Lメモ「工作部入部第3話」 投稿者:陸奥崇
『う〜ん、なんかフカフカして気持ち良いぞ・・・・』
『はて、僕は何をしてたんだっけ?』

『確か、工作部に乗り込んでセリオ先輩を助けに行ったんだよな・・・』

『あれ、そっからどうなったんだっけ・・・・?』

『分からん・・・・・』

「・・・・・ん。」

「・・・・・さん。」

「・・・・・陸奥さん。」

『ん、誰か僕を呼んでる?』

「陸奥さん。」

『あぁ、もう分かったよ、今起きるって・・・。』

「・・・う〜ん。」

「陸奥さん?」

「・・・あれ、セリオ先輩?、イタズラされてたんじゃ?」

「私は誰にもイタズラされてません、それより大丈夫ですか?」

「大丈夫かって、僕なんかしてたんですか?」

「今まで貧血で倒れていらしたんです。」

「あぁ、そうかまたやっちゃったのか・・・。」

『あれ、でもどうしてセリオ先輩の顔が上に見えるんだ?』

『それになんかフカフカするぞ、この頭の下の物はなんだ?』

『うむ、とりあえず起き上がろう、そうすれば分かるだろうな』

「・・・・よっこらせっと。」

「もう大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ、セリオ先輩。貧血には慣れてますから。」

ちょっと自慢げに言う崇、はっきりいって全然自慢することじゃないぞ(笑)。

『んん?どうしてセリオ先輩の顔が後ろにみえるんだ?
こんな風になることといえば、セリオ先輩に膝枕してもらうくら・・・!?』

『ひ、膝枕!?』

「あ、あの、セリオ先輩、僕今までどこに横になってたんですか!?」

「はい?私の膝の上ですが?」

『ひ、膝の上!?そ、それってつまり膝枕!?』

『そ、それじゃさっきのフカフカしてたのはセリオ先輩の太股!?』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

その時、工作部のメンバーがやってきた。

「お?やっと目が覚めたかい?」

「ん?どうしたんだい。放心状態みたいだけど?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「お〜い、君?」

「ねぇ、大丈夫?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「お〜い?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶはっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

