我が谷を彷徨え嵐−4 投稿者:Rune
『−4:ほぼ全てが放たれ、最後に残ったのは』


「……君が最後の一人なのだよ……」
「だからどうしたって言うんですか」
「……理解らない、と言うのかね?」
「ええ。何語で喋っているのかさえ」
「ずいぶんと辛辣だな。まあ、いい」
「俺は、結局の処、何をするんです」
「君には……彼の処へ、行って貰う」
「先生の処へですか。何の、ために」
「真実というのは、見つけるものだ」
「事の真偽を、確かめてこいと……」
「そして……勿論、場合によっては」
「……先生を……殺せと。この俺に」
「君しか、いないのだよ。1対1で」
「……馬鹿馬鹿しい。殺せるとでも」
「君も裏切り者でなければ、な……」
「………………んだと………………」
「気づいている筈だろう。君は柏木教室の最後の人間だ。ああ、先程も聞いたと言うんだ
ろう。そうだ。だから、君には責任と、疑いが掛けられている。柏木賢治教室! 彼らは、
全て同じ場所に集結しているのだよ! これが脅威でなくて何だと言うのだ。そして君は
……最後までここに残っている。高等部もここを――塔を――選んだな。至高の完成品、
久々野彰! 破壊のエキスパート、柏木梓! 戦闘を知り尽くした来栖川綾香! 全ての
斥候技術と諜報技術、久々野彰とは別種の暗殺技術を身につけているミラン・トラム!
彼らを手放すというのは、軍隊を手放すと同義だ! そして、あろうことか、彼らはこの
塔に匹敵する機関を生み出そうとしている! その中で、君がここにいる理由は何だ!?
君を通じて塔の情報が漏れていると考えない方がおかしい! 君には証が必要なのだ――
柏木賢治という名の、裏切り者の首という証が! 君は彼から大量の『遺産』を後継して
いる筈だ! それを塔のために使えるのかどうかという証が必要なのだ! だから――」
 ……………………

 芝生がちくちくと頬に当たる。
 背中に陽射しがぱかぱか飲み込まれる。
 後頭部はそんな日向から木陰に避難していた。
 緩やかに校庭のグラウンドの一角を渡る風。
 そよそよと、投げ出している手の甲を撫でていく。
 ……………………
 …………ああ…………
 俺は、うっとりとため息を吐いた。
 …………腹減った…………
 ……………………
 別に昼寝しているわけではなく、単に行き倒れていただけなのだから、風情も何もない。
 だが、当人にはどうでもいいことだ。
 ……………………
 …………これが、死なのか…………
 …………そーか…………これが。
 何となく、そんな妄想を受け容れてしまう。
 足に力が入らない。というか、思考にカロリーが費やされていくのがどーしよーもなく
もったいないよーに思うのは俺だけだろーか。
 ……………………
 平和だなー。
 ……………………
 このままミイラとかなっても、誰も気づかないで埋葬とかしてくれないんじゃねーかな。
 それはそれでどーでもいーけど。
 ……………………
 最後に固形物を食ったのって、いつだったかな。
 雛山先輩とクッキーを奪い合ったのは覚えているんだけど……
 ……………………
 ああ……陽射しが気持ちいい……何か今までの15年と少しの思い出がスタッフロール
付きで流れ出したな。
「お師様、起きて下さいよ」
 そんな幻聴も聞こえなくもない。まあ、いい……幻聴なら無視して構わないだろう。
「パン、購買部の人に頼んで分けて貰いましたよ」

「おっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 とりあえず俺は上半身だけ跳ね起きて、魔術を発動させた。
 呪文を叫べば、魔術は発動する。
 当たり前のことだ。
 適当に放った破壊振動波が、通りすがりの女生徒を巻き込んでグラウンドをずたずたに
引き裂いたが、俺は頓着しなかった。
 唖然とした顔の来栖川空と、既に慣れた顔の雪・智波が視界にいることに気がついたの
は、それから更にでかい花火を2、3発打ち上げた後のことだったが。
 ま、どうでもいい。
「で、パンは何なんだ?」
 勢い込んで尋ねる俺に、智波はすっと抱えているものを差し出した。
 千鶴アンパン、千鶴メロンパン、千鶴ジャムパン、千鶴ウィンナーパン……
「おしっ! これでどーにか明後日までは飢えなくて済むなっ!」
「…………品質に疑問とか持たないんですか…………?」
「水とか氷とかはさすがに食い飽きたからなっ!」
 何の疑問も持たずに3つめを平らげる俺に、何故か2人は気の毒そうな表情を垣間見せ
たが、特に何も言っては来なかった。
 やがて、16のパンは、残らず胃袋に収まる。
「お師様……顔が紫色ですけど……」
「ついでに、腕がやたらぷるぷる震えてますよ」
 指摘してくる智波と空。
 ま、ちょっと、足下が頼りないけどな。
 慣れればじきだろ、多分。
 さて、水はどこの水を飲んでくるか……2Fの水飲み場は最近味が落ちてきたからな。
 グラウンドの方は今一つミネラルが足りねえし。
 やっぱ職員室に行ってリッチにお茶をいただくってとこがポイントだろな。
 タダなんだけどよ。
 考えながら、よろよろと歩き出す俺に、
「あ、ちょ、ちょっと!?」
 智波が焦った声を上げた。
「あんだよ」
 俺が振り返る。
 言うまでもないが、今は昼休みだ。
 校庭の一角。ちなみに、今俺たちが立っているここの芝生は、食べることができない。
 実に役立たずな話だ。
 おかげで、教室から歩いて来た分だけ、栄養を損ねちまった。
 そんな苛立ちが、俺に少し険悪な声を上げさせる(つまらないなんて言うなよ)。
「どーかしたか?」
 二人は俺と同じ1年生だ。
 この学校、制服なぞ、あってなきがごとし。
 智波はやたら黒で服装を固める癖があった。黒のジーンズに、黒のシャツ、そして黒の
ジャケットをラフに着こなしている。
 んで、その横にやたら控えめに――というか、影がやたら薄いだけなんだが――立って
いる空は、学校から支給された白のYシャツに黒のズボンという出で立ち。
「お師様、今日は講義の日ですよ。魔術の……」
「そうだったっけか?」
 首を傾げる俺。
 2人は、一応、俺の生徒だ。
 俺も1年生なんだが……諸々の事情で、授業料と引き替えに、現職の教師の補助をする
わけだ。
 補習でプリントを配るクラス委員とさほど変わらないんだが。
 その証拠に、2人は1年でもトップクラスの成績なんだが、俺はこの前、見事な最下位
争いを演じた。真面目に勉強してるかと言われればそうじゃないんだが、んなものは努力
して何ぼだしな。
「うん、確かそうでしたよ」
 空も智波に同調する。
 記憶力のいい2人に言われると、そんな気もしてくる。
「おーけー。んじゃ、今日は何から行こうか――」

 俺は、独りです。
 また…………
 別に寂しいってわけじゃないんです。
 望んでも手に入らないものを渇望しても何にもならないから。
 だから、寂しくはないんです。
 諦める意味を知っているから。
 独りなら独りなりに楽しいところもあります。負け惜しみではなくて。
 ただ、植え付けられた価値観に惑わされている自分が、焦れったくて。
 独りが寂しいと人は言う。でも、何故寂しいんでしょう。寂しいのがそんなに言うほど
辛いものなんでしょうか。
 答は、きっと、ノーだと思います。
 周囲の価値観に流されなくても生きていける、そんな強さを俺は求めていましたし……
また、微弱ながら、それを持ってたんです。すぐにへし折れそうな、そんな儚いものでは
あったんですが。
 だから、独りは嫌いじゃない。
 けれど、コミュニケーションという形で自己を確認できない以上、常に自分を管理して
いる必要があって。だから、自分に意味があることをいつも考慮しておかなきゃいけない。

「ルーンさん!?」
 そいつは――松原葵だけど――いつも、俺をそう呼びやがる。
 何で、悲鳴みたく他人の名前を呼ぶんだよ。
 しかも、後ずさりしやがるし……
「あんだよ、青い奴」
「青くありませんっ!」
「どう見ても青いじゃねえか。おらおら、黄色と混ぜて12(=マルチ)みたくすんぞ」
「何でですかっ!?」
「12女の人気にあやかれるかも知れねえぞ」
「そういうのはあやかるって言いませんっ!」
「ごちゃごちゃうるせえなぁ。他人をわざわざ呼び止めといて他人さまのナイスな提案に
ケチつけてんじゃねえよ」
「君の言ってることの方がよっぽど言いがかりって気もするけど……」
 葵の後ろから現れた2年生の先輩が、何故か剣呑な眼差しで口を挟んでくる。
 見覚えがあるな。
 えーと、確か、最近葵に蹴り技習ってる――
「こんちは、佐藤雅史先輩」
「佐藤昌斗だっ!」
「ああ、そうでしたね、佐藤雅史先輩」
「理解ってないぃぃぃぃぃぃぃっっ!!」
 リアクションの面白い先輩だな。
「それよか、何だよ。自分に何か用事でもあったんじゃねーのか?」
 葵に向き直って、尋ねる。
「あ、そうでしたね」
 忘れるなよ。
「ええと、柏木先生が呼んでらっしゃいましたよ。5時限目は公欠扱いでいいそうです」
「あん? 千鶴教師が? まだ、修学旅行の予算繰りの目処はついてねえんだけどな」
 葵は俺の呟きに首を横に振った。
 控えめに、俺の顔色を窺いながら、言う。
「…………柏木賢治先生です」

 彰は、紛れもなく最高級品だ。全てにおいて、多分、彰は彼と肩を並べられただろう。
 梓は、凄まじい威力を秘めている。使いこなしているわけではないけれど。だが、彼と
真っ正面から闘って勝てた可能性を持つのは、おそらく彼女だけではなかったろうか。
 綾香は、完全だった。戦闘という作業を果てしなく柔軟に行えた。彼女は、何より勝利
に対する確たる信念や執着といったものがあった。その点で、彼を超えていた。
 ハイドラントは、彼の下につくことに甘んじなかった。その課程が何であれ、あいつは
彼の予想を裏切る力を手に入れていた。多分、彼の計算を完全に裏切ることができたのは
彼だけだっただろう。
 俺は?
 俺は、彼の何を超えられた?
 先の4人が決して総合力で彼を超えられたとはお世辞にも言えない。だが、彼らには、
意味があった。柏木賢治の人形としての存在以上の。
 俺には何の意味があった?
 だが、その問いも無意味だ。
 何故なら、彼は既に死んでいたからだ――
 柏木賢治。塔で最も優秀であり――そして、俺たちを育てた男。
 彼は、死んだ。俺の、目の前で。

