Lメモ 投稿者:Rune


『少し長めのまえがき』

 外はさんさんと陽光が降り注いでいる。
 惜しげなく大地に注がれる微笑み。この地は南。奄美に僅か北の座を占める鹿児島の地。
 Runeは地元高校のサッカーの応援なぞそっちのけでディスプレイに向かっていた。
「おにーちゃあーん」
 ……誰だ。俺はレッドブラッツに入った覚えなどないぞ。
「何ね、その”れっどぶらっつ”な」(訳:何なの、そのれっどぶらっつって?)
 どうやら、口に出していたらしい。
『汎用人型決戦趣味の略称で親しまれている恐るべきをのこ(註:古語で男の意味)たちだよ、我が妹』
「ふうん。とこいで鹿児島、サッカー負くっかもよ?」(ところで鹿児島、サッカー負けそうよ?)
『知るかっ! あんな高校っ! 満員電車の中で通路に座り込むような高校生の代表選手
など綺麗さっぱり(ぴー!)の内緒で真っ白になるがいいわ!』
「訳ん理解らんこと言わんじ、さっさとこけこんね」(訳:訳の理解らないこと言ってな
いで、さっさとこっちに降りて来なよ)
 ……SS陣が智子をなかなか書けないのはこうした背景があるんですねえ。方言って、
その人間でないと絶対無理だもん。おまけにTHは、神戸弁のできるDOZAさまという
スタッフの協力を得て作られているらしいし。くそう、鹿児島弁だったらなあ、智子。
「しょーもないことゆーなや!」(がすっ!)
 ……どなたか、似非でもいいから見たいって方おられます?

 さて。今専らお熱を上げているのが『システム3.5』!
 あああ、石を投げないでっ!
 いや、というのも例の456のアトラク見て、『おおっ!? まさか、ビジュアルノベ
ル作れるのか、これで!?』とか思わず呟いてしまったからなんですね。クリアまだなん
ですけど(笑)。零式は終わらせたんですけどね。
 ……でも、作れねえええええ!
 背景が、出ねえええええええ!
 どなたか、メッセージウィンドウすかす方法あったら教えて。お願い。
 こんちくしょう、メッセージがもう少し書きやすければなぁ……!
 現時点では、登場人物にSS作家の方々の名前を無断借用しています(こらこら)。
 Leafキャラとタッグを組んで『サクシャマン〜夢の競演編〜!』
 完成は未定(笑)。
 品質は不明(笑)。
 ちなみに、セリスさまは綾香とマルチ。ヒトシさまが葵と琴音。dyeさまがマルチと、
パートナーがかぶったり複数になったりしそうな方の処理に頭を痛めています(笑)。
 後、このキャラが好きなんだぁぁぁぁ! という主張のない方の処理にも困っています。
 例えばRuneはセバスチャンだし、久々野彰さま(そういえば、『お名前何てーの?』(笑) 
いや、自分は『くくの あきら』とお読み申し上げていたんですが。違うんですか、やっぱ?……
{さらに註:知らない方のために付け加えますと、『お名前何てーの』
はTHの名前入力時のBGM名です})ならデンパマンこと月島拓也みたく。
 パートナーが決定できないんですよう。例えばゆきさまとか(あ。読んでますよ、連載)。
 最初、大会役員とかで登場していただくのもおつかな、とか考えていたんですが、まとめて見ると
多すぎる!(笑)
 名前入力制とかでいこうかなぁ?(笑)。むっちゃしんどいけど(笑)。
 とりあえず、出演者エントリー大募集中!(でも完成未定。笑)
 ご希望の方は、1:お名前。2:簡単な性格。3:言葉遣い(俺とか私とか君とか)。
4:希望する通常技、特殊技、必殺技、超必殺技の名前とかの輪郭を適当に書き殴って、
Runeの目に届くところにお知らせ下さいっ。パートナーの希望が優先順位5まである
と嬉しいけど。
 まあ、気楽に、『俺、出てやってもいいよ?』的な一行メールでも、大、大、大感謝で
すので、お願いしまーすっ。
 ……まあ、抜け落ちてるところは、Runeのありあまり過ぎてる想像力で埋められますが(笑)。
 絵は描けない男ですので、容量もでかくはならないでしょう。多分。SSの作家さんで
なくてもおーけーですので、がんがん待ってまーす!(しつこいけどでも完成未定。笑)
 では、長い前置きはこの辺で。
 少し真面目な話です。

