へーのき「テストが終わったぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 書くぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
マルチ 「あううっ、へーのきさん恐いですぅ」
綾香 「寝不足とテストの疲れでハイになってんのよ」
葵 「大丈夫でしょうか・・・」
瑠璃子 「大丈夫・・・もう、手後れだから・・・」
──────────────────────────────────────────────
ここはお馴染みリーフ学園。
へーのきは千鶴に頼まれた荷物──廊下や階段をすれすれで通れるぐらいでかい、巨大なコンテナ
の様な怪しいもの──を、保健室(開かずの方)に運んで(引きずって)いた。
なんか、ときどき『ボキッ』とか『グシャッ』とかいう変な音がし、コンテナの所々に制服の切れ
端や血の跡がついているように見えるが、運んでる本人が気づいていないのでいいとしよう。
「──こんにちは」
「あ、セリオさんこんにちは」
彼の前にHM−13D、通称Dセリオが現われた。
「今日も校内パトロール? 大変だね、ひとりで」
「──いえ、いつもの事ですから・・・」
いつもの彼女ならここでお辞儀をして警備に戻るのだが、今日は様子が違かった。
「・・・それに来週、来栖川警備保障からここに、3台のセキュリティ端末が配備されるそうですから」
「え!? ・・・って事はセリオさんの同僚が増えるの?」
「──そういう事になりますね・・・・・・会ってみたいですか?」
「うん、会ってみたい」
へーのきは新しい端末達に興味を持ったらしく、即答した。
「──では、来週の水曜日、教室で待っていて下さい」
☆★☆
約束の日、へーのきとDセリオは、○○○○に隠されていたエレベータで、下へ下へと降りて行っ
ていた。
「まさか○○○○にこんなエレベーターが会ったなんて・・・」
「──へーのきさん、ここの事は他の人達に話してはいけませんよ」
「大丈夫、口は固い方だから」
「──もし話したら・・・・・・覚悟して下さいね?」
「・・・・・・・・・」
その時へーのきには、Dセリオが悪魔の笑みを浮かべているように見えた。
早くも約束した事を後悔し始めていた。
エレベーターが最下階に着いた。
ドアがゆっくりと開いてゆく・・・
「・・・・・・!?」
へーのきは目の前の光景を見て唖然とした。
そこは、SFアニメに出てきそうな巨大なコンピュータールームになっていた。
中央には天井まで届きそうなメインコンピューターが設置され、正面には大スクリーン、回りの壁
には無数のモニターが並べられている。
そのまま宇宙戦艦のコクピットにできそうだ。
「こ、こんなすごいのが学校の地下にあったなんて・・・」
「──完成したのは三日前ですが・・・」
対照的に冷静なDセリオ。
「──こちらへ来て下さい。新しい『ガーディアン』を紹介します」
「ガーディアン?」
「──わたし達セキュリティ端末の事です。これからはそう呼んでください」
二人はひとつのシャッターの前に来た。
「──オープン」
Dセリオの声と共にゆっくりと開いてゆく・・・
そこには三体のロボットが立っていた。
「──みなさん、こちらへーのきさんです。あいさつを・・・」
Dセリオに促され、右端のロボットが一歩前に出た。
「──はじめまして、わたしはHM−12D、コードネームは『Dマルチ』です」
「あ、はじめまして」
どうやら量産マルチを戦闘用に改造したものらしい。
マルチとは違い、感情の無い話し方だ。
次のロボットが一歩前に出た。
「──ハジメマシテ、ワタシハHM−07D、コードネームハ『Dガーネット』デス」
「どうも・・・」
こちらは、レミィの家にいる茶髪のメイドロボットの同型機を改造したものらしい。
なんか動きがぎこちないような気がする。
「ハジメマシテ、ハジメマシテ」
「・・・・・・・・・」
「──彼女はHM−01D、コードネームは『Dボックス』です」
三体目は・・・・・・タイヤの付いたハコだった。
「ヨロシク、ヨロシク」
「よ・・・よろしく・・・」
「──さて・・・」
自己紹介が一通り終わったところで、セリオが口を開いた。
「──それでは早速パトロールに戻りましょう」
「──了解しました」
「──リョウカイシマシタ」
「リョウカイ、リョウカイ」
無機質な声が部屋に響く。
「じゃ、じゃオレはこの辺で・・・」
なんか居辛くなったへーのきはそそくさと・・・・・・立ち去れなかった。
「──へーのきさんも一緒に行くんですよ」
そう言ってへーのきの目の前に、『来栖川警備保障』と書かれた腕章を突きつけた。
「あの・・・これって・・・」
「──学校を守る為、一緒に頑張りましょう」
へーのきは、めったに見せないDセリオの極上の微笑みを見ながら、後ろで鉄の扉が閉まっていく
のを感じていた。
「・・・はめられた・・・・・・のか?」
☆★☆
がやがやがや・・・
