これはLキャラのみのLメモです。 ----------------------------------------------------------------------------- もうすぐテストだったので勉強しようという話になり、みんなで図書館のほうへ来て いた。 メンバーはあかりに無理矢理連れてこられた浩之と途中で会った琴音、葵の4人だ。 図書館に入ると困ったような顔をした瑠璃子が立っていた。 珍しい。 それが第一印象だった。 瑠璃子が困り顔してること自体珍しいけど、図書館にいること自体珍しいのだ。 「屋上以外でも見れるんだなあ」 あかりはなんだか場違いな感想を持った。 「イベント場所が限られてる固定キャラだと思ってたのに……」 葵はなんだか裏切られたような気持ちだった。 「……あの黄色っぽいのってひょっとして電波かな?」 琴音はなぜか電波が見えていた。 「おまえら……本棚の上で座布団ひいてお茶飲んでる楓ちゃんはどうでもいいのか?」 何故か本棚の上で猫耳としっぽまでつけて幸せそうにしている楓を見ながらぼやいた。 「楓ちゃんがお茶を飲んでるのは普通だよ?」 あかりはさも当然といった口調で言うと葵と琴音も賛同するようにうなづいた。 「場所はどうでもいいのかい!」 浩之は思わず突っ込むと周りから抗議の視線を感じた。 近くに座っていた智子が『コラ、今度騒いだらぼてくりかますで、ワレ』と言う視線 を送っている。思わず浩之は口を押さえた。 「あの……瑠璃子さん、どうしたの?」 しかしあかり達は浩之のツッコミを無視してすでに瑠璃子のそばに移動していた。 浩之はツッコミを無視され、憮然とした表情をしていた。 辺りを見回しても図書館の誰も気にしていない。 俺が変なのか?、浩之はなんだか苦悩した。 「電波がうまく届かないんだよ」と瑠璃子は困ったような表情で言った。 「うーん……それは場所が悪いんじゃないかな?」とあかりも困ったように言った。 「屋上じゃNA○Aの電波は届かないんだよ」と瑠璃子が言った。 思わず冷や汗を流す浩之。 何故NA○Aなのか知りたかったが、聞いたら戻れない気がしたのでなんとか踏みと どまる。 でも他の3人はいたって普通に会話を続けていた。 「あの……図書館には届くんですか?」 琴音が不思議そうに聞く。 「あ、7時のニュース」 瑠璃子は困った顔のまま意味不明なことを言った。 「今は7時じゃないぞ」 やはり浩之が突っ込むが無視される 「ひょっとして強い格闘技のマニュアルがありますか?」 しばらく横で黙っていた葵が突然聞いた。あれば手伝う気なのだろうか? それ以前に、会話が噛み合ってないことはどうでもいいのか? 「午前中はさなぎだったんだよ」 瑠璃子がくすくす笑いながら言う。やはり意味不明。 浩之はもう突っ込むのも諦めたようだ。 「おいしい料理の作り方、乗ってるかな?」 あかりが聞く。 「まて、おい。そんなものがNA○Aにあるわけねえだろ」 思わず浩之が突っ込むとあかりはちらっと浩之を見た。あかりアイは『これも浩之ち ゃんの為なんだよ』と物語っているがどのへんが自分の為なのかさっぱり分からない。 それ以前に会話がおかしいことに気づけ。 「きっと未知の料理なんでしょうね……」 何故かうっとりした表情で琴音は呟いた。 いったい何を食わされるんだろう、浩之の嫌な予感と冷や汗の量が増えていく。 そういえば、楓ちゃんはどうしたのだろうと思って浩之は本棚のほうをみた。 そこにはこたつに入ってお茶を飲んでいる楓ちゃんがいた。向かい側には初音ちゃん がみかんを食べながらTVを見ている。もちろん犬耳つきだ。 「って、おい! そこぉおおお! 増えてるじゃねえか! おまけにこたつどこからだしたんだぁあああ!!!」 思わず絶叫する浩之。4人は完全に無視している。 「だーかーらー……うるさいっちゅうねん!!」 切れた智子のやくざキックが浩之の脇腹に突き刺さる。 「ひぎゅ!?」 愉快な悲鳴と共に吹き飛ぶ浩之。本棚にぶち当たる。二人がいる本棚に。 図書館にいた人間がいっせいに避難して行く。 楓のお茶が少しこぼれた。初音が口に入れようとしていたみかんが下に落ちた。 本棚の上の猫と犬が怒るには、それだけで十分だった。 図書館半壊。 <あかり日記より抜粋> 気がつくと浩之ちゃんが猫と犬にぼてくり回されてたので、おたまを持って乱入しま した。 初音ちゃん相手にはなんとか26HITまで出せたけど、そのあとの天翔熊閃のコマ ンドを間違えたせいでハメにあって残念ながら負けてしまいました。すごく悔しい。 次の琴音ちゃんが空中技から瞬獄殺へ繋がる連続技で初音ちゃんは倒したけど、楓ち ゃんが鬼化した瞬間、負けてしまいました。でもある程度削っておいてくれたので罰ゲ ームは軽くしておいてあげることにする。葵ちゃんで勝てたしね。 でも勝利に浸っていられたのは一瞬でした。 まさか相手の3人目が瑠璃子さんだったなんて…… いきなり精神電波から毒電波へのコンボを食らった葵ちゃんは一瞬で敗退。 見事なまでにパーフェクト負けを喫した。相手が悪かった。 戦闘の順番を間違えさえしなければ負けなかったのに…… 葵ちゃん、精神的に弱すぎ。 悔しかったので、葵ちゃんと琴音ちゃんには新たな必殺技を憶えるために修行に出て もらった。私も超必殺技へのコンボ技がどれだけ入るかの特訓に入ることにする。 再戦では絶対に勝ちたいと思う。 浩之ちゃんは見事なまでにぼろぼろだったけど、明日には直っているだろう。一応主 役だし。 今日も平和な一日でした。 --------------------------------------------------------------------------------- 水野 響です。 SS使いが出ないLメモってこんな感じかな、などと思いながら書いてみました。 うぅ……難しい(汗 格闘ゲームやらない人にはさっぱりわからない落ちだろう、っていうか最後で落ちて ないし…… にゅぅ、わたしも修行が必要。