Lメモ場外乱闘 そのさん「対決!りーふ学園棲息ロボット!」 投稿者:幻八
すれ違う二つの人影。
「うふふふ・・・・・・幻八さん、なかなかやりますね。」
「ちょ、ちょっと待って下さい!Dセリオさん。なんで戦わなくちゃいけないんですか?!」
・・・もとい、2体の影。

きぃぃん!かきぃぃん!

「問答無用。あなたの出した案を認めてほしければ、私を倒す事ですよ。」
振り向きざま、言葉と共にサウザンドミサイルの雨をお見舞いするDセリオ。
その攻撃から何とか身をかわしながら、
「何でそうなるんですか!普通に話し合うって選択はないんですか?!」
もっともな疑問を口にする幻八。
しかし、Dセリオにそれを求めるのは、無理なような気が・・・・・・
なんと、幻八対Dセリオの戦いがここに開かれていた。


				※  ※  ※  ※  ※


時間を戻そう・・・・・・
「いちお、増設の案は出来たけど認めてもらえるかなぁ。」
仮眠館の管理人こと幻八は、アンケート結果をもとに作った紙を持ちながらDセリオを探していた。
その紙には、

「  仮眠館  新設予定の計画書

    1、食堂    ・・・これは無料にする可能性あり。
    2、浴場    ・・・女子の方には厳重な警備システムを設置する。

    以上が現在のところ要望が多かった物である。
    ・
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と、書かれていた。
あれっカジノは・・・・・・?
「う〜〜ん・・・まっ、なるようにしかならないだろうしな。考えてもしょうがないか。」
ちょうどその時、校内巡回中のDセリオとばったりと出会った。
「Dセリオさんちょうど良かった!この件なんですが、見てもらえますか?」
新設予定の書かれた紙を差し出しながらDセリオのたずねる幻八。
「幻八さん。これですか、どれどれ・・・・・・」
幻八から紙を受け取り、じっくりと見るDセリオ。
このとき幻八はまだあのような事が起こるとは微塵にも考えてもいなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で見続けるDセリオ。
「どうですか。考えてもらえますか?」
期待のこもった眼差しで返答をまつ幻八。
「・・・・・・・・・・・・うふ。」
「はっ?」
「うふ、うふふふ・・・・・・・・・」
「で、Dセリオさん?」
『幻八っ、逃げて!』
幻八の内に聞こえる声。
「ほへっ?」
訳が分からずに立ち尽くす幻八に、Dセリオの放った攻撃がクリーンヒットした!!
「ほへぇぇぇぇぇぇ?!」
『幻八!!』
吹っ飛ばされる幻八。
しかし、ある程度のところで持ちこたえる。
「Dセリオさん!?突然なにを!?」
「ふふふ・・・ふふふ・・・・ふふふふふふ・・・」
嬉しそうにしながら幻八のほうに向かっていくDセリオ。
ここに戦いの火蓋が切って落とされた!


				※  ※  ※  ※  ※


さて時間を進めよう・・・
「さあ、戦いなさい幻八さん。」
「むちゃですよぉ、Dセリオさん。落ち着きましょ、ね!」
「イヤです。」
はっきりと言い切ったDセリオ。
その顔は「やった!思いっきり兵器を使うことができる!わくわく☆」という顔をしていた。
『幻八!このままじゃやられちゃう!』
このさっきからときどき出てくる『声』はナノマシンに生まれた人格【まや】である。
「仕方ないですね・・・まや、モード開放します。」
『わかりました!モード【アームズ】で起動します!』
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・
音と共に幻八の体に変化が起きていく!
しだいに両腕が、まるで化け物の腕のように変わっていく。
両腕のみではなく、全身に少なからず変化が起こっていた。
「!?」
突然の変化に驚くDセリオ。
無理もないだろう。目の前でやられちゃあねぇ。
「Dセリオ・・・望みどおり戦ってやる。来い!」
「いいでしょう。いきます!幻八さん!!」
すでに目的の亡くなった(←これでいいんだ!)戦いが始まっていた。
「喰らいなさい!」
ずがーん。
「なんの!」
ぼごーん。
「なかなかです!」
ごごーん。
「ちっ!」
がらがらがらがらがら・・・
『ねぇ幻八。』
「なんだ!まや、いま戦闘中だ!」
『なんか・・・いろいろ巻き込んでるような気がするですけど・・・』
「気のせいだ。」
あっさりとまやの疑問を否定する幻八。
お互いに戦い集中し、あたりの事をまったく気にしてない2体。
「うふふふふふふ・・・・・・・・・」
「くはははははは・・・・・・・・・」
壊れてる、ぜってー壊れてるぞこの2体。
『・・・・・・・・・はぁ。』
疲れ切ったため息をつくまや。
その時、
「恐いんだね、死ぬのが・・・だったら・・・戦わなければいいんだよ!」
ゼロに乗ってるカ○ルの声と共に極大ビームが飛んできた。
「「?!」」
いきなりの事だったが、とっさにビームの射線から離れる幻八とDセリオ。
外れたビームは遠くにいた生徒数十人と校舎を蒸発させ消えていった。
「こんな事をする奴は・・・」
「ジンさんですね。」
そこにはバスターライフルを構えたジン・ジャザムがいた。
「ハズレか・・・ならもう一発・・・ちっ、エネルギー切れか!役にたたねぇ!」
バスターライフルを投げ捨てるジン。
バスターライフルに後ろの方からコードが繋がっている。
そのコードをたどると、干からびほねほねロックが踊れそうになっている科学部モルモット
一号、二号・・・もとい、ゆきと来栖川空がいた。
「こ・・・こんな役かよ・・・・・・」
「あ・・・遊ばれてる・・・僕の存在が・・・・・・」
(ごめんなさい、こんな役で!でも科学部に入ったのが運の尽きと思って)