周りからの視線に、へーのきは汗だくになっていた。
腕には例の腕章。
恥ずかしいから付けたくないという要望に、Dセリオは瞬間接着剤で制服に接着するという、実に
ストレートかつ強行な手段に出た。
よって、外したくても外せない。
授業終了後、みんなの視線を避けるように廊下を歩いていると、見知った顔の女生徒が駆け寄って
きた。
「センパイっ!」
「あ、松原さん」
葵はへーのきの前で立ち止まると、急にもじもじし始めた。
「??? どうしたの」
「あ、あの・・・失礼な質問かもしれないんですけど・・・」
「別に変な事言っても怒らないよ」
「じゃ、じゃあ言いますね・・・」
へーのきのやさしい言葉に、葵は決心がついたようだ。
「へーのき先輩が戦闘用メイドロボットに改造されたって本当ですか?」
ずるっ
へーのきは豪快に滑った。
「ど、どうしたんですか!?」
「あ、あのねえ・・・・・・なんでオレがメイドロボットに改造されなくちゃいけないの?」
「だ、だって長岡先輩が・・・」
「はあっ・・・」
大きな溜息・・・・・・その時だった。
「けしからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
壁をぶち破り柳川が現われた。
なぜか泣きそうな顔をしている。
「どうして、どうして先生にひとこと言ってくれなかったんだ! そうすればすばらしい超合金ロボ
・・・もといキカ○ダーや仮面ラ○ダーのような強い体に改造してあげたのに!!」
「結構です・・・」
げんなりとした顔でへーのきは答える。
「しかし、既に改造されてしまっているのならしょうがない・・・」
「だからされてないですって・・・」
「もう一度改造しなおすまでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ひいいいいいいいいい!!」
☆★☆
その頃Dマルチは、ゆきとセリスに捕まり、放課後お掃除カルテットにされていた。
☆★☆
「さあ、痛くないからこっちにおいで! 優しくしてあげるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
そう言いながら鬼の爪を振り回す柳川。
「そんなのくらって痛くない訳ないでしょ!」
バトミントンラケット(愛称いそめ350)で必死に防御するへーのき。
「大人しく狩られろっ! そして改造されろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「いやですって〜〜〜」(涙)
☆★☆
その頃Dボックスは、階段を上れず「スミマセン」を連発し、Dガーネットは、どうしたものかと
その様子を眺めていた。
☆★☆
「これでとどめだ!」
柳川が跳んだ。
「はっ!?」
へーのきはとっさに床をぶち抜いて逃げようとしたが、自分の腕の腕章を見て動きが止まった。
自分はいやいやながらもガーディアンのひとり。
ガーディアンたる者、学校を傷つける訳にはいかない・・・
「もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
☆★☆
その頃Dマルチは、かき集めた燃えるゴミを右手に内蔵されたバーナーで燃やしていた。
「Dマルチさんってすごいですぅ〜〜〜」
☆★☆
カキィィィィィィン!!
「むっ!?」
「せ、セリオさん・・・」
「──続きはわたしがお相手いたします」
柳川の爪がへーのきに達しようとしたまさにその瞬間、間一髪飛び込んで来たDセリオが、その爪
をがっちり受け止めていた。
「──へーのきさん・・・」
「あ、ありがとう・・・セリオさん」
「──立派でしたよ、先ほどの行動」
「え、えっ?」
Dセリオは、先ほどとは違うやさしい笑みを浮かべていた。
「──さあ、任務を遂行しましょう」
一瞬後、Dセリオは戦闘用の冷たく無表情な顔に変わっていた。
☆★☆
その頃Dガーネットは、Dボックスを抱えて階段を登ればいい事に気がついた。
☆★☆
「来いっ、ジン・ジャザム!」
「ファイナルフュージュン承認んんんんんん!!!」
柳川の声に答え、物々しい装備をしたジン・ジャザムが現われた。
「なんか被害が大きくなりそうだね・・・」
「──大丈夫です。戦闘フィールド形成!!」
突如四人の周りの空間が歪んだ。
「こ、これはデバイジングクリーナー!?」
「──違います。これは今回追加された、セキュリティシステムの新機能です」
ジンのなんか嬉しそうな声にDセリオが冷静に答える。
「なんでセキュリティシステムに戦闘フィールド形成なんて機能が・・・」
それにへーのきがつっこむ。
ちなみに柳川は、マッド魂が疼くのだろう、空間の歪みを熱心に観察している。
「とりあえず・・・ここならどんな事をしても周りに影響は無いわけだな?」
「──そうです」
「俺の新型武器の実験台にしてやるぜ! くらえっ!!」
☆★☆
その頃Dマルチは、マルチ、ゆき、セリスと共に下校していた。
