私見によるLeafヒロインの寸評とLにおける素性の羅列―2 投稿者:沙留斗

長岡志保(ながおかしほ)

 動く誇大広告。歩く東スポ。人間拡声器etcと二つ名や悪口に事の欠かない、
ミーハーな情報通。
 主人公浩之のライバルとも天敵とも言える人物。主に後者がはまり役か。
 あかりや浩之、雅史とは中学からの付き合いで、特にあかりとは親友と言って
差し支えが無いほどの仲。
 特に、浩之と喧嘩しあう志保を宥めるあかり、と言う構図が良く見られる。
 趣味はカラオケで好きな事は人を驚かせる事、目立つ事。嫌いな事は束縛され
る事と、あからさまに性格が見て取れる。姦しいを地で行く訳だ。
 おかげで本編中でも良く喋る。とくにPS版では声までついているので、はっ
きり言って五月蝿い。此れは浩之との掛け合いを見ていれば感じるだろう。
 が逆に、志保と言う存在が居ないとTHは味気ないものになってしまう。案外
に重宝される存在かもしれない。
 密かに浩之に恋心を擁いていたりするが、親友であるあかりを立て自ら身を引
くなど、結構健気な所も有ったりする。おかげでヒロイン級唯一、エンディング
で浩之とくっつかない。此れを良いと取るか悪いと取るかは、プレイヤー次第か。
 だがPC版ではやる事はやっている。結構したたかな性格の持ち主だ。

 Lメモでもその性格や趣味を生かし、放送部お付きの突撃リポーターをやって
いたりする。また情報特捜部にも所属している、らしい。
 根っからのリポーターな分けだ。
 そのおかげか、出番はそれなりに有ったり、無かったり。
 YF−19(しっぽ)氏と良くつるんでいるのだが、萌キャラと言う印象は受け
ない。その辺りはどうなのだろうか。
 使えそうで使えない、ようで使ってみたくなると言う、妙なキャラである。


雛山理緒(ひなやまりお)

 Leaf貧乏系少女が1。同時に触覚系の2代目。鋭い双角が武器である。
 当初与えられていた名前は、裏科理緒。呼んで字の如く、裏シナリオである。
 あかり嬢をクリアーしないと出てこない隠しキャラで、TH(PC版)が出た当
初は、ゲーム雑誌でも彼女を見落として居たという逸話が有る。不幸か?
 二本の触覚の様な髪が頭から伸び、後ろ髪は2つに括って切り揃えてある。表
情はかなり豊かで、胸はマルチに次いで小さい。オーバーアクションと取れるほ
どに良く笑い、泣き、常に落ち込む事のないポジティブな性格をしている。
 家の事情により、弟と妹、そして病気の母を一人で養わなければならず、アル
バイトを幾つもこなしている。おかげで自由な時間が殆ど無い。健気な事だ。
 が、性格の明るさに比し、やる事なす事何処か抜けている。有り余る元気が暴
走しているとも取れるか。どじで、良く転んだり失敗をしたりする。やはり不幸?
 あと何故か動物に好かれるタイプで、イグアナや犬に懐かれていた。が当人は
動物が好かない様子。おかげで纏わり付かれて怖がっていた。やはり不幸だ。
 また浩之に告白していたが、とうの浩之が理緒嬢の事を欠片も知らなかったと
言う。それなりに運命的な出会い(理緒嬢の視点)をしていたのに。まさに不幸。
 PC版では、なんだか分からないうちに浩之とお近付きになり、なんだか分か
らないうちにやっていた。(爆) 幾らなんでもお返しが体とはあんまりでは。
 おざなりな感じだったのがまた不幸である。
 其の分、PS版ではかなり挽回されていたが。おや、少し幸福?

 Lメモでも其の貧乏さ加減は相変わらず。
 第二購買部でアルバイトをし、放課後も普通にアルバイトをして居るらしい。
 他の場所でも隙あらば出て来て、弟とともに何かを掻っ攫っていったりする。
 其の扱いはあんまりではないか? やはり不幸なようだ。
 唯一の救いは、ちゃんとした萌えている人が居る事だろうか。しかしその人、
猫町氏は今いない。その内戻ってくるそうだが。
 やはり不幸なようだ。諦める事を推奨しよう。(ぉぃ)


姫川琴音(ひめかわことね)

