Lメモ場外乱闘 そのよん「降臨!!とんでもなくやばい奴!!」パートA 投稿者:幻八
柳川「みんな、元気だったか!!今日は楽しい化学の実験の時間だ!!」
ジン「今日の生贄(サクリファイス)もまたまた来栖川空君だ!!!」
空 「また僕かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

いつもの如く簀巻き状態で転がされている空。
しかし今回はちゃんとござと荒縄で本格的に縛られていた。

ジン「それでセンセっ!!今日は一体何を?」
柳川「うむ今回は人体に直接ゲッター線を浴びせてみようと思う。」
空 「そんなの嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

いつもの通り無視。

ジン「確か微量なら生物の進化を手助けする・・・でしたっけ?」
柳川「その通りだ、ジン!しかし今回の実験は人間はどれだけの量のゲッター線に耐えられるか?
   それをやってみたいと考えている。(にやぁり)」
ジン「それはおもしろい!!ぜひやってくださいセンセー!!!!(にやり)」
空 「絶対無茶だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

空、血涙。

柳川「安心しろ、空!お前の夏休みの課題は無しにしてやる。」
ジン「おおっ!それは羨ましい!!良かったな、空!!!」
空 「それでも嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ジン「やかましいっ!!センセー、とっととやっちゃいましょう!!」
柳川「よしっ!スイッチオン!!!」

かちっ、ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・・・・・

空 「んげはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ??!!!」
ジン「頑張れ、空!!人間の限界なんて超えてみろ!!」
柳川「まだ平気だな?ならば、さらに出力アップ!!」
空 「ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

なんか空の身体が溶け出してきていた。

柳川「!?・・・なんだ?!ゲッター炉の様子が?!」
ジン「センセ,一体どうしま・・・・・・」

突然ゲッター炉から光が溢れ出した。

ジン「なんだっ!?」
柳川「しまった!!暴走かっ!?」
ジン「暴走?!それじゃ!!」

ちゅっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!
その瞬間すべてが光に包まれた。


「beakerさん、ありがとうございましたぁ。」
「またご利用くださいね、幻八さん。」
 ぺこりとお辞儀をして購買部から出てきたのは大きな袋を抱えた幻八だった。
「さてと・・・これで大浴場用の道具はひと揃いしたかな?」
『いちお、全部揃ったんじゃないのかな?』
 ごそごそと袋をあさって、何かの本を取り出す。
『んっ、幻八、何出すの?』
「これだよ、これ。」
 袋から出した幻八の手には「今日の夕食の作り方」と書かれた本が握られていた。
『幻八・・・あんた、なんだかここに来てから異様に家庭的になってきてない?』
 まやは本気で呆れた声をだした。
「そうかなぁ・・・・・・でもまっ、味見してくれる人が居るんだからいいじゃないか。」
『そういう問題なの、幻八・・・・・・』
「さ〜て・・・今日の夕食は何にしようかな?」
 まやの呆れた声を無視して楽しそうにぺらぺらとページをめくっていく幻八。
 その時・・・・・・

ちゅっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!

 遠くの方から何かが爆発する音が響いてきた。
 当然幻八の歩いている辺りも衝撃で揺れていた。
「な、なんだっ?この揺れ・・・っていうか爆発は?」
『どうやら校舎全体が揺れたるみたいね。』
 こんな状況下でもなんだかとっても冷静な幻八とまや。
 しばらくの間揺れていたが、しだいに揺れが収まってきた。
「収まったか・・・しかし一体なんだったんだ今の爆発は?」
 周りを見てみると、同じように床に伏せていた生徒が立ち上がっていたり、野次馬根性丸出しで
爆発音がした方向に走っていく生徒達が見て取れた。
『気にすることないんじゃない。この学園ならいつものことでしょ.』
「それもそうだな。じゃ戻るとするか?」
 こんな事は当たり前の日常と化した学園でいちいち気にしている様ではやっていけない。
 幻八はとっとと帰ろうと歩き出した。
 次の瞬間いつもの聞きなれた声が響いた。
「ゲッタァァァァァァァァァァビィィィィィィィィィィィィィム!!!!!!」

びぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、ごがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!

