Lメモ場外乱闘 そのいち「にゅうちゃれんじゃあ」 投稿者:幻八
「ねえ、姉さん。よくこんなもの作ったわねぇ。」
「・・・・・・・・・」
「えっ、ある人に頼まれたですって。ふぅん、姉さんでもそういうことってあるのね。」
「・・・・・・・・・」
「昔ちょっとしたことで・・・って。いい聞きたくない。だいたい予想はつくから・・・」
「・・・・・・・・・」
「でもねぇ、これはちょっと・・・嬉しいことは嬉しいんだけどね。」


まともな初投稿作品	Lメモ場外乱闘  そのいち「にゅうちゃれんじゃあ」


「喰らえぇぇ、Dセリオ!!チェェンジ!サイバアァァド!!アァァカシックゥゥバスタァァァ!!!!!!!」
「やりますね、ジンさん!!」
ここで熱い戦い。
「マルチになでなでしてもらうのは俺だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ちがう!!!この俺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
あっちでも熱い戦い。
ここはりーふ学園。そこでは今日も今日とて名物の熱い戦いが繰り広げられていた。
「・・・・・・ここか。りーふ学園は・・・」
生徒達が死屍累々と倒れている中、一人の男が立っていた。
その足元からは、
「は・・・橋本・・・先輩・・・・・・激ラ・・・ブ・・・っすぅ・・・」
「お・・・俺は・・・・・・違うぅぅ・・・・・・」
などといううめき声が聞こえている。
ごすっっっっ!!!めぎょっっっっ!!!
「「はうっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
唸っている2人にしっかりと止めを刺して別な方向へ歩いていく。
その後ろではまだまだ宿命の戦いが続いていた・・・・・・


				※  ※  ※  ※  ※


「すいません。来栖川芹香さんを知りませんか?」
「はい?芹香お嬢様ですか?でしたら・・・・・・」

「セリオさ〜〜〜ん!ここにいたんですかぁ。・・・あれっ、誰かと話していたんですか?」
ちょこちょこと駆け寄ってくるマルチ。
「マルチさん。ええ、ちょっと芹香お嬢様のおられる所を聞かれたので・・・」
すでに離れていく後ろ姿を見ながら答えるセリオ。
「それよりマルチさん。何か用があったのでは?」
「ああ〜〜!!そうでしたぁぁ!セリオさん、久々野さんが呼んでましたよ。」
「そうですか。わざわざありがとうございます。マルチさん。」
などとこの学園ではめずらしくまともな会話がされていた。


				※  ※  ※  ※  ※


芹香と綾香が目の前にある建物を見つめているとすぐ近くから、
「芹香さん。やっと見つけましたよ。」
と声がかかった。
「・・・・・・・・・」
「えっ!?」
芹香の方はいつもの様子だが、綾香の方は驚いていて振り向いた。
そこにはあの2人にとどめを刺し、セリオに道を聞いていた人物が立っていた。
「・・・・・・・・・」
「ええ、ちょっと迷いまして遅れてしまいましたがやっと着きましたよ。」
「・・・・・・・・・」
「約束の”物”ですね。・・・・・・これです。ちゃんと言われた通りにそろいましたよ。」
などという会話がされている横で綾香は、
(わ、私に気づかれずにこんな近くまでくるなんて・・・一体何者?)
と警戒していた。
「・・・こちらの方が芹香さんの妹の綾香さんですか。」
「えっ、ええ、そうよ。よろしくね、え〜〜と・・・・・・」
突然話を振られ綾香はうろたえたが、さらっと答えるあたりはさすがである。
そこで綾香は初めて相手の名前も知らないことに気づいた。
「名乗るのが遅れましたが、今日よりこの学園の3年に転入して来た幻八です。
  よろしくお願いします、綾香さん。」
礼儀正しくお辞儀をしながら自己紹介をする幻八。
「よろしくね幻八。あっ、私のことは綾香で結構よ。」
いつも通りで答える綾香に、
「いえ。新しく来たばかりなのですから、礼儀は必要です。」
と、幻八は答えた。
(こ、この学園でこんなにまともなのは、始めてかも・・・・・・珍しすぎる。)
綾香は一種の感動を覚えていた。
「・・・・・・・・・・・・」
鍵を差し出しながら芹香が会話に入ってきた。
「すいません芹香さん。お手数をおかけして・・・」
その鍵を受け取りながら申し分けなさそうな顔をする幻八。
「姉さん、ひょっとしてその鍵って・・・これの?!」
建物を指差しながら芹香に聞く綾香。
「・・・・・・・・・」
「そうですよって・・・姉さんに頼んだのって幻八なの?それにこれを管理するの?」
綾香は本気で驚いていた。
「ええ、綾香さん。芹香さんに頼まれた物を取ってくる報酬としてこの建物をお願いしました。」
「報酬・・・ねぇ。まっ、いいわ。ところで幻八、この学園のことは知ってる?なんだったら案内するわよ。」
「案内していただけますか?ありがとうございます。正直解らないことばかりでしたので。」
嬉しそうな顔で答える幻八。
「ところで姉さんも一緒にいく?」
「・・・・・・・・・」
「一緒に行きますって・・・それじゃいくわよ姉さん、幻八。」


