カン、カン、カン。 釘を打つ音が部屋に響く。 工作部部室。放課後の部活動の時間である。 この場所では珍しく木と木を組み合わせて「工作」しているのは、FENNEKと 昂河晶である。 「まあ、珍しいってーか、ないわけじゃないんだが、機械いじりのイメージの方が 強いんだよな」 ほとんど形の出来上がったそれにやはり木のパーツをはめこみながら、FENNEK が言う。 「そうなんですか?」 同じくはめこんだパーツに釘を当てながら、昂河がきいた。 「そういう仕事の方が多いのも事実だしな」 言って、FENNEKは作業台の方に目をやった。 そこには、ラジコンを修理している八希望と、その脇で大きな石油ストーブをいじ っている菅生誠治と赤十字美加香の姿があった。 「‥‥ところで、どうして今ごろストーブなんでしょうね?」 釘を打ちながらきいた昂河の声はトンカチの音に負けないように自然大きくなって いるわけで、それを耳にした誠治が顔を上げた。 「片付ける前にきちんと整備しておきたいってことでね。不精して出しっぱなしにし てたらしいが、さすがに邪魔になってきたんだろう」 「ちなみに、どこのストーブなんですか?」 「図書館」 「……なるほど」 昂河はうなずいて開け放してある扉の方に目をやった。どうりで大型ストーブが 部室の前に大量に積んであるわけだ。 「……こっち終わったら手伝います」 「ああ、そうしてくれ」 そう言うと、誠治は再び作業に戻った。昂河も釘打ちに専念する。 FENNEKと昂河が作業している隣で、ちびまると保科智子が縫い物をしていた。 「FENNEKさんたちの作業がおわったら、それにつける布なんですぅ」 「ま、サービスやな。たまに来てくれとるし」 ちびまるの言葉に智子がうなずく。 「ところで、ともねえちゃん」 「なんや?」 「わたしたち、なんの声に答えてるんですかぁ?」 「……ただの状況説明やから、気にせんでええよ」 …………。 それはおいといて(箱を持って脇にのける仕種)。 さておき、彼らはこうして部活動にいそしんでいるわけであった。 ちなみに部員はもうひとりいるはずなのだが、 「今日はセリオさん来ないからいないんだよね、陸奥くん」 「しようがないな、あいつは」 望の言葉に誠治が苦笑した。 セリオLOVEな男、陸奥崇。今日も元気にセリオの後を追っている様を全員が 脳裏に浮かべていた。それは爽やかな光景であったとも緊迫感溢れるものであった とも推測される。謎な光景である。 それからしばらくは、FENNEKと昂河のたてるトンカチの音だけが響いていた。 「うぉーい」 そんな中、声をかけて部室に入って来たのは、キャップを目深にかぶった精悍な 顔立ちの男だった。 「やあ、シルバーなウルフことXY−MENくん」 振り返った誠治が、にこやかに声をかける。 「……その言い方はやめい」 「おや、そりゃまたなぜ」 「俺は年寄りじゃねえ!」 その言葉に「?」を浮かべて考え込む誠治。 しばらくして。 「……おお!(ぽん、と手のひらを拳で打つ)」 「「おお」じゃねーだろ、「おお」じゃ」 「そうか、さすがは銀狼。俺達の及びもつかない年月を生きてきたとは」 「そうじゃねぇ!」 ちょっと涙を浮かべるXY−MEN。その肩をポンと叩かれて振り向くと、そこに はニコッと笑う昂河の顔があった。 「ファイト!(歯をキラリと光らせ親指をグッ)」 「飛んでゆけえぇぇっ!!」 グワッと大振りに繰り出された拳を受けて、ロケットパンチもかくやという勢いで ふっとんだ昂河は、ごいーんと音を立てて壁にぶつかった。その上に、頭上の棚から ばらばらとねじが落ちる。 「……ふっ」 一仕事終え、XY−MENは額の汗をぬぐった。 