「あれはジンさんだったかぁ・・・・・・まっ、いつも通りかな?」
『幻八、なんだか近づいてきてない?」
 まやの指摘通り破壊音はだんだんと幻八とその他大勢がいるほうに近づいていた。
『避難・・・しときましょうよ、幻八。』
 しかしその時にはすでにすぐそこまで近づいている。
「くっ!?早い!!」
 それでもなんとかかわしたが、それでもかなりの数の生徒が巻き込まれた。
「なんだっ!?いつもと違ってめちゃくちゃだぞ!?」
 確かにいつもよりいっちゃってる感じのする破壊行為だった。
 ・・・・・・たいして変わらんというつっこみは無しにしてね、お願い。
 だんだんと辺りに立ち込めていた煙が風に流され晴れていく。
『な、なに?あれ・・・・・・』
 そこにいたのは確かにジン・ジャザムであったが雰囲気どころか姿もかなり変わっていた。
 ジェットスクランダーが蝙蝠の羽に変わっている上、両手にもエルクゥ時の時より凶悪な感じがする
爪が存在していた。
 さらに両目の輝きがいつも以上に激しく、すさまじいまでの殺気が渦巻いている。
「あれがジンさんかっ!?」
 その時、空に滞空しているジンの後ろに人影が現れた。
「貴様のその行為、悪と見た。悪は滅ぼす!」
 その影はご存知、正義の使徒Hi‐Waitだ。

ざしゅっ!

 手にしたナイフでジンの首を貫くが、効いた様子はない。それどころか・・・

うじゅるうじゅるうじゅる・・・・・・

「何!?取り込まれ・・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 そう、ジンはそのままHi‐Waitを吸収していた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 その様子を見ていた幻八は、動く事が出来ないっていうか、呆然としていた。
『あれって・・・なんか真ゲッターに似てるのは気のせい?』
「似てるって言うよりそのまんまじゃないか、あれは?」
 幻八とまやのやり取りをよそに、Hi‐Waitを吸収し終わったジンは辺りをぐるっと見回して
何人かの生徒を見つけると、そちらに近づいて吸収し始めた。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「なんで僕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ・・・その中に健やかが混じっていたりする。
『・・・見つかるって言うか飲み込まれちゃう前に逃げましょう、幻八』
「実は俺もそう思っていましたよ、まや。」
 そう決めるとさっさと行動に移る幻八。
「みんなの犠牲は無駄にしないよ・・・・・・」
 などと心にも思ってないせりふを呟き、ダッシュで逃げ出した。 
「お掃除お掃除楽しいな〜♪」
 しばらく走ってると、行く手に掃除中のマルチがいた。
 後ろにはいつ気づいたのかジンが追っかけてきている。
「マルチさ〜ん、退いて〜って言うか退くより逃げてくださ〜い!!!」
「はい?なんですか幻八さん?」
 ここでマルチを見捨てて逃げるのは簡単だ。だが後でマルチを護る者(約2名・・・今は一人か?)
にぼこぼこにされるのは目に見えていた。
 (逃げたい・・・がこれじゃ逃げられん!!)
 幻八、葛藤中。
『どうするの幻八!?このままじゃ訳の分からん大いなる意思に取り込まれちゃうわよ!!』
「ああっ!」
 マルチはようやく現状に気づき慌てて逃げ出そうとしたが・・・・・・転んだ。
「あうっ。」
 ・・・どこまでもお約束なマルチだった。
「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ジンは転んだマルチに目を付け取り込むべくマルチに向かっていった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「しまっ・・・」

がしいぃぃぃっ!!

