Lメモ/VSアフロ『知る人ぞ知る過去からの復讐END〜或いはアフロの日常〜』 投稿者:葛田玖逗夜
 TaSはただ呆然と立ち尽くしていた。


 朝から激しく降りしきる春雨の中、気持ち程度しか水滴を避けることのでき
ない笠を頭に乗せた――雨の為、ややしぼんで直径3メートル(これはアフロ
単位でいうおよそ「1アフロ」である)程度の、それでもやっぱり巨大なアフ
ロの頭上にちょこんと乗ったそれは、まるでUFOとでも見まがわんばかりで
あり、現に慌てて元・○本テレビの矢追某プロデューサーに電話までする者も
あったが、今はそんなことまるで関係ない。ついでに言えば、それは当然試立
Leaf学園生徒ではなく、何も知らない通りすがりの一般人であったはずで
ある。一般人がこの世界で無事に生きていかれるのかも些か疑問ではあるが―
―彼が、試立Leaf学園へと向かっていた通学路の途中でのことである。
 TaSが、学園内に住んでいたのではないかなどという疑問もここではとり
あえず置いておく。
 盟友のデコイを、停学という悲しい出来事で失ってしまったものの、正式な
団体として活動すべく顧問に緒方理奈先生を向かえることができ、今の彼の心
は、プラス・マイナスでいうとプラス25000ボルト、桜舞い散るあの丘を、
アフロにはあるまじきコサックダンスをしながらうさぎ跳びで300メートル
一跨ぎしても良いくらいに、晴れやかである筈だった。
 だが、しかし…彼の今の表情は、そんな日常をどこかに置き忘れてしまった
かのように、暗く沈んでいた。
 いつもとはあまりにかけ離れた彼のそんな姿に怯え、通りかかった生徒の中
には、十字をきる者や土下座する者、果ては通りかかった生徒にランバダを強
要し張り倒される者までいた。


 そんな周囲の騒ぎに気がついた素振りもなく、TaSは雨の中、立ち尽くし
ている。

(サムタイム、Whereで…こんな風景をサイトシーンした気がシマース…)

 学園まで10分とかからない住宅街のただ中であった。
 周囲を真新しい家々の白い壁に囲まれ、誰かに忘れられでもしたかのように
ひっそりと存在する草深い空き地。
 その場所に、道から雨のベールを隔てたその向こう側に、TaSの視線は吸
い寄せられ続けている。


 そこに彼女がいた。


 ピンク地に白い水玉模様の傘を手に腰まである三つ編みの少女が、雨の中、
何をするでもなくぼんやりと佇んでいた。
 多種多様な制服に溢れる学園内でも見たことのない、セーラー服にベージュ
色のカーディガンをあしらった制服を着た一見何の変哲もない少女だった。
 雨にぬかるんだ地面を――舗装されていない、本当の大地を――踏み歩いた
所為か、靴は泥で汚れている。
 スカートの辺りは、そこへ分け入った時に草についた水滴にでも触れたのだ
ろうか。
 ぐっしょりと濡れそぼっているようでもある。
 近頃の女の子なら疎ましく思うはずである身なりの乱れを気にするでもなく、
そんな有様になってまで、一体何を求めて彼女は、そこに足を踏み入れたのだ
ろう。

 風に煽られた雨粒が、激しく笠と傘を叩いている。
 吹き込んだ雨が、少女の頬も濡らしていた。
 まるで…泣いているように。

 そんな少女の姿から、TaSは目をそらすことが出来ずにいた。
 彼の傍らを生徒たちが足早に通りすぎてゆく。
 誰もが忙しなく足早に行き交う朝のひととき。

「ワタシらしく、ナイですネ…」

 知らず知らずのうちにそんな事を呟きながら、TaSはその少女に話しかけ
るべきかどうか迷っている自分に気づいた。
 まるで誰かを待っているかのように何もない空間を見つめ続ける、静かで…
それでいて真摯な少女の眼差しは、けして彼を見つめるものではなかった。
 だがなぜか、そこで彼女を待たせているのは自分だったような気がしてなら
なかった。
 待ち合わせに遅れ、なんと声をかけるべきかがわからない――そんな気分で
彼は動けずにいる。
 そのまま、どれほどの時間が過ぎただろうか。



「どうしました、ますたぁ?」

 ふいにかけられた声に振り向くと、TaSとは三回りほど小振りなアフロ頭
の友Yinがやはりアフロ頭上に笠を乗せ、怪訝そうな顔をして立っていた。

「イエ、なんでもナイで〜す…」
「ホントはここ、デコイさんの出番だったらしいんですけど、停学中じゃあしょ
 うがないですよね」
「雨ノヒハ、アフロが重くテ、いやニナりマス〜ヨ!!」
「あ、ますたぁ…アフロから紫色のキノコが生えてますけど…」
「HAHAHAHAHAHAHA〜ッ!!」
「…?…ほんとにどうしたんですか、ますたぁ?
 何にもない空き地なんか見つめちゃって…」

 Yinに指摘され、TaSはあわてて目線を戻す。
 と、すでに彼女の姿は草むらから消えていた。
 大方、反対方向から空き地を抜け、自分の通う学校に向かうかしたのであろう。
 …あるいは

(ミラージュでしタカ…)

 奇妙な憧憬にTaSはとらえられていた。
 取り返しのつかないことをしたという後悔だっただろうか。
 ――声を…かけるべきだったのかもシレマセ〜ンネ…。

「と、いけねっ! 早く行かないと遅れますよ、ますたぁっ!!」

 時計を眺め慌てだしたYinの言葉にようやく日常に引き戻され、TaSの
足はゆっくりと学園へと向け歩み始めた。


「……ふふ……ふふふ……復讐の始まりだ……」


 どこからか――そう、雨にぬかるんだ地中の辺りから――そんな声がしたこ
とをTaSは知らない。




  Lメモ/VSアフロ「知る人ぞ知る過去からの復讐END」




 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコォ〜ン♪

 朝の雨が嘘のように、からりと晴れ上がった青空に、昼休みを知らせるチャ
イムが響き渡る。
 いつもと変わらない学園の日常。
 貧相な作者の描写力では、もうそうとしか言いようしかないほどいつものよ
うな午前中の授業を経て、生徒たちは昼休みを向かえた。
 すっかり、幽霊で実体なしだと思われているTaSにも、実は肉体があった。

「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!?」

 …らしいんだからしょうがない。
 ざわめく教室をあとに、TaSは昼食を取るべく歩き出す。

「めきょっ!!」

 途中、ドアで何かを踏んだような気がしたが、今は気にしないでおく。

「…所詮、背景だしな」
「俺は背景じゃねぇえええええええええええぇぇぇっっ!!!!
 くっ…怨むぞ、ハイドさん…」

 通りすがりの一般生徒Aの憐れみの視線と言葉受けて、血涙を流す背景。

「だから、オレも一般生徒じゃねぇぇっ!!!!」

 まぁ、50歩100歩と言おうか、どんぐりの背比べと言おうか…背景と一
般生徒の間に奇妙な友情が芽生えたとか芽生えないとか。

「いや、お前は一般生徒だっ!!」
「喧しいっ!! この背景がっ!!」
「なにぃぃぃっ!?」
「やるかっ!?」
「上等だっ、表に出やがれっ!!」

 閑話休題。
 横道にそれまくるところが、作者の悪いクセであることは、冒頭の一文を見
ていただければ明らかだろう(…ふぅ、もう少しで本編とはまるで関係ない乱
闘騒ぎは始まるところだった(汗))。

 とにかく、そんな騒ぎを余所に、呆れるほどのマイペースでTaSは、図書
館カフェテリアに向かっていた。
 普通の生徒であれば、食料を巡っての凄まじい争奪戦が起こるであろうとこ
ろなのだが、それすらもアフロである彼には関係ない。
 TaSは、彼らアフロ同盟メンバー専用にあつらわれたテラスにある片隅の
テーブルにつくと手首のスナップをきかせて指を1つ鳴らす。

「あ、TaSさん、いらっしゃいませ♪」

そこへウェイトレス姿のたけるが、水の入ったグラス持ってやってきた。

「いつものでよろしいんですよね?」
「H〜i、キョウはチョッピリあんにゅぃにチョコレート味でお願いシマ〜ス!」
「はい、かしこまりましたっ☆」

 とん!

