初投稿(登校)Lメモ「Spited houyhnhnm」 投稿者:JJ(J)
――AM7:20 自宅(?)――
 コケコッコー。と、お決まりの鳴き声で目が覚める。
「ふわああああぁぁぁぁ……」
 大きな欠伸を一つ。
 そして首をぐるりと回し、立ち上がって体を伸ばす。
「うーん」
 朝の運動終わり。
「さて」
 と、隣のカレンダーを見やる。
(いよいよ今日か……)
 今日の日付がマルに囲まれ、その下には大きな字で――「リーフ学園」。
(『学校』か……一体どんな所なんだろう?)
 期待を胸一杯に膨らませ――
  ばん! と扉が思い切りよく開いた。次いで、扉の向こうから声がする。
「馬! 馬の分際でなに朝から感慨に耽ってんのよ」
 カチン! とくるものがあった。
「馬言うな! フーイナムのJJと呼べ!」
 そんな意味不明なことを入り口の先に言い返す彼は、

 まぎれもなく馬だったりして。


 とりあえず、部屋――いや『個室型馬小屋』の外に出る。案の定、彼の飼い主
である少女が、長い黒髪をたなびかせ、少女らしからぬ仁王立ちで構えていた。
「だいたい――」
 という彼の声を遮り、
「じゃあ」
 やにわにかかってくる、だるくて眠そうな声。
「『馬』から『駄馬』にレベルアップしてあげるわ。一文字増えて嬉しいでしょ」
 ゆっくり横を見やれば――長い金髪の女性が、椅子を担いでそこにいた。
「あ、ああ……あああああああ……」
 絶望感。
「あら姉さん。今日は椅子の日?」
 これは正面の少女で――
「勝手に変な日つくらないでよ」
 これが横の女性。
(今度こそ死ぬ……)
 振り下ろされる椅子を見つめながら思う――だが死んだことはない。


 彼の名はJJ。ただし本名ではない。
 人間の言葉を喋り、人間とほぼ同等のメンタリティと知識を持つ、しかし誰が
見ても馬にしか見えない、異世界レザムヘイムの住人――「フーイナム」の一人。

 そんなことを言ってもそれを明確に理解してくれる人がいないのが玉にキズ。





 初投稿(登校)Lメモ「Spited houyhnhnm」





――AM8:20 校門前――

 彼はそこに立っていた――ありがちだが。どこに立っているのかは、一行前を
見れば言わずともわかるのでいちいち書かない。
 目深にかぶった帽子を右前足でついと上げて――呟く。
「試立Leaf学園……」
 彼の心に溢れるものは、ひたすらなまでに単純な「好奇心」。
(ここに何があるんだろう? どんな楽しいことが待ち受けているんだろう?)
 彼は意気揚々と門をくぐり抜け――
『そーれ』
 一声上がったとほぼ同時に、ばさあっ、と投網が広がった。
「……へ?」
 ゆっくりと見守るJJ。それが、自分の体にふりかかるまで――
「ってうおおぉおおあぇおおっ!?」
 おもわずもがきまくってしまい、より一層深く絡まったりする。
「いきなりなんだオイ!?」
 ちなみに端から見ていると程良く愉快である――ということは置いといて。
 そこへ、ザッ! と二人の男と一人の少女がタイミング良く現れた。
「やっぱり保健所だと思うけど」
 右の少女がぽつりと呟いた。
「その前に役所の生活環境課じゃないかな?」
 そんなマニアックなことを言ったのは、彼女の正反対の位置にいる少年だ。
 そして、正面の男がそれらを締めくくる。
「なあ、あかり。コレの捌き方わかんねえか?」
「ちょっとまていッ!」
 その声に驚いたのだろう――三人が辺りを見回す。
「……誰かいたか?」
「アンタの真っ正面に」
 言われてようやく気づいたようだ――男が真っ直ぐにこちらを見返してくる。
 たっぷりと十秒ほど過ぎ――
「最初は眉間にスタンガン当てるんだっけ? あかり」
「なんでじゃああああああああッ!?」
 キレた。


「ふうん……じゃあJJちゃん、って呼ぶことにするね」
「はいっ。そう呼んでいただけるとありがたいです」
「異世界の住人、ねえ……それが何でこんなトコに?」
「はい。単純に言えば、自分の好奇心を満たすためです(本当は色々あるけど)」
「そっか……でも、この学校はイロんな意味で危険だぜ?」
「浩之ちゃん。そんな、新入生をいじめるようなこと……」
「そうだね。僕も……ここに順応するのはなかなか骨が折れると思うよ」
「雅史ちゃんまで……まあ、確かに他の学校とはワケが違うけど……」
「(言ってるお前らも『危険』のウチの一つなんだけどな……)」←浩之
「それに……(馬だし……)」←あかり
「そうだね……(馬だし……)」←雅史
「……まあ(馬だし……)」←浩之
「……?」
「頑張ってね。気をしっかり持ってれば、何とかなるかもしれないから」
「そうだね。やれるだけやってみたらいいと思うよ」
「まあ……こればかりは自分の問題だからな」

「みなさんありがとうございます……でも何かちょっとおかしいなー、とか思う
のはオレの気のせい……?」

 その言葉の裏に隠された真の意味に気付け。JJ。



――AM8:45 生徒昇降口――

「ふう、ぎりぎりかなぁ……」
「おーい、オレたちは先に行ってるからなー」
 浩之たちはそれだけ言い残してさっさと教室に向かったようだった。
(……ってオレ別に急ぐ必要ないんだけど)
 来たら先に校長室に来い、としか言われてないし。
「どれ……」
 と、手近にあった雑巾で足裏を拭き、スリッパを履く。
 ぺたし。ぺたぺたしぺたぺたし。
(歩きづらいなぁ……えっと、校長室校長室……)
 と、毒づきながら廊下に出る――刹那、金色の影が脇から躍り出た!
(!)
 間違いなく自分を狙っている! JJは直感した。が。
 咄嗟に――かわせるほど器用じゃない。この馬。
(だから馬じゃねえって!)
「ヒロユキ、Good morning!」
 ドンッ!
「どぅわあああぁっ!?」
 為す術もなく倒れながら――完全に倒れるまで考えるほどの余裕があった、と
いうわけでもないが、ちょいと思うことがあった。
 オレ、浩之さん違う。
「ふべしっ!」
 倒れ、悲鳴を上げるJJ。しかし……古今東西、倒れて「ブヒヒンッ!」とか
言わない馬というのも果たしてあっただろうか? まあ些事だが。
(馬じゃねええええぇっ!!)
「アレ? 人違い? Oh,sorry――」
「な、なにするんですか――!」
 立ち上がりかけ――そこでJJは止まった。
 見上げる先に、お決まりのようにスカートの中身があったからだ。
 つまり某恋愛シミュレーション18禁ゲーの、「アノ」一場面とまったく同じ
シチュエーションであるわけで。
(つまりオレンジ色の世界が目の前をヒラヒラ――って痴漢かオレはあぁっ!)
 まんまじゃん。
「あの、何を思って人を転ばせようとしたのかは知りませんけど、ちゃんと……」
 金髪の彼女はというと、これまた俯いて肩を震わせていたり。
(バレてるぅーーーーーーーーーーーーー!?)
「え、えっと。ですねその、これはで、すね転ばされてしまった結、果であり、
つまると、ころ不可抗力なわけで……」
 お決まりな弁解(?)を披露しつつ彼女の顔色を窺って――
「……オレゴン……(ぶつぶつ)」
「は?」
 それには答えずレミィは自分の背中に手を回すと、素早く何かを背中から引き
抜いた!
 「それ」を構え――一言。

「Le−t’s hunting!」

「なぜーーーーーーーーーーーーっ!?」
 もはや先ほどの面影は残っていない。ハンターの瞳、愉悦の笑み、構えた小型
の弓矢。
 これで羽根などついていれば、キチ○イなキューピッドにでも見えたかもしれ
ない……
「フッフッフ。古来より馬や鹿はhuntingの対象と決まっているのデス」
 ゆっくりと、にじり寄ってくる。合わせてゆっくり後退するJJ。
「ま、待て! 落ち着け! オレはこう見えても馬じゃないんだ!」
 それ以前に、本当に馬が狩りの対象だったかどうかよく考えてみろ。
「……エモノはみんなそう言ってワタシから逃げようとするのヨ」
「だあぁっ! よく考えてみろ! 人間の言葉を喋る馬がいるか!?」
「日本語喋ってもワタシAmericanネ。アナタも人の言葉喋っても、馬」
「それは何かちょっぴり違う〜〜〜〜〜〜ッ!」
 ぴゅーーーーーーーーーーーーーーぅ
 JJは場の雰囲気に耐えきれなくなり、とうとう逃げ出してしまった。
「フフ……逃げるがいいわッ!」
 遅れて――というよりはわざと遅れたのか――彼女「レミィ」が駆け出す。


(って、よくよく考えてみたら人間がオレに追いつくはずないじゃないか)
 思わず、余裕の笑みがこぼれる。
(ちょっと遊んでやろう。可愛いし)
 目尻が垂れ下がるJJ。ただでさえ引き締まっていない顔が余計緩くなったり
していた。




 ……で、30分後。
「嘘だあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」


 その時JJは、自分の持つポテンシャルを、最大まで引き出せた……と思った
という(後日談)。
 金色の狩猟者の笑い声が絶え間なく聞こえたが、それを聞いてJJは、少し、
ほんのちょっぴり、「世界」というものを信じられなくなったりしていた……


――校長室――

「本当によろしいのですか? 止めなくても」
「ええ」
 千鶴はにこやかに応えた。
「タイルの張り替え代がバカになりませんが?」
「あら、それを言ったらジン君や西山君たちも一緒よ」
「しかし、これ以上被害を増やしていいというものでもありません」
「まあまあ」
 千鶴は柔和な笑みでその意見を却下すると、再びモニターに目を移した。
「ふふっ……やっと来たのね♪」


 ……さらに2時間30分後。
(狩られるっ! このままぢゃ狩られてしまふッ!!)
 極限状態が続いている上酸欠で正常な思考ができなくなりつつあったり。
(逃げるんだ! どこまでもどこまでも! オレたちは自由になるんだッ!)
 ランナーズ・ハイ。専門用語で「ラリってる」とも言う。
 そのとき、あたかも天の助けのように玄関が見えてきた。
(しめた! 外に――)
 ラリっててもそのへんの判断力は残っていたようだった。速度を極力落とさず、
90度カーブに進入――
 ――して、目の前に垂直に立った簀の子があったりして。
(なぜに簀の子があぁっ!?)
「Wha−t!?」
 かろうじて飛び越えるJJ。レミィも突破したようだった。
(今のは何だ――ってうおぉっ!?)
 立て続けにハードルが並んでいる。一つ、二つ、三つ。
 かしゃーんかしゃーんかしゃーん!
 と、テンポよく飛び越えていく。このへんはさすが馬。
「オレは馬じゃねええええええっ!!」
 後ろを見る余裕もないが、レミィは相変わらずついてきているだろう。
「コレぐらいのTrapでヤられるワタシじゃないね!」
 ほらやっぱり。
 でもこれってトラップなのか? という疑問はさておき。
(くっ……このままじゃ追いつかれるッ!!)
 そして、大きな緩いカーブ。最終コーナーである。
 インにピッタリとつく。
(コーナーリングはこっちの方が上か……!?)
 抜けて、先に見える「ゴール」の3文字。
(このまま行けば……勝てる!?)
 このペースを維持すれば勝てる。そう確信したその時!
「ココからが真の勝負ヨ!」
 レミィがスピードを上げる。
(バカな! まだスピードが上がるだとっ!?)
 JJ、驚愕の表情。負けじと速度を上げるが――しかしレミィが速い!
 残り200mの地点で、ゆっくりと――両者が並んだ。
(!! オレが――人間に負けられるかよおぉッ!!)
 JJの体が――いや体毛が、発熱したかのように赤く染まる!
「いけぇっ! マ○スっ!!」
 観客A。○ルス違う。
 JJは走る。プライドを賭けて。プライドを燃やして。プライドを強さにして。
 ――馬としてのプライドを。

「馬違うわああああああぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ゴールに向かって、どんどんスピードを上げていく。その時、二人にスピード
の上限はなかった。
「おおおおぉぉぉぉぉぉ!」
「ハアアアアアァァァァァ!」
 ピッタリと併走したまま――ゴールイン。
 お互い同時に、電光掲示板を見上げ――


『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』


 割れんばかりの歓声。
 ――一番・レミィ・「ムネ」。
 胸の差でレミィが一瞬早くゴールを割っていたのだった。
 がっくりとうなだれるJJ。
「……人間に負けた……しかも女の子に――」
 しかも具体的には、女の子の「ムネ」。
「Hey, you」
 そんなJJに、レミィが近寄る。
「今日はワタシの勝ちだったけど、今度はどっちが勝つかわからないネ」
 疲れこそ見えるものの、屈託ない笑顔で、JJに手をさしのべた。
「今度……?」
「また、一緒に走ってくれるデショ?」
「……ああ。決まってる。決まってるとも! また一緒に走ろう!」
 二人とも感極まって、力強く握手(というかお手)を交わす。
 観客席(校舎の窓)からは、これまた感極まった生徒らが座布団を投げていた。
「とりあえず……」
「ああ……」
 二人にしか見えない夕日が、あるはずのない水平線の彼方に沈んでいく……
「とりあえず今日はワタシの勝ちってコトで素直にHuntingされてネ!」
「ああ! 二人であの夕日に向かって――ってどぎゃあああぁっ!!」
 気づいたときはすでに腕(前足)を掴まれていた。逃げられない!
「しまったああああああああっ! そういう罠かああああああっ!!」
 JJははっきりと「死」を感じた。
(今度こそ本当に死ヌぅっ!)
 そのとき――

 天の助けとは、常に思わぬ所からやってくるものである。
「はいっ、そこまで!」
 どすっ――
 無意識につむっていた目を恐る恐る開けると、そこには黒い艶やかな髪を持つ
女性がいた。

 あらゆる意味で最強の存在。JJに、最初に「死の恐怖」を与えた女性。

「ち、千鶴さ――千鶴先生!」
 思わず涙がこぼれた。なんかいろんな意味で。
「――ちなみに今の『どすっ』って何?」
「レミィちゃんに当て身をくらわせた音よ」
「……………………」
 しかも千鶴の肩に担がれているし。
「じゃあとりあえず校長室に行きましょ」
 と、そこへ。
「先生。電光掲示板とゴールポストとハードルはどこに片づけますか?」
「あ、それは適当に体育用具室にでもいれといて。あ、あと生徒昇降口の簀の子
も元に戻しておいてね」
 見やれば、数人の生徒たちが後かたづけを始めている。掲示板を片づける者、
ゴールポストを外す者、矢印の書かれたプラカードを回収している者……
「……千鶴先生の仕業だったんですか」
「あら、なんのことかしら?」
 しれっと返す千鶴。これ以上の言及は生命の危険が伴うので、JJは口を噤む
他なかった。
 微笑みは絶やさず、意気揚々と歩き出して――不意に後ろを振り向き、一言。
「……そうだ。JJ君、お昼ご飯一緒に食べない? ちょっと作り過ぎちゃって」


 無論、来たばかりでこの学園の摂理を理解していないJJがそれを断る理由も
なく。
 ――その日の昼、学園に、長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい
悲鳴が響きわたったのだが、それはそれでここの生徒にとってはいつものこと。

 ……新入生の洗礼完了。




 〜Epilogue(いきなりかい)〜


 JJは帰途についていた。つきながら……今日一日を振り返る。
(……オレは結局、何しに学校に行ったんだ?)
 朝。網にかけられ解体されそうになった。その後、金色の狩猟者に狩られそう
になり、死に物狂いで逃げた。
 昼。その後四時間ほど何もわからなくなっていた。
 ――そして今、帰途についている……
(……………………)
 千鶴先生の料理を全部食わされ一時は危篤状態にまで陥り4時までたっぷりと
うなされたあげく、その日は結局「不登校」ということになった。
 しかも、自分がうんうんうなされている時に千鶴の口から出た言葉。

