Lメモ場外乱闘 そのご「降臨!とんでもなくヤバイ奴!」パートB 投稿者:幻八
前回までのあらすじ。

 平和な学園に迫った悪の影!
 生徒達を人質に立てこもる凶悪犯!
 だがしかし、だぁ〜がしかし、そんなことは学園戦隊リーフレンジャーが見逃すはずはない!
 戦えリーフレンジャー、みんなの明るい昨日を守るために!!


 ・・・えっ!? 違う? そんなばかな!!
       (・・・チェック中・・・)
 ・・・・・・あ、ほんとだ。全然違うね、確かに・・・・・・
 あ・・・あははははははは・・・ごめん、開けた期間が長すぎた。


では改めてあらすじ!

 相変わらず生贄(サクリファイス)で実験をおこなう科学部。
 しかし、実験の事故により真・ゲッターと化したご存知ジン・ジャザム!!
 その魔の手が学園を破壊する!!
 そしてなぜか幻八を追いかける。なぜだ!? なぜなんだ!?


 ・・・てな感じだったかな?
 それでは本編に〜〜GO!!


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Lメモ場外乱闘 そのご「降臨!とんでもなくヤバイ奴!」パートB




ずがぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!

 突然校舎の壁が吹き飛んだ。
 破片を飛び散らし煙が立ち込める中を飛び出してきた影が一つあった。

ずざぁぁぁぁぁぁ!!

 校庭を滑る様にして着地をする幻八。
「はぁ〜・・・やっと逃げ切ったかな?」
 片手に紙袋を持ち、両足をARMSと化している。
 校庭では校舎内の騒ぎは聞こえていたようだが理由が分からないと言うか、いつもの事だと
気にしていない生徒が多数。
「気楽なもんですね・・・この学園は・・・」
『!? 幻八!!』
 ため息交じりに呟いた瞬間、まやが突然叫ぶ。
 考えるより早くそこを飛び離れる幻八。
「ゲッタードリルっ!!」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 声と同時に大きく抉れる地面。
 それは右腕をドリルに変えた真・ゲッターと化しているジン・ジャザム。
「なんで追ってくるかなぁぁぁぁぁぁ、この人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
 思わず頭を抱えこむ幻八。
『何か、縁でもあるんじゃないの、幻八?』
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 泣きながら頭を振る。
 そのころ校庭にいた生徒達は突然の事に事態が飲み込めず呆然としていた。
 にやり。
 その生徒を見たジンが笑った、そう完全なまでに狩猟者の笑みで。
「うるおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 雄叫びを上げたジンがその生徒達に襲いかかり逃げ惑う生徒を追いかけて取り込む・・・と言うか
吸収しまくっている真・ゲッターことジン。
 校庭はさながら実物で繰り広げられる地獄絵図。
「・・・・・・今のうちに逃げよう。」
『助けるとか代わりに戦うとかしないんですか?』
 何時の間にかこそこそと逃げようとしている幻八。
「君子危うきに近寄らず・・・ですよ、まや。」
『酷いわね・・・あんたは・・・』
 こいつ・・・結構外道かも知れない・・・
 背後ではいまだに繰り広げられている地獄絵図。

こそこそこそこそ・・・・・・

 それを尻目に逃げ出している幻八。
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 暴走・・・「お目覚め」・・・いっちゃってる・・・今のジンにはどの単語が合っているだろう。
「とにかく、なんでこっちに来るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
 なぜか、やっぱり幻八目掛けて襲いかかってくるジン。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! ロケットパァァァァァァァンチィ!!!」

ゴウっ! ゴウっ!

 黒き流星と化して飛んでいくロケットパンチ。
『来た来た来たぁぁ!! 幻八、背後から二発!!』
「分かってるっ!! ・・・アクア流交殺法・・・表門刃拳(ハーケン)!!」
 幻八の腕から放たれた真空の刃がロケットパンチを迎撃する。

ちゅがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!

 ジンと幻八の間で爆砕するロケットパンチ。
 かなりの量の爆炎が辺りを埋め尽くした。
「幻八ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 吸収されろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 爆炎を貫いて幻八に襲いかかるジン。

すか!