「ひどいや、せっかくボケてみたのに」 ぷくーっとふくれたたんこぶを額に作りながら、昂河が恨めしげにXY−MENを 見る。 「お前が爽やかにボケるとしゃれになんねーんだよっ!」 「……いいじゃないか、たまにはお茶目になったってさぁ」 「ボケよりツッコミだ、お前は」 「…保科さぁん」 助けを求めるように自分の方を向いた昂河に、智子は肩をすくめると眼鏡を押し上 げた。 「人にはキャラクターいうもんがある。合わんわけやないけど、ちょっと今のは違う なあ。やっぱツッコミやな」 「……ううっ、せっかく勇気をふりしぼってやってみたのにぃ」 泣く昂河を無視して、XY−MENはFENNEKが作業をしている方に視線を移 した。 「おお、いい感じになってるなぁ」 「もう少しでできるから、待っててくれ。……ってほら昂河さん、続き」 「はーい……」 FENNEKに促されてのそのそと作業に戻る昂河に、望が声をかけた。 「昂河くん、君ときどき見事な天然ボケだから、そんなわざとボケなくても大丈夫だよ」 「……そうかな。ところで、それ誉め言葉?」 「ほら、ツッコミだ」 閑話休題。 昂河とFENNEKの作業が終わると、智子とちびまるが縫い終わったものをそれ に取り付けた。 「さ、できたでXY−MENくん」 「できましたぁ」 「おおっ!サンキュー!」 XY−MENが目を輝かせる。 その目の前にあるのは、木目も新しいできたてぴかぴかの屋台である。智子とちび まるお手製ののれん付きだ。 「壊れにくいようにしっかり補強したから、多少のドタバタなら耐えられる。……も っとも、ミサイルなんかにはあっけなくやられるだろうけど。木だし」 「屋台が木でなくてどうすんだよ。どんなに壊されようと、俺はあくまでも自分のス タイルを保つ!」 FENNEKの言葉に、XY−MENは胸を張った。 「いっそバリア装置でもつけたらどうです?」 美加香が口をはさんだ。 「バリア?」 「ええ、それなら安心して商売ができるんじゃないですか?」 「つけられるのか?」 「はい、たぶん」 自分を見るXY−MENに、美加香はにこにこと答えた。 「これさえあれば鬼に金棒!ひなたさんに私!」 「間違ってる気もするが、あながち間違ってない比喩だな」 「ジン先輩とDセリオの戦いもへっちゃら!」 「ほう」 「楓さんがたこ焼き食べてるところに西山さんとJJさんが突っ込んできてもシャット アウト!」 「おお!」 「ついでに他のお客もシャットアウト!2人っきりでいられます!」 「おおお!」 「限界を超えたらパリーンと割れますし!!」 「うおっ!すげーぜっ!!」 「というわけで、つけたかったら科学部へ行ってくださいね」 ずべしゃっ。 「……ここじゃねーんかい」 「できないわけじゃないとは思いますが、そういう化学兵器はやっぱり科学部でしょう」 床に突っ伏すXY−MENに、美加香は相変わらずの笑みで言う。 「でもさ。科学部で化学兵器って、どこか間違ってないかな」 「…ここではそれでいいんや」 昂河のつぶやきに、智子が溜息をついて返す。 「バリアはついてないけど、これでどうかなXY−MENくん?」 誠治の問いに、XY−MENはニヤリと笑った。 「おう、上出来上出来。今回の報酬はたこ焼き1日無料にするんだったな。でもいい のか、そんなんで?」 「ああ。たまに持ちこんでもらってるからな、時にはいいさ」 「多少のことなら自分で直しちまうけど、こっぱみじんにされちまうとな。ま、これ からもよろしく頼むわ」 「それはこちらの台詞だよ。明日みんなで行くから、たこ焼きよろしくな」 「あいよっ」 XY−MENは誠治に返事をすると、屋台の持ち手を持ち上げた。 「世話になったな。じゃあなっ」 挨拶して屋台をひっぱっていったXY−MENを、皆そろって見送った。 「今度は寿命が長いといいけどな」 「こればっかりは運ですね」 「……大変だなぁ」 誠治の言葉に、美加香と望が苦笑する。 「おつかれさまでしたぁ」 ちびまるが屋台修復メンバーに、にこにこと声をかけた。 「ちびまるもお疲れさん」 智子がぽんぽんとちびまるの頭をなでた。 「少し休憩したら、誠治さんを手伝うぞ」 「はい」 FENNEKの言葉に昂河がうなずく。 一仕事終えるとまた次の仕事が待っている。 工作部は今日も忙しいのだった。 さて、こちらはXY−MEN。 彼はさっそくいつもの場所で新品の屋台を開いたのだった。 訪れる客に次々とたこ焼きを焼き上げていくその手際は、いつもと変わらず鮮やかだ。 「こんにちは」 「はい、らっしゃい……」 何人目かの客に目を向けたXY−MENの動きが一瞬止まる。 そこにいたのは、楚々とした少女──彼にとっての麗しの君、柏木楓その人であった。 「い、いらっしゃい楓ちゃん」 高鳴る心臓の鼓動を押えて言ったXY−MENに、楓はたおやかに微笑んだ。 「3皿下さい」 「ああ、ちょっと待っててくれなっ。ここで食べてくかい?」 「はい」 うなずいた楓に、XY−MENはニカッと笑うとさっそく準備に取りかかった。 「……屋台、新しくしたんですね」 「おっ! 分かるかい?」 「ええ、分かります。なんだか丈夫そうになりましたよね」 そう言って屋台を見る楓に、XY−MENは心の中でグッと拳を握りしめた。 (楓ちゃん、見ていてくれてるんだな、俺のことを……屋台の違いに気付いてくれる なんてっ! やったぜ、これで一歩リード!!) ちなみに、屋台は誰が見ても新品である。 「さ、できたぜ楓ちゃん」 爽やかな笑顔と共に、XY−MENはまず1皿楓に手渡した。 「ありがとうございます」 楓の手がそれを受け取る。 ぱくぱくぱく。 XY−MENが渡した手を引っ込める前に、皿は空になった。 「相変わらずいい食べっぷりだな、楓ちゃんは」 「そんな……」 楓はうつむいて頬を赤らめた。 「ははは。ほい、次どうぞ」 2皿目を差し出す。 ぱくぱくぱく。 3皿目。 ぱくぱくぱく。 「……ごちそうさまでした」 口元をハンカチで拭うと、楓はぺこりと頭を下げた。 「いやいや、3皿で足りたかい?なんならもう1皿くらいおごるけど」 「でも……」 「いや、いいっていいって。他ならぬ楓ちゃんのためなら」 ………どどどどどど。 遠くから地響きがした。それは確実に近づいてくる。 「むっ!」 キラーンとXY−MENの目が光る。 ……どどどどどど。 音のする方から、何かが土煙を上げてこちらの方にやってくる。 「楓ちゃんっ、下がって!」 XY−MENは屋台から飛び出すと、楓を背にかばうように立ちはだかった。 「XY−MENさん……」 「今度こそっ! 今度こそ止めてみせるっ!」 そう言って構えるXY−MENの目には、迫り来る男の姿がはっきりと捉えられて いた。 「楓ぇぇええええぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇっっっ!!」 叫びながら、男は一目散に突っ込んできた。 「うりゃあああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」 「楓えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!」 どかっ。 あっけなくXY−MENの身体が宙に舞う。 「くっそおぉぉぉぉ、またしてもおぉぉっ!!」 どぐしゃっ。 