…4時限目の休み時間 「次は音楽ですか……」 神凪遼刃が時間割表を見ながらそう呟いた。 「そうだけど…何か、あるの?」 神凪の横を歩いている東西が聞き返した。 「いえね…音楽担当の先生って誰でしたっけ?」 「もう何回も授業受けてるじゃないですか…」 「いつも寝てましたから」 さらりと言ってのける。 「音楽の授業でどうやって寝るんですか」 「腹話術で歌っているので大丈夫です」 「………」 何か物凄く理不尽な気がしたが追求すると恐そうなので放っておいた。 「それで、どなたでしたっけ?」 「緒方理奈先生ですよ」 「…学園にそんな人いましたか?」 ファンに知られたら撲殺決定物の台詞を仮面のような顔で言ってのける。 「アイドルですよ!ほら、森川先生とかもいるじゃないですか!」 「…広瀬さんなら知ってますけど?」 「実際にあえば分かると思います……」 そんなことを話しながら二人は音楽室の前についた。 「おっと、つきましたね」 神凪がドアを開いて中に入ると… 「AHAHAHAHA!こら遅いぞ〜」 燦然と黒光りする物体を頭に載せた女性が陽気に…というか「あの」アフロマスター 風の笑い声を上げながらこっちに歩いてきた。 「…あ、あのどちら様で…?」 とりあえず硬直している東西はほっといてなんとか言葉を絞り出す。 「私は緒方=アフロ=理奈よ!よろしくね!」 …その後神凪のみならず学園生徒の頭脳には緒方理奈=アフロという公式が刷り込まれた。 当の本人は目立てて御満悦らしい… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− くっくっく、やっちまいました。 ちゅうわけでアフロ化に一票。 理由は面白いから(笑) ちなみに神凪が由碕&理奈を知らないのは作者がWAをプレイしていないため(爆)