 今のところLeaf唯一のサイキッッカー。愁い顔が似合う少女である。
 『疫病神』『滅殺琴音ちゃん』『ねこっちゃ』など数々の二つ名を持つ。
 紫色の軽くカールの掛った髪、赤い瞳を常に愁いで染め、何処か儚げな印象を
持つ。あまり笑う事は無いが、逆に其の笑顔は極上といっていいほどに可愛い。
 また犬好きかと思えば猫の方が好きだったり、更にはイルカの方が大好きだっ
たりもする。結局、正直で嘘を付いたりしない、動物が好きなようだ。
 どうもそれは、人間不信の裏返しのようである。さもありなん。彼女の今まで
の人生から見れば、当り前と言える。
 半数染色体と言う特殊なDNAを持って生まれ、その所為で両親の仲が不仲に
なってしまう。また半数染色体の為か、手を触れないで物体を動かす、テレキネ
シスを扱う事が出来てしまった。
 もっとも初めは予知と勘違いしていて、自らの思い浮かべた現象を無意識のう
ちに実現させてしまっていた。此れが疫病神の名の謂れとなってしまう。
 しかし、それも浩之の絶え間無い努力と尽力により、制御できるようになった。
 其の為なのか、力を制御できるようになった彼女は、其の前とは打って変わっ
て明るくなる。表面上の変化は笑顔が増えた程度であるが、内面的には思いっき
り変わっている。其の辺りはLeafの会誌やPC版のおまけを見れば分かるだ
ろう。偉い差である。
 また、PC版では自ら中出しを強要した。(爆)
 おいおい、初めての娘がする事じゃないと思うぞ、しかも校舎の中で。

 Lメモでは……サイキックを越えた存在になってしまった。
 なんと宇宙人と言うとんでもない設定を付けられた。しかも卵生らしい。
 もっとも、其の特異性から出番や知名度はかなり高くなっているが。
 またちゃんとした萌えている人、OLH氏も付いていて、氏の努力により彼女
の地位はしっかりと築かれている。『琴音ちゃんは俺んだっ!』と言う台詞は有
名だろう。
 Lキャラの人気は、設定、萌える人、そして作品数が要になっているようだ。


保科智子(ほしかともこ)

 Leaf関西系女子の初代。同時にTHの眼がねっ子。クラスの委員長を勤め
ている為、委員長と呼ばれる事が多い。と言うか、まず委員長としか呼ばれない。
 クールな外見に熱い魂を秘めている、生っ粋の神戸っ子である。
 間違っても『関西弁?』とは聞かない様に。ハリセンか鞄が降って来るゆえ。
 背中までの長い髪を一つミツアミして垂らし、メリハリの有る麗美なマスクに
メガネをかけ、制服の下には見た目以上の美しい肢体を隠し持っている。
 希に見れる私服姿は、髪を解きセンスのよい服を着ている。元が美人ゆえなん
でも似合うようだ。胸もかなり大きい。
 また勉強がとてもでき、知的雰囲気を相俟って『秀才』という感が有る。
 んが、性格は極めてきつく、自分の価値観外の存在を何処か見下した風が有る。
 そのため、素っ気無い、お高くとまっている、愛想が無いと取られてしまい、
誹謗中傷が絶えない様子。本編中でも苛めに有っていた。
 一人主人公浩之のみが、其の裏にある彼女の本心…張り詰めた心と馴染めない
世界、そして孤独と淋しさを読み取り、最後には彼女の心を開かせてしまった。
 こう書くと美談だが、結局は浩之のお節介に智子嬢が屈しただけなのだが。
 彼女の本性(と言うと語弊が有るか?)は、かなり熱い性格である様子。UFO
キャッチャーに燃えたり、ヤクドナルドの呼称をヤックと拘ったりと、火が点く
と止らないようだ。関西系の人は概ねこのような性格なのだろう。(穿った意見)
 あと……PC版では男の浪漫の、『下着に男物のYシャツのみ』『大きい胸を
弄び』『お風呂で泡踊り』を堪能させてくれた。(爆)
 またPS版でも、やる事はやったという話。(更に爆)
 実はTHで一番エッチィカップルなのではないか?

 Lメモでは、あまり目立っては居ない。ただ其の存在自体は確立されている。
 Fool氏と漫才コンビを組んでいる、という設定が有るゆえ。
 但し其の漫才は頗る寒いという話。それはもう灼熱の砂漠でも一瞬にして氷河
期になるほどに。
 またカフェテリアでアルバイトをしていたり電脳部に居たりと、居場所は多い。
 しかし其の多さに対し、目立っていないのも確か。
 理由は、それら以外の場所では使いにくい、其の人達以外とでは絡ませられな
い為であろう。広い視野で見ると、一般的なキャラに仕上がっていないのだ。
 この辺りは一考の価値が有るのではないだろうか。


松原葵(まつばらあおい)

 THの格闘技少女その2。格闘技というよりスポコンに近いので、3代目のス
ポーツ少女だろう。
 其の容貌から、『髪の青いマルチ』『松原青い人』などという不名誉な呼ばれ
方をする。赤いブルマーでも有名か。
 爽やかな青い髪をショートカットにまとