学園祭Lメモ「楓祭’98/工作部出典:リーフ・フォーミュラ 第5章:”ダンシング・オン・ザ・ロード”」 投稿者:Sage
第5章:「ダンシング・オン・ザ・ロード」
−−−学園祭初日、特設サーキット−−−

「あと5分デ〜ス。」
 ポニーテールに髪をまとめ、目にも鮮やかな白のワンピースに身を包んだレミィが、
”5min”と書かれたボードを選手達と観客席に見えるように掲げる。
 観客席の興奮が高まり、それに呼応するように選手達の緊張も高まってゆく。
 コースに並んだ12台のマシン。
 彼らが予選を通過した選手達である。

 ポールポジションは、2年生の悠朔。
 練習走行でのタイムはそれほど良くはなかったので、このポジションは大金星である。

 そして、フロントローに続くのは同じく2年のハイドラント。
 あまりこういうイベントに表だって現れない彼が、しかも2位というポジションを締
めたことに、彼を知る連中は少々驚いた。

 セカンドラインには、3年の東雲忍と、彼とともに練習をしていた同じく3年のジン・
ジャザムが並ぶ。
 彼らが鶴木屋のバックアップを受け、練習していたことは校内新聞などで周知の事実
となっており、最初は彼らのどちらかがトップを取るのでは、と目されていた事を考え
ると、まあ順当な位置であろう。

 そして、ジンの真後ろの位置がDセリオが座する。
 楽しそうに話すジンと忍とは対象的に、Dセリオはシートに座り、じっと瞑想してい
るようにも見えた。

 そして、さらにその後方に、藤田浩之が8位に甘んじている。

「さぁて、やってまいりました、試立Leaf学園、楓祭。中でも校舎のスペースいっ
ぱいを使って行われる最大のイベント、『工作部主催、カートレース大会』の決勝の時
刻が、刻一刻と迫って参りました。実況中継は長岡志保がお送りしま〜す。」

「いいねぇ、燃えるね。これこそ祭典って感じだね。」
 メインスタンドの工作部が用意した特等席で、緒方英二が妹の理奈に話しかけた。
「なんか学園祭とはあんまり関係ないようなイベントだけど、まあ、楽しいのは確か
ね。」
「つまらない反応だなぁ。もっと楽しまないと。あ、雛山君、ポップコーンとビール
を・・・」
 ジャンパースカートに、サンバイザーと、まるっきり野球のスタジアムの売り子の
ような格好をした雛山理緒に、英二が声をかける。
「兄さん、昼まっからビールなんて不謹慎よ。」
「あの〜、それにビールはないです。」
「残念だな。んじゃ、コーラ。」
「私はアイスコーヒーね。」
「はい、毎度ありがとうございます〜。」
 ポップコーンと飲み物を受け取ると、二人はサーキットに視線を戻した。
「菅生君のチーム、あんな後ろなのね。」
「ああ。予選は大したタイムが出てなかったな。」
「やっぱり、本命は先頭の二人?」
「その確率は高いだろうな。」
「・・・ってことは、兄さんは、彼らが勝つとは思ってないのね?」
「・・・なんで?」
「それくらいのことは言わなくてもわかるわよ。」
「勝たないとは思ってないよ。」
「でも本命は別にいるんでしょ?」
「さあね。」
「・・・いじわるね。」
 英二は妹には答えず、とぼけたふりをしてポップコーンを口に放り込んだ。

「あと1分デ〜ス。」
 レミィが先ほどとは違うボードを手に、コースの中央で、四方に1分前であることを
知らせた。
「選手とスタートサポート以外の方は、コースから退去してください。」
 スピーカーから美加香の声がする。
 カートの周りにいた、応援や、メカニックスタッフが、ピットへと退去する。
「それじゃあ、がんばってね。浩之ちゃん。」
「ぶっ。なんだよその呼び方はっ!」
「あははは。神岸さんの代わりや。」
「ったくっ。」
 藤田浩之のカートについていた、保科智子もピットへと下がる。
 コース場にはドライバーと、スタート時、エンジンを押し掛けするための後押しをす
るスタートサポートのメカニック各1名だけとなる。
 浩之の横には菅生誠治が付いていた。
「緊張・・・はしてないみたいだな。」
「え?あ、ああ。そうですね。」
「これも智子流の思いやりってやつかな。」
「あはは。そうかもしれませんね。」

「くしゅんっ。」
「ともねえちゃん、お風邪?」
「ん?ちゃうよ。きっと誰かが悪い噂でもしとるんよ。」
 ちびまるの頭をなでながら、智子はコース場の浩之の方をにらみつけた。

