Lメモ 「初登校、転校編です!」 投稿者:水野 響
『試立  りーふ学園』・・・ここにまた一人、転校生がやってくる。


「うぅ・・・響・・・気をつけて行ってきなさいね。
  転校生だからって、いじめられたらすぐお姉様に言うんですよ。
  そんな輩は、私のこの手ですぐ抹殺して差し上げますから・・・(涙)」
  朝っぱらから、物騒なことをいう和服美人。
  姉、鈴香。
  真性のショタ&ブラコンである。
  転校の理由は弟をいじめたと思い込んだ姉の暴走。
  結果、生徒10人&止めにきた教師5人の半殺し。
  真実は、付き合ってくれと言われて困っていた響を見て、尾行していた姉が勘違いしただけ。
  これで転校させられないほうが嘘だろう。
  というか、犯罪になってない時点で、やばい。
「大丈夫だよ!  それよりはなしてよ〜遅刻しちゃうよ〜!(泣)」
  おもいっきり抱きしめられて、もがきながら言う。
  転校初日からまともに学校に行くことが出来ていなかった。
「はなして〜!  はなしてよ〜〜!(滝涙)」
  まだ、出発には時間がかかるようだ。


  
  ・・・き〜んこ〜んか〜んこ〜〜ん



  始業のチャイム・・・どうやら間に合わなかったようだ・・・






	Lメモ  「初登校、転校編です!」






「あぅあぅ・・・結局、遅刻です〜(泣)」
  とっくに閉まっている校門の前で涙を流している小学生の女の子。
「違います! 男です! それに小学生でもないです!(ぷんすか)」
  失礼。訂正:中学生の・・・
「そんな子供じゃないです!」
  分かっててやってます。
「あぅ〜〜(泣)」
  しかし、いくら泣いても校門は開かないよ。
「はぅ・・・仕方ないです。学校に電話して転校を明日にしてもらいます・・・」
  とぼとぼと学校を後にする少年。
  しかし無茶苦茶、言っている。常識のなさは姉といい勝負かもしれない。
  
  ドゴォォォォォォォッ!!!

  突然、校門が吹き飛ぶ。
  原因は・・・言わずと知れた二人組。ジンとDセリオ。
「はぅ?」
  いきなり聞こえてきた轟音に振り向くと校門が粉砕されている。
  ちなみに二人はもう何処かへと移動している。
  まだ音が聞こえているので近くにいるようだが、視界には入っていない。
「・・・ん〜〜(思考中)・・・これで入れます〜〜〜♪」
  喜びながら校門だった場所をてこてこと通り抜けていく。
  なぜいきなり校門が吹き飛んだかという疑問はないようだ。
「あ、でも、校門がこれじゃ困りますね・・・ごそごそ・・・」
  持っていたポシェットに手を突っ込み、なにかを捜している。
「・・・ごそごそ・・・あ、ありました〜〜」
  のんきな声と共に奇妙な色をしたゲル状の物体を取り出す響。
  なぜか手袋も着用済みだ。
「よいしょ・・・これでいいです〜」
  校門に設置すると、ゲル状の物体が突然膨れ上がり校門を覆っていった。
  ゲル状の物質は完全に校門を覆っている。
  これでは誰も出れないだろう。
「〜〜〜〜♪」
  いいことをしたため、楽しそうに校舎へ向かう響。
  いいことか!?  おい!?  
  


「ふむ・・・君が新しく転校してきた水野 響(みずの ひびき)くんか・・・」
  そこにはちょうど授業を終わって戻ってきたばかりの長瀬教諭が相手をしていた。
「・・・男子生徒だよな?」
  入学届けと本人を見比べながら怪訝そうに呟く。
  不思議なのは当然。おまけに身長、見た目、しゃべり方、明らかに中学生以下だ。
  写真もそうだが、実物もそう。
  制服すら着ていない。だぶっとした服、とどめに青いポシェットまでつけている。
「はいです!」
  相手の様子を気にも止めないで元気に返事をする響。
  打てば響く、という様子がぴったりだ。
「あ〜〜・・・まぁ、いい。とにかく、明日からはきちんと時間通り来るように」
  何故か疲れている様子の長瀬教諭はため息を吐きながら言った。
  実はすでに学校に着いた時点で放課後だったりする。
  姉から逃れるのにそうとう苦労したようだ。
「あぅ〜〜」
  さすがに遅刻したことを悪いと思ったのだろう。
  悲しそうにうな垂れる。
  はたからみると幼女をいぢめている中年親父。
「誰がだ!?」
  あんたがだ。
「うるうる・・・(涙)」
  髭親父が涙を流してもうざいだけだな。
  しかし、これ以上いじめていても行の無駄だ。
「・・・・・・(滝涙)」
「あの〜〜大丈夫ですか?」
  作者にいじめられている長瀬教諭を心配そうに覗き込む。
「・・・とりあえず、今日は適当に学校見て、早く帰りなさい・・・(涙)」
「はぁ・・・では、さよならです(ぺこ)」
  とりあえず、挨拶をして出て行く。
「・・・・・・(滝涙)」
  長瀬教諭はまだ泣いていた。