恒例の放出のあと、またもや貧血で倒れる崇。

気まずい雰囲気が工作部を包み込む。

その沈黙を破るように一人の男子生徒が言葉を発した。

「・・・・・・・・・・・・・・・なぁ、君、僕らに恨みでもあるのかい?」

温厚な性格である誠治には珍しく顔を引きつらせていた。

それも仕方ないだろう。

なにせ崇が時間差で放った鼻血は工作部男子、菅生誠治、FENNEK、八希望らに直撃していたのだから(笑)。


−−−Lメモ「工作部入部第3話」−−−


「すみません、すみません、すみません、すみません!!」

崇はひたすら謝っていた。

2度目の鼻血放出で倒れてから30分後、目を覚ました崇は保科智子、赤十字美加香、セリオらの説明を聞き

セリオがメンテナンスで裸だったため会せられなかった事、崇が自分勝手に勘違いしていた事を知らされた。

そのため、全て自分が悪いと知らされた崇は工作部のメンバーに謝っていたのである。

「すみません、申し訳ありません、汚した部室はキレイにします。汚した服もクリーニング代金を支払います。

「僕がムカツクのなら気が済むまで殴っていただいても結構ですので。」

「・・・ほぅ?気が済むまで殴ってもいいって?」

「・・・気が済むまで殴ってもいいんだな?」

「・・・ちょっと痛いけど覚悟してね?」

「・・・ドツキ倒してもええんやな?」

「・・・覚悟してくださいね?」

「あ、いや、その、少しは手加減してほしいかな〜なんて。」

崇が冷や汗を浮かべていると

「・・・陸奥さん、覚悟してください」

「な、なんでセリオ先輩まで〜!?」

そう、何故かセリオまで拳を握り締めながら鬼気迫る表情で立っていた。

「・・・陸奥さん、私の裸を見てしまったじゃないですか。」

泣きそうな顔で言うセリオ。

「へ?ぼ、僕がセリオ先輩の裸をですか!?」

「・・・覚えていないんですか?・・・今まで誰にも見せた事ないのに・・・。」

セリオの瞳から涙がこぼれ落ちた。

「ほぅ?これは手加減の余地はないな。」

「そやな、地獄に落ちてもらおうか。」

「それじゃバイバ〜イ。」

「陸奥さん、さようなら。」

『あぁ〜〜〜〜、ぼ、僕はこれから死ぬのか〜!?』

『はぁぁ、思えば短い人生だった』

『父さん、母さん、崇はこれから天国へ旅立ちます・・・。』

『先立つ不幸をお許しください・・・・』

崇は泣きながら現世への別れを告げていた。

「・・・さてそろそろやろうか、みんな。」

「はいっ!」

工作部メンバーの声がきれいにハモル。

『はぁぁ、セリオ先輩、僕は貴方に殺されるのなら本望です〜!」「それじゃ、せ〜の!」

「!?」

『ぽかん』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・・・・・ん?』

『あれ?僕は死んだんじゃないのか?』

しかし、体の感覚がちゃんとあった。

恐る恐る目をあけてみると目の前では腹を抱えて爆笑する工作部メンバーとセリオの姿があった。

「ぷぷっ、ここまで見事にひっかかるとは。」

「君、最高!」

「もう面白すぎだよ〜。」

「なぁ、あんたお笑いの素質あるで。」

「陸奥さん、最高です!」

「・・・・?」

崇はいまいち自体を飲み込めていないようである。

「あの、陸奥さん。」

目に涙を浮かべながら崇に声をかけるセリオ。

「あの、セリオ先輩これはいったい?」

「はい、実は今までのは全部演技だったんです。」

「え、演技〜!?」

「はい、そうです。先ほど陸奥さんが倒れていらした時に驚かせてやろうという案が出まして。」

その時、工作部部長、菅生誠二がこちらにやってきた。

「やぁ、見事にひっかかってくれたようだね。」

「あ、あの、演技って今までのが全部ですか?」

「そうだよ、しかし、さっきの君の顔といったらなかったぞ。」

「セリオ君にサテライトサービスを使って役者の真似をしてもらった時の君の顔といったら、体から魂が抜け落
ちていたみたいだったからね。」

「そうそう、あの時笑いをこらえて恐い顔をするのがどれだけ大変だったか。」

「・・・・今までのは全部演技?僕は騙されていた?」

セリオにそう持ち掛けると

「そうです。」

そのセリフを聞いた途端に真っ赤になる崇であった。

「まぁ、これでお互い様ってことだね、我々も鼻血を浴びせられたり、工作機械の掃除も
しなきゃいけないからね。」

「・・・えぇ、そうですね。」

まだ多少顔を引きつらせらせながら返事する崇。

「さて、和解も終わった所で君に一つ提案があるんだけど、聞いてもらえるかな?」

「提案ですか、何でしょうか?」

「うん、実は工作部に入部しないかい?」

「は、僕が工作部にですか?」

「うん、どうだい?」

「どうだいと言われても、僕は機械が好きな訳でも、コンピューターに強い訳でもないんですよ?」

「あぁ、説明が悪かったね、君には”用心棒”として入部してほしいんだ。」

「用心棒?」

「近頃この学園もなにかと物騒でね、腕がたつ人を探していたんだよ。」

「そんな事なら尚更僕が入部する訳にはいかないじゃないですか、僕なんか全然強くないですよ。」

「そんなことないさ、さっきみんなに聞いたんだけど君はメンバー5人がかりで止めたのを吹っ飛ばしてきたそうじゃないか。」

「あれはたまたま馬鹿力が出ただけであって・・・・。」

「別に用心棒といっても何もジンさんや、Dセリオとかと闘えと言ってるわけじゃないんだ、お願いできないかな?」

「う〜ん、でもな〜・・・・。」

いまいち納得していない崇であった。

『・・・なかなかのってこないな』

『・・・でも誠治さん大丈夫なんですか、力仕事の人手が足りないからって用心棒として雇いたいだなんて言って』

『う〜ん、でも用心棒が欲しいのも事実だし、嘘は言ってないよ。』

『まぁ、そうですね、近頃ぶっそうですからね〜』

『それに、外から見た感じだけど随分肉付きが良いみたいじゃないか、結構鍛えてある証拠だよ。』

『確かに、普通の人はあんなに胸板太くないですね』

『そういうこと、それじゃ、もうひとおししてみようか』

『そうですね、頑張ってください』

「君、ちょっといいかい?」

「はい、何ですか?」

「ちょっとこっちへ来てくれるかい。」

「?」

言われるままに誠治に付いていく崇。

「あまり大きい声ではいえないんだけど、工作部に入部してくれれば特典がいっぱいあるよ。」

「特典ですか?」

「うん、まずは、君が大好きなセリオ君の情報が入ってくる。」

「・・・ふむ。」

[次に、工作部で知識を得ておけばセリオ君の力になれることがあるかもしれない」

「確かに・・・」

「それと君が入ってくれたらセリオ君と君の関係を取り持ってあげよう」

「関係を取り持つって、本当にそんなことができるんですか?」

半信半疑といった感じで誠治を見る崇。

「まぁ、あくまでアプローチをかける程度だけどね、結局は君次第だけど悪い事にはならないと思うよ。」

「それじゃ最後に、・・・・もし入部してくれたらこれをあげよう」

「ぬぉぉ、こ、これは〜!!」

そこにはとある物があった(笑)。

「・・・ります。」

「ん?」

「・・・入ります、工作部に入部させてください!」



「・・・というわけで、今度から工作部に入った陸奥崇です、よろしくお願いします!!」

−−−おしまし−−−


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はぅぅ、またやってしまいました〜
今回のは3話の中で一番面白くないですね、はっきりいって駄目すぎです(泣)
特に工作部に入部するところなんか全然ストーリーがないし
誠治さんとかは壊れてるし、どうしましょう(^^;。
本当はもうちょっとストーリーを考えてあったんですが文章にする気力がなくて
こんな話になってしまいました。
それにしてもあまりにも駄目すぎで申し訳ありません。
今度のLメモではもっとマシな作品を書きますのでどうかご勘弁を・・・。
それでは今回はこの辺で〜、ではでは〜