『登校初日から学校を休むなんて……これはもう留年決定ねっ☆』

 いきなり登校初日から「留年」を言い渡された生徒など、未だかつてこの世に
いただろーか。
 自分の持つあらゆる知識を総動員して抗弁するも、敗退に終わった。
(そうか……これがあの時言っていた『陰謀』だったんだ!)
 ――っていうか本当に陰謀なのかコレ? オイ。
(ダメだ! 前向きに考えるんだ。そう、普通は三年間しかない学校生活が一年
増える……嬉しい事じゃないか。そう! それによって人ができないたくさんの
ことを経験できるかもしれないんだ! だから、つまり……えっと…………)
 一通り考え尽きたところでまた暗くなっていくのを感じながら、JJはそれに
歯止めをかけることができなかった……
(朝は確率2分の1であの姉妹にボコボコにされるし――学校行っても酷い目に
遭うし――可愛い女の子は怖いし――)
 いよいよ思考が最終段階に突入し、いっそのことこの世からいなくなるべきか
どうか考えあぐねいて――
 ドン!
「きゃっ!」
(えっ?)
 軽い衝撃。誰かにぶつかったのだということを理解したのは、数瞬後だった。
 ぺたんと尻餅をつく少女と、三パック分のタコ焼きが宙に舞い……
(……え?)
 お約束のよーに全部JJに降り注いだり。
「ほあぢゃあーーーーーーっ!!」(ブルース・リー風に)
 そこへ、
「楓ッ! 大丈夫か!?」
「……痛……っ」
 駆け寄ってくる男。一目見てわかる……この男、「強い」。
 そして少女は、ちょっぴり手を擦り剥いていたようだった。
「貴様ぁ……馬の分際で……」
 ゆらりっ、と馬の前に立ちふさがる男。
「あ、あのオレ馬じゃないんですけど」
「――しかも抗弁までするか?」
 男から迸る殺気。
「ビッ――!」
「覚悟はできているのだろうなぁ?」
 この男の力の底が知れない!
(もう――ダメだ……オレはここで終わるんだ……いや、終われるんだ……)
 本日何度目だろうか。
 いつも思う――だが死んだことはない。

 そして。
 その日最後(のハズ)の悲鳴。



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作者(以下:作)「はい初めまして。なんか作者の名前もJJだったりしますが
  あんな馬とは違いますんでそこんとこヨロシク。な作者です」
姉「……ちょっと」
作「はい?」
姉「←コレ。この扱いはなによ……」
作「ああ、キミ名前決めてないから」
姉「……コロス……」
作「ちなみにオレの、という意味じゃなくて冒頭に出てくる彼女のことです」
姉「(おもむろに剣を振りかぶる)」
作「その剣を振り下ろしたら、君も一緒に消えるんだけど。それでも、する?」
姉「……チッ……(それでも剣は持ったまま)」
作「本題に入るか……さーて、とうとう出ましたねえ」
姉「とうとうヤっちまったって感じはあるわね。無駄に長いし読みづらいし」
作「……スンマセン。一応推敲はしたんですけど……本っ当に無駄に長いし読み
  づらいですね。この場を借りて謝っておきます(^^;」
姉「だったら出さなきゃいいんじゃないの」
作「そういうわけにいくか!」
姉「いくんじゃない?」
作「う……と、とにかく! もう出しちゃったものは仕方がないの!」
姉「開き直りやがったわね」
作「(無視)一応、リーフキャラの面々との出会い編です。この後、SS使いの
  方々や、オリキャラのみなさんとの出会いを描いた『2丁目編』を出す予定」
姉「……なんで『2丁目』?」
作「謎。まあ他にも彼と妖精の戯れを描いたヤツや、『受難の一日』、千鶴さん
  との出会い等、書くことは山ほどあるのですが……」
姉「一本書くのに2週間以上かけてるヤツが、一体どうすんの?」
作「それは……オレのインスピレーションと指の調子にかかって」
姉「(ごすっ!)そんなん気合いでなんとかしなさい」
作「ひゃい(はい)」
姉「まぁったく……天任せ運任せで生きてんじゃないわよ。自分で考えて動けっ
  ての……世界に呑まれたまま生きてくんなら、いっそ死になさい(ぎらっ)」
作「ひいいぃぃぃっ! 更正しますうぅぅぅっ!!(マジ泣き)」
姉「……さて。こうしてやっと始まりやがった作者のバカ書きですけど」
作「あ、バカ書きとはひどい」
姉「感想、好評、意見、質問、文句、誹謗中傷、何でも受けつけます。ウィルス
  は却下」
作「さらっととんでもないこと言うんじゃない!」
姉「(無視)キツいこと言ったってちょっとやそっとじゃへこたれないんで」
作「文句であろうが何であろうが、言われたことはすべて励みに」
姉「こいつマゾなんで」
作「違うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」