した。

 オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 地面を蹴ってSGYへ向かって跳ぶ柳川。

 おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!

 触手群で迎え撃つSGY。

「ぬるいっ!!」
 が、柳川の腕の一振りで、それらはズタズタに切り裂かれる。
 彼はそのまま六本あるSGYの腕の一つに着地した。
「これでもっ!!」
 すぐさま体勢を立て直し、柳川は両腕を広げた状態で上体を仰け反らせると、
「喰らえっ!!」
 全身の力を込めて、広げた両腕を胸の前で交差させる。

 轟――と風が唸り声を上げた。

 両腕を音速に近い速度で交差させることによって生じる衝撃波。
 柳川の発生させたそれは、彼が今いる腕を激しく削りながら、SGYの頭
に命中した。
 迸る赤い色した体液。
 しかし、それは瞬く間に凝固し、無数の赤い槍となって柳川に降り注ぐ。
「チッ!! 小賢しいマネをっ!!」
 舌打ちしながら、その場を飛び退こうとした柳川の足を、いつの間にか触手
が絡め取っていた。
「何っ!?」
 彼が異変に気付いた時は既に遅く、何本もの赤い槍が柳川の身体に次々と突
き刺さる。
「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
 苦痛の叫びを上げながら落下していく柳川を、トドメとばかりにSGYの触
手が貫いた。



 柳川を倒したSGYは、再び触手群が久々野へと向かわせた。
 とその時、SGYの左右に動く人影――。
「プアヌークの邪剣よ!」
「蒼炎弾!」
 同時に、その人影から光熱波と蒼い火炎弾が飛び出し、SGYの頭部に炸裂
する。
 触手の動きが止まった。
 忌々しげに左右に頭を動かすSGY。そこには、傷つきながらも立ち上がっ
たハイドラントと岩下の姿があった。

「二人とも! 無事だったかっ!!」
 拓也の口から安堵の声が零れる。
「俺達だけじゃないぜ…」
 と、ハイドラント。
 見ればSGYの周囲には、二人を初めとして、西山やティリア、それにルミ
ラや耕一達がボロボロになりながらも立ち上がっていた。
 その目に確かな闘気を光らせて。

 おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!

 苛立たちげに叫ぶSGY。
 六本の腕を左右に広げ、それぞれの腕が、それぞれの技を使おうとする。
 ある腕は久々野の、ある腕はルミラの、ある腕は遊輝の、ある腕はハイドラ
ントの、ある腕はエリアの、ある腕は岩下の――。
 そして、今まさに凝縮された力が放たれようとした時、突然辺りを高周波の
音波が包み込んだ。
「今度は何だ!?」
 音の出所を探る拓也の視線が、久々野の所で止まった。

 音波は久々野から放たれていた。
 彼は身体から極彩色のオーラと共に、高周波の波動を放出していた。
 その波動は、ある一定のリズムで強弱があり、まるで聖歌の様にも聞こえる。

 ふと、拓也は自分の耳がおかしい事に気付いた。
 いや拓也だけでなく、その場に居合わせた全員が聴覚に異常を感じた。
 いつの間にか周囲から、久々野の発する高周波音以外の音が完全に消えてい
た。
「これは!?」と拓也は声に出したつもりだったが、口だけが動いただけで声
が聞こえなかった。



 久々野の眼前に浮いていた手帳が静かに開く。
 風もないのにページが勝手にめくられてゆき、あるページでピタリと止まっ
た。
 静かに開いてゆく久々野の目。同時に彼の口から言葉が発せられた。

『ギャグ……』

 それは高周波のバックコーラスに乗って、人々の心へ歌の様に響いた。

『……オチの無いつまらない笑い……いい加減な所で出る<つづく>の文字…
…作者の独り善がりな世界……好きじゃない……』

 苦しんでいた。SGYは久々野の口から発せられる旋律に藻掻き苦しんでい
た。
 それも今までに無い程の異常な苦しみ方だった。
 口の端から血の泡を吐き、六本の腕が身体を掻きむしる。
 強固な外骨格に亀裂が走り、触手群は茶褐色に染まり萎れてゆく。
 秋山のプラズマも、柳川の衝撃波も大した効果が得られなかったのに、この
歌に似た不思議な旋律は、確かにSGYにダメージを与えていた。

 いや、旋律に苦しんでいるのはSGYだけではなかった。
 岩下も、ハイドラントも、西山さえも胸を掻きむしり、頭を押さえ、激しく
口を動かしながら地面をのたうち回っている。
 辺りを覆っている力場の影響で声は聞こえてこないが、皆、苦しみの叫びを
上げているのは明らかだった。
 そして、旋律を紡いでいる当の久々野本人さえも苦悶の表情を浮かべていた。

 一方、SGYや久々野達以外の人間には何のダメージも見受けられない。
 ルミラやティリアは旋律によるダメージは負っていないし、拓也や耕一など
は、SGYはともかく、何故ハイドラント達が苦しんでいるのか見当も付かな
い状況だった。



『シリアス……』

 再び、久々野の口から言葉が発せられた。
 同時に彼の口の端から赤い雫がこぼれ、顎に赤い線を引く。

『単に笑えない文章の羅列……無駄に費やされる説明科白……切り売りする為
だけに出る涙のシーン……好きじゃない……』

 ガクンと地に突っ伏しそうになるSGY。だが、辛うじてバランスを取り直
し、何とか持ちこたえる。
 全身を覆う外骨格の隙間からシュウシュウと蒸気が噴き出し、合わせて、そ
こからドロリと身体が溶け出す。
 溶解は身体全体に及び、六本の腕の内、何本かは根本から溶け落ち、背に生
えた羽も崩れ始めた。





 現場から少し離れた所では、セリスが岩下達と同じ症状で苦しんでいた。

 ――な、何だっ! こ、この心に直に響いてくる旋律はっ!?

 地面に倒れ込み、苦しみ悶える自らの身体を抱きしめるセリス。

 ――ぐあぁぁぁぁっ!! こ…心が…抉られるっ!! や、やめろ! 誰か、
誰かこのメロディーを止めてくれっ!!

 爪が腕に食い込む。が、それでも彼は自分の身体をきつく抱きしめ続ける。
 必死に心を閉ざし抵抗を試みるがそれも空しく、旋律はセリスの心を侵食し
続けた。





『パロ……』

 久々野の皮膚の下には、毛細血管が浮かび上がっていた。
 眉間の縦皺はより一層深く刻まれ、腕や足はガクガクと痙攣を刻み、身体全
体が脂汗でびっしょりと濡れていた。
 そしてハイドラントや西山、岩下達も悶絶の表情で地面に倒れ込み、激しい
痙攣を繰り返していた。

 一体何が彼らを苦しめているのか? この歌に似た旋律には、特定の存在に
のみ効く特別な周波数だ言うのだろうか?
 特定の存在――。
 ふと、拓也の脳裏に、先日久々野が話した事が思い浮かんだ。

 自分の想像力を言葉や文字に変換して、世界を自身の望む様に変えられる人
間がいる。
 彼らは一様に《SS使い》と呼称され、各地の組織で様々な研究が続けられ
た。
 それはここLeaf学園も例外ではなく、偶然か故意か、学園にはSS使い
が集まる傾向がある。
 そして、SGYと呼ばれた生徒もSS使いの一人。

 ――まさか…まさかこの旋律は…。

 拓也の頭の中で、凝り固まっていた疑問が氷解し始める。

 ――SS使いと呼ばれる存在のみにダメージを与える特殊音波か? …とい
う事は、岩下君もハイドラント君も西山君も、そして久々野本人も、今苦しん
でいる者達は、みんなSS使いだという事なのか!?

「がはっ!」と喀血する久々野。
 それでも、彼は血と共に言葉を紡ぐ。

『他人(ひと)の褌で相撲をとる事……ファンだからで逸らかす作品への侮辱…
…自分では作れない完成した世界への羨望と妬み……好きじゃない……』

 久々野の身体が大きく揺らぎ、そのまま後ろへ倒れ込む。
 同時に周囲を覆っていた特殊な力場が消失し、辺りに音が戻ってきた。

「久々野っ!!」
 拓也は咄嗟に飛び出すと、倒れかけていた久々野の身体を抱きかかえる。
 そんな拓也に、譫言の様に辿々しく話しかける久々野。
「い、今…なら……。ト、ト…ドメを……」

 う゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!

 SGYが大きく哭いた。
 巨大な体躯は完全に溶け、融解した肉体が滝の様に地面に向かって流れ落ち
る。
 辺りに腐臭が満ち、SGYの怨嗟が木霊する。

「ああ、任せろ…」
 拓也は久々野を左腕に抱き抱えると、右腕を、すっとSGYに向かって向け
る。
 人指し指と中指だけを伸ばし、残りの指は折り曲げた状態にする。

 拓也の全身が紫色のオーラに包まれた。
 彼の体内で、今までにない程の強力な膨大な破壊電波が練られ、それが右腕
に集中する。

「消し飛べっ!!」
 臨界を超えた電波を叫び声と共に一気に放出する拓也。
 彼の指先から放たれた破壊電波は、凝縮されて一本の紫色した光線となって
SGYの頭部を貫き、その後、上空を覆う鉛色した雲を突き破る。

 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!

 SGYの何度目かの断末魔。
 しかし、これが最後の断末魔だと拓也は直感していた。



 拓也の電波が突き抜けた所から、徐々に雲が晴れていった。
 雲の合間に覗く久しぶりの空は、綺麗な茜色に染まっていた。
 そこからこぼれる紅い光のカーテンに照らされながら、SGYの身体は崩れ落
ちてゆく。
 とても幻想的な風景と、とても醜悪な最後を同時に見ながら、生き残った者は、
今度こそ戦いが終わった事を感じていた。





 そこは薄暗い闇の世界だった。

「今し方、SGYの反応が消失した…」
「どうやら斃されたようだな…」

 暗闇の帳が降りた向こうに浮かび上がる幾つかの人影。
 影達は感情を感じさせない低い声で囁きあっていた。

「やはり、完全なSS使いを生み出す事は出来なかったか…」
「だが、貴重なデータを取る事が出来た…」
「このデータを生かせば、より強力な生物兵器を作り出す事が可能となるだろ
う…。SS使いの力を持ったバイオ・ウェポンを…」
「プロジェクトの変更が必要だな…」

 話し終わると、人影達は闇に溶け込む様に消え去った。





                              ――つづく





               ▼次回予告▼

 長い戦いは遂にその幕を下ろした。
 傷付いた学園には再建の手が入り、またいつもの日常が始まろうとしていた。
 そんな中、久々野は拓也に呼ばれ、驚愕の事実を目にする。

 次回、偽典Lメモ『大戦』最終話−再生−。

 そして、運命の輪が回りだす――。

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 あと一つ! 次でラストだー!!