雨上がりの小さな公園。 真夜中といってもいい時間。 水銀灯がぼんやりと辺りを照らしている。 青年は、ブランコに座っていた。 こぐわけでもなく、ただうつむいて。 「…僕は…」 小さく言葉がつむがれる。 「…………」 続けて言った言葉は、微かに吹いた風に紛れて消えた。 そのまま青年は目を閉じた。 風が、公園内を吹き渡り、青年の長い前髪を揺らした。 微かな月の光が、空をゆったりと走る雲の切れ目から地上を照らす。 不意に、青年は顔を上げた。 目を向けた方向から、小さく細い影が現れた。 青年の顔にいぶかしげな色が浮かぶ。 影は迷うことなく青年の方へ歩いてきて、数歩手前で立ち止まった。 風が、2人の間を吹き抜ける。 雲の切れ間からの光が、淡く青年の前の影を照らし出した。 少女だった。 風になびくさらさらの髪。青年を見つめる大きな瞳は、どこか焦点が合っていない。 湖のようだと青年は思った。月のない夜の湖のように、少女の瞳は深く、光が無かっ た。 青年を見つめたまま、少女は薄く微笑んだ。 「…声が、聞こえたから」 透明な声が、風に乗って青年の耳に届いた。 「…声?」 少女は青年の問いに頷いた。 「助けて、助けてって。泣いてたから」 「……僕が?」 「うん。」 「僕が…泣いてた?」 戸惑ったように青年は呟いた。 「聞こえたよ」 「…………」 自分が泣いた覚えは青年にはなかった。不審気に、目の前の少女を見つめる。 2人の間を風が吹き抜けていく。 なびく髪を、少女は片手で押さえた。その瞳が細められる。 「みんな、電波を出しているんだよ。私には、聞こえるの」 「…………」 「特に、こんな雨上がりで空気が澄んでいる時は、よく聞こえるよ。」 少女は、両手を空に向けてかざすように差し伸べた。 「こうやって、電波を集めるの。そうしたら、呼んでるのが聞こえたから」 「…………」 青年は、黙ったまま少女を見ていた。 戸惑いの表情が、やがてあきらめに変わった。 「僕は……助けを求めているのかな」 少女に向かって声がつむぎだされる。 その言葉に少女は手を下ろすと、青年に目を向け、その瞳を細めた。 「僕は、泣いていたのか……」 微かに吹いた風が、青年の髪を揺らす。 少女は微笑んだ。その瞳が光がないのに澄んでいることに、青年はその時気が付いた。 「助けてあげられるよ」 少女は言った。 「私だけじゃなくて、みんなが助けてくれるよ。」 「みんな?」 聞き返した言葉に、少女は頷いた。 風が、強く吹いた。 雲の隙間から完全に姿を現した月が、青年と少女を照らし出した。 Lメモ涼風譚初登場編・「紺色の風吹く空に」 目に映ったのは、見慣れた天井。 青年は軽く息をつくと、枕元に手を伸ばして時計を手に取った。 アラームをセットした時間を、少しばかり過ぎている。 「‥ま、時間通りってとこか」 つぶやくと、青年は思いきり伸びをした。 大きなあくびをしてから起き上がる。 ベッドから出ると、青年は窓際へ歩み寄りカーテンを開けた。 「……」 光の眩しさに、目を細める。 外はいい天気だった。すずめのさえずる声も聞こえている。 軽く笑みを浮かべると、青年は着替えるべくクローゼットを開けた。 手の動きが止まる。 「…………」 昨日も、彼は迷っていたのだ。 クローゼットの中の2着の制服。1着は何の変哲もない黒の学ラン。もう1着は── 青年は一瞬目を閉じると、振り払うように頭を軽く振った。目を開けて、黒の学ラン に手を伸ばす。 触れようとした手が、また止まる。 「…………」 目を軽く細めると、彼はあきらめたような笑みを浮かべた。 「しょうがないな…」 ため息混じりに呟くと、青年はもう1着の制服を取り出した。 鮮やかな紺の学ラン。彼が先日まで着ていた制服。 「Leaf学園は制服の規定が特にないようだし……まあ、いい。