『後悔先立たず』 ・・・先人はなんてこの状況にあった言葉を残したのだろう。 鋼はそう思っていた。 『え、テニス大会のボールーボーイ?別にやってもいいけど』 転校した時には既にテニス大会が始まっていた為、鋼は大会に参加できなかった。 しかし鋼はこういうお祭りと言うかイベントというか、 そういう類が好きだったので、何らかの形で大会に参加したいと大会運営委員会にかけあった。 『・・・!!』 テニス大会にボールボーイとして参加する事となった鋼は大会会場に来ていた。 せっかく参加するんだからだから試合でも見ておこうと考えたからだ。 ただ・・・見る試合を間違えたのかもしれない。 『四季、柳川裕也組vsEDGE、ハイドラント組』 いや、『かも』ではなく確実に見る試合を間違えていたのである。 初心者は少しづつ慣らしてかないといけないというのが一般常識の一つで、 学園生活でも同じ事が言える。 そして、その結果・・・ 「死ぬんは御免っスよぉぉぉぉぉっ!!」 放課後の校庭に特訓に明け暮れる鋼の姿を生み出したのである。 〜続く〜