Lメモ2〜伝説の高校で〜 投稿者:Rune
 毎度、ご迷惑かけまくっております。疲れでぐーの音すら出ないRuneです。
 いただいた感想を見ると、自分って薔薇派らしい(笑)。
 薔薇ネタってそんなに多いのかな? 自分は薔薇ネタというよりも、人を困らせる笑い
が好きなだけだったりして……代表的なのが下ネタ。薔薇ネタはその中に含むって感じ、
かな? Runeの場合、ギャグは――
1)殴る。
2)転ぶ(転じて非人災)。
3)下ネタ。
 の3種類でほぼ全てが埋まっています。自分がギャグを書くときは、必ず誰か血みどろ
になってること多いし。
 次のSSもやっぱりそんな感じなのですが、まあ、どうかな?
 お暇な方など、その辺り(ギャグについての持論)などをお聞かせ願えれば幸いです。

****************************************

『痕メモぱくりLメモ2』

 きーんこーんかーんこーん!! きーんこーんかーんこーん!!!!
 ごーん!!!!! ごーん!!!!!! ごーん!!!!!!!!!
 半ばやけくそのように、鐘の音が響き渡る。ここはLeaf学園。いわゆる並行世界。
「きりーつ」
 立ち上がる生徒たち。ただし、教師に礼をするがために、立ち上がっている訳ではない
者もまたいる。
 こそこそと後ろの方から出ていく者たちもまた、いる。
 時間割の上では、今は既に昼休み。
 戦争の始まりをも指している。
「れーい!」
 教壇に立つ柏木耕一に全員が、ばらばらに頭を下げた後、教室には本来の喧噪が戻った。
 年頃によっては、実に当たり前に耳に馴染む喧噪。
 その隙間を縫って、藤田浩之は声を出した――
 大きく、呼気を吸い込んだのだ。限界まで吸い込まれたそれは、魔力と融合されて――
術者の望む世界を構築する。
 この世界の人間の魔術師は、ほぼ例外なく電波を媒体にして魔術を行使する。
 電波の届かないところには魔力が届かない。魔術の射程距離は、故に電波の射程距離と
同義になるのだが、それはまあ、どうでもいい――
「我は放つ――」
 右手をかざして、浩之は高らかに叫んだ。
「――あかりの白刃っ!」
「ちょっと待てぃっ!」
 ドアを通り抜けようとしたRuneと健やかを巻き込んで、九条の同時に繰り出された
白銀の斬撃が、ドアをやすやすとぶち抜いた。
 召喚された偽あかりは、頬の十字傷というある意味コスプレな残像を残して、虚空へと
消え去る。
「おっしゃっ! 行くぞ雅史っ!」
「うんっ! チャイムダッシュだね!?」
 御丁寧にも出血多量で三途の川一歩手前どころか、一歩踏み出した後状態の被害者二人
をきっちり踏みつけて二人は食堂に走り去った。
 クラス委員の久々野彰が、二人を見下ろしながら、何事か呟きながらメモ帳に万年筆を
走らせる。
「ええと……『授業終了直後に、背後から包丁で9回斬られる。出血、約10リットルの
時点で数回踏まれて、さらに数リットル増える。死なず』」
「死ぬかっ! こんなあっさりと片付けられてっ!」
 喚きながら、がばっと跳ね起きるRuneに、久々野は冷たい瞳で一瞥をくれてから、
「さらに岩下信に葵花を喰らう、と」
「ヘブッ」
「なおかつ同じクラスの可憐な美少女(『ちっ、こんな台本作りやがって』と久々野は毒
づいた)、柏木楓を飽かず眺む西山英志の視界妨害を為したため、空手技の実験台」
「ひぃぃぃぃぃぃ……」
 繰り返すが、昼休みは戦争だ。高校生たちの本性が最も如実に現れる時間帯。

「……ひ、ひでえ目に遭った」
 ぱたぱたと廊下を走って(何故か)モップ片手に掃除している集団(メイドロボ一体を
含む)の先頭に血走った目をしているセリスの顔を認めて、嫌な予感を覚えたので、それ
をどうにかやり過ごし――
 Runeは、よたよたと階段を降りていた。
 とりあえず、食堂に行かないと。そんな思いを頭によぎらせて、
「カツサンドは駄目ええええええええええ!」
 突き飛ばされた挙げ句、空中攻撃判定に咲桜乱舞が二回入った。ラストの判定に、彼女
の必殺技(予定)が、今そのベールを脱ぐ!
「いきなり赤破天驚拳――!!!!!!」
「ついでに千枚通し――!!!!!!」(度々ごめんなさいね、UMAさま。しかも路線
が。笑<許可はいただいているのですけど)
 Runeは物言うことすらあたわず、窓ガラスを突き破って、とりあえず世界を包む大
気と向かい合った。青い青い世界。
 ふっと透明な笑みを浮かべて、彼は落ちていった。ちなみに、地面に墜落する寸前に、
RuneはSEAユニットコンビネーションに弾き飛ばされる運命にある。