気にする人間はいな いはずだ。」 自分に言い聞かせるように言うと、青年はその詰め襟の制服をベッドの上に放り投げ た。 「せっかく、新しい制服を買ったのにな。」 苦笑しながら、机に歩み寄る。 机の上には、1枚の封筒が置かれていた。 「昂河 晶様」と書かれた封筒を手に取り、中の書類を引っ張り出す。 『試立Leaf学園転入案内書』と書かれたパンフレットが現われた。 青年──昂河はしばらくパンフレットを眺めていたが、やがてそれを机の上に置くと、伸びをしながら朝食のパンを焼くためにキッチンへ向かった。 「はぁ……」 広大な敷地と白く巨大な校舎を前に、昂河は呆れたような感心したような、どちらと もつかない声をもらした。 「異次元に建ってるってだけはあるなぁ……」 校舎を見上げて頭をかくと、昂河は校門内に足を踏み入れた。 途端に、さわやかな風を頬に受けて、昂河は気持ち良さげに目を細めた。 学園内は、常に過ごしやすい気候に保たれているという。 (この空間全部がそうなのかな……ということは、雨も降らないのか?わりと雨が降る のを見るのは好きなんだがな…) 思いながら、昂河は鞄から転入案内のパンフレットを取り出した。 「職員室は…っと」 パラパラとめくる。 ちょうど登校の時間らしく、立ち止まっている昂河を次々と生徒が追い越していく。 その時。 遠くからヒュルルルル……という音が聞こえたと思った瞬間、 ズガアァァァッ!! 派手な音が響き渡った。 「なっ!」 昂河は思わず声をあげて、音のした方を見た。 どうやら、目の前の校舎の向こうから音はしたらしい。 続いて、ドカァン!ドカァン!と爆発音が響く。 「何事なんだ?!」 昂河は慌てて周りを見回したが、驚いたことに周囲を歩いていく生徒達はまったく動 じていなかった。 「えっ?」 一瞬幻聴だったかと思った昂河の耳に、再び爆発音が聞こえた。 幻聴ではない。地面も震動している。 「……?」 眉をひそめる昂河の耳に、脇を話しながら歩いていった女生徒の会話が聞こえた。 「ジンさんとDセリオ、またやってるんだね。」 「いつもいつも飽きないよねぇ。」 「…………」 (…いつも?) しばらく昂河は立ち尽くしていたが、やがてポリポリと頭をかいた。 「…………」 ひとつ頷くと、昂河は歩き出した。 爆発音の聞こえる方に向かって。 「いくぜ、次こそっ!!ロケットパァァァンチ・ダァァブルゥ!!」 「軌道が見えますよ」 「うりゃあっ!トマホォォォク・ブゥゥゥメラン!!」 「無駄です……いきます、サウザンドミサイル!」 校庭のど真ん中で、戦闘を繰り広げる人影が2つ。 (あれは…来栖川のHMか?戦闘仕様なんてあったのか…。もう片方は、男性型のロボ ット……?) 昂河は校舎の影からその様子を見ていた。 ミサイルが乱舞し、ロケットパンチが宙を舞い、トマホークが飛んでいく。 2人が動くたび、校庭にクレーターのような穴が増えていく。 (…それにしたって、なんでこんな所で戦ってるんだ?) 思いながらも、昂河は2人から目を離せずにいた。 (ロボット…HMは意思を持ってるんだよな。あっちの男性型もそうなのかなぁ。でも、 HMではないみたいだな。しっかし、ロケットパンチにトマホークなんて、まるでスー パーロボットだよな。) 昂河は少しわくわくしていた。なぜなら、彼はメカが好きだったからである。 戦いは熱かった。男性型ロボットは技を出すたび叫ぶし、HMも容赦無い攻撃をしか けている。 (いつものことって、……いつもこんななのか…?) 思った時、昂河は反射的に後ろに飛び退っていた。 次の瞬間、 ズガァァァァン!! ひときわ大きな爆発音がして、昂河の体はふっとばされていた。 「…………!」 