Lメモいんたーみっしょん7「クソゲーハンターの午後2」(改訂版) 投稿者:ハイドラント

「アァァァユゥゥゥレディィィィィィィィィィ!!??」
『ヘェェェェェィィィィィィィィィィイ!!!』
 第二茶道部部邸地下六階、第二研究部。
 華麗に素敵なエビ反りハイジャンプ右斜め回転飯綱落としをキメながら現れ
た俺を、生徒達は一斉に歓呼の声を上げて迎えた。
「どうだぁぁぁぁぁ!! 今日も先生は美しいかぁぁぁぁぁぁ!!??」
「はい、高橋先生!!」
 思春期の少女にふさわしい俺の控えめな問いかけに、一番前の生徒Aが立ち
上がる。
「貴方は完璧に美しい! ビュリホー! その長い黒髪、大和撫子的風貌、ど
こをとってもベリーグーですっ!!」
「どれくらい美しい、生徒A!!」
「はい! あたかもダイヤモンドのように!!」
「っざけんじゃねえボケナスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
 乙女の怒りスーパーモードとなった俺のゲキガンパンチを受けて吹き飛んだ
生徒Aは、壁にめり込んで壁画になった。
「この俺がダイヤモンドだとっ!? そんなアナグラムすればタイヤドモンに
なっちまうよーなチンケな存在と同列だと言うのか貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「そうだ! なんて失礼な!!」
 ばんっ! と机を叩いて立ち上がったのは、隣の生徒Bだ。
「A、お前が口下手なのは知っていたが、そこまで無礼だとは思わなかったぞ!
 先生を評するならば、せめて……裏山のゴミ捨て場に転がっていた黒ずんだ
ペコちゃん人形のような、くらいのことは言えないのかっ!!」
 DOKIN!!
 さすがプレイボーイと名高いBだ。思わずハートが揺れちまったぜ。
「B君たらっ。そんな口説き文句、どこで覚えたの?」
「フフフ、我ながら完璧な美辞麗句。何せペコちゃん人形をアナグラムすれば
ぺちゃんこ人形ですからね。これほど先生を称えるにふさわしい言葉は他に無
いでしょう」
「そうか……俺は、俺はなんて馬鹿だったんだ!」
 涙を流す生徒A。
「その程度の事も気付かず、無神経な言葉で先生の繊細な心を傷付けてしまっ
たなんて……俺は自分が恥ずかしい!」
「もういいんだ生徒A!!」
 自分を責めるAに俺は飛びつくと、彼がめり込んだ壁をレーザーブレードで
切り出し始めた。
「君の気持ちは最初から分かっていた……分かっていて意地悪していたんだ!
 謝るのはむしろ……私の方だっ!」
「先生……!」
 切り出したコンクリートの塊に、ロケットエンジンを装着する。
「ああ……先生! 愛しています!!」
「私もだ、生徒A!!!」
 エンジン点火。
「せんせいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「せいとえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
 空の彼方へと消えていく。
 皆は泣きながらAの旅立ちを見送った。
「元気でなー!!」
「生水には気をつけてねー!!」
「水島ー、一緒に日本へ帰ろう!」
「どうして一人で行っちゃうんだよ! ロベルトォォォォォォォォォォ!!!」
 別れの悲しみに暮れる生徒達を、俺は優しく抱きしめてやる。
「泣くな! 泣いちゃいかん! あいつは未来を掴むために旅立ったんだ……
俺たちが笑って見送ってやらなくてどうする!?
 ほら、そこの神凪君も! 悲しいのは分かるが、膝を抱えて机の下に潜り込
んだりしてはいけないっ!」
「……私はどうしてこんな所にいるんだ? どうしてこんな変態共と一緒くた
にされているんだ……?
 私にはこんな扱いを受けるべき理由はないはずだ。例え私が幾多の命を手に
かけてきた罪人だとしても、はたまた前世がアトランティスを滅亡させた魔王
ドドゲラムーンパラッパーだとしても、あまつさえ某黒尽くめ男から『だって
君、十三使徒L書いてないじゃん』とか言われていたとしてもだ、この扱いは
あまりにも不当だ。そうでしょうお母さん。
 ……そうだ。これは夢だ。目を覚ませば暖かい布団の中にいるに違いない。
そして幸せな生活が始まるんだ……うふ、うふ、うふふふふふふふ……」
 神凪は泣きながら現実逃避して悲嘆の情を表していた。
 ピュアなボーイだぜ。フッ。

「さて、今日の講義だが……。
 みんな、喜べ。導師が珍獣を捕まえてきて、我々に提供してくれたぞ」
 おおおぅ。
 生徒達が一斉にざわめいた。
「珍獣って、どんなのですか!?」
「ふふふ、今から説明してやろう。
 では今日のモルモット、カモーン!」
 がらがら。
 俺の声に、生徒Cが台車を押しながら研究室に入ってくる。
 その台車には。
「ふぬっ! ふぬふぬぅっ!」
「んー! んーっ!」
 ロープで縛られ猿轡を噛まされた二匹の珍獣が、元気良く暴れていた。
 おおおおおおおおおおおお!!!!
 生徒達から先刻に倍する騒ぎ声があがる。
「これが今日の実験動物だ。
 導師の説明によると、右側の珍獣が『ハンターLとやらで十三使徒をタコ役
にして自分らだけ格好つけやがった焼きビーフン男』、左側が『格闘部合宿外
伝Lで酔っ払った綾香を殴らせてまで葵の強さを主張した君の心意気に乾杯し
ようじゃないか全方位型ナンパマシーン君』だそうだ」
「すっごく私情の篭もった名前ですねっ!」
「そーゆー気分なんだろう。
 ではさっそく実験を始めよーかマイエンジェルズっ!! 今日のタイトルは
『男色合体ヤオイカイザー第一話・ヤオイカイザー大地に立つ』でGO!!!
 みんな、準備はいいカニィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!??」
「「Yeahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!」」

 さて、出来れば実験の様子をモニターの前のマイラバー達に実況してあげた
かったのだが。
 残念ながら今日の主役は俺ではない。今日のお題は、ただの一発ギャグのつ
もりだったのに、同ネタLが出るわPBeMは企画されるわ何やらゲームまで
作られるらしいわと拡散粒子砲並に話が巨大化しまくって作者が内心びびって
いるアレの続編だ。

「とゆー訳で、スタジオのたけるくんにとぅびぃこんてぃにゅー!
 銀河の歴史がまた一ペェェェェェェェェェェェェェェェジ!!!!」
「ふぬーーーっ!!」
「んむーーーっ!!」


たける「はーい。研究室の高橋先生、ご苦労様でした〜。
    珍獣さん達、いったいどうなってしまうんでしょうねー?
    気になる実験の結果は、番組の最後に!」
ハイド「……おたけさん……カメラ目線で何やってんだ?」




           「クソゲーハンターの午後2」




          【ハイドラントの野望・再起動編】


ハイド「……で、結局またやるのか? コレ」
たける「とーぜんです。
    どんな代物であれ、買ったゲームはとことんやり尽くす!
    それがクソゲーハンターの宿命!! そうでしょうっ!?」
ハイド「いや、そーでしょーと言われても……私としてはだな、もーちょっと
   有意義な事に時間と労力を費やしたいのだが……」
たける「げーむ・すたーとっ!」
ハイド「…………」


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《シナリオを選択して下さい》
>戦国の動乱(1555年)
 ハイドラント包囲網(1571年)


ハイド「ん? ハイドラント包囲網?」
たける「そう言えば、信長包囲網ってのがありましたね」
ハイド「ああ。将軍足利義昭が発した檄文に応じて、近江の浅井家や、越前の
   朝倉家、甲斐の武田家、それに紀伊や大坂の本願寺勢力とかが連携して
   信長を包囲攻撃したってやつだな。
    それを元にしたシナリオか。なかなか難易度が高そうだ」
たける「じゃあ、このシナリオにしましょうか。
    ぽちっとな〜」


《どの大名で始めますか?》
>尾張 ハイドラント
 近江 鈴木静
 越前 秋山登
 紀伊 エルクゥユウヤ
 甲斐 TaS
 加賀 ひげ4
 ・
 ・
 ・


 ぴこ。(リセット)

たける「どーしたんですか? ハイドさん」
ハイド「薔薇と筋肉と変態とアフロとひげの包囲網なんぞ突破出来るかっ!!」




           【ハイドラントの野望・合戦編】


 結局「戦国の動乱」シナリオで始める。

ハイド「おらおらおらっ! 踏み潰されろ弱小勢力どもっ!!」
たける「弱いですねー。敵」

 原作の方も、信長でプレイするとこんなもんである。

ハイド「次は飛騨だ!」
たける「飛騨……原作では全国最弱の姉小路家がいるところですね」
ハイド「このゲームでは……やっぱりか」

 雛山家でした。

たける「偵察、偵察と……わー、お金も兵糧も全然ありません!」
ハイド「鎧袖一触だな」

 二万の大軍で進攻。

たける「敵の兵力は百くらいしか無いのに……」
ハイド「はっはっは、ぷちっと潰すぞ、ぷちっと。
    ……って、動きが早いっ!?」

 ハイド軍をかわし、からっぽの本陣を占領する雛山軍。
 するとどうなるかと言うと。

ハイド「兵糧を奪われた!」
たける「すぐに取り戻さないと、自動的に負けちゃいますね」

 弱小の軍が強大な敵軍に勝つ、唯一の方法がコレである。

ハイド「全軍反転、最大戦速!」

 怒涛の勢いでハイド軍が殺到する。
 雛山軍はあと数ターンの間、奪った本陣を死守すれば勝利……なのだが、次
のターンにはとっとと逃走。
 あっさり本陣を取り戻すハイド軍。

ハイド「ふう、ちょっと焦ったぞ」
たける「……あれ? でも兵糧が0のままですよ?」
ハイド「なにぃっ!?」


雛山家武将 雛山良太
『あー、食った食った』
雛山家大名 雛山理緒
『ああ……お腹いっぱいごはんを食べられたのなんて何年ぶりかしら……』


ハイド「…………………………食うなよ。二万人分の食料をよ。1ターンで」




           【ハイドラントの野望・謀略編】


ハイド「鬱陶しいなぁ、この大名。ハイド家が北陸方面の攻略で手一杯になっ
   ている隙に、どんどん領地を広げてやがる」
たける「そうですねー……謀略コマンドでもやってみます? 嫌がらせ程度に
   しかなりませんけど」
ハイド「何もしないよりはマシか。じゃあ、『流言蜚語』だ」

 成功すると、民忠(民衆の忠誠度。収入に影響する)が下がる。


 ピロリローン!(成功の効果音)

《民衆の間で領主の悪評が広まっています》

『聞いたか? 領主様、実はヅラなんだとよー』
『ええっ! あのディルクセン様が!?』


 どどどど……!

ディルクセン「俺はヅラじゃねええええええええええええええええ!!!」
ハイドラント「……いきなり飛び込んでくるなよ。てゆーかどーして知った」




          【ハイドラントの野望・宣教師編】


《尾張に宣教師が布教の許可を求めてやって来ました。
 お会いになりますか?》


ハイド「む。宣教師イベントか」
たける「布教が成功すると、国のパラメータが上がったり南蛮商人を紹介して
   貰えたりするんですよねー」
ハイド「その代わり、失敗すると民忠が下がるけどな。
    ま、取りあえず会ってみるか」


宣教師 TaS
『HAHAHA!! アフロの教えでハッピーになりまショウ!!!』


ハイド「帰れ」




          【ハイドラントの野望・論功行賞編】


たける「……で、これは何なんです?」
ハイド「いやその……勲功が溜まってて」
たける「…………」
ハイド「勲功ってのは、武将を働かせると加算される数値で、これが高い状態
   で放っておくとその武将の忠誠が下がってしまうから、早めに論功行賞
   を行って褒美を与えて数値を下げなくてはならないのだが」
たける「知ってます」
ハイド「ふつーは領地や金を褒美にするのだが……ちょっと余裕がなくて。
    それでつい……これなら金も領地も減らないし。それに何てゆーか、
   いかにも覇者っぽいし」
たける「そうですね。
    史実でも、足利義輝や豊臣秀吉はよくやったそうですし」
ハイド「そうそう。上杉輝虎の輝とか、徳川秀忠の秀とかな」
たける「……で」


>情報

>武将一覧

>葛田ハ逗夜
 篠塚ハ生
 T−ハtar
 ハらさき
 神凪ハ刃
 ハ海
 ハネディクト
 川越ハける
 ハ芹


たける「もう一度聞きますけど……これは何なんです?」
ハイド「いや……だから……」


 教訓:「一字拝領」の多用には注意。




          【ハイドラントの野望・外交編】


ハイド「くっ、弥生さんがまた謀反起こして大名になりやがったっ!
    ったく、藤田家攻略で忙しい時に……」
たける「外交コマンドの『威圧』を使って降伏させましょう。
    これだけ国力に差があれば、成功しますよ」
ハイド「そーだな。では弥生さんと相性が良さげな……」


《誰を使者にしますか?》
 むらさき
 高橋
>神海
 川越たける
 ・
 ・
 ・

ハイド家軍師 葛田玖逗夜
『機を見るに敏』


ハイド「……って、おい。このパターンはまさか……」
たける「あ……大丈夫ですよ、多分……」


ハイド家武将 神海
『両家の繁栄のため、ご決断を!』
篠塚家大名 篠塚弥生
『……仕方ありませんね』

《交渉は成功です》


ハイド「よっしゃ!」
たける「ほっ……」


《ハイド家は篠塚家の傘下になりました》


ハイド「……………………………………………………………………………は?」
たける「……………………………………………………………………………え?」


篠塚家大名 篠塚弥生
『今後は私の部下としてきりきり働いて下さい、ハイドラントさん』
篠塚家武将 神海
『良かったですね、導師』


たける「……なんか……神海先輩、こっちを降伏させちゃったみたいですね」
ハイド「んな馬鹿な話があるくぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




         【ハイドラントの野望・覇王散華編】


たける「あ……ゲームは続行出来るみたいですね」
ハイド「プレイヤー大名が弥生さんになってるけどな」


 何やかやと言いつつも、弥生のもと順調に版図を拡大していく旧ハイド軍。
 しかし1582年6月。全国統一を目前にして、天魔の夏が訪れる。


 ちゃらちゃらちゃちゃ、ちゃらちゃらちゃちゃ♪(ヤバげな曲)

篠塚家武将 ハイドラント
『敵は本能寺に在り!』

《丹波のハイドラントが山城に攻め込みました》


たける「あ……本能寺の変イベント。
    ハイドさんが大名でなくても起きるんですね」
ハイド「ふっふっふ……心ならずも弥生さんの部下にされてから早十年。
    遂に復讐の時が来たという訳か。なんか逆だが」


篠塚家大名 篠塚弥生
『如何なる者の企てか!?』
篠塚家武将 神海
『旗印には、ハイドラントの桔梗紋が!』
篠塚家大名 篠塚弥生
『是非に及ばず!』

 チャンチャンチャン、チャンチャンチャン!(戦闘の効果音)

篠塚家大名 篠塚弥生
『人間五十年……』

《篠塚弥生が死亡しました》


ハイド「はーっはっはっは! ご苦労だったな弥生さん!
    君の役目はここまでだ。後のことは私に任せ、青空に顔でも写しつつ
   見守っているがいい!!」
たける「ハイドさん……ストレス溜まってたんですね……」


《ハイドラントが大名になりました》


ハイド「後は九州を占領すればクリアだ!」
たける「そうですね……って、あれ?」


伊予武将ベネディクト
『なにっ、ハイドラントが!?
 くそっ、また奴の下で屈辱の日々を送れって言うのか! 僕は戦うぞ!!』

越前武将T−star
『ふむ……このまま天下がまとまるのは好ましくないな』

信濃武将むらさき
『弥生せんせいはハイドお兄ちゃんよりおこづかいたくさんくれるから、好き
だったのに〜。
 むらさきも戦うー!』


《各地の武将達が次々と離反していきます》


ハイド「…………おい」


相模武将 セリス
『謀叛人ハイドラントは、討たねばなるまい』

安芸武将 藤田浩之
『弥生先生ならともかく、ハイドラントの馬鹿に従えるかっ!』

越後武将 風見ひなた
『じゃあ皆さん、徹底抗戦って事で』

駿河武将 ディルクセン
『これからは、協力してハイドラントと戦いましょう』


《離反した武将達が連合し、攻撃してきました》


ハイド「…………こら」


《ハイド家は滅亡しました》


たける「……あ。終わっちゃった。
    残念でしたねハイドさん、ゲームオーバーです」
ハイド「待たんか貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 ちゃ〜ちゃ〜ちゃらら〜♪(バッドエンドのテーマ)




    Lメモいんたーみっしょん7「クソゲーハンターの午後2」 END

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 とゆー訳で、調子に乗ってやってしまった第二弾。
 6書いた時は続きを書くつもりなんか全然なかったけど。なんか妙に人気出
てるから(笑)
 でも、第三弾は無いぞ(笑)

 ……と言いつつ、次にやるとしたら四天王対戦編かなー? とか考えていた
りもする(笑)

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おまけ


ハイド「……で、これが実験結果か」
高橋 「にょわーっはっは! 聞いて驚けサプラーイズ!!
    これこそ我らの新兵器! 導師に貰った珍獣たちと、ついでにその辺
   で拾ったベネディクトを組み合わせて生み出せし合体怪獣!!
    その名も、魔王ドドゲラムーンパラッパー!!!!!」
ハイド「ドド……まあ、いいが。
    で、この火星人と金星ガニを足して二を掛けたよーな巨大生物、何か
   の役に立つのか?」
高橋 「あたりきちゃりきでがすよ、導師。
    まずは足! 珍獣b(仮名)の能力により、タマダンスが踊れる!!
    しかも破壊力は百二十倍!!!」
ハイド「……ほう」
高橋 「そして手! 珍獣Y(仮名)の能力を生かし、ちょっと詳しい描写は
   イヤンな感じの対レディ用スキンシップ技術は達人級!!
    同時に五人まで相手にする事が可能であります!!!」
ハイド「……ほほう」
高橋 「まさに恐怖で危険がテリブリャー! 無敵の超魔獣が我らの敵を全て
   粉砕することでありましょーって無敵なのに敵がいるとはこれ如何に!
   歌丸師匠に座布団三枚山田君って感じで導師の野望もまた一歩前進!!
   おめでとう、ダディィィィィィィィィィ!!!」
ハイド「あー、そーかそーか。
    ところでな高橋、一つ気になっている事があるんだが」
高橋 「へい、なんでヤスか?」
ハイド「あの巨大生物……明確な殺意を込めてこちらを睨んでないか?」
高橋 「Why? なぜザマしょ。
    別に洗脳も何もしなかったけーんど、あんなくぅわっこいいぃボディ
   に改造されて、よもや不満がある訳もナッシングオーライ?」
ハイド「そーか。じゃあ、気のせいだな」
高橋 「あい、気のせいよん。英語で言うとドライアード。なんちてー。」
ハイド「そーかそーか、あーっはっは!」
高橋 「きゃーっはっは!」
ハイド「…………」
高橋 「…………」


魔王ドドゲラ(省略)『GIAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!』 


 ぷち。




 …………その後、魔王ドド(略)が暗黒帝国を築いたり、勇者あかりが予言
に導かれて立ち上がったり、魔王配下の魔将軍と戦ったり、イベント戦闘で敗
北したり、と思ったら師匠が現れて助けられたり、最強の超必殺技だったり、
「あかりぃぃ! 俺の屍を超えてゆけぇぇぇ!!」「浩之ちゃぁぁぁん!!!」
だったり、光の玉が女神の力で魔王を浄化したら宇宙の根源から暗黒の邪神が
我こそは全ての因果律の支配者でどーだ魔王に代わって我に力を貸さんかさす
れば世界は思いのままだぞいいえわたしは人間でありたいそーかでは死ね最終
戦闘開始終了勝利だったりした末にハッピーエンドだった。
 ちなみに、bとYは何となく無事で、エンディングでは死んだ筈だけど実は
生きていた浩之と並んで立っていたそーである。

                                 完。