 柏木耕一は、はあと溜め息を洩らしながら、同僚の長瀬源一郎を前に弁当を広げていた。
「はっはっは。愛妻弁当ですか。いいですねぇ」
「結婚はしてませんっ」
「そーよねー、耕ちゃんっ」
 ……………………
 ――はっ。
 そこには鐘鳴らし兼、国語教諭兼、保健室の女医さん兼、本人たっての希望(脅迫とも
言ふ)である謎のセーラー服美少女生徒(自称&条件付き他称)の柏木千鶴がいた。
 いや。在った。
「ふーんふーんふーんっ」(機嫌良さげな鼻歌)
「や、やあ柏木先生。私、救難を――もとい、休養を――じゃない、急用を思いましたの
で、これでっ」
「ああっ、長瀬先生っ」
『あの、そこにいられると、邪魔なの……』的なちーちゃんの、あどけない眼差しに負け
て走り去る長瀬(実はこっそり悔し涙が……っておい)に悲鳴をあげながら、耕一はふと、
異臭に気がついた。そういえば、ちーちゃんは、両手をセーラー服のひだひだのおしりの
辺りに持ってきている。
(……っまさか、このパターンはっ!?)
 戦慄する彼の目の前に、それはゆっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっくりと差し出された…………

「あれ、祐クン。今、悲鳴がしなかった?」
「そう? 僕には聞こえなかったけど」
「私も、聴こえなかったよ」
 聴いていなかったことにしなくてはならないことも、世の中にはある。
 世界は、平和だ。少なくとも、空を見る限りは。
 だから、数秒後にデンパマンレッドが、新城沙織&月島瑠璃子を両手に花状態で昼食を
取る長瀬祐介を謀殺しに教室に飛び込んでくるまでの束の間の平和の間、Runeは包帯
まみれで隣席の太田香奈子とそっくり立場を入れ替えたような感じで、うわごとを言いな
がら、Fool&智子の『寒いギャグ』ランダム100通りを98NOTEに泣きながら
打ち込むのだった。
 ディスプレイに、コンパイラ結果が表示される。それを見て、Runeは疲れをも振り
絞って叫んだ――

「また関数かいっ!!(泣)」

****************************************

 ……ふう。3.5の息抜きに書き上げてしまった……
「おいこれまさか?」と思われた方はさすが。
 そーです。今自分が打ち込んでいる世界観はまさにこんな感じ(実現すれば。笑)。
 冒頭で浩之が使う魔術は、しっかり自分がいただいています(笑)。名付けて偽魔術。
 例えば、「我は呼ぶ……」とか「我は踊る……」とか。
 現時点で書きたい放題書きまくってるギャグは、自分とFoolさまです。そーか智子
というキャラがあったか……ま、自分はセバスチャン一筋なので、何も問題ないですが。
 そうそう、現時点でいただいているエントリーを発表させていただきます。
 岩下信さま、鈴木静さま、セリスさま(一応、公式の場ですので……ね?)、西山英志
さま、Foolさま、そして、現在最新で確認しているのが久々野彰さま。
 久々野さま以外には全てエントリー確認の電波を飛ばしております。
「何ぃ、俺貰ってないぞ!?」という方、是非ご連絡下さい。セリスさまは確認が取れて
おります。