「ふむ、やはり生命エネルギー変換装置は未完成だったか・・・」
マッドな科学者柳川は遠くから覗いていた。

「覚悟しやがれ!Dセリオ!積年の恨みいまこそはらしてやる!!!!。」
「また来ましたか・・・ジンさん。懲りませんね。」
そして、
「幻八!てめえは我が科学部のモルモットにしてやるぜ!!!」
「モルモットだと・・・そっちこそ鉄屑に変えてやる。」
・・・と、ここにDセリオ対幻八対ジンの迷惑極まりない闘いが始まった!
先手を切ったのはジン。
「カミューラ・○ンバンのかぁたきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
ジンの全身から放たれるミサイル群!
ご存知イデ○ンのマップ兵器、全方位ミサイル。
「ちょっとまてえぇぇぇ!!カミュー○・ランバンって誰だぁぁ!!」
『さあ?』
「まだまだです。ジンさん!」
幻八、Dセリオは自分達に向かってくるミサイルだけを落としていた。
ほかのミサイルの行方?知ったこっちゃないです。
まぁ、行方というと・・・予想通りあたり一帯に廃虚と消し炭の山を作っていた。
消し炭・・・それは人の馴れの果てだったりする。
そんなことは差し置いて、ミサイルの雨も止みジンに襲い掛かる幻八とDセリオ。
「喰らえ!ジン!」
幻八は空中から叩きつけるような拳を打ち込んだ。
「ゲッターのスピードを甘く見るな!真・マッハスペシャル!」
・・・いつからゲッターになった・・・
ごがぁぁん!!
「幻八さん、隙あり!」
Dセリオは波動拳を打ち出した。
「シールダーモード!!」
『りょーかい!』
ばちゅん!!
「覚悟しやがれ!Dセリオ!ゴットォスラァァァッシュ!!」
「なんの!」
ジンのビームサーベルとDセリオのサイファがぶつかり合う。
ぎぎぎぃぃん!!
このような激しい猛攻がしばらく続けられた。
・・・あたりに滅びを招きまくっているが3体からすればほんの些細なことだろう。
「あなたたち・・・いいかげんにしなさい。」
その時あたりの空間が絶対零度の空気と化し凍り付いていた。
ジンとDセリオも突然動きを止めた。
・・・・・・千鶴さんである。
おそらく耕一との愛?の営みを邪魔されたのであろう。
ただしその空間で、ただ一人動くものがあった。
「どけぇぇぇぇぇぇ!」
硬直した2人とは別に千鶴さんに向かって突進していく幻八。
お前・・・千鶴さんの怖さをしらんな・・・・・・
「まぁ、いけない子ね。お姉さんがお仕置きしてあげる♪」
ごがぁあ!
直後すさまじい音があたりに響く。
そこにはなぜか上半身が液体になってる幻八が地面にめり込んでいた。
幻八、沈黙。
(動け!!動いてくれ、俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)
次に眼を付けたのはDセリオ。
Dセリオは凍り付いたように動けないでいる。
「学校をこんなにしちゃうなんていけない子ね♪」
びしぃ!
でこピン一発!
Dセリオ、大破。
(逃げなきゃ!逃げなきゃ殺されてしまふぞ、俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「さて・・・・・・ジン君♪」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
「私のお願い(強制命令)を聞かなかったんですってね。」
ゆっくりとただゆっくりとジンに近づいてくる千鶴さん。
にっこりと笑っている。
「あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう・・・・・・」
「ジン君、お・し・お・き♪」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ジン・ジャザム、撃沈。


				※  ※  ※  ※  ※


その後幻八は力を使い果たし、三日間ほどすらいむ状態であったが無事人間形態に戻れたそうな。
ナ、ナノマシンって一体なんなんだ・・・
Dセリオは無事職務に復帰できたが、その時の記憶が無くなっていたそうな。
よほど恐かったんだろうな・・・あの千鶴さん・・・
ジン・ジャザムはというと・・・・・・
「♪たった一つの〜 星に捨てられ〜 終わりない旅〜 君と歩むと〜♪」
再びイデに導かれメシアの元へ招かれていた。
・・・・・・なにがあった、ジン・ジャザム(汗)。
・・・そのうち戻ってくることでしょう。・・・きっとね・・・
とりあえず仮眠館のほうは無事に認められ、オープンしていた。
密かにカジノを作ってしまったあたりはちゃっかりしている幻八であった。


             お・ひ・ま・い
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