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『痕メモぱくり、Lメモ〜そんな選択肢があったなら〜』

 矢島が、先程から必死に俺に頭を下げている。
 隣席の静耶さんがうるさげにこっちを見ている。
 最前列の健やかくんだってラーフル片手に、ちらちらとこちらを振り返ってきていた。
「頼むよっ! このとーりっ!」
「嫌だ、っつってんだろ」
「頼むっ! 神岸さんに、この熱い想いを打ち明けたいんだっ! どーにか、俺の相談に
乗ってくれっ!」
 大声でエキサイトしている矢島。どうでもいいが、あかりも一応この教室にいる。
 ……おい。顔、何真っ赤にしてこっちを見てるんだよ。あ、目を瞑った!?
 何、心臓押さえてやがる!? ま、まさか……
(両想い、ってやつか!?)
                                  (ががーーん)
 俺は、愕然とした……

 そして、放課後。
 様々な葛藤の後に、俺は、この場に立っていた。目の前には、あかり。
 今まで、幼なじみよりも深く、しかし、それ以上の関係になることを、どこかで一線を
引いて、避けてきた二人。
「浩之ちゃん、どうしたの?」
 あ
「浩之ちゃん」
 ああああ――
 俺は、ぎりっと、奥歯を噛み締めた。

『……理解ったよ』
 屋上で。
 俺は、矢島に向けて、そう言ったのだった。
 矢島は、最初きょとんとした表情で、その言葉を受け止めて――半ば何を耳にしたのか
信じられないという表情だった――本当に俺に、引き受けて貰えるとは思いもしなかった
だろう、やや狼狽を交えながらも、更に明るく振る舞った。
『お、おし! じゃ、今日の昼休み! 頼むぜ!』
『昼休みぃ? お前な、こういうのはもう少しワンクッション置いてからやるもんだろ?
 嫌われるぜ、それじゃ』
 俺は、嘘をついていた。あかりは、押しにどうしても弱いタイプだ。絶対に、首を横に
振ることが出来ない。きっと、先延ばしにしたかったのだろう。
 こいつらが肩を並べて歩く光景を目にするのを。
 雅史が、痛いほどに尖った咎めるような眼差しを、教室を飛び出す時に投げてきた。
 それは、二人の暗黙の了解に亀裂を走らせたことに対する非難。
(俺は……)
『な、何言ってるんだよ! こういうのは早い方がいいに決まってるだろ――』
 その先は、俺は聴いていなかった。どうしたのかすら覚えていない。
 ただ、気がついた時は、この渡り廊下で、あかりを前にしていたのだった。

「あかり」
 俺は、極めて声音を落として言った。
「う、うん」
 どうやら、俺は、相当恐い表情をしているのだろう――こいつが、やや表情を固まらせるほどに。
「正直に答えろ。お前、好きな奴がいるか?」
「えっ?」
「何も訊くな。好きな奴が、お前、いるのか?」
「……………………」
「いるのか?」
「……う、うん」
「今から、俺が、ある奴を紹介するとして、お前は、その好きな奴を諦めてそいつとつき
合える自信はあるか?」
 馬鹿馬鹿しいほど、遠回しな質問だ。
 そんな俺の質問に、あいつは、何となく理解したらしい表情で、首を振った。
「そうか。なら、いいんだ」
 俺は、踵を返してその場から、あいつには目もくれず、矢島に結果を報告するために、歩き去った。
 ごめんな。あかり。ひょっとしたら、あいつと一緒の方が良かったかも知れないけど。
 でも。でも、俺は……

「わりい。あいつ、好きな奴がいるみたいだ」
 矢島は、きっと、怒るだろう。だが、これだけは譲る訳にはいかなかった。
 何を、どう言われても構わない。その決意を秘めて。
 端的に、そう、言った。
「……そ、そうか?」
 ところが矢島は少し、安堵の混じった表情を……って、おい!?
「よかった! 俺、お前に近づきたい一心で恋愛相談を持ちかけたのに、お前は気づいて
くれないんだもんな! でも、良かった――これからはストレートにお前にアタックする
ことにするよ!」
 ……なっ、何ぃ!?
(ま、まさかこれはトゥルーエンド後に追加されるという選択肢なのか!?)