				※  ※  ※  ※  ※


「くっそぉぉぉぉ!!!これ以上SS使いを増やしてたまるかぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「浩之、これに協力したら僕の愛を受け取ってくれるんだね!僕はうれしいよ。」
「藤田殿ぉぉぉぉぉぉ!!このセバスチャン、貴方のために助太刀いたすぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
Lメモ主役を狙う脇役こと藤田浩之と、その愛人1号、2号が何かに向かって走っていた。
「ちょっとまてぇぇぇぇ!!!!!なんだ、その設定はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
誰一人として気にも留めない魂の叫びを天に向かって叫ぶ浩之。
その後ろでは薔薇の二人が愛人という設定に喜んでいる。
(こいつら、事が終わったら抹殺してやる!!!)


				※  ※  ※  ※  ※


「ところで幻八。あなたなぜこの学園に来たの?姉さんの用事・・・だけじゃなさそうね。」
色々と見てまわり、その帰る途中で綾香が質問していた。
「ここに来た訳ですか?それはですね・・・・・・」
答えようとする幻八だがその時、
「見つけたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!あいつだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と、走ってくる誰かが叫んで近づいてきた。
「ひ、浩之!?」
「・・・藤田さん・・・」
驚いている二人。
それに対し幻八は冷めた目で見ていた。
「貴様かあぁぁぁぁ!!!!新しいSS使いは!!!ならば死ねえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
何も聞かずに殴りかかろうとする浩之だったが、
「!?」
浩之の目の前にはすでに幻八が攻撃を繰り出す体制で存在していた!!
「滅刺(メイス)!!!!!」
ぼごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!
上から叩き込むような感じで打ち込まれた拳は浩之を直撃し校庭にクレーターを作り出す。
そのクレーターの真ん中に立っていた幻八と、まるで犬神家のような感じに上半身が突き刺さって両足のみが
見える浩之の姿がそこにはあった。
呆然としている一同。
「殺気がむき出しだぞ。そんなんでこの俺を殺れると思うな。」
と冷たく言い放つ幻八の声が聞こえた。
「よ、よくも僕の浩之を!!!!!」
「藤田殿の仇、このセバスチャンが取りますぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
浩之が殺られたことに怒りを燃やす雅史とセバスチャン。
「喰らえ!浩之直伝、愛のタイガーショットォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
ばしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
「かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
タイガーショットとセバスチャンの攻撃が同時に炸裂しようとしていた!!
「幻八!!危ない!!!!」
「・・・・・・・・・!」
綾香と芹香が動こうとしたが呆然としていたため一瞬遅く、
(だめ!間に合わない!!)
と、覚悟していたがその瞬間!!
「「「「なっ!!??」」」」
四人は同時に驚いた!!
幻八の左腕は二の腕からはえた刃にボールが突き刺さり、右腕は二の腕が盾に近いものへと変化し
セバスチャンの攻撃を防いでいた。
「な・・・なに、あれ・・・・・・」
綾香は幻八の変化を見て唖然とし動きを止めた。次の瞬間、
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
下からの蹴りを喰らい音と共に豪快に吹き飛ぶセバスチャン!
そしてあっという間に雅史の懐へと飛び込む。
「打我(ダガー)!!!!」
がごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!!!
音と共に浩之と同じ運命をたどる雅史。
「ふう。」
一息つく幻八。
しばらくの間誰も言葉を発しない沈黙が訪れていた。


