闇に生き……。 闇に死す………。 それが我等の宿命………。 目を凝らせ。そして見つめよ。 歴史の闇の奥に蠢く者たちを。 見えるだろう、いつの世も光の眼を逃れて暗躍するその姿が。 後世の人々は彼らをこう呼ぶ。 シノビ、と。 Lメモ時代劇1「くのいち美加香ちゃん大暴れの章」 ♪やーまをこーえーたにをぬけー 僕らの城にやってきたー 「♪胸無し忍者がやってきたー」 がすっ! 「いきなり割り込んできて何を言い出すんです………」 美加香は問答無用で顎砕きをかました。 最も彼には全く効いていないようである。 「はっはっは、美加香ちゃんは照れ屋さんだなぁ」 そんなこと言って歯までキラーンって輝かせてみたりもする。 この筋肉達磨はっ。 「秋山さんっ!私達の立場分かってるんですか!?」 たまらず美加香が声を上げると、秋山はにやりと笑った。 「決まってるじゃないか。今回は俺達が主役さ」 分かってない。 絶対に分かってないぞ、この脳筋馬鹿。 美加香ははぁーーっと息を吸い込むと、大声を上げた。 「私達密命を受けて敵のお城に忍び込んでるんですっ!みつかったらやばいでしょっ!」 「………………………………………………………………………………?」 しばらくの沈黙の後…秋山は首を傾げた。 「密命って何だっけ?」 「うがぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!」 美加香はぶちっと切れそうになる神経と血管を必死に押さえて、我慢強くも秋山の顔を 睨んだ。 「だから今回は時代劇編で私達はシノビで今から要人救出のために柏木城に忍び込むとこ ろなんですよっ!台本ちゃんと読んだんですかっ!?」 「読んだけど覚えてない」 けろっ。 「あああああっ、なんで、なんで今回はよりにもよってこんなのと相方だぁぁーーーっ!」 髪の毛をかきむしって絶叫する美加香だが、そんなことをしても状況は変わらないのだ。 哀しいくらいに。 やれやれ。 秋山はそんな美加香を全く無視してニカッと笑っていた。 「ははっ、美加香ちゃんは照れ屋さんだなぁ」 「殺すっ!絶対に殺すっ!!!」 だからそんなことを叫んでも状況は変わらないというのに。 美加香はしばらく暴れていたが、やがてぴたっと止まるとぜーはーぜーはーと息を吐い た。もちろん呼吸を整えているのである。 「そう……そうよ。まともな反応を期待するからいけないのよ。これが筋肉がつきまくっ た達磨と思えばいいんだわ。これは達磨これは達磨これは達磨……よし」 「なぁ、美加香ちゃん?」 「何、達磨?」 美加香はそう言ってゆっくりと振り返った。 優しい笑みさえ浮かべている。 そんな彼女に微笑み返しながら、秋山は訊いた。 「とりあえず見つかったらやばいんだよな?」 「そうよ、達磨」 「もう遅いみたいだが」 周囲にはずらりとお庭番が並んでいた。 あれだけ騒げば当たり前である。 「この筋肉達磨がぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!」 「お褒めいただいて光栄だなぁ、はっはっ」 美加香はぎりぎりと秋山の首を絞めながら素早く頭を働かせた。 えーと、こういう場合はどうしようか。 多勢に無勢だし逃げちゃおうかな。 それとも騒がれないようにこいつら全員ぶちのめすか。 そっちの方がいいな。そうだそうだ、そうしよう。 「てなわけで死人に口なし作戦ーーーーっ!」 「おっしゃあああああっ!」 どすべきばき。 「えー、そんなわけで今我々は天井裏に……」 「美加香ちゃん、どっち向いて喋ってるんだ?」 ばきっ。 お約束に突っ込んではいけない。 また一つ勉強になったな、秋山登。 とりあえずお庭番衆を全員ブチのめしたはいいが、殴り倒した後で結局見つかることに 気付きとっととトンズラぶっこいた二人である。 