「「マルチ!!大丈夫か?!」」
 そこにはマルチを守るべくセリスとゆきがジンを押え込んでいた。
「あ、ありがとうございますぅぅぅ!!セリスさん!ゆきさん!」
「いいから逃げろっ!マルチ!!」
「で、でもぉ・・・・・・」
 泣きそうな目で二人を交互に見るマルチ。
「ジン・・・・・・貴様そこまで堕ちたかっ!!」
 ジンの好敵手、セリスはジンを押え込みながら睨みつけていた。
「いいから早くっ!!」
「は、はいぃぃ!!」
 ゆきの声にマルチは一瞬びくっとしたが、しぶしぶ立ちあがり逃げようとした。
「なんだこれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!」
「と、取り込まれているのかっ!?」
 その声に振り向きマルチが見たものは、ジンに取り込まれていくセリスとゆきだった。
「セリスさん!!ゆきさん!!」
 マルチは自分の危険も顧みず二人を助けようと二人の手を引っ張った。
「マルチっ!そんな事してないで逃げろ、早く!!」
「出来ませんっ!!」
 ゆきの怒鳴り声の大きくかぶりを振る。
「マルチっ!!」
「ダメですっ!!」
 セリスが怒鳴るとマルチはいつもと違い力強い声で叫び、顔を上げる。
 その目には涙が溢れんばかりに溜まっていた。
「私を守ってくれようとしたお二人を置いて逃げるなんて出来ませんっ!!」
「マルチ・・・・・・」
「しかしマルチ・・・・・・お前まで飲み込まれたらお前を守った意味が無くなる。」
「だめですっ!今度は私が助ける番です!!」
 感動的な光景が状況をわきまえず行われていた。
 そして忘れ去られた幻八は・・・・・・
「かっこいい・・・かっこいいぞ、セリスさん、ゆきさん!」
 柱の影に隠れて感動の涙を流していた。
 ・・・・・・お前達、現状を本気で忘れてないか?ってゆうか幻八、泣いとらんで助けんかいっ!
 ・・・話を戻して、
「「早く逃げろっ!マルチぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」
 どんどん飲み込まれていくセリスとゆき。
「ふぇぇぇぇぇん、だめですぅ!」
 それでも必死に二人を引っ張るマルチ。
 もうだめかと思われた時、天はまだ見捨ててはいなかった。
「こんな所にいましたか、マルチさん!さっ、早く逃げないと・・・・・・」
 マルチを探していたセリオがこの現場にやってきた。
「セリオ!いい所に来た!!」
「マルチを連れて早く逃げろ!!」
 セリスとゆきはセリオの姿を確認すると残った力でマルチをセリオの方に突き飛ばした。
「だめですぅぅぅぅ!まだお二人がぁぁ・・・・・・」
「セリオ!!マルチを連れて逃げてくれぇぇぇぇぇ!!!」
「早くっ!俺達がジンを押さえつけているから!!!」
 感動的な光景はまだまだ続きそう・・・・・・余裕だね、貴方達。

 そのころ柱の影で感動していた幻八は・・・
「あっ、もしもし警備保障本部ですか?」
「はい・・・ってその声は幻八さんじゃないですか。一体どうしましたか?」
 内線の電話で警備保障に、特にDセリオを呼ぶために電話を掛けていた。
「ジンさんがなんか真ゲッター化したから手が付けられなくて。」
 電話の相手は警備保障アルバイ1号君、へーのき=つかさだった。
「ジンさん、また暴走してますか・・・・・・それでDセリオさんですか?」
「そうなんですけど・・・」
「無理ですね。」
「ええっ!?なんで?」
 電話に向かって大声を張り上げる幻八。
 電話の向こうではへーのきが耳を押さえていたりするがそれは余談。
「Dセリオさんは今、メンテ中で動けないんですよ。」
「どのくらいで終わるんですか?早くしないとみんな、某惑星に連れてかれちゃいますよぉ!」
「そうですね・・・・・・最低で4時間ぐらいですかね。」
「4時間か・・・・・・わかりました、4時間ですね。出来るだけ急いでください。」