重力に引かれて、XY−MENは屋台の天井に突っ込んだ。 「って……屋台?」 頭をめりこませたまま、XY−MENはつぶやいた。いつもならば一緒に吹っ飛んで いるところなのだが……。 「英志さん……」 「ここにいたか楓。まあ、探すまでもなく俺には君の居所ならばすぐに分かるがな」 何事もなかったかのように楓に語りかけているのは、お下げ髪に胴着の男。屋台の 前にいた楓の手前で急ブレーキをかけたため、XY−MENをはねただけですんだのだ。 SS不敗流宗家・西山英志。器用な男である。 「たこ焼きが食べたくて、ここに来たんです」 「ほう、たこ焼きか。楓と一緒に食すのもまたよきかな。……む? XY−MEN、 貴様そんな所で何を遊んでいる」 「貴様が言うか」 XY−MENは憮然とした面持ちで頭を屋台から引き抜くと、下に降りた。 「何を言っている? まあいい、楓と食すためにたこ焼きを買うから、焼くがいい」 「へーへー。楓ちゃんも食べるんなら、焼いてやるよ」 「あ、オレの分も」 「へーへー、って……」 顔を上げるXY−MEN。楓と西山も新たに加わった声の方を向く。 いつのまにか、楓の隣でJJがニカッと笑っていた。 「「…………」」 「こんにちは、楓さん」 「こんにちは、JJさん」 「奇遇ですね、こんな所で会うなんて。オレもたこ焼き食べよーと思って来たんですよ」 「そうですか。……でも、どうやって食べるんですか?」 「オレは手がこれだから、うまく食べられないんですよね。たこ焼きおいしいのに……」 悲しげな顔をするJJ。馬の顔というのも、割りと感情が分かるものである。 「だから、あなたに食べさせてもらえるならとても嬉し」 「「させるかあぁっっ!!」」 XY−MENと西山のダブルパンチがJJに炸裂した。 「楓さあぁぁぁぁぁぁんっ!!」 涙を流しつつ吹っ飛ぶJJ。どうっ、と離れた地面に落ちてぴくぴく震えている。 「ふっ……」 「楓に近づく者は許さん……」 XY−MENと西山は、顔を見合わせてニカッと笑った。 楓を愛する者同士、心が通じ合ったような気がする。ああ、友情って素晴らしい。 そして2人はお互いへの愛に目覚め…… 「って、そこぉっ!」 ビシッとXY−MENに指をさされ、木の影にいたローブを着た人物は「ちっ」と 舌打ちしてこそこそと逃げていった。 「これだから薔薇部は……」 「まったく困った連中だな」 「……ちっ……」 「「ん?」」 XY−MENと西山が楓を見る。楓は首を傾げて困ったように微笑んだ。 結局楓と西山は2人でたこ焼き5皿を食べてから一緒に去った。JJはまだ倒れて いるがとりあえず放っておいている。 「はぁ……また修理かよ」 穴の開いた天井を見ながら、XY−MENは溜息をついた。 「まあ、これくらいなら自分で直せるからな……」 つぶやきながら屋台をたたむ。 「ほんと、バリアがあれば助かるかもなぁ」 片づけを終えると、XY−MENは屋台を引っ張って中庭を突っ切ろうとした。 「ん?」 行く手に看板が立っているのに気付いて、XY−MENはその手前で足を止めた。 「『立ち入り禁止──風紀委員会』? 何かあったか、ここ?」 どう見てもなんの変哲もない地面である。入れないようにロープで囲っているわけ でもない。 「‥‥ま、いっか。ここ通らないと置き場所に行けねえし、通っちまえ」 看板の脇を抜けて踏みこんだXY−MENの足下が、気持ちよいほどにスカッと抜 けた。 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっっっ?!」 そのまま屋台もろとも穴に落ちていくXY−MEN。 