「だからさ、オレ達も出る事にして、みんなで特訓しないか?」 良太君が真剣な眼差しでこう言います。 こう言われたら、人の良い靜ちゃんは断りきれません。 もし、断りでもすれば、良太君が悲しみます。 そんな顔は見たくないと靜ちゃんは思ったようです。 それに、この間父上に「温泉行きたい」と言ってから、父上が随分と苦労してるみたいだし 自分で何とかしようと決意していたみたいです。 だから、良太君に向かって 「うん、いいよ」 にぱりんと微笑みながら頷きました。 それを聞いた良太君、喜び勇んで小躍りし 「ありがとぅ〜」 といって、靜ちゃんの手を握り締めます。 「あっ・・・・・・?」 そんな声を上げたのは良太君。 自分でも何故こんなことをしたのか分かっていないみたいです。 ちょっと顔を赤らめつつ 「ご・・・ごめん・・・・・・」 と言って手を放しました。 「?」 首を少し傾げつつも、靜ちゃんはそんな良太君をにっこり微笑みながら見ていました。 こうして、テニス大会(お子様部門)に、一組出場者が決まりました。 おしまい ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ OLHさんの陰謀(笑)で、書き上げることになったこのL。 もしこれを既成事実化したら、報復L(てぃーくん×笛音ちゃん)書いてやる(笑)。 んでわぁ〜。