 しかし居たはずの場所に幻八はすでに居なかった。
「ぐ・・・ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 八つ当たりとばかりに辺りを破壊&生徒吸収しまくる真・ゲッターことジン・ジャザム。
 そのころ幻八と言えば・・・
『何とか気付かれずにここまで来れましたね。』
背中から羽を出し、宙の浮いている。
「・・・ひょっとしたらかなり迷惑な事ばら撒いてるのかな・・・俺。」
 今ごろ気付くな、今ごろ!!
『どうするの、このままじゃ学園全体がどっかの惑星に連れてかれちゃうわよ?』
「う〜〜ん・・・・・・このまま逃げたい気がするけど・・・」
 浮いたまま校庭の惨状を見て、考え込んでいる幻八だったが、
「ジンサン、ソコマデデス。」
某生徒Nに襲いかかろうとしていたジンを横から斬撃が走る。
 斬撃を喰らい大きくはじかれるジン。

シュン、シュン、シュン。

 そしてジンの周りに張り巡らされる超硬質ワイヤー。
「動かないで下さい。動けば身体の保障は出来ません。」
 そこに居たのはDシリーズのDガーネット、Dマルチだった。
「僕は、これでも雫の主人公長瀬ゆう・・・・・・」
 生徒Nが何か叫んでいる。
 だがその言い分は誰も聞いていない・・・と言うより聞いてられるような状況ではない。
「ふっ・・・貴様ら・・・・・・この程度のことでこの俺を止められると思うのかぁ!!!!!!
バスタァァァァァァァコレダァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

ズババババババババババババババババババ!!!!

 ジンの両腕、両足から放たれる電撃。
「「!?」」
 大きく飛び離れるDガーネットと持っていたワイヤーを離して後ろに下がるDマルチ。
「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!!」
 逃げ遅れてまともに電撃を浴びている生徒N。
「くっくっくっく・・・・・・この程度の力でなにをする気だ?」
 自由になり、まるでエヴァのごとくゆっくりと近づいていくジン。
 実際そう言うのがあったら結構恐いだろうな・・・きっと。
「貴様らも・・・・・・俺が取り込んでDセリオに勝つ糧にしてやらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 そう言ってDシリーズにかかっていくジン。


「そうか・・・取り込んで自分の力にしてたのか・・・」
 呑気に宙に浮いたまま戦場を見下ろしている幻八。
 下の戦場ではジンとDガーネット、Dマルチによる激しい戦闘がおこなわれていた。
 ってゆーか助ける気はないのか・・・こいつ?
『ねぇ、ここでこうしててもしょうがないでしょ。助けるなりしないの、幻八?』
 まやがもっともな意見を言う。
 下ではどっちかと言うとDチームの方が押されている。
「助けた方がいいですかね・・・やっぱり・・・」
『当たり前っ!!』
「でも・・・これ・・・」
 幻八の手には今だ紙袋が乗っかっていた。
『・・・どうしましょう・・・』
 なかなかいい根性した連中である。
 この期に及んで買い物の心配をしているとは・・・・・・
「んっ? あれは・・・・・・」
 何かを見つけたらしい。
『あれって確か姫川琴音・・・ちゃんでしたよね?』
 離れた所で避難している生徒のなかに琴音の姿を見つけた幻八。
「・・・ちょうどいいかな?」
 そう言って移動していく。


「早く逃げて〜〜!!」
 生徒会の名も無き役員に誘導されていく大勢の生徒。
 その中に姫川琴音が混じって避難していた。
 離れた・・・と言ってもそんなに遠くないところで戦闘が繰り広げられていた。
「喰らえっ! カミューラ・ランバン・アタァァァァァァァァァァァック!!!」
 某伝説の巨人の技を放つジン。

ちゅごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご!!!

 別名、無限ミサイル。
 ジンの全身から本当に無数のミサイルが撃ち出される。
 そのうちの数発が避難している琴音の方に向かって流れてきた。
「どけどけどけぇ!!」

どん!