 通常伝言板とネタばれ伝言板を見ましたが、自分にはついていけん(笑)。
 千鶴さんって偽善者かな? 偽善者とかいう以前に、スレイヤーズとかオーフェンとか
の富士見系に慣れてしまった自分としては、彼女は極めて普通の人間に見える(笑)。
 何でこんなもん真面目に論議してるんだろう、と一瞬真面目に考えて、自分がどこまで
落ちているのかを理解して愕然としたRuneでした(笑)。
 でも、まあ、真面目に受け止めたとしても、彼女が偽善とどーのこーの言ったところで
始まらないという気がしないでもないです。彼女のキャラクターが、その偽善によって、
ぐっと重みを増して(禁句だああああ! 笑)いることには変わりない。
 どんな話を作ろうが、彼女さえ出れば落ちがつくという都合いいキャラなだけだし。
 痕で一番個性的なのは、文句なく千鶴さんでしょ? なら、それでいーじゃないですか。
 ……と言ったら身も蓋もないか(笑)。どなたの言い分も一々納得はできるんですけど、
それは『彼女が取り立てて偽善という単語が似合うキャラである』という前提においての
話であって、そもそも梓や初音ちゃんがああ言わなければ、彼女は単純な『鬼』の長女と
いう以外の何者でもないんだから。的外れなことをクローズアップしてる感がなくもない
かな? と考えていたりするだけです。
 とゆーわけで、自分が『鬼の千鶴』を風当たり強いのに出した言い訳、終わりっ!

 さてさて、Lメモ2『サクシャマン外伝編』お楽しみいただけたでしょうか?
 え? 面白くない? ……では、あなたが面白くして下さい(笑)。
 まだまだエントリー募集中でございます。
 1:お名前(読み方もできれば)、2:簡単な性格、3:言葉遣い(俺、私、僕とか。
君、あんた、あなたとか。まあ、一人称は必須です。二人称は多分、設定しても使わない
ことになると思いますが)、4:希望するパートナー役のLeafキャラベスト5。
 最低でもこの4項目はご明記の上(別になくてもいーんですが、性格がホモとかショタ
とかなってもクレームは勘弁。このSSの常連さんなら、大体の個性を書き分ける自信も
あるのですけど、初書き込みの方とかの場合だと、その性格を想像する手がかりが少ない
訳ですから、必然いーかげんなものになります)、Runeの目の届く処へお報せ下さい。
 パートナー役は、現在ゲーム前のコンフィグで変更可能にしてもいいかなーとか考えて
おります。そのシステムを組むためのプログラムは全く考えておりませんが。でも、多分
やるだろうな。マルチが……(汗)
 とりあえず、戦闘シーンのプログラム組まなきゃ(汗)。大体輪郭が見えてきたので、
実際に作って動いたら、そっちの制作に入るです。多分。
 そうそう、予め申し上げておきますが、これは『完成未定』です。
『完成するかどうか予想はつかない。かつ、完成するとしてもいつになるかは全くの謎』
ってことです。一応Runeは学生ですので、本業をおろそかにしてLeafという大の
お気に入りのメーカーさまに自分内部で泥を塗るような真似だけはしたくないですから。
 いーかげんな気持ちで作ってる訳ではないけど、度を越すつもりはないよ、という宣言
ですね。最初の募集でも一応『完成未定』という単語はしっかり書きました。
 応募される方は、一応その辺の事情もご理解下さい。
 ……そーゆーことでーす。心配して下さった方々、どうもありがとうございました。
 本当、こちらの方々は思いやりが深い。

****************************************

 以下、感想&お返事です。

久々野彰さま:
>ちょっと待てぇ。何故、拓也とペアを組まなければ
 ……をや?(笑) てっきり彼の虜だと思っておりました(笑)。
 変更は効きます。効くとどうなるか、というと……最悪の可能性として月島拓也&柳川
祐也という、夢の競演が実現します(笑)。強いぞー。固いぞー。持続力あるぞー(おい)。
 確かに彼は人気ないかも知れないですね……でも、それ言ったら今のところ男を選んだ
人自体がいないです。今(笑)。
 ちなみに、拓也のままだと中ボスかラスボスになれるという、同じ世を拗ねる者として
は垂涎級の特典が漏れなくついてきます(笑)。
 プレイヤーサイドに回ると、お好きな方一名との『愛か友情のツープラトン』がついて
きます。さあ、どっちがいいですか?(笑) どっちに転んでも、きっとあなたさまだけ
は、普通の扱いを受けることはないでしょう……自分内では、色んな意味で孤高の方です
から(笑)。