一体どこに帰るつもりなのだろうか。
☆★☆
「──タイガーキャノン!」
「光子力ビーム!!」
「──昇龍烈破!」
「ブロークンマグナム!!」
「──ソウルイレイザー!」
「ハイメガ粒子砲!!」
「──滅殺豪波動!」
「ブレストファイアー!!」
「──シャイニングアーム!」
「ゲッタードリル!!」
「──ファイナルガーディアン!」
「コロニー落とし!!」
「──ダークネスイリュージョン!!」
「ヘル・アンド・ヘヴン!!」
☆★☆
その頃Dボックスは、階段の下で転がっていた。
ボディのあちこちに強くぶつけたような跡がある。
彼女を運んでいたはずのDガーネットはいずこかへ失踪していた。
☆★☆
「あの〜」
へーのきの声は、必殺技を打ち合う二人と、時空の歪みを熱心に観測している柳川には聞こえない。
「授業始まっちゃうんだけど・・・」
誰も聞いていない。
キーンコーンカーンコーン・・・
「セリオさ〜ん・・・オレだけでも出してよぉ〜〜〜」
「──やりますね・・・」
「そっちもな!!」
Dセリオとジンはますますヒートアップしていた。
その戦いは翌日の放課後まで続いた・・・
☆★☆
「Dシリーズか・・・」
薄暗い生徒会室、一人の男が椅子に腰掛けていた。
そこにもう一人の男が入って来た。
「ひとりでなにしてるんだ? 久々野」
「いやね、彼女たちはどの陣営に属すのかなってね・・・」
訳の分からない答えに、その男は顔をしかめる。
「ま、とりあえず何かひと騒動起きそうだよ。月島元生徒会長」
嬉しそうな顔で月島と呼ばれた男の方に向き直った。
「よく意味が分からないが・・・まあ、君がそう言うのならそうなのだろうな」
納得したような、あきらめのような返事。
「さて、どうなるかな・・・」
続かない・・・(笑)
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綾香 「なんか設定ごてごて増やして・・・いいの?」
へーのき「知らない」(きっぱり)
綾香 「・・・・・・・・・」(怒)
マルチ 「しつもーん、Dマルチさん、Dガーネットさん、Dボックスさんってどういう方達なんで
すかぁ?」
へーのき「うーん、それは・・・
Dマルチは、基本的に量産マルチと同じだと思ってもらえればいいと思う。
装備の方はDセリオ程多くはない。
周りに流されやすいのが欠点。
Dガーネットは、見た目は20代前半の女性。
装備や運動性能はDマルチとほぼ同じ。
ただ頭がパー。
Dボックスは・・・はっきりいってなんで配備されたのか分からない程役に立たない。
長所なし!」
綾香 「なんか問題児ばっかりね・・・」
へーのき「そうじゃないとおもしろくないから・・・」
Dセリオ「さて、Runeさんや久々野さんが、『Dセリオに名前を付けたら?』と言っていたので
すが・・・」
へーのき「ぜんぜん考えてません。
って言うか、自分では、Dセリオ達は『意志を持ったレイバー(笑)』ととらえていたた
め、こういう味気ないほうがいいと思ってたんですが・・・
もしちゃんとした名前があった方がいいなーという方がおられるなら、自分で考えてこっ
ちに送って下さい。(笑)
もしかしたら採用されるかも・・・」
Dセリオ「いいかげんですね・・・」
へーのき「すんません」
感想&レス
風見 ひなたさん
『鬼畜セリオ物語』
>セリオファンの人ごめんなさい!ネタ切れのうえ超スランプです…
いえいえ、こーゆうキレたセリオも好きです。
やっぱりマルチにこーゆうことやらせるわけにはいかないし。
ゆきさん
『電車に揺られて』
もとネタがひとつもわからない・・・(涙)
Hi-waitさん
『―戦―』
最後の初音ちゃんの一言がいい感じ。
dyeさん
『伯牙絶絃−hakugaZetugen−』
こういう深く考えさせられるものってのを書けるようになりたいもんです。
なんかオレの事をいろいろ気遣ってくれてるみたいですねー
健やかさん
『SS戦隊”サクシャマン”』
おお、出てる。
でもへーのきには謀略考えたりなんかはできません、頭悪いし。
西山英志さん
>「子育て日記」はホントにほのぼのして、最近ダーク物ばっか読んでいる私には一服の清涼剤です。
>どんどん続き書いて下さいね。
週明けに出します(多分・・・)
UMAさん
>どうも、「フリースタイルの『エアリアル』を『エリアルレイブ』と勘違いした馬鹿者」UMAです。
同志よ!!
やっぱり空中チェーンから地上チェーンにつないでそこからエリアルが基本ですよね!
(ダッシュ小足払いからエリアルでも可)
久々野 彰さん
>そこ、ヤバくない(笑)。紹介しようか迷ったんだけど・・・初めて来た人は大概度肝を抜かれる(笑)
じゃあ無難な所で『ToHeart Side Story Links』
(http://www02.so-net.or.jp/~lit/leaf/thsslink/)にしときましょうか?(どこが無難なんだか・・・)
ゆきさん
ゆきさんもテストでしたか・・・
仲間ですね(笑)