ショート日記風L イクサバ★メモ(中略)ル 1月27日(土) 退屈な授業時間。 黒板をチョークでたたきつける音といっしょに暖房の音も聞こえる。 腹が減ってくると黒板の字を写すのも面倒になってくる。 ついでに睡魔さんもどこからかやってくる。 今日の睡魔さんは萌え要素いっぱいなビジュアルだった。 というわけでオイラは睡魔さんと仲良くすることにした。 持参のタオルの上にごろんと頭を横たえる。 窓の外が見えた。 空は今にも泣き出しそうなくらい曇っていた。 …この時期は雪か。 とろ〜んとした目で外を見つづける。 正しくは勝手に目に入ってくると言うのかもしれない。 窓からやってくる冷気がオイラから萌えっこ睡魔さんを引きはなそうとする。 もう半分眠っているのに最後の一手が決まらない状態だった。 …あっ。 ついに空から受験生殺し(正しくは雪)が振り出した。 どんどん空から降り注いでくる。 もうこうなってくると睡魔さんなんかどこかに消えてしまっている。 降ってくる雪、そしてそれを全身に受けるモノタチから目が離せなくなった。 茶色いグラウンドが雪に白くまぶされていく。 校庭の木々が白い綿帽子を目深にかぶっていく。 泥に汚れたまま放置された靴が洗い上げたように真っ白になる。 グラウンドの真ん中で踊る生徒を…。 ……はい? オイラは目を凝らす。 白い服がカモフラージュとなっているがあれは確かに… 『HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!』 …やっぱり。 Tasちゃんだった。 思わずオイラは視線を教室の中にもどす。 しかしやっぱり気になる。 『ほぉぉぉわいとぅぅぅっ!アフロデェェェスッ!!』 うれしそうだった。 なんかとてもすごく。 そしてただひたすらに白かった。 露出された顔と手以外は。 『HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA HAHA…』 そしてそのまま白銀の中に消えていった。 …今日は何かいい夢みれそうかも。 …いや、逆かもしんない。