地面に叩きつけられはしたものの、とっさに受け身をとったおかげで、それほどのダ メージはなかった。 体を起こして元いた所を見ると、砂煙が舞い上がっていた。 それが晴れると、クレーターとえぐられた校舎の壁が見てとれた。 「…………」 地面に座り込んだままの昂河の額に、冷や汗が浮かんだ。 戦いはまだ続いている。 (えーっと…) 一瞬どうしたらいいか分からなくなって、頭に手をやったとき、 「大丈夫ですか?」 声をかけられて、昂河はそのままの姿勢で振り向いた。 そこにいたのは、青いバンダナをして水色のサングラスをかけた少年だった。頭の上 に、身長15cmくらいの少女がちょこんと座っている。 「え…と」 「ここにいると危ないですよ。」 「……そうみたいですね。」 そう言うと、昂河は立ち上がった。 「あの…あれはいったい」 「3年生のジン・ジャザム先輩と、来栖川警備保障のDセリオさんです。あの2人、顔 を合わせるとああなるんですよ。」 少年は、そう言って笑みを見せた。 「そう…なんですか」 「おーい」 離れたところから声をかけられて、2人はそちらを見た。 少し目付きの悪い少年が、こちらに向かって手を振っていた。その隣には、赤い髪に 黄色いリボンの少女が立っている。 「早く安全地帯に行こうぜ」 「分かってる。」 サングラスの少年は答えると、昂河を見た。 「行きましょうか」 「あ、はい」 昂河は頷くと、地面に転がっていた鞄を拾い上げて、サングラスの少年についていっ た。 「あの2人を知らないってことは、転校生?」 目付きの悪い少年が、昂河を見た。 「はい。今日からここの2年に編入する昂河晶です。」 昂河の自己紹介に、少年は笑みを浮かべた。笑うと人なつこい表情になる。 「なんだ、タメじゃねえか。俺は2年の藤田浩之。よろしくな」 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 「カタイなぁ。タメ口でいいからな。」 「あ…はい。」 浩之の言葉に、昂河は頷いた。 「じゃあ、私たちと一緒に勉強するんだね。私は神岸あかり。同じ2年だからよろしく ね。」 「俺は八塚崇乃。同じく2年です。」 赤い髪の少女とサングラスの少年も、自己紹介する。 「鈴花でし。よろしくでし。」 崇乃の頭の上の少女もぺこりと頭を下げる。 「この子…HMですか?」 耳についている耳カバーを見て、昂河はたずねた。 「MHM−C(ミニホームメイド・カスタムメイド)なんです。」 崇乃が答える。 「そうなんですか。……よろしく」 昂河は鈴花に笑いかけた。 鈴花は嬉しそうに微笑んだが、ふと首を傾げた。 「崇乃しゃん、昂河しゃんのお目々も青いでし」 「え?」 鈴花の言葉に、崇乃は昂河の瞳を見た。 浩之とあかりも、昂河の瞳をじっと見る。 「別に青くねえけど…」 「でも、青みがかってるよ?」 昂河は一瞬とまどった表情をしたが、すぐに笑みを浮かべた。 「僕はクォーターなんです。普通にしている分には黒く見えるけど、角度とか光の当た り方によっては青く見えるみたいで。」 「へぇ」 浩之が感心したような声を出した。 「ミステリアスだね」 あかりもそう言って笑った。 崇乃は何も言わずに昂河を見ていたが、やがて軽く首を傾げた。 「ところで、あのミサイルをくらって、よく無事でいられましたね。」 「ああ、直撃は避けられましたから。ちょっと間一髪でしたけど」 「避けたんですか」 「はい。」 昂河の返事に、崇乃はスッと瞳を細めた。 「ということは……あなたもSS使いですね。」 その言葉に、昂河は表情を改めて崇乃を見たが、静かに頷いた。 「この学園にはたくさんのSS使いがいますよ。さっきのジン先輩もそうですし……俺 もそうです。」 崇乃はそう言うと微笑んでみせた。 「2人とも、そのかたっ苦しい会話の仕方やめろよ。