「はぅ!(びっくり)」
  部活を見学しようと、うろうろしていた響の目に入ったのは先ほどから戦いを続けるジンとDセリオ。
  まだやってたのか・・・
「なんだか、楽しそうです〜」
  場違いな感想とほのぼのとした雰囲気を撒き散らす。
  ちなみに校庭にはクレーター多数と多数の生徒達。
  まぁ、りーふ学園では日常茶飯事だから特に大事ではない。
  しかし初日から見慣れるというのもなんだな。
「ぐはぁ!  なんでだ〜〜」
  ここにも戦いの余波に巻き込まれている生徒が一人。
  多少は他の生徒よりも存在感があるのは気のせいか?
「ちゃんと名前を出せ!  俺は浩之だ!」
  さすがに今、外に出るのは危険と判断した響は文化部を先に見ることにしたようだ。(無視)
「俺はいつもこれか〜〜〜!!!  ぐはぁ!」
  安心しろ。お前が主役のSSも書くかも・・・って、もう息がないな。
「生きてるわ!」
  残念。


『お料理研』
  そう書かれた扉を開ける響。
  かなり料理好きのようだ。
「ごめんくださいです〜〜」
「あれ、どうしたのかな、お嬢ちゃん?  お兄ちゃんかお姉ちゃんを捜しに来たの?」
  ぱたぱたと駆け寄ってきたのはリボンがチャームポイント、垂れ目の少女、神岸あかりだ。
「あの〜わたし、男です・・・部活、見学させてもらっていいですか?」
  お嬢ちゃん呼ばわりされて、困ったように答える響。
「え?  あ、あ、ごめんね。うん、見てってよ、私は2年の神岸あかり、よろしくね」
  さすがに困惑したようだが、とりあえず答えるあかり。
「わたしは1年の水野 響といいます(ぺこ)」
  とりあえず挨拶をした響は中で見学することにした。

  手際良く料理を作るあかりに、響は思わず見とれていた。
「かっこいいです〜」
  目をきらきらさせながら見つめる響。
「ありがと、響ちゃん。あ、そっちもういいよ」
「はいです〜。あかりさん、少しお塩いれますね〜」
「うん、いいよ」
  早くも意気投合している二人。
  犬チックなあかりに対して、猫チックといった感じの響。
  犬と猫だが喧嘩はしないようだ。仲良きことはいいことかな。
  ちなみに背後では、千鶴先生が怪しげなものを作っていたりする。
  が、二人の視界には入ってない。
「ふふふ・・・」
  あやしい・・・(汗)
「千鶴姉!  あんたは料理を作るなっていってるだろ!」
  梓が乱入して、姉妹喧嘩が始まる。
  鬼の力も加わって、危険度500%だ(当社比)

  ドゴ! メス! ガキ!

  破壊音が響いているが、あかりは気にしない。
  他の部員も安全圏に非難済みだ。
  響もなんとなく分かってきたので止めようとしない。
「はい、完成」「完成です〜」
  そして試食タイム。
  かなりよい出来だったようで、二人とも満足そうだ。
「私の料理もどうですか?」
  喧嘩を中断して皿を持って、割り込む千鶴先生。
「だから!  新入部員にまで被害をひろげるな〜〜〜!!!」
  しかし梓が更に割り込み、皿を取り上げる。
  何も知らない響は紙一重で命を長らえることが出来たようだ。
「あの〜〜(汗)」
  さすがに何か言おうとした響。
「(ぽんぽん)・・・ふるふる」
  肩を叩いて、無言で首をふるあかり。
  響、お料理研の日常をなんとなく理解。

  ドゴドゴドゴ!  バキ! ドガ!

  破壊音だけが部室に響いていた・・・

  机の下でこそこそと会話を続けているあかりと響。
「それじゃ、これに名前記入しておいてね」
「はいです!」
  響はお料理研に入部が決定した。

  

  クレーターや、校舎が砕け散った後、鮮血に濡れた大地。
  校庭はとにかく、かなりやばいことになっていた。
  響が置いたゲル状の物質が原因だ。
  校門を塞がれていたため、いつもの戦闘から逃げようとした生徒の数人がここで足止めを食らったのだ。
  そして、Dセリオのファイナルガーディアンがゲル状の物質に直撃。後、暴走。
  辺りを侵食し、毒液を撒き散らす。
  幸いにも、すでにゲル状の物質は倒されたようだったが、校門の辺りはまさに地獄絵図だった・・・
「たのしかったです〜」
  辺りがこんななのに全然気にしていない口調で呟く響。
  大体どういう所かなんとなく理解したのだろう。ただ認識に多々誤解が含まれていることも間違いない。
  おまけにこの光景の原因のかなりの部分が自分にあることすら気づいていないだろう。
「お友達がたくさんできるといいです〜」
  夕焼けを見ながらそう呟くと、てくてくとオレンジ色と鮮血に染まった校舎を後にした。
  
      
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水野響といいます。これが初投稿です。

ああ!  変なもの書いてしまいました(汗)
りーふキャラがほとんどでてない・・・おまけに、姉が主役を食ってる気が(笑)
あぅ・・・次こそまともなのを書きたいです(希望)

あと、ご出演いただいたジンさん、Dセリオさん、ありがとうございました(ぺこ)