Lメモ/VSアフロ「トゥルーエンド(びーちゃん命名)」 投稿者:風見 ひなた
 祭。
 もともとはその地方に住む土地神を祀る儀式を指す。
 そうして一年間荒神に眠って貰うのだ。
 大陸の文化と交わらず、我々独自の行事として生まれたその儀式はとても華やかである。
 例えばねぶた祭りは悪霊に眠って貰う祭だし、だんじり祭も荒神に眠ってもらうものだ。
 でも仙台七夕祭りは中国の伝説なのに何故か祝う。
 なんでだろうか。
 それはともかく。
 ここ隆山市でも定期的に二つの祭が行われる。
 一つは隆山鬼祭。
 雨月山の鬼の悪霊に眠って貰うための祭である。
  もう一つは隆山アフロ祭。
 偉大なる亞腐呂大明神様に復活の祈りを捧げる祭である。
 ってーかまだ引くんかい。
 このネタ。


『はい、現地の小出さん!』

「はーーーいっ!私、突撃リポーター小出由美子ははるばるアフロの名産地隆山市へやっ
て来ましたーーーっ!!」

『見えてます見えてます。後ろに並んでおられるのが祭りの主催者ことアフロ同盟の方々
ですね?』

「そうですーっ!この祭のために来る日も来る日も練習を重ねてきたらしいですーーっ!!」

『練習?何の練習ですか?』

「それはこれを実際に見て下さい!はい、beakerさんどうぞ!」

「hahahaha!!コレが俺のお家芸、タマダンスよhahahahaha!!」

「ごらんください!なんと彼は8ビートのラップに合わせて秒速16回も腰を振ることが
出来るんですよ!」

『おおっ、すごい!!(スタジオで巻き起こる拍手)』

「hahahahaha!!これが、これがアフロの力ヨーーっ!!」

「どうです!私、思わず感動してしまいました!!beakerさんは今年の春アフロ同盟に参
加、以後精力的にタマダンスの実演を行ってきたいわばタマダンス名人なんです!!」

『いやー、すごいですねぇ。さすが若者から「タマダンスの神様」として尊敬を集める新
時代のニューカリスマ!!』

「次のオリンピック競技にも『タマダンス』が増え、beakerさんは国を代表する選手とな
りそうです!!」

「hahahahaha、俺にお任せネーーーーッ!!」

『いやあ、頼もしい。それでは先をお願いします』

「はいっ!beakerさん有り難うございました!!では次に向かいましょう!」

『おっ、あの後ろに見えますのは……』

「その通り!!アレが今回の目玉、『アフロみこし』です!!」

『アフロ御輿!?』

「そう!今や全国3000万人の同志を持つアフロ達の心を一つに集める為に作られた特
注モコモコ御輿です!!荒くれアフロ達100名がタマダンスを踊りながら小粋なファン
キービートで町中を練り歩くのです!!」

『いやあ、素晴らしい!!さすがアフロの聖地、やることが違います!!』

「ほら、もう私も見ている側から身体がファンキービートで踊りだしてヒャホゥ!」

『小出さん、ノリは解りますが全国放送なので一般の視聴者にも解るように喋って下さい』

「あ、すみませんついついエキサイトしちゃって。えーと、それであの御輿の一番上で一
際大きくタマダンスを踊ってらっしゃるのはマスターアフロことTaSさんですね」

『ええっ!?あのアフロの中のアフロと呼ばれる!?』

「そうです!!伝説のゴールデンアフロを持つ男、TaSさんです!!」

『いやー、凛々しいお姿!!さすがですね』

「私もこの方を見ただけで涙がこぼれて止まりません!!……えっ?」

『どうしました?』

「何と、TaSさんが特別にインタビューに応じて下さるそうです!!」

『ええっ、なんですって!?』

「早速インタビューしてみましょう!TaSさん!!」

「HAHAHA、なんでースカ?」

「アフロを広められるようになったきっかけですが!」

「HA−HA!!人として、アフロを広めるのは当然デース!!アフロさえ付けれバもう
そこはファンキーパラダイッ!!もはや恐れるものは何もなくなるのデース!!」

「恐れるものは、ですか?」

「そうデェス!!新たな自分を発見し、回心を受けるのデース!!それによって自信を取
り戻し、マスクの主人公のように恐れるものなど何もない無敵のインブシブルファンキー
ディに突入するのデェス!!チェッキーーン!!」

「素晴らしい理念です!!これからも頑張って下さい!!」

「オッケェェェーーッ!!お任せネーーーッ!!(タマダンス!!)」

『ああ……何と素晴らしい……私、もう涙が溢れて止まりません』

「あっ、それからアイドル歌手森川由騎さんもインタビューに応じてくれるそうです」

『有り難いですね!!それではお願いします!!』

「はい!えーっと、森川さんは何故アフロに?」

「これを付けると……自信が出て来るんです!もう、これまでの私とは違うんです!!」

「ははあ、成程。もしやPC版からシングル化に移ったときに歌唱力が飛躍的にアップし
ていたのもそのせいで?」

「ええ、もう恐れるものなんて何もないんです!」

「そういえばもう一人の火付け役、緒方理奈さんの姿が見えませんが?」

「ああ、彼女は『踊りながら行こう!どこまでも〜』とか唄いながらどっか行っちゃいま
した」

「もしや、タマダンスをっ!?」

「そうです!緒方さんはタマダンスを極め神の領域へと旅だったのです!!」

「なんて神秘的な! あ、それからまだアフロに成り切れていないファンの方々から涙混
じりのファンレターが届くそうですが?」

「早くみんなここまで追ってきてネ☆ ってところです!」

「はい、有り難うございましたーーっ!!どうですか、スタジオの広瀬さん!!」

『その通りです!私もアフロになってから女優の仕事にメリハリ付いてきたっていうかも
うノリ過ぎて大変ネハッハーーーッ!!』

「そうでしょう!!かく言う私もアフロになってからもうほっといてもタマダンスを刻ん
でチェッキダーーーッ!!」

『もう渋谷や新宿にはアフロに染まる人達、通称「アフラー」が溢れて大変です!!』

「DDRは連日タマダンスが大ヒット!!もう町中でノリノリの八ビートが轟きます!!」

『更に現在アフロを国教にする案が国会で審議中!!いやーもう楽しみデスネーッ!』

「アフロバンザーーーーーーーーーーーーーーイッ!!!ヒャッホーーーーーーッ!!!」


 オチセレクト!

1.イくところまでイってしまう
2.立場を変えてみる
3.パソコンを叩きつぶして逃げる


1.イくところまでイってしまう


「そんなこと言っているうちにメインイベントが始まりましたーーっ!!」

『これがかの有名な「アフロファイアー」!?』

「そうです!!広場中央に焚かれたたき火を囲んで全アフロがタマダンスを踊る究極の宴
なのです!!」

『さあ、テレビの前の皆さんもレッツヒーート!!私も一緒にビバアフローーッ!』

「歌いましょう!!踊りましょう!!アフロのためにっ!!!」

 シャギャーーン!!

「ああっ、そんなコトしてる内についにお目覚めです!!亞腐呂大明神様が!!」

『歌いましょう!!踊るのです!!亞腐呂大明神様も私達を祝福してくれています!!』


「てーかまたこのオチかっ!!殺すっ!てめえらみんな殺してやるーーーっ!!」

 ばきょーーーーっ!!(←地球を割る音)

「おらぁぁぁっ!踊りゃあいんだろ踊ればよぉぉ!踊ってやるよキメてやるよジーザス神
様異星人と遭遇したぜヒャッホウ!!気分はパスてる夢見心地でダンシンダンシンダンシ
ンイェーーーッ!!!」

 (ジン、地球でタマダンス)

「これで世界は救われたゼアフロダーーーーーーンッ!!」

               ガチョーン
            (BY ウンジャマ○ミー)

2.立場を変えてみる

 俺はすっかり遠くなってしまった由騎の映る画面を見ながら涙をこぼした。
 由騎……もう会いに何て行けやしないよ………。


              てゆーかお前誰?


3.パソコンを叩きつぶして逃げる

「うひぃぃぃぃぃぃ!?」
 あなたは理性を破壊される前にパソコンを破壊しました!!
 今あなたの眼の前に三つのドアがあります!!

 青:何も見なかったことにする。
 緑:てゆーかオチてないと思うしノリが同じ。正直期待はずれ。
 赤(黄土色):一度は逃げたけどやっぱりビバアフロ!!

 はい、「せっかくだから俺はこの赤い扉を選」んでしまったそこのアナタ!!


 もう手遅れです!!
 てゆーかもうお前アフロな、アフロ!決定!!
 さあ、踊れ!踊るんだ情熱のタマダンス!!
 そして叫ぶんだっ!!
 HEY YA!!
 ミーと一緒にレッツダンシングスゥイングアフローーーッ!

                情熱の赤。


 TaSさん、もしかしてこんなのでもいいんですか?(笑)
  あと、僕にこの作品書かせようとして下さったのはbeakerさんです。
 みなさん、彼の事は「やぶへびびーちゃん」と呼んであげましょう☆
 ちなみに私的に理奈先生同盟入りに一票(笑)