もっとフレンドリーにいこうぜ、 フレンドリーによ」 浩之の言葉に、2人は顔を見合わせた。 「浩之ちゃん」 あかりが苦笑する。 「だってよ、これから同じ教室で過ごす仲だぜ?敬語はねえだろ。」 「それはそうだけど…」 「なあ?」 浩之は同意を求めて昂河と崇乃を見た。 崇乃はとまどった表情を浮かべ、昂河はぽりぽりと頭をかく。 「…えっと」 口を開いたのは昂河の方だった。 「とりあえず、同じSS使い同士、これからもよろしく。…敬語じゃなくていいかな?」 「あ、こちらこそ…よろしく。まあ、かまわないけど」 「じゃ、そういうことで。」 昂河はにこっと笑った。崇乃はぽりぽりと頬をかいたが、すぐに笑みを浮かべた。 「うんうん、仲良きことは美しきかな」 浩之が腕を組んで頷いた。 その後、職員室への道を教えてもらい、昂河は浩之達と別れた。 広い公舎内は、そろそろHRの時間らしく、人気が少なかった。 「昂河ちゃん」 不意に声をかけられて、昂河は足を止めた。 「…………」 呼び止めたのは、黄色いセーラー服の少女だった。肩よりは短いさらさらの髪、焦点 の合わない大きな瞳。 「おはよう、昂河ちゃん」 「……おはよう、瑠璃子ちゃん」 瑠璃子は、目を細めてくすくす笑った。 「ちゃんと来てくれたね、昂河ちゃん」 「…ああ。来たよ。」 「安心していいよ。きっと昂河ちゃんもここを気に入るから」 「そうかもな。」 昂河は微笑んだ。瑠璃子も口元に笑みを浮かべると、くるりときびすを返して歩き去 った。 その後ろ姿を見送ると、昂河は一瞬目を閉じてうつむいたが、すぐに顔を上げて目的 地の方向へ歩き出した。 職員室で手続きを済ませた後、校長室に行くように言われて、昂河は校長室の前に立 っていた。 コンコン、とドアをたたくと、中から「どうぞ」と声がした。 「失礼します」 昂河はドアを開けながら声をかけた。 室内へ入ると、広い部屋の奥のデスクに座る人物が目に入った。 「…………」 長くつややかな黒い髪に白い肌の、人形のように整った顔立ちのその女性は、立ちあ がるとにっこり微笑んだ。 「ようこそ、試立Leaf学園へ。昂河晶君ね。」 「はい。」 頷きながら、昂河はその女性を観察した。 こういう美人は、ともすれば印象が冷たくなりがちなものだが、この女性はおっとり とした雰囲気を持っていた。穏やかな印象だ。 (……可愛い人だな…) 昂河はそう思った。 「私は校長の柏木千鶴です。これから授業でも顔を合わせると思うから、よろしくね。」 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 頭を下げた昂河を、千鶴はソファに座るように促した。それに従って昂河がソファに 座ると、千鶴も向かい側に腰を下ろした。 応接用のテーブルの上には、ティーセットとクッキーが置いてあった。 千鶴はティーポットに手を伸ばすと、2客のカップに紅茶を注いで、1客を昂河の前 に置いた。 「どうぞ」 「ありがとうございます。」 昂河は軽く頭を下げた。 「今日は手続きで終わりだから、後は適当に学園内を見学してね。」 「はい。……広いですね、ここは。」 「それが売りのひとつだから」 自分もティーカップを手にしながら、千鶴は微笑んだ。 「色々な人がいて、色々なことがあるけれど、通う学生が生き生きとしていられる…… ここは、そんな学園だと自負しているわ。」 「…………」 「昂河君も、早く馴染めるといいわね。」 そう言ってにっこり笑った千鶴に、昂河も思わず笑みを返すと、ティーカップを口元 に運んだ。 「……あのね、このクッキーも食べてみてね。私が作ったの。」 少しためらいがちに千鶴が勧めた。 「そうなんですか」 昂河は改めてクッキーに目をやった。形が崩れがちの絞り出しクッキーは、手作りと 言われれば納得がいく。 「じゃあ、いただきます。」 昂河はクッキーを1つ手に取ると、口に入れた。 (うっ………!) クッキーは、不思議な…としか言えない味がした。 (な……なんだこれ…?) 昂河は、この物体を口に入れてしまったことを後悔した。 が、後悔先に立たず。 無理矢理口を動かして、これまた無理矢理に飲み込む。 ちらり、と見ると、千鶴は不安そうにこっちを見ていた。 「あ、あの…」 「はい?」 「か‥変わった味のクッキー…ですね」 動揺を押し隠しながら、昂河はぎこちなく笑った。 「ちょっと隠し味をね。」 「か、隠し味ですか…。何を入れたんです?」 昂河の問いに、千鶴はうふふと笑うと、 「な・い・しょ」 と言って、テヘッと笑った。 「…………」 昂河の額を汗が伝った。 「さ、どんどん食べてちょうだい。遠慮しなくていいのよ。」 「あ、いえ、あの、僕はもうそろそろ…」 「そんなこと言わないで。ね?」 千鶴は小首を傾げて、すがるような目をした。 (うっ……) 冷や汗が背中を伝った。 断るのはたやすいのかもしれない。だが、彼女の顔を見ていると、断りの言葉が出て こない。 「せっかく昂河君のために作ったんだから。食べてね?」 「………………はい」 昂河は心の中で、白旗を上げた。 数10分後、昂河は顔面蒼白で校長室から数歩のところに倒れているのを発見され、 保健室に運ばれたのだった。 「はぁ…」 昂河は軽く溜息をついて、コーヒーを口にした。 結局、昂河が保健室で目を覚ましたのは放課後だった。 起きたところで、ちょうどいた校医にすすめられ、コーヒーを飲んでいるのである。 「ここに転入して来たなら、一度は通る道ですよ。」 眼鏡に白衣の校医──NTTTと名乗った──は、そう言って柔和な笑みを浮かべた。 「すごいですね、この学園は。……噂通りというか……」 「まだまだ氷山の一角ですよ。こんなもので驚いていてはいけません。」 「…そうみたいですね。」 昂河は苦笑した。 「どうです?やっていけそうですか?」 NTTTの問いに、昂河は表情を引き締めた。 「──ええ、やっていくつもりです。」 答えた昂河の顔を、NTTTは興味深げに見やった。 「目的がある…そういう顔ですね。」 その言葉に、昂河はNTTTの顔を見た。 「何か、心に思うことがあるんですか?」 「…………」 昂河の目に迷いの色が浮かんだ。 「無理に聞き出す気はありませんけどね。」 「…………」 昂河は目線を下にやると、カップを口に運んだ。 沈黙がただよう。 「……目的なんて、大それたものじゃないですよ。」 昂河が静かに口を開いた。 「僕はただ、────」 呟くように続けた言葉に、NTTTは微笑んだ。 「まあ、なんにせよ肩肘張らずにいくといいですよ。何かあったら、いつでもここにお いでなさい。話しを聞くことしかできませんが」 「……はい。ありがとうございます。」 「いずれにしても」 NTTTは自分もコーヒーカップを持ちながら言った。 「楽しむことですよ。何事もね。」 その言葉に、昂河は笑みを浮かべると頷いた。 昂河の転校初日は、こうして過ぎていった。 Leaf学園での生活は、まだ始まったばかりである──── 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 はじめまして、昂河です。 ようやくLメモ初登場編を書きました。う……うまく書けたかな(汗) これからもがんばって書いていきますので、皆様見捨てないで下さいね。 初Lメモで登場していただいた八塚さん、NTTTさん、ありがとうございました。 どうぞこれからもよろしくお願いしますね。 では、また次のLメモで〜。 テニス……参加がんばろっかな………