どうやらすべり台の様になっているらしく、暗い中を曲がりくねりながらすべり降 りてゆく。後ろの屋台がバキバキと音を立てているのが恐い。 「シューターかこれ……そういや、こないだ誰かが引っかかったって……ってことは あぁぁぁっ?!」 不意にポーンと宙に放り出された。そして落下する。 「うわわわわわっっ?!」 ぐわしゃっ。 屋台と共に、XY−MENは床に叩きつけられた。 「…………」 それっきり、静寂が辺りに満ちる。 XY−MENはその格好のまま辺りを見た。 洞窟だ。ひんやりとした空気を感じる。 こんな場所はここには1箇所しかない。すなわち、図書館ダンジョン── 「なぜだあぁぁぁっ!!」 ぐわばっ! と身を起こすXY−MEN。 「あああ、俺の屋台ぃぃ!!」 形が変わりはてている屋台を見て、XY−MENは嘆いた。 その耳がぴくっと動く。 「……ん?」 ザアアァァァ、と音がする。それはすさまじい勢いで大きくなって── 「どわああぁぁぁぁ?!」 あっという間に目の前に迫った水流に、XY−MENは猛スピードで逃げ出そうと した。が、間に合わず飲みこまれる。 「☆!?!!☆!」 手をバタバタと動かしながら流される途中で運良く岩に引っかかり、これ幸いとそ こにしがみつく。 水は来た時と同様、あっという間に去って行った。 「ぜー、ぜー、……助かった……」 息をつくと、XY−MENはその場にどさっと座りこんだ。 ぼよん。 妙な音がしたかと思うと、XY−MENの身体は宙に放り上げられていた。 「なにっ? …ぶっ!!」 そのまま天井にぶつかる。同時にパンパンパンッと爆竹特有の軽い音がし、弾ける ような衝撃がXY−MENを襲った。 「いていていてっ!!」 そのまま地面に落ちるXY−MEN。 どさっ。 ぽよーん。 再び宙に舞いあがったXY−MENの身体は、今度は前方に放り出され、床に落ちる。 それと同時に「5HIT COMBO!」の文字が空中に光る。 「…………」 満身創痍で横たわるXY−MEN。意識はあるが気力がない。 「おおっ! 5HIT COMBO!」 前方から嬉しそうな声がして、XY−MENはゆるゆると顔を上げた。 「よしっ! 俺の罠の腕は落ちちゃいない!」 ガッツポーズをとっているのは、茶褐色のコートを着た背の高い男だった。同じ学 年の真藤誠二である。 「…………」 「いやー、なかなか試す機会がなくてなぁ。たまーに落っこちてくる人間を当てにし て仕掛けてたんだけど……派手にひっかかってくれて嬉しいよ」 XY−MENの口端が笑みの形につり上げられる。 「……貴様か、真藤……」 「あ、生きてた」 「殺す気かてめえぇぇぇっっ!!」 「いや、練習もしとかないとなって……はっ!」 ゆらりとXY−MENが立ち上がる。その瞳が紅く光り、ニヤリと笑う口元からは 犬歯がのぞいている。 「あ、あはは…………怒った?」 「怒らいでか。…………覚悟はOK?」 一歩踏み出すXY−MENに真藤は愛想笑いを浮かべると、次の瞬間きびすを返し て逃げ出した。 「待てっ! この魚野郎っ!」 「待てるかあぁぁっ!!」 「逃がすかあぁぁぁぁぁっっ!!」 咆哮するようなXY−MENの声が、ダンジョン内に力強く響き渡った。 次の日。 再び屋台の修理依頼に工作部におもむくXY−MENの姿があった。 「結局寿命は短かったようだな」 誠治はそう言って苦笑した。 「せっかく作ったのにな……」 「ここではいつものことさ」 がっかりした感じの昂河にFENNEKがなぐさめの声をかける。 「やっぱりバリア作ってもらった方がいいかもしれませんね」 やはり苦笑混じりの美加香の言葉に、XY−MENは科学部へ出向く事を決意した とかしなかったとか。