「ところで美加香ちゃん、今気が付いたんだけど」 ………。 「今度は何ですか?」 いかにもめんどくさそうな声で答えると、秋山はにこにこ笑いながら訊いた。 「俺の名前って秋山登だよな?」 「はぁ?そりゃそうでしょ?」 何を今更。 「んで美加香ちゃんの名前は赤十字美加香だよな?」 「もちろんそうですとも」 「今は江戸時代だよな?」 「時代設定ではそうなってますね」 「何で明治以前に俺達に名字があるんだ?」 …………。 「あわわわわわわっ、時代考証へのツッコミは御法度ですっ!」 「し、しかしいくらなんでもこれは……」 訊くな。 「もう、そんな事言ってると作者に天誅喰らっちゃうんですから!」 「……天誅か……思いっきり痛いといいなぁ…………うふふふふふ」 などといいつつ涎を垂らす秋山。 すみません。 恐くてとても落とせません(:作註) なおも漫才を続けようとしたとき、下の方からばたばたと音が聞こえた。 二人は顔を見合わせ、さかさかと足下を捜し始めた。 やがて、ほぼ同時に二人は何かを発見する。 「うははははははは、よいではないかよいではないか〜〜〜〜〜〜〜」 「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 既にお約束である、「家老による町娘の帯百回廻し千回廻せたら百万円」大会である。 なんだかなぁ。 「あっ、あれは………?」 「知ってるんですか、秋山さん?」 珍しく役に立ちそうな秋山を見て、美加香は声を上げた。 秋山はこくりと頷き、節穴を覗きながら答えた。 「ああ、確かアレは家老の悠 朔衛門……。廻されてるのは有名な名商来栖川の娘、綾香 じゃないかな?」 「なんでそんな字名まである家の大事な娘さんが家老の餌食なんかに?」 「次女だから政略結婚にでも使われたんだろ」 何処の世の中も大変である。 「うわはははははは、綾香ぁぁぁぁぁ〜〜〜!」 「お止め下さいっ!それ以上廻されますと舌を噛み自害しますぞっ!」 「やれるもんならやってみるがいい!ただしお主の姉君がどうなってもいいならな……」 「くっ………!卑怯なっ!」 なんだか込み入っているようである。 どーでもいいが悪人だな、悠 朔衛門。 「さあ、そろそろ帯も尽きる……綾香ぁぁぁぁぁっっっ!!!!」 「きゃーーーーーーっ!?」 そんなやりとりを二人がどきどきしながら天井裏で見ていると、どさっと近くで何かが 落ちる音がした。 怪訝そうに二人が顔を上げると、すぐ側の天井板が外れている。 「な、何奴っ!?」 「俺か?俺は名もないはぐれシノビ……灰土蘭斗と呼ぶ者もいるがなぁ」 「な、なんだとっ!?」 「天誅!」 ざきしゅっ。 「うおぉぉぉっ……む、無念なり…………」 「ふっ………当然の末路だ」 「は……灰土……妾を助けに?」 「いや…そんな大したことじゃねえさ」 「では、一体?」 「それはな………綾香ぁぁぁぁぁぁぁ!!!お前は俺のもんだぁぁぁ!!!!!」 「どひーーーっ!?」 「待てやあっ!」 ざくごしっ。 「ぐはぁぁぁ!?悠、貴様死んだはずでは!?」 「やかましい!むざむざ死んでいられるかっ!」 「おのれっ、ならばこっちもっ!」 ざきしっ。 「うぬぉれえっ!」 どぐしっ。 「ぬぉぉぉーーーっ!」 がしゅっ。 ざしゅーん。 どぎしゃあ。 「もういい加減にしてぇぇっっっ!!」 二人は顔を上げると、同時にため息をついた。 「……行くか」 「そですね」 「えーっと、まぁそんなわけで色々ありまして」 「だから何処向いて喋ってるんだ美加香ちゃん?」 ごきっ。 「ははは、美加香ちゃんは豪快だなぁ」 「頼むから首はずれたままで喋らないで下さい。恐いから」 さっきから漫才ばっかりである。 恐らく最後までこの調子だ。やだねぇ。 「秋山さん、それよりどうすればいいと思います?