>誰にでも好かれるマルチに対する優秀故に、素晴らしいものである故に、見つめて貰え
>ないセリオ。あくまでマルチの比較物、対象物でしかない彼女の存在。

 そっ、そこまでおっしゃいますか(笑)。うーむ。
 通り一遍の安易な同調を除いて、まず本音から言わせていただければ、そもそも彼女に
恋愛感情を抱くという状態自体がすごく変です。違和感はないですが。
 確かに彼女はマルチに『いーこいーこ』したりとか、こっそり『心』の存在をアピール
するカットがあったりしますが……うーん。確かに小道具扱いだけれども、恋愛ってば、
双方向的なものでもある訳だから……ちょっと自分にはこの論理は抵抗ありますな。
 楓の影の初音は納得いくんですが。いや、お互いがお互いを食い合ってるという印象の
方が強いな。自分は。
 どうして共通点を持つ両者の例にこのような差異(Runeが痕の例は納得できたのに
THの例には納得できないのか)を感じるかといいますと、これは出番の問題です。
 初音は一応、色んな場面で顔を見せている訳ですけれども、セリオはマルチの存在に対
する説得力を強化しているだけに過ぎない。マルチという、ロボットの女の子って非現実
を、何となく現実っぽい試作テストとかいう単語で曖昧に誤魔化して、日常と非日常の別
をぼかしている訳です。
 例えば、「あなたは伝説の勇者です」とかいきなり街角で言われても説得力がない。
 でも、最近不穏な事件が自分の身の回りに起きていて、少し不吉な予感に襲われている
とか、或いは正体不明の魔物をこの目で見たとかいう、ワンクッションおいたイベントが
あれば、それはそれなりに信憑性を帯びてくる(痕冒頭の悪夢もこれですね。余談)。
 セリオが登場するイベントは、ほぼあれっきりと言っても差し支えないですよね?
 それだけでこの言い方は……ちょっと。取りようにもよるとは思うんですけど(むしろ、
『あの作品』をお書きになった久々野さまだからこその意見だと思います。そういう視点
の豊富さにケチはつけていません)、どう考えてもあれは小道具以外の何者でもない。
「だから、その小道具扱いを問題にしてるんだって!」
 恋愛対象として見る場合は……これはちょっと勘弁願いたいです。人間が理性で恋愛を
する訳ではないように、セリオに『優しい』心があるから恋ができる、という道理は成り
立たないですよね。THでは、お互いが両想いっつー前提で話が進むのですから、強引に
話を進めれば、待つのは悲惨な結末だけでしょう。きっと。話を、『次第に感情の起伏に
恵まれていくセリオ』として描いても、まず数ヶ月程度で終わらないし、そうなると自然、
『セリオに感情を芽生えさせようと奮闘する浩之』のエンドになる。もろエゴです、これ。
……そーゆーのも自分は嫌いじゃないですがね(笑)。
 で、恋愛対象として見ない(つまり女友達扱いになる)と仮定すると、セリオの登場の
コンセプトそのものが、いわゆる『普通のメイドロボ』のビジョンを与えることですから、
以後の主人公の中ではどうやっても、まず『マルチの知り合いとしてのセリオ』から認識
がスタートしてしまうと思います。小道具の運命から逃れるためには、『マルチと出逢う
前に』セリオと出逢う必要がある訳ですね。しかし、見た目には簡単に気づけないほどの
ささやかな優しさしか持たないセリオと、あのくそ鈍感な(笑)浩之が街中で出逢っても、
ひたすらすれ違うだけのよーな気が(笑)。
 やはり、セリオはマルチとの対比の中で活きてくるキャラだと自分は思います。そして、
その場合はおそらく恋愛対象にはなりえないでしょう。なって欲しくもない。
 更には、小道具扱いから活きてくるキャラもいます。志保がその好例です。全員の話に
顔を出してるでしょう? 志保の性格って、あの辺の脇役的な顔出しとかで親しみを持た
れた方も多いんじゃないでしょうか? しかし、それがセリオには、なかった。可哀想と
言えば可哀想ですが、やや逆説めいた感想です。セリオがコミュニケートの対象として、
確立できているということを前提にした話ですから。実際は描写不足で、セリオが人間と
のコミュニケートに応え得るかどうか判別がつかない訳です……
 よって、上記の様な材料から少し強引に過ぎるような感じを受けました。

>未開発というよりアンチ色が強い
 反骨の気概に溢れた、ってやつですかね(笑)。自分の印象としては否定はしないけど、
肯定もできかねないです、その自己分析(笑)。理由は長くなるので、また別の機会に。

>"くくの"
 おしっ! 合ってたっ! そーいや、自分のも一応説明を公開しなくちゃ……その内に。

>天の邪鬼こと久々野でした。
 目つきの悪い見習い魔術師ことRuneでした(笑)。

****************************************

 さてさて、いーかげん前に終わらせた連載の続きを載せたいなー。でも、まだ2話しか
書いてないし(笑)。せめて話の折り返し地点まで書き溜めないと、今の超激烈多忙状態
じゃ一週間に40*40で5P以上のペースは絶対無理だ。
 ではでは、またお会いしましょう……