「お待たせいたしました〜☆」
「イツモ、早いデスねェ〜」
「冷蔵庫から出してくるだけですから!」

 TaSは、運ばれてきた皿に盛られた食用アフロをもそもそとサンバのリズ
ムで、貪り食い始めた。


 やわらかな春の日差しの中、落ちついた午後の何気ない風景である。


 食後のデザートにと、頭から生えた紫色のキノコをポリポリと齧りながら、
TaSは、今朝の少女のことを思い出していた。
 午前中ずっと、あの寂しげな眼差しが、彼の巨大な脳裏から離れずにいた。

(…彼女ワ…アソコで何ヲしてイたノデシょウネ…)



 ずざざざざざざざっっ!!!!

 周囲の座席が、一斉にあとずさったような音に、不意にTaSは我に返った。

 がたんっ!!

 TaSは思わず、席から立ち上がっていた。

 …彼の目の前には、今朝の少女が立っていた。
 今朝と同じ、何かを諦めてしまったような澄んだその瞳は、今度は間違いな
く彼に向けられていた。
 目と目があい、そしてしばらくの沈黙が続く。

「…君ワ…」

 訊ねたいことが、いくつもあった。
 幾つもの問いが胸で浮かんでは消え、消えては浮かぶ。
 できることならば、彼女の全てが知りたかった。

 しーーーーーーーーーーーーん

 背後には、波を打ったかのような静寂。
 あれだけ、騒がしかった一般生徒たちの日常会話というSEが途絶えていた。
 (注:SEとはSoundEfectの略で、つまりは効果音のことです)
 時々、微かな嗚咽が聞こえてきたりなんかしている…。

 何かがおかしい…。
 背筋を詰めたい汗が伝う。

 空は澄み渡っている。
 だが、この一角だけは灰色の雲にでも覆われてしまったかのように、空気が
冷たかった。

 少女の姿は、極々平凡なものである。
 今朝とほとんど変わりはない。
 晴天である故に、今朝のように傘は差してこそいないものの、間違いなくそ
れは通学路で見かけた、空き地に佇んでいた少女であった。
 服装も、そう変わりはない。
 今の季節には少々早いと思われる、「ビキニ姿」というだけの違いしか…

「ッテ、ビキニ姿…!?」

 …あー、こほん…そう、ビキニ姿です…
 いわゆる読者サービスですね…

 一瞬、彼の魂が視線のズームアウトを拒みはしたが、TaSはその少女の姿
の全景をその瞳に映した。



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…………………………………しばらくお待ち下さい…………………………………
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 思考が停止した。
 というか、一瞬画面がブラックアウトしていた。
 もしかしたら、立ったまま気を失っていたのかも知れなかった。



「………………………………………………………………………………………」

 TaSの目前に立っていたのは…

 顔こそは、あの少女のものであった。
 が、逆に言えば、顔以外はまるで別人…いや、別人であると願わずにいられ
ないものであった。
 主に首から下が。
 まるで油でも全身に塗ったかのようにぬらぬらと光る肌の下に、筋肉が脈動
していた。
 いわゆる…マッスル・ボディであった。

 ピンク色の下地に水玉模様という、申し訳程度のビキニの下に古代ギリシャ
の彫像も真っ青なくらいの鍛え上げられた肉体。
 その物体は、寡黙なまま、ただTaSの瞳をみつめ、刹那さ爆裂な様子でポ
ージングをとっていた。
 サービスのつもりか、2〜3秒ごとにポーズを変えながら。

 突き出される右腕の、上腕二頭筋の力強さよ。
 膨れ上がった太腿の外側広筋は、体重の3倍のリフティングを楽々と行える
だろう。
 腹直筋の盛り上がりは、某仮面ライダーの誇張されたそれを上回り、遥かな
る日本アルプスの山々の連なりすらを思わせた。
 時と場所すら選んでいれば、その全身の鍛え上げられた筋肉は、美しいと人
々に賞賛されたものであったかもしれない。

 だが、時は真昼、場所は学園の中庭。
 加えて、その頭部は見目麗しい少女のものである。
 なんという不釣合いさか。


「えいえんはあるよ……」


 どこからかそんな声が聞こえてくるかと思えるくらいに時が凍りついていた。
 TaSは、アフロ以上に大切な何かが、まるでガラスのように砕け散ってし
まったような気がした。
 その場にへなへなと座り込み、ただただ血涙を流すことしか、今の彼には出
来なかった。
 涙――既に、遠い過去に置いてきてしまったと思えるそれが、止め処もなく
流れ出すことが不思議だった。
 TaSのやるせない気持ちに応えるかのように、アフロは数倍に膨れ上がっ
ていた。


「…ふ…ふふふ…ふはははははっ!!…」

 そんなTaSの姿をあざ笑うかのように、1人の男の哄笑が響き渡る。
 物陰から姿を現したのは、泥だらけの学ランを着た葛田玖逗夜であった。

「ガッデェエエエエエエエエェェェーーーーーームッッ!!!!」

 怒りを向けるべく相手を見つけ、TaSは血を吐きながらようやく言葉を叫
ぶに至る。

 てててててててててて……

 マッスルなボディを携えた少女は、やはりサービスのつもりか一人回ったり
している。

「葛田サンッッ、ナゼこのようなマネを〜〜〜〜〜ッッ!?」
「…フッ…自分の胸に手を当てて、よぉーく考えてみるんだなっ!!…」
「マサカッ!? Youが理奈センセイヲそコマデ想っテいたとハ、シリ…」
「…えぇぃっ!…問答無用っ!!…」

 葛田は再び、音声魔術の構成を編み始める。
同じ魔術士であったらば、その雑然としながらでいて大規模な異形の魔術の構
成に己の目を疑っていたかもしれない。
 邪神の血脈を有する葛田が、独自に編み出したという幻像召喚の魔術。
 それはこの世ものとは思えないような擬似存在を現世に実体化させるもので
あった。

「…我は想う智波の幻影っ!!…かげっ!!…かげぇええぇぇーーーっ…!!」

 続けざまに放たれた魔術の構成が、葛田の声により発動し、次々と筋肉少女
の姿を実体化させる。
 やがて、中庭はマッスル○で埋め尽くされていた。
 少女たちは、皆一様にTaSを見つめ続け、ポージングを繰り返すばかりで
あった。
 実害はまるでない。
 だが、それだけに精神的なダメージは計り知れないとも言えるのだ。
 20を越える少女たちの寂しげな瞳に射尽くされながら、TaSはよろよろ
と立ち上がると身を翻し逃走した。

「Noォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」

「…はーっはっはっ!!…その姿を目に焼き付けっ!!…
 …自らが犯した罪の重さに苦しむがいいっ!!…」

 マッスルな乙女たちは、小走りでTaSを追走する。

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォッッ!!

 学園を駆け抜ける赤銅色の弾丸の群れ。
 全員が揃いも揃って三つ編みと寂しげな表情を湛えたまま、黙々と全力疾走
する様は異様以外のなにものでもなかった。
 逃げるTaSは泣いていた。
 追いたてる葛田の目にも、なぜか涙が浮かぶ。
 途中通りすがりの生徒たちを狂乱状態にしながらも、校内を一周してTaS
は校庭の片隅で立ち止まり、振り向くと葛田の対峙した。

「ナゼダかワカーリませんが、Youをデリートしなければナラない気持ちで
 Full so グーッドッッ!!」

 実体を持たない幻像の群れは、いかなる技をもってしても葬り去ることが出
来ない。
 無益な(どころか有害な)鬼ごっこをの中で、なかば本能的にそれを察知し
てか、TaSはその元凶を叩き潰す道を選択したのだった。

「水龍、ショー喚DEA〜〜〜〜〜THッッ!!」

 校庭に並んだ水飲み場の蛇口から水流が迸り、それは巨大な龍の姿へと実像
を結んだ。

「…望むところだあああああぁぁあっっ!!…
 …迎え撃てぇっ、“葵”ちゃんっ!!!!…」

 虚空より空間を跳躍し、体長82メートルにも及ぶ八つ目の、ペンギンによ
く似た生き物が飛来する。

 TaSと葛田の呼び声に応え、既に誰も覚えていないであろうTaSの水龍
と葛田の超ペンギソ――二体の巨獣が大地を揺るがせ激突した。

 超ペンギソの体に巻きつこうと水龍が体をうねらせる。
 対する“葵ちゃん”(超ペンギソの名前)はお約束の崩拳で迎え撃とうとする。
 絡み合う、巨体と巨体!!

「アンギャァアアアアアアアアァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」
「ギョギョギョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」

 ぐしゃ

「オレの屋台がぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」

 超ペンギソに踏まれ、XY−MENの屋台が四散する。
 不死の銀狼も巨獣同士の壮絶な争いの前になすすべもなかった。

「こうなったら、オレもこの手にガ○ダ○をッッ!!」
 …と思ったとか、思わなかったとか…



 怪獣映画以外のなにものでもないような戦いは夕暮れまで続いた。
 共に、その全精力を使い果たし、それぞれ召喚したものを送還するしかなく
なるまで、死闘は続いた。
 倒壊した校舎予備練8棟、行方不明者43名、重軽傷者128名。
 近来、稀に見る大規模災害であった。
 故に誰もその設定を使うことはなかったのであろう。
 二人も頷き合っている。
 (校舎は大切にねっ、じゃん♪)
 術の効果もとうに切れ、マッスルな乙女たちの姿も消えていた。



「…中々やるじゃないか…」

「Youもネ…」

(…いや、お前ら自身は何もしてないじゃないか)

 野戦病院さながらと化した中庭のテントに収容された被害者の生徒たちは胸
中でツッコミを入れていた。



 夕日が赤く、校庭に座り込んだ二人の横顔を照らしていた。
 額に光る汗と汗。

「HAHAHA…」
「…ふ…ふふふ…」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA〜〜〜〜!」
「…ふふふ…はははははははははははははははははははははははははは!…」

 いつしか、二人の間には固い友情が芽生えていたりなんかしちゃったりして
いたりしちゃたのかもしれない(by広川太一郎)

「…あい UNDERSTANDネ〜
 …アナタがコレほどの理奈先生のふぁんだとはシリマセンでシタネ…」

「…いや、それはどうでも構わんのだけど…」

「…ド〜Youコトですカァ〜ッ!?…」

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

「…これ…元々は瑠璃子さんのアフロ同盟入り阻止Lだったんだよ…」

「ほワァイ!! ナニを今サーらッッ!?」

「…そう…なにを今更だよな…すべては…全ては後の祭なのさ…フッ…」

「…………」

「…くっ…くくく…ははははは…!!」

 葛田はその場で泣き崩れていた。

「…あの、私の立場は…」

 理奈も泣いていた。



 ……アフロ同盟の野望は続く。



                         【Das Ende】


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


…すみません…
…以前、構想だけで終っていた阻止Lで便乗させてもらいました…(笑)

…本作品は…
…作中でも言われているように、元々「瑠璃子さんアフロ同盟入り阻止L」で
した…まぁ、折角だから…(笑)
…ムチャクチャだらだらと長かったりしますが、これは一重に作者の構成力の
なさによるものです…

…あと、更にすみません…
…作中、スペシャルゲストとして、試立Leaf学園には存在し得ないはずの
あの方がいます…(笑)
…前半部のBGMは「雨」指定です…(笑)
…当時、自分はこの描写の為だけにあのゲームをプレイしましたとさ…(涙)
…わからん方、ごめんなさいです…(汗笑)

…それと…またしても名前のない登場人物の方がいらっしゃいますが…
…ガンマルさんです、ごめんなさい…(笑)
…その他、チョイ役のみなさんもご出演ありがとうございましたっ!!…

…なんか、謝ってばっかりですが…
…言っとくが、TaSさんには謝らんぞっ!!…
…僕は絶対に、謝らぁああああああああああああぁぁぁんっっ!!!!…(血涙)


 ※ 参考作品:TaSさん作.
  『Lメモ アフロ同盟人員増強計画発動っっっ!!!』


…あ、ちなみに、既に誰も覚えておらんでしょーが、前作の名無しの登場人物
は、「YOSSYFLAMEさん」でしたっ!!…
…それでは、みなさん、また次回作でお会いしましょ〜っ!!…
…できれば…(ポツリ)