がちゃん。

 返事を待たず一方的に電話を切ると幻八は袋を抱えてジンの所に走り出した。
『4時間・・・そんなに逃げ切れると思ってるの、幻八?』
 ・・・あくまで消極的な幻八。
「・・・・・・しかたない。最後の保険にも電話しておきますか・・・」
 と、どこかに電話を掛ける幻八。

 そのころ・・・
 セリオは最終的にマルチを気絶させてどこか安全と思われるところに逃げていった。
 残されたセリスとゆきは・・・
「やめろぉぉぉぉぉぉ、ジン!!!ぶっとばすぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「嫌だぁぁぁぁぁぁ、最後に初音ちゃんに会いたかったよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 ・・・さっきまでのカッコよさはなくなり、素に戻ってあがきまくっていた。
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
 ジンは相変わらず正気に戻らず暴走しまくっていた。
 ・・・暴走かな?・・・ひょっとしたら訳のわからん大いなる意志に支配されてるんじゃないかな?
などと考えてしまうのは変だろうか。・・・ひょっとして、普通!?

うじゅるうじゅるうじゅるうじゅる・・・・・・

「「もががががが・・・・・・・・・」」
 最後のあがきも無駄になり、ついに飲み込まれてしまったセリスとゆき。
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
 ジンはまるで勝利の雄たけびらしきものをあげる。

たっ、たっ、たっ、たっ、たっ、たっ、たっ

 誰かが走ってくる足の音が響く。
「幻八、ただいま到ちゃ・・・・・・!?」
「ぐるるるるるるるるるるる・・・・・・」
 電話が終わり走ってきた幻八と、取り込み終わったジンの二人は目が合った。
「・・・・・・・・・・・・」(硬直中)
『・・・・・・・・・・・・』(現状を理解してない)
「・・・・・・・・・・・・ぐる。」(獲物を見つけた目に変化)
 状況に似合わずしん・・・とした空気が流れる。
「ほげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ???!!!」
「きしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
 獲物を見つけエルクゥもーどっていうか、やっぱ真ゲッターだよおいってな感じのジンは歓喜の声を
上げ、幻八に襲い掛かる。
 しかし、幻八の方も悲鳴を上げ必死になって逃げ出す。
『幻八ぃ!!おっおっ追って追って、追ってくるわよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??』
「なんで俺が追われるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 必死に逃げるが狭い校舎の中、更に廊下であるため真っ直ぐにしか逃げられないのに対しジンの方は
校舎を破壊しつつさらに途中幾人もの一般生徒を餌食にしながら飛んでくる。
「ちぃぃ!!」

がし!ぶん!ひゅごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 途中で見つけた生徒Aをアームズ化させた腕でジンの方に投げる幻八。
「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!誰が生徒Aだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!俺にはちゃんとした名ま・・・」
 生徒A・・・いや藤田浩之、沈黙。
「まや、ラビット起動して高速で逃げるぞ!!」
『はいっ!!』

しゅんっ!!

 その隙に足のアームズを起動させ変化させジンの目の前から一瞬にして消える。
 ジンはまだ「お食事」の真っ最中。・・・・・・だったが次の瞬間、幻八と同じようにその姿が
一瞬で消える。
 その後に残されたのは誰もいなくなった廃虚と、この学園に相応しく無い静寂した空間のみだった。


                      続く
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


やっと・・・やっと何分の一かは終わった・・・
久々の本編が何話かに分かれためちゃくちゃ長い長編だとは自分でも思わんかった。
まだまだ続くんだよな、これが・・・
読んでみてなんか読みづらい、または、へたくそぉ!などと思わないで下さい。
すべてテロップ無しのその場で思い付きの感性のみで書き上げてます。

勝手に出演させてもらった皆様、ホントーにすみません!!
本来、腹かっさばいてお詫びいたいのですがそんな事はできません。
本気でごめんなさい!!ああっ、許してお願いプリーズ!!