 飛んで来たミサイルに気付き、慌てて逃げようとする一団に押されて琴音は転倒した。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

どっがぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

 そこにミサイルが直撃したが・・・
「・・・・・・・・・あれ? なんともない・・・・・・」
直撃したと思ったはずの琴音だったが不思議と何とも無ってない。
「大丈夫ですか、琴音ちゃん。」
 自分の前、爆炎がまだ立ち込める中から声が聞こえてくる。
「えっ? ・・・・・・誰ですか?」
 煙のために誰なのかが見えない。
 しかし、だんだんと煙が晴れてくると大きな羽が見え、そしてゆっくりと人の輪郭を現してきた。
「無事みたいですね。」
 そこに居たのは背中から生やした羽を大きく広げ、左の腕部が大きく広がりほとんど盾状に
なったものを自分の前に出してミサイルを防いでいた幻八だった。
 ・・・やっぱりこういうのは作者の特権だね♪
「げ・・・幻八さん・・・・・・その身体・・・・・・」
 琴音は幻八の姿を見るなり呆然とした。
「大丈夫みたいですね、良かった。」
「そ・・・その羽は一体・・・・・・」
「とりあえず・・・これを持って仮眠館に避難しててください。」
 そう言って琴音に持っていた紙袋と何か鍵みたいなのを渡す幻八。
「これは・・・?」
 琴音は渡された鍵を見て幻八に問い掛ける。
「仮眠館での専用の入り口用の鍵ですよ、それを使えば安全な所に入れますから。・・・とそれから
その袋はどこか分かる所に置いておいてください。」
「え・・・でも・・・いいんですか?」
「ここよりははるかに安全ですよ。それじゃ・・・・・・」
 そして羽を広げて再び飛んでいく幻八。
「あっ・・・幻八さん!!」
 すでに空高く飛んでいる幻八を見て琴音はしばらく考えた後、仮眠館の方に小走りで向かった。


「わあぁぁぁぁ!!! 寄るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 刀、《運命》を振り回し群がってくる物を蹴散らかしていく佐藤昌斗。
「何なのよ!! こいつらは!?」
 手近な物を次々と倒していく来栖川綾香。
「こいつら数が多すぎる! ジンまで辿り付けない!!」
 エルクゥ本来の鬼の姿をして戦っているのは柏木耕一。
 その三人と元から戦っていたDガーネット、Dマルチの五人は不可思議な相手と戦っていた。
 その相手とはジンの身体より出てきた人型をした人形とでも言った方がいいだろうか。
 ジンをコピーしたような姿、全身は土に近い色。
 そいつらは戦闘力はそれなりにあるがある程度の強さなら簡単に倒せる、が問題はその膨大な数。
「これじゃ、きりが無いわ!!」
 そう言いつつ次々と人形を破壊していく綾香。
「こういうのは蛇と同じで頭を潰せばいいって言うけど・・・これじゃ辿りつけない!!」
 その通りでジンは次々と新たな人形を生み出していく。
 ・・・まるで某黒炎だな・・・

キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ・・・・・・

 その時どこからともなく不思議な音が聞こえてきた。
「「「なっ!?」」」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

 次の瞬間、次々と黒き物体に切裂かれていく人形達に呆然とするメンバー達。
 そして戻っていく黒き物体をキャッチする人影。
「・・・思ったより凄まじい威力してるな、これは・・・」
『結局、逃げないでこっちに来ちゃいましたね・・・』
 低空飛行で飛びながら近づいてくる幻八、その手にはブーメランが握られていた。
「結局・・・戦うしかないのかなぁ・・・俺って・・・」
 そうため息交じりに呟いたがすぐに顔つきが変わる。
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉ!! こうなったらヤケだ、やってやるぅぅぅぅぅぅ!!!」
 そして戦いのフィールドに自ら飛び込んでいくのだった。



                    続く

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次回予告!!
ついに悪の総本部へとたどり着いたリーフレンジャー!
悪の軍団との最後の決戦迫る!!
戦え! 我らのリーフレン・・・・・・


ごばすぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

  げはぁっ!!
まや『まだ引っ張るかこの悪党・・・』
  い、いやなんだか上でやったのが後引いてると言うか気に入った。
まや『おいおい・・・』
  まっ、やらないけどね。こんなもん・・・
まや『んじゃ、ちゃっちゃと予告して続きを書く!!』
  へ〜い。


本来の、次回予告!!
激化する真・ゲッターことジン・ジャザムとの戦い!
次々と傷ついて行く戦士達。
どうする!? どうやればこの悪魔に勝てるんだ!?


  ・・・こんなとこかな?
まや『そうですね、でも予告通りにならないんですよね・・・幻八。』
  ・・・さて、続きを書くか。
まや『逃げなるな幻八。』