私達迷子になったみたいですよ」 「うーん……大体地図も持たないで忍び込む方が悪いんじゃないか?」 救出作戦に地図がないというのはなんだか間違っているような気がしないでもない。 まぁ二人とも作戦の尖兵だから仕方ないのだが。 「とりあえず下の部屋の様子を探ってみましょうか?」 「またそれか……まぁいいや。じゃあ美加香ちゃん、頼む」 「はいっ!」 美加香はごりごりとゆっくり手回しドリルで小さな天井穴を空けると、ぴたっとそれに くっついた。 しばし静寂。 「……何が見える?」 秋山はちょっとばかし真面目な顔で訊いた。 だが…返事がない。 「………美加香ちゃん?」 「………………………………」 やはり返事がない。 なにやら我を忘れて熱心に覗いているようだ。 秋山は無視されてちょっとムッとし、ゆさゆさと美加香の肩を揺さぶった。 「おい、美加香ちゃんいい加減に……」 「きゃーーーーん♪♪♪♪♪♪」 美加香は突然がばあっ!と体を起こすと、渾身の力で天井をぶち破った。 いきなりの破壊に、秋山は目を丸くして……そして見た。 美加香の目にハートマークがくっきりと浮かんでいることを。 「雅史先輩ーーっ!!ラブラブですぅーーーっ!!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?」 着替え中だった雅史は咄嗟に側に置いてあった脇差しを手に取ると、思いっきり向かっ てくる生き物を斬り裂いた! ざしゅっっと鮮血の華が闇夜に咲く。 しかし美加香は額からだくだくと血を流しながら、雅史に飛びついていった。 「先輩ーーっ!ほらほら曲者ですっ!もぉ拷問するなり奴隷にするなり好きにしてくださ ーーーい!」 「うわああああっ、来るな来るなぁぁぁ!!!」 泣きわめきながらざしゅざしゅと脇差しを振るいまくる雅史。 そりゃ恐い。 美加香はすでに血塗れだが、それでも雅史にじりじりと近付いていく。 「何事っ!?」 さすがにこの騒ぎは大きかったか、奥から若侍が飛びだしてくる。 「おおっ!風見殿、こいつ曲者だから拷問するなり奴隷にするなり好きにしてやれっ!」 「……はぁ」 風見はがくっと肩を落としながら、未だラブラブ暴走しているくのいちの背中に回ると がきっと首をキメた。 ……と、ぷしゅーーっと蒸気を立てつつ美加香が動きを止める。 さすがに効いたらしい。 そんな光景を天井から見下ろしていた秋山は頭を抱えて呻いた。 「あ……あのバカ……」 「とゆーわけで捕まってしまいました」 相変わらずカメラ目線で美加香は呟いた。 誰に喋っているのかは不明である。 「えーっと、不本意ながらも捕まえてしまったんだが…」 何故か申し訳なさそうに風見が言うと、美加香はうるうると眼を輝かせつつ手を乙女ち っくに組んだ。 「ああっ、悪の若侍に捕まってしまった美貌のくのいち……一体彼女にはこれからどんな 責め苦が待っているのでしょう……」 「美貌ってオイ」 「きっと服をはぎ取られて強引に身体を弄ばれた挙げ句に『へっへっへ、口は嫌がってい ても身体は素直よのぉ』ってお約束の台詞を言われてしまうんですね」 「言わねーよ」 「しかも怪しい薬を注射された上にめろめろにされて、恥ずかしい台詞を言わされてしま うんです」 「注射なんざしねーよ」 「その上っ!その写真を撮って、声をテープに撮った上で私を帰れないようにしてっ!数 十人の野郎共に私を弄ばせるんだわっ!」 「撮らねーよ」 「そして身も心もずたずたになった私は牢獄に幽閉されてみんなの慰み者として日陰の一 生を終えるのよ……」 「聞けよ人の話」 「でもその時の私はもう自我を失ってただただ求められるままに身体を開いてしまうんだ わ……!」 「聞けってんだろがっ!」 「ああっ!何て可哀想な私っ!!」 がすっ。 