 第2校長室。
 有り体に言えば、つまり、校長室だった。窓があり、ブラインドがあり、机があり……
椅子があって、そこに校長が座っている。
 書棚もあったが、それが飾りものでないことを俺は知っていた。
 入学式に、俺はここを徹底的に洗ったのだから。
 経済論や心理学、建築学に教育論――
 この学園のために用意された部屋、そのもの。
 そこは、無駄に暗かった。ブラインドを下ろし、陽光を不要とばかりに切り捨てていた
から。照明はついていない。そういえば、この男は薄闇を好んでいた。涼しげな目許は、
空間の明度が強くなくても、いつも細められていた――
 俺は、ノックして入ってから、ドアを後ろ手に閉めて、何も行動を起こしていなかった。
 彼も目立った動きは見せない。
 彼の背後にある大窓に備え付けられたブラインドが、きいきい揺れるだけだ。風が吹き
込んで、この部屋の空気を淀ませない。
 匂いがした。安物の煙草の匂い。風上はあちらなのだから当然だろうが、俺は、あまり
いい気分とは言えなかった。お世辞にも。
 煙草は嫌いだ。嗅ぐと、気分がいらいらしてくる。
 喫煙者を排除する気はないが、こちらにまで迷惑をかけないで欲しい。
 口の中で毒づくと、彼が、初めて音を立てた。
 声とも言うかも知れない。
「――久しぶりだな」
「そうですか」
 俺は、すげなく返した。
 こいつが先生だって? 柏木賢治だって?
 馬鹿馬鹿しい。彼は――
「修学旅行の予算を受け持っているそうだな」
「ええ。修学旅行実行委員として。臨時ですが」
「大体のところを把握しておきたくてね。概要が知りたい」
「それは柏木千鶴校長にお訊ね下さい。自分の一存でお話しできることではありません」
「彼女には既に許可を取りつけてあるよ……何なら確認を取ろうか?」
「お願いします」
 …………この男はどういうつもりなのだろう。
 何も知らず俺が寂しがって後を追ってきたとでも思っているのか? ぺらぺらと喋って
くれる道化だとでも? 何故呼び出した? 俺を塔からの刺客だと疑わないはずがない。
 それとも、まさか、本当に気を許しているつもりなのか。
 馬鹿馬鹿しい――
 彼は――或いは、彼なら――そんなに甘くはない。
 絶対に。
 差し出された電話に、生命が灯る。
『るーん君、ですね?』
「ええ。柏木千鶴校長、いいんですか? 修学旅行の件……」
『ええ。構いません。おじ……柏木賢治校長にも、参加していただくことになったので、
どの学年を引率していただくか、決めていただかなくてはならなくなったんです』
「理解りました。では、決まっていることを全てお話していいんですね?」
『ええ』
 大体事情は飲み込めた。
 受話器を下ろす俺に、彼が視線を投げかけてくる。
 喋れ、という意味ではない。試してやろうという目つき。
 沈黙が、部屋を満たす。
 部屋は先程と何ら変わることはなかった。
 吹き荒れるのは微弱な嵐ばかり。
 部屋を渦巻く嫌な匂いが俺を苛んだ。
 換気しているのに鼻に執拗に残る、それ。
 最低の気分だった。
 おもむろに、彼が口を開く。
「この学園も、成熟してきた……」
 俺は答えない。
 言わなくても、理解る。
 ただ、失望していたのかも知れない。
 彼は、掠れ声で、しかし、強く、続ける。
「各学年に、非常に優秀な人材が揃っている。これは、今年度に入って初めてのことだ」
 そこで、続けた時と同じように、強く……強く言葉を切る。彼は、煙草を取り出して、
火を点ける――
 そのまま、喋らない。
 つまり、試しているわけだ。
「1on3」
 濃い副流煙にむかつく胸。奥歯を強く噛みつけて吐き気を押しとどめながら、それだけ、
口に出す。
 そう。1on3。
 この学園は修学旅行を学年毎に行き先を変えて行う。
 もし。
 もし、この学園が『塔のような人材養成機関』であるとするなら。
 そして、これを目障りに思う仮想敵がいたとするなら。
 戦力が3分されるこの機会を、彼らは必ず逃さない。
 確実に相手の戦力を削ぐために、彼らは、どれか1つの学年を、その総力をもって潰し
に掛かってくる……
 失望した点1。
 ここは、もう一つの『塔』だった――
 それは、そのまま、『塔』への叛意を意味する。
 彼は襲撃の可能性を認めたのだ。それが、どういうことか理解っていないわけではある
まい。そのように動いてきた自覚があるということなのだから。
「そういうことだ」
 こちらの思惑など知らず、彼は鷹揚に頷いた。
 失望した点2。
 彼は、それを――塔への叛意を、俺に伝えた。塔のスパイに、だ。
 戦略ではない――意味がない。宣戦布告するようなものだ。そして、この状況でそれは
全く意味を持たない。繰り返しだが。
 むしろ、襲撃の『可能性』を『予定』に変えただけだ。
 単なる状況の悪化を、彼は招こうとしている。
 彼は、何故愚策を犯したか。
 それは――
「では、私の求めていることが理解るな。各学年の勢力配分を念頭に概要をまとめろ」
「ええ」
 彼は――俺を、疑っていない。

 俺の教室――1年の、とある組。
 日本史は、とりたてて意表を突く授業でもなかった。
 微睡みがゆらゆらと生徒たちの頭から立ちのぼる。
 そんな中――
「えーと、まず初めの作品を挙げて貰おうかな……セリオ君?」
「はい」
 柏木耕一の問いに、HMX−13、セリオが立ち上がった。
「DR2ナイト雀鬼です」
「うん。合ってる合ってる。どういう作品かも言えるかい?」
「申して宜しいのですか?」
「……………………いや、やっぱいいや。じゃ、じゃあ、柏木君」
「はい」
「この作家の次の作品は何だろう?」
「…………え、ええっと…………」
(初音ちゃん初音ちゃん、ここ、ここ)
「あ……フィルスノーン、です」
「はい、OK。ゆき君、よく勉強してたね……」
 笑い。はやし立てる声。頬を染める二人。
 教室をそっと過ぎ去っていく風。
 暖かい温もりに満ちた匂い。
 窓から斜めに差し込んでくる太陽の囁き。
 悪意に満ちた閃光。
 暖色を嘲笑するような衝撃。
 苛烈な色彩。
 世界が他者の理想の下に干渉された。
(魔術――!?)
 智波の悲鳴より早く。
 五感の全てが、冷徹な轟音に蹂躙される。

 爆音か。
 いつもなら、耳を疑ったかも知れない。
 授業中だ。そんなことはあり得ない。拘束時間での私闘は厳重に禁止されている。暗黙
の了解であり、それは法則でもあった。
 いつもなら、耳を疑ったかも知れない。
 爆音か。
 そうだろう。塔が――そうでなくても俺だって――攻めるつもりなら、相手を徹底的に
疑心暗鬼にかけられれば、それが最上だ。本番の修学旅行までに、不安を掻き立てるだけ
掻き立てられれば、付け入る隙も多くなる。
 塔が、刺客を送り込んできた。疑うべくもない状況。塔は、彼の裏切りを確信している。
 そして、俺は――
 俺は――
 塔に、試されているのだ。
「始まった。行くぞ、Rune」
 その名前。俺と、この男が――或いは他人か――出会うきっかけとなったこの名前。
 俺は、この名前を、どうすればいい?
 独りで強くなり、俺自身に意味を持たせるために。
 彼に寄りかからず、彼を超えるために。
 俺は、どうしたら、いい――?
「これは前哨戦だ。相手をここで無傷で撃退できれば、逆にプレッシャーを与えられる。
 3年生の彰には情報を掴ませてある。2年生は、全員が粒揃いだ。我々は1年生の補助
に徹するぞ」
 再び、爆音。
 躊躇だけはしてはいけない。
 俺は、その爆音の余韻に押されるように頷きかけて――

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健「るーちゃん?」
 何?
健「何か、君がすごく目立ってない?」
 作者の特権。いいじゃないか、たまには。
健「次はみんな目立つんだろうね?」
 1年生はね。
健「何だそりゃ!?」
 1年生の修学旅行だもの。3年生の分はまた別。誰か書いてくれれば面白いけど(笑)。
健「僕は書かないぞ」
 …………何で理解った?(笑)
 ま、現時点では、EVEばりに、マルチサイトを駆使していくよ。
 実現は未定だけど。
健「野望だけはあるんだから」
 誉められると照れちゃいますぅ(まるちっく)。
健「特に止めるつもりもないよ……(嘆息)」

 次回予告(しとかんと書かないような気がしてきた)。
 突如として襲いかかる魔術師たち。彼らの恐ろしさは、個々の力量だけではなかった。
 確実に戦術を固めてくる彼らに、生徒たちは生き残ることができるのか?
『我が谷を彷徨え嵐−3』、読んでくれると作者が幸せっ!(笑)

空「僕らを裏切るつもりですか!?」
葵「どうして……どうして笑わないんですか!」