★『ある日のオカ研』



「あ、トリプルＧさん、ちょっといいかな？」
「なんですか？」
「また気まぐれに『猫に羽根を生やす薬』の改良版を作ってみたんだが」
「離せぇぇぃっ！！」
　入部時のことを思い出したトリプルＧは咄嗟に逃げようとしたが、手早く簀
巻きにされていて手後れだった。

　ちくっ。

　数分後。
「…………」
「…………」
「…………」

「……あーっと、生えたねぇ」
「……ええ……生えましたね」
「……あのー『にゃーにゃー』これは……」

「……これって成功って考えるべきなのかなぁ」
「……でも、生えたの羽根じゃありませんしね」
「って、顔から『にゃーにゃー』猫が『にゃーにゃーにゃー』生えてるぅぅっっ！？」

「……これはグロいよねぇ」
「……子供さんには見せられませんね」
「『にゃーにゃー』うぅぅっ、そう思う『にゃーにゃー』んなら早『にゃーにゃーにゃー』
　く戻してく『にゃーにゃーにゃー』ださい……『にゃぁーん』」

「……何言ってるのか、ちょっとわかりにくいんだけど」
「……もう少しはっきりと喋ってくれないと困りますね」
「あん『にゃーにゃー』たらがこん『にゃにゃーん』な風にし『にゃーにゃーにゃーにゃーにゃぁー』
　たんじ『にゃー』ゃ『にゃー』な『にゃー』い『にゃー』かっ！！　って、でぇぇぇいっ、うるさいっ！！
　『フーーーッッ！！』」

　バリバリバリバリッ！！

「うぎゃぁああああああああああぁぁぁっっ！！『フーーーッッ！！』」

「……『顔に猫が生える薬』と（かきかき）」
「……これでまたその薬を注射すれば、生えてる猫に生えませんかね、羽根」





　オチなし（爆）





「うぅぅっ……『にゃぁーご』」
「………………（なでなで…）」
　――可愛いです。





　芹香さん、いたんなら止めてあげなさい。





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　小ネタで失礼（笑）
　いや、トリプルＧさんの入部Ｌを読んでたら浮かんだんで（今更かい）。
　（ただいま、暇を持て余して、Ｌメモ総読み中なのだった）
　オカ研ってきっとこんな怪しげな組織に違いない（笑）

　恒例のクイズ：トリプルＧさんに生えたネコの柄を答えよ……とか言ってみたりして。
　解答は、次回『六月奇譚』第零話にて（多分）。
　でわっ！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９９／１１／１５