Lメモ自伝2「ある日の和馬」 投稿者:くま(九条和馬)
『和馬と崇乃・1』
 八塚崇乃と観月マナはいつものように仲良く登校していた。
「今日も寒いね……」
「あ、じゃあそこの自販機で温かいコーヒーでも……」

 チャリン、チャリチャリン。
 ピッ。
 ゴトン。

「…………」
「…………」
「…………」
「どうしたの?」
「……冷たい奴でした」
「なんでそうそそっかしいの……」
「ん? どうしたんだ、二人とも」
 いつの間にか二人の後ろに九条和馬が立っていた。
「あ、くま先輩」
「それがね……」

「ふ〜ん。じゃ、俺が温めようか?」
「も、もしかして人肌?」
「そんなわけないでしょ!!」
 崇乃とマナのやりとりを見て、和馬は苦笑しながら手にした刀を抜く。
「それは?」
「ん。天狼って言ってね、音波使いが使う音叉なんだ。これがないと力がほとんど使えな
いんでね……」
 そういいながら缶コーヒーを水平にした刃の上に乗せる。
 すると、天狼が赤く輝きはじめた。
「なにをやってるんです?」
「不知火って言う、分子の振動を高めて加熱する技だよ」
「そんなことできたんですか」

 ボンッ。

「うわっ!」
「きゃっ!」
 缶が破裂した。
「急に熱しすぎたみたいだなあ」
「っていうか、全部蒸発してますよ」
「……じゃ」
「「待て」」
 捕まった。

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『和馬とはるか』

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「あ〜っ!! やっぱりこんな所にいた!!」
 九条和馬と河島はるかが屋上でくつろいでいると、ティリア・フレイがやってきた。
「はるか、また授業さぼって……って、和馬まで」
「ん」
「ティリアさんが授業さぼるなんて珍しいですねえ」
「あなた達を呼びに来たのよ!! ほら、行くわよ」
 ずるずると二人を引きずっていくティリア。さすがに勇者である。
「ん」
「……でも、そっちこそたまには部活出て下さいよ、コーチ(強調)」

 ゴツン。

 殴られた。
「余計なこと言わなくていいの!!」
「……怒られたね」
「ええ、怒られました」
「……なんであんなに怒ってるんだろうね」
「さあ、わかりませんけど」
「怒ると老けるよね」
「そうですね」

「い・い・加・減・に・しなさああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」

「何を言っても怒るね」
「困りましたね」
 困るのはお前らだ。

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『和馬とDガーネット』

「九条サン」
「なに?」
「アレイライ試合ヲスル機会ガアリマセンネ」
「そうだね」
「イマカラドウデスカ?」
「ん、いいよ」
「「「却下」」」
 他の部員たちに止められた。
 どうやら懲りたらしい。(Lメモ自伝1「入部」参照)
 無理もないが。

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『和馬と崇乃・2』

 九条和馬と八塚崇乃が一緒に下校している。
 まあ、部活帰りという奴である。
 ……と。

 ドンッ。

「こらあ、どこ見て歩いとんじゃい」
 見るからに時代遅れな不良が因縁をふっかけてきた。
(面倒だな……こんな奴相手に魔術使うのも嫌だし)
「おうおう、兄ちゃん……ってうわあああぁぁぁっ!?」
「どうかしたんですか?」
「こ、こっちに来ないでくれえええ!」
「……くま先輩、また口から血が出てますよ。それも尋常じゃないくらい」
 地面を見ると血だまりができている。直径1m位のが。
「今日は少ない方なんだけど」
 多い少ないの問題ではない。
 と言うか、しゃべる前に口を拭け。
 血が飛ぶから。

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 ども。
 今回は小ネタ集にしてみました。
 これで九条和馬の生態が分かればいいんですが……。
 設定に目を通してないとわかりにくいかもしれません。
 とりあえず、「血を吐くボケた人」ぐらいに考えておけば大丈夫だと思います。

 ちなみに、こっそり校内巡回班に入りました。
 一番隊組長ですが……大丈夫なんでしょうか。
 なんか、ものすごく部下(多分募集中)がかわいそうな気が……。
 それでは、また。