				※  ※  ※  ※  ※


「げ・・・幻八・・・そ、その腕・・・」
震える指で幻八の腕を指しながら問い掛ける綾香。
「これですか?これがこの学園に来ることになった理由ですよ。綾香さん。」
両腕をぷらぷらさせながら答える幻八。とその時、
「ああっ!!浩之ちゃん!!!誰が、誰がこんな事を??!!」
「あいつ。」
あかりの声に幻八は復活しつつある雅史の方を指差しながら即答した。
「う・・・・・・このままで終わ・・・ひぃ!!あ、あかりちゃん?」
あかりは明らかにわかるほど殺気を纏って雅史の方をにらんでいる。
「雅史ちゃん・・・よくも私の浩之ちゃんを・・・・・・」
「ひ、ひぃ・・・うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その後しばらくの間、地獄絵図が展開された。
その後雅史は語った。「あの時は死んだほうがどれだけ良かったか・・・・・・」と。
そして綾香も、「前言撤回・・・やっぱり幻八もまともじゃないわ・・・」と語った。


				※  ※  ※  ※  ※


「やっぱり疲れますね。この力を使うのは。」
「それより、腕見せて!腕!」
戻ってきた幻八の腕を綾香は調べ始めた。
「・・・何ともないわ・・・どう見ても普通の腕ね・・・ちょっと幻八!これどういうことよ!!」
幻八に詰め寄る綾香に対し幻八は、
「そのうちお教えしますよ。それでは芹香さん、綾香さん、自分はこの辺で・・・」
ぺこりとお辞儀をして立ち去っていく幻八。
「ちょ、ちょっと幻八!!ちゃんと答えていきなさいよ!!」
追いかけようとする綾香の服の裾を芹香が捕まえていた。
「ちょっと姉さんはなしてよ!!」
「・・・・・・・・・」
「えっ、今はそっとしておきましょう・・・って?でもあの腕・・・」
芹香はふるふると頭を横に振り、
「・・・・・・・・・」
「触れられたくないんでしょう。そのうちに彼の方から言ってきます・・・って、でもあれは・・・」
綾香はまだ幻八を目で追っていた。
「・・・・・・・・・」
無言で見つめる芹香。
「うっ・・・わ、わかったわよ!そっとしておけばいいんでしょ!!」
ふてくされる綾香。芹香は優しい目で綾香を見ていた。


				※  ※  ※  ※  ※


「ふっ・・・あの力、あれこそ我が科学部に必要な力だ!!」
科学部顧問、マッドな柳川教師はまた野望の炎を燃やし出した。
・・・・・・はた迷惑な・・・・・・

「ふむ・・・今度のSS使いはそのような力を持つのか・・・」
草からの連絡を受けた久々野は一人考えこんでいた。
「しかし、この力・・・我らにとって吉と出るか、凶と出るか・・・」

「あの子、いいわぁ。一度解剖してみたいわね。」
保健室の窓で、相田響子は危ない呟きをもらしていた。


それぞれの思惑の中、新たなSS使いを手中に収めるべく動き始めた各勢力陣。
そんなこととはいざ知らず、次の日より新しい施設が開かれていた。
「仮眠館(仮)」と名の付いた施設が・・・


いちじ、お・し・ま・い

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やっ、やっと終わった・・・・・・
長い道程だった。それだけです。
実際SS使いの方々を大勢だそうと思ったのですが、しょっぱなからじゃあねぇ・・・と思い、
薔薇(俺は薔薇には絶っっっっっ対にならないぞ)ネタを使いました。
これの方が、叩きのめすのにちょうどいいなと考えたから(笑)。
ジン・ジャザム様、あなたを書かなくては自分の投稿と言えん!!ってな感じで出てもらいました。
久々野様、セリス様、ゆき様にも出ていただきました。皆さんちょびっとだけど・・・
次からはSS使いを出していくので、使われた人、あきらめてください。
今回は芹香嬢、綾香嬢に出てもらいましたが、別にパートナーを組みたいから、と言う訳では
ありません。あしからず。

めちゃくちゃ稚拙な文章ですみません。読むのなら好きなんですが、書くのはちょっと・・・
まだまだへたですね、自分♪

施設の名前に(仮)と付けたのはいい名前があったら変更可能にしたからです。
そこで!施設の名前アンドコーナー増設計画実施開始!
というわけで、募集します。どしどしご応募してください。(他力本願)