「30秒前ネッ!!」
 レミィがボードを手に、出てくる。
 今度は時間がないため、小走りでコースから出てゆく。

 どっくん・・どっくん・・

 選手達の耳に、自分の鼓動だけがやけに大きく響く。

 どっくん・・・どっくん・・・

 スタンドも静まり返る。

 どっくん・・・どっくん・・・

「びぃぃぃぃぃ!!」
 10秒前を知らせる赤いランプがともる。

 どっくん・・・どっくん・・・

「ぴーっ」
 3秒前のランプがともる。
 選手とスタートサポートの腕に力がこもる。

 どっくん・・・どくっ

「ぴーん!!!」
 その瞬間、心臓が飛び出しそうになるのを必死に押さえつつ、選手達は一斉にマシン
を押す。
「のれっ!!」
 誠治が声をかけ、それを合図に浩之がシートにどすんと体を落とす。
「ぱらららら・・・・」
(かかったっ!!!!)
 エンジンの小気味よい振動を背中に感じ、浩之はアクセルをぐぐっと踏み込む。
「ぱあああああああああ!!!!」
 いち早く甲高い音を響かせ、車体を大きく右に寄せる。
 まだエンジンがかかったばかりの前走車をパスすると、即座にDセリオの後ろにぴった
りとつけ、第1コーナーへと飛び込んでゆく。

「スタートしました!!各車トラブルなく、綺麗なスタートですっ!!なかでも8位の
藤田選手が好スタートを見せ、7位に!!トップは悠選手!一列になって第1コーナー
に飛び込んでいきます!!」
 興奮気味の志保の声がスピーカーから流れると、いままで静寂が包んでいたメインス
タンドも、にわかに熱気を帯びてくる。

(さぁて、スタートは成功した。前は・・・Dセリオさんか。)
 第一駐車場内から、遊歩道の間に設けられたインフィールドセクション。
 タイトなコーナーが続くこのセクションを、カートの列が急流の川の水のように流れ
て行く。
(やるなぁ。予選とはだいぶ違う・・・)
 前を走るDセリオを見て、浩之はそう感じた。
 予選の時ちらっとみた攻撃的なつっこみがなりを潜め、計算された、まるで研ぎ澄ま
されたナイフのようにシャープなコーナーリングを、Dセリオは見せていた。
 そして第5コーナー入り口で、Dセリオはコーナー入り口で前走車のインに車体を割
り込ませる。
 行方を失った前走車は、速度を落とし、Dセリオにあっさりと前を譲ることとなる。
 Dセリオの後ろにつけていた浩之も、Dセリオのラインをトレースする。
 そのためDセリオの後ろにも入ることが出来なかった前走車は、ずるずると浩之の後
ろにまで下がる羽目となった。

 そのころ、悠たち先頭集団は、互いをけん制しあいながら、スタート時のままの順位
でコースを回っていた。
 木立の中の遊歩道に設けられたハイスピードコースを抜け、校舎脇の直角コーナーが
続くテクニカルセクション、そして最終コーナーを曲がってメインスタンド前に戻って
くるまで、その順位は変わらなかった。
「なにっ?」
 メインスタンド前を3位で通過する際、ジンはピットから出されたサインを見て、少
し驚いた。
 『D:+1』
 Dセリオが、すぐ後ろに迫っているという合図。
 予選のジンとDセリオのタイム差を考えると、前走車1台を抜いて追いついて来るに
は、いささか早過ぎた。
「ふっふっふっ、それでこそ我がライバル。」
 ヘルメットの中でにやりと唇の端をつり上げるジン。
「んじゃあ、俺もいっちょ、やりますかっ!」
 メインスタンドで忍のテールバンパーギリギリに自分のマシンを寄せる。
 スピードののった忍のカートが作り出す空気の渦を利用し、自分のマシンの抵抗を減
らして、速度を上げる。
 俗にスリップストリームと呼ばれる技術は、なにもF1などだけの物ではない。
 最大限に速度の乗ったカートを、第1コーナーに向けて忍がハンドルを切ろうとする
その瞬間をねらって、インに割り込ませる。
「ちいっ。」
 ヘルメットの中で舌打ちする忍を横目に、暴れるカートを腕力で押さえつけ、ジンは
さらに前方のハイドラントを追った。



 悠とハイドラントは、ずっとテール・トゥ・ノーズのバトルを続けていた。
 悠のテールにぴったりと張り付くハイドラント。
 どんなに飛ばしてもぴったりと付いてくる。
 ちょっとでもミスをしようものなら、『とっとと行きやがれ』と言わんばかりにバン
パーをげしげしとぶつけてくる。
「くそっ、抜くなら抜きやがれってんだ。」
「くっくっくっ。ほらほら、もっと速くはしれよ。」
 悠も予選トップを取った実力は持っているのだから、周回ラップは一番速い。
しかし、レースコンディションとなり、後ろからのプレッシャーをうけながらの走りで
は、実力を100%出すことが出来てはいなかった。

 その後ろに続くジンも手の出しようがなくなっていた。
 前の2台がつるむように走っているため、2台分抜く余裕がなければ、つっこむこと
も出来なくなってしまったのだ。
 そしてジンのすぐ後ろには忍が迫る。
 だがその忍もジンに対しアタックする余裕はない。
 ジンと戦うことに闘志を燃やす、Dセリオがすぐ後ろに迫ってきているのだ。
 そしてDセリオの後ろには浩之が虎視眈々と待ち受ける。
 レースは徐々にペースを上げ、予選並のラップタイムを出しつつ、周回を重ね、中盤
へとさしかかった。



「・・・膠着状態みたいね。」
 メインスタンドのシートに足を組んで腰掛け、すでに空になった飲み物の容器を手で
もてあそびながら、理奈はとなりの兄に尋ねた。
「ああ。そうだね。でも、次の周回あたりに動きがあるよ。」
「なんで?」
「ほら。」
 兄の英二が指さした先を1台のカートが進む。
「あれと・・・あの差だからね。」
 指先が宙に線を描き、最初に指したカートの後ろ、100mほどに迫った次の集団を
再び指し示す。
「ああ、あれって周回送れ?」
「まだだよ。後ろのトップ集団が彼を抜いて初めて周回遅れだ。」
「抜くときに一波乱おきそうね。」
「そういうこと。まあ、最初の見所だね。」
「ふーん・・・。のど、乾くわね。あ、理緒ちゃん!アイスコーヒー1つ!」
「は〜い、まいどありがとうございます〜。」
 スタンドの熱気もどんどんあがっている。
 理緒は飲み物の売れ行きが良くなっていることからも、それを感じることが出来た。



 トップ集団が最後尾に追いついたのは、英二の予想通り次の周のテクニカルコースの
終わり、最終コーナー直前だった。
「よしっ。いいタイミングだ。第1コーナーのつっこみで抜いてやる。」
 悠はストレートでスリップストリームを使うため、前の車の後ろにぴったりとついて
最終コーナーを立ち上がった。
 同じように悠の後ろにぴったりとつけるハイドラント。
「いってみるかっ!!」
 ジンはいっこうに抜けない事に業を煮やし、強引にインにマシンを滑り込ませた。
「む!?」
 ジンの行動に気が付きながらも、セオリー通りのコーナリングで、ジンの開けた空間
にカートを割り込ませ、ハイドラントの後ろを取る忍。
「チャンス!!」
 Dセリオはジンの後を追った。
「「おおぉぉぉ!!!!!」」
 最終コーナーで綺麗に2つに割れたカートの列に、第1コーナーで見られるであろう
波乱を感じたメインスタンドの観客が沸き立つ。
「遅いっ!!」
 悠が言うとおり、最後尾の車は明らかにペースが遅かった。
 加速が悪いわけではない。
 最終コーナー出口で立ち上がるタイミングをミスしたため、スピードに乗り切れずに
いるのだ。
 ジンとDセリオがじりじりと並んでくる。
 第1コーナーに飛び込む直前には、既にハイドラントの横にジンが並んでいた。
「ちいっ」
 前走車をパスし、インに強引に割り込む悠。
「くそっ!」
 それをさけるように、よりインに切れ込むジン。
「くっ。」
 コーナー入り口をふさぐ形に移動した悠、真横にいるジン、正面には遅い周回送れ。
 3台に囲まれ、行き場をなくしたハイドラントは、やむを得ずやや減速しつつ、マシ
ンを一度アウトに振る。
「すきあり!!
 ハイドが移動したことで開いた空間に、Dセリオが強引に割り込む。
 だが・・・・


         「がつん!!」


 ハンドルとシートに伝わった振動に悠は一瞬思考が停止した。
 いや、思考というより、時間が一瞬停止した感じだ。
(ぶつけられた?いや、ぶつかったのか?だれと?)
 一瞬状況判断に迷う。
 その迷いの中、接触の影響が悠のカートに現れた。
 突然車体が横を向き始める。
 ハンドルでカウンターをあててもそれは収まらず、コースの外側に向けて押し出され
るように車体がねじ曲げられて行く。