A:なめてんのか。
B:実は、俺も……

 ああっ! ちょっと待てっ! 何故、そこでAを通り過ぎる!? 笑い事じゃないんだぞ! 
頼むからAを選べ! 選べば、ちゃんと普通のストーリーに……!
『選択肢におけるフォブスの考察。
1:自分が歩く時は通り慣れた道を行く。
2:他人が勧める時は、50%〜80%の確率で自分の知らない道を行かせようとする。
3:2はその友人が何ら迷惑を被らないときにのみ、必ず100%の確率を示す』

B:実は、俺も……(待っ……{ばしゅん!<効果音}以後、選択肢にふさわしい設定に)

「実は、俺も……」
 俺は、ゆっくりと矢島の野獣のように熱くたぎった体を抱き寄せた。
 そこへ。
「ちょっと待ったぁぁぁぁ!」
 二人の上に、シルエットがかかった。驚愕の表情で俺たちは、そいつらを見上げる。
「雅史!?」
「さ……佐藤!?」
「違うっ! 僕は佐藤なんて姓は捨てたっ! 今は藤田雅史なんだっ!」
                                がびいいーーーん
 衝撃を受ける矢島。そんな奴に、雅史は朗々と声を浴びせる。
「人を憎んで薔薇を憎まず! 女を蹴落とし男を導く! そんな僕ら二人の幼なじみの間
に割って入ろうなどとは言語道断! 美少年仮面マサシーナ! 見ッ参ッ!」
 当然のように、色付き爆煙が雅史の――いや、マサシーナの背後に炸裂した!
 怯む矢島。その背後に、新たな影が現れる。
「全くだ、矢島よ!」
「橋本先輩っ!?」
 驚き振り向く矢島に、橋本先輩は厳かな雰囲気を纏わせて固く抱き合う俺と矢島の耳元で囁く。
「橋本ではない――藤田だ。先日、雅史兄貴に次いで、きちんと戸籍の変更届も出したのだからな」
(註:日本はそういうのは認めません)
「そっ、そんなっ!」
「俺たちの三角関係に、いきなり横槍を入れるとは感心せんな」(口調が違うのは無視ね)
「全くですねえ……」
 そんな同意の呟きを洩らしたのは、無論、長瀬開発主任だ。(そう……藤田ではない。……まだ)
 深々と頷きながら、彼は小指を一本立てて提案した。
「私ですら、3号さんの地位に甘んじているのですから。ここは抜け駆けなしと、順番を
きっちり守っていただきたいですね」
「…………あ…………ああ…………」
 滂沱しながら、矢島は、ゆっくりとくずおれた。

 つづくっ!

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 追いつき、追い越すべく日々の殺人トレーニングをこなす矢島!
 しかし、彼を生暖かく見守る、優しい目が、そこにあった!
 次回、スパリフ大戦はぁ!?(げすっっっっっっっ!)
 訂正! 次回、美少年仮面トンボースターズTHはぁ!?
『運命の出会い! 世界の神名乗りしFoolを呼び覚ます男!』の巻!
 絶対見てくれよな!

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 …………衝動的に書いてしまった…………
 一応、続きはない、予定です……
 でも、衝動的に書いてしまうかも……
 ごめんね。
 Foolさんと静耶さん、健やかくん(年上なんですね、よく考えたら。でも、一応。
本当にごめんなさい)には少し顔を出していただきました。
 Foolさま、静耶さま。年賀状、ありがとう。お礼になれば幸いです……ならねえか。
 こんな作品じゃ(笑)。

 一応、伏線を張りはしました。
 それを読み取ってらっしゃれば、あなたの勝ちです。はい。
 どーせこいつのことだから、と予想されたのでしたら、悔しいから引き分けです。
 冒頭の『まじめな話』というのを信じた方。自分の勝ちです。でも、ごめんなさい。
『まじめ』というより、『みじめ』ですね。はい(笑)。
 所々、効果音にある方の書き方を真似ました。多分沢村さまあたりなら、ぱっとお理解
りになるのではないかと思います。
 新年から『殺人鬼』を居間で読みながらにへにへ笑っていたら、北海道から遊びに来た
祖父たちに気味悪がられてしまいました。
 今書いているのではその手の描写が必要なだけなんで、チャージしていただけなんです
けどね。うーむ。では、新年おめでとうございます(では、でも何でもないだろ)。
 Leafの伝言板即興ページを新しくして下さった広報さまに、深い、深い感謝の念と
電波を送りつつ(笑)この辺で。
 皆さまの今年が、良き未来を実らせますよう、お祈りしております。