なんだかちょっと脳天がへこんでしまった美加香から踵を下ろしつつ、風見はにっこり と笑った。 「いい加減にしねーと次はお堀の巨大鯉に喰わすぞこの貧乳くのいち?」 「しくしく……軽いおちゃっぴいなのに」 なんだか今回はいつもと性格が違う美加香である。 まぁいいや、番外編だし。 その頃秋山は……。 どきどきしながら梓姫の部屋に侵入しようとしていた。 「ふふふ……梓姫……今お側にっ!」 既に当初の目的を見失っている筋肉達磨だった。 足音を立てずにそろそろと部屋に忍び込み……。 がさがさ。がさがさ。 ……何か……異音が……? 秋山がくるりと振り向くと、百合色の装束を着込んだくのいちがごそごそと這いずって 行くところだった。 「うふふふふ。梓お姉様……☆」 口からは涎が垂れてたりする。 「てめえっ!日吉城のかおりかっ!」 思わず声を上げる秋山に、かおりはむっとした視線を向けた。 「そー言うあんたは広瀬城の秋山!まだお姉様にまとわりついてたのね、この悪い虫!」 「言えた口かっ!」 「うん」 …………………………………………………………………………………………………。 「いざ尋常に勝負だ!」 「望むところよっ!」 「あいや待たれよっ!」 『!?』 秋山とかおりが振り向いたところに、そいつは堂々と胸を張って宣言した。 「拙者は妖術士神無月ろーず!そなた達いずれも……」 『黙れ』 二人の怒りの拳が薔薇色の装束をぶっとばした。 「……とゆーわけで実は僕は西山城のシノビだったのだっ!」 「あー、そう言えば何となく忍者っぽいキャラですもんねぇ」 いや、あっさり納得されても。 どーせならもっと驚いて欲しかった風見であった。 「まぁそぉゆうことなので別に僕は貴様をどうこうするつもりは……」 「ちぇっ、なーんだ」 「…して欲しかったのか、オイ」 さぁねぇ。 「とりあえず僕はこれから主命に則って楓姫を捜さなきゃならないわけだが一体彼女は何 処にいるのか皆目見当がつかない上になんか変な人々がうろちょろしていてとても大変大 体なんだって僕がこんなこと(……以下長々と説明くさい台詞)」 「……要するに、手伝って欲しいんですね……」 こうして風見を連れてまんまと脱走した美加香であった。 その頃秋山は……。 「てめえしつこいぞっ!いい加減に死にやがれっ!」 「そっちこそいい加減に諦めたらどうなのよっ!」 天守閣屋根上で戦闘中だった。 ちなみに本編と全く関係ない。 「こんにゃろこんにゃろこんにゃろっ!」 「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃーーーっ!」 既に子供のケンカに近いようだ。 頬をびろーんと引っ張ったりぽかぽかと頭を殴ったりしている。 「これでどうだっ!」 秋山はかおりを一気に押し倒して……。 ずるっ。 『……え?』 そして、秋山とかおりはごろごろと天守閣から転げ落ちていった。 『どひーーーーーーーーーーーーーーっ!?』 ちょうど諜報に来たついでに女の子の風呂を覗いていたデコイや任務そっちのけで女の 子を追っかけ廻して遊んでいたYOSSYFLAMEなどを巻き添えにしながら……。 「ぐえっ!?」 「うぎゃあっ!?」 『うひゃああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜』 人間大車輪と化した秋山とかおりはどぼんっと堀に落ちて………。 「うきゅーーーーっ!」 『ひえぇぇぇぇぇぇーーーーーっ!?』 鯉の代わりに飼われていた巨大ペンギソにかぶっと喰われて……。 『何故だーーーーーーーーーーーーーっ!?』 あまりのまずさにぺっっと上空に向けて吐き出され……。 『ちょっと待てぇぇぇ!!!!!!!』 城内を某音速ハリネズミのように激しく走り回りつつ……。 『うぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!』 最後に落とし穴へと落下していった。 『ああああああああああああ………………』 「ふん……それで終わりか?」 見下すような男の視線に、風見と美加香はぜいぜいと荒い息を吐いていた。 男の名はT−Star。 稀代の妖術士として名を知られた腕利きの男である。 「つ……強い!」 「これじゃあ……地下牢へと入れない……!」 T−Starはふふっと笑いながら、手をかざす。 「この俺が居る限り何人たりとも先へは進ませんよ……さて」 ぎらり……とその眼が灰色に光る。 「そろそろ死にますか?」 『………!!』 二人がごくっと息を呑んで身構えて、T−Starの攻撃に備える。 だがそんな防御など彼の前には何ほどのことにも過ぎない。 TーStarは渾身の魔力を込めて……。 ぶちっと秋山とかおりに押しつぶされた。 『は………?』 三人の共通した思いだった。 ちなみに秋山とかおりは目を回していた。 十数階から一気に墜ちてきたものらしい。 ご苦労様。 風見と美加香は対応に困っていたが、それも十秒ほどのことだった。 「勝った……勝ったぞ、美加香!」 「やりましたねひなたさんっ!これも私達の力を合わせた結果ですねっ!」 「ああ!僕たちはやったんだ、美加香!!!」 「ばんざーい!ばんざーい!」 ……わざとらしくでも勝ったことにしないと、なんだか自分たちの中で整合性がつきそ うになかったから。 「とゆーわけで異国の要人との感動のご対面だな」 「ええ。楓姫もこの中に捕らわれているに違いありません」 「はっはっは、苦労したねぇ」 いつの間に復活した、秋山。 だが風見と美加香は聞こえなかったフリをした。 常識が破壊されるから。 「さて……いくぞっ!」 「ええ!」 三人は大きく扉を開け放つと、言った。 「助けに参りました!」 彼は眼を輝かせながら、感動の面もちで言った。 「アナタはアフロを信じますカ?」 『………』 ざきゅざきゅざきゅざきゅざきゅざきゅざきゅ(827621HITコンボ) ちゃんちゃん♪ おまけ1「その頃の田中さん」 「そういえば貞本、要人救出に行った美加香と秋山はどうなった?」 「はぁ、先ほど伝令が来まして『抜けさせてもらうわぁ』らしいです」 「……マジ?」 「はい」 おまけ2「今日の英志さんと楓ちゃん」 「風見……遅いなぁ」 西山は縁側で犬に餌をやっている妻を見ながら呟いた。 楓はもう一ヶ月も前に忍犬によって連れてこられている。 今、ちょうど餌を貰っているところだが……。 「ほらスポット、ご飯ですよ」 「お…俺は……俺は犬じゃ!」 「ほらほら、いい子にしないと餌あげませんよ」 楓のあまりな一言に、犬はだくだくと涙を流しながら呟いた。 「スポットでいーです……」 犬の名前はXY−MENと云った。 (ま、いっか) 西山はずずっと茶を啜りながら、そう思った。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― み:な……謎な話ですね…… ひ:ホントですねぇ み:で、何故忍者? ひ:…………………………なんとなく(汗) み:しかも「1」なんですか? ひ:……すみません(笑) み:あああああっ、この人はっ! ひ:いーじゃないかっ、時代劇っ!!時代劇パロは男の命! み:とか何とか言って本当はシリアス描こうとして失敗しただけじゃあ…… ひ:しーーっ!それは内緒だ! み:あーあ、もう。 ひ:えーと、連絡。風見は十二月中盤まで現れない可能性大です。 早い話がこれから二週間パソコンに触れないのであしからず。 み:はい、もうこの辺りで切り上げてしまいましょう! ひ:うむ!でわでわ「SS書く気もそぞろなり(古文勉強中)」風見ひなたと! み:「集中しろ、集中!」赤十字美加香がお送りしました!