 Dセリオはその様子を後ろから冷静に見ていた。

 インに飛び込む悠のカート。

 アウトからインに迫る、既に周回遅れとなった前走車。

 さらに内側を突くジン。

 スピードを殺しきれず、徐々に膨らむ悠。

 そして、周回遅れのカートの右前が、悠の左後ろをヒット。

 コーナリング中に後ろから押され、外へと押し出される悠のカート。

 周回遅れはバランスを崩し、スピン状態に陥り、さらにアウト側いっぱいを走ってい
たハイドラントのコースをふさぐ。
「「「ちいいいっ!!!」」」
 後ろに続いていた選手が一斉に回避行動をとる。
 縁石に半分タイヤを乗り上げつつあるジンも、オーバースピードがたたって、アウト
側に膨らんで行く。
 悠のカートは完全にコントロール不能な状態に陥り、スピンした周回遅れとともに、
コーナー外の芝生へとはみ出す。
 ハイドラントは前をふさがれる形となり、フルブレーキング。
 その間隙を突いたのは、Dセリオだった。
 ジンが開けたインにカートを放り込み、一挙に4台を抜きさる。
「くそっ!!」
 ともすればアウト側の縁石を越えようとするカートをねじ伏せ、ジンはあわててDセ
リオを追う。
「こんのへたくそがっ!!」
 毒づきながら、悠も体勢を立て直し、コースへと復帰する。
 それを横目で見ながらやっと加速を始めるハイドラント。
 そのハイドラントも完全に失速し、第2コーナー手前で忍と浩之に楽々とパスされて
しまう。

「おおっと!!周回遅れを処理する際、トップを走る悠選手がスピン!!大波乱の第1
コーナーとなりました!!いち早く混乱を脱したのはDセリオ選手!続いてジン選手、
東雲選手、藤田選手と続きますっ!ハイドラント選手と悠選手は少し遅れましたっ!!」
 志保の実況にも熱がこもり、メインスタンドもわっと沸き立つ。

「兄さんの言ったとおりになったわね。これであの遅れた二人は優勝戦線から脱落かし
ら?」
「いや、あれくらいの差は、前走車が周回遅れを処理する間に詰まってしまうよ。」
「そう。ってことは、まだまだ勝負の行方はわからないってことね。」
「ああ。面白いレースだ。」
 英二は理奈にそういいながら、手にかいた汗をハンカチで拭った。



 混乱を抜けた集団の前に、また前走車が現れた。
「あと、数コーナーで追いつくな。Dセリオが抜きにかかるとすると・・・第1セッショ
ンの終わり、第6コーナーあたりか。・・・・まてよ。」
 遊歩道に設けられた、ハイスピードセクションへの入り口でもある第6コーナーは、
コース幅も広く、最良のパッシングポイントである。
 だが、第6コーナーで仕掛けると、車体に無理がかかり、ハイスピードセッションで
のスピードのノリに影響を及ぼす。
「ってことは・・・」
 Dセリオと若干距離を置くジン。
 第5コーナーを抜けると、Dセリオは予想通り、前走車の後方にぴったりとつけ、第
6コーナーの入り口で、アウトへ躍り出た。
 ジンは、若干距離を置き、アウト側にスピードののったカートを寄せる。
 第6コーナー、タイヤをきしませながら、コーナー途中で前走車と並び、抜きにかか
るDセリオ。
 ジンはアウトいっぱいから、インの縁石めがけて、ほとんど減速をせずにカートを突っ
込む。
 立ち上がりで、前走車を抜くDセリオ。
 だが、そのすぐ後ろ、ややイン側にはコーナリングでまったくスピードを殺さなかっ
たジンが迫る。
「いけっ!いけっ!いけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
 立ち上がりに時間がかかるDセリオ。
 その横、木立を駆け抜ける一陣の風のように、ジンがオーバーテイク!
「ジンさん!?」
 Dセリオが、何が起こったかを把握したときには、ジンのカートは彼女の前にあった。
「よっしゃああぁぁぁ!!!」
 第6コーナーを、今日一番のコーナリングで駆け抜けることができたジンは、会心の
笑みを浮かべていた。
 ハイスピードコースの、緩やかなコーナーを駆け抜けるジン。
「よしっ!このラップはいただきだっ!・・・・ん?」
 ジンは、ハイスピードセッションが終わり、校舎の合間を抜ける第3セッションの入
り口のコーナーで違和感を覚えた。
 前に通ったときと、何かが違うのだ。
 前の車との距離、順位、ラップ、タイヤの消耗度、車重の変化など、可変的な要因を
削除してゆく・・・
「わからん・・・だが、なにかが違う・・・なにかが・・・」
 ジンの注意がコースから一瞬それ、マシンがアウトへと流れ、パイロンの一つにリア
タイヤがヒットする。
 若干のタイムロス。
「チャンス!!」
 Dセリオはタイヤの消耗を気にしながらも強引にマシンを押さえ込み、なんとかジン
につめよる。
 テール・トゥ・ノーズ。
 Dセリオのフロントバンパーが、ジンのテールにぶつからんばかりに近づく。
「おぉぉ!!!」
「いいぞぉ!!いけぇ!!!」
「D芹〜!!」
「きゃ〜、ジン先輩、がんばってぇ!!」
 ギャラリーから声援が飛ぶ。
「やべぇやべぇ。レースに集中しないとな。」
 ハンドルを握りなおし、ジンは前方に意識を戻した。
 だが、先ほど感じた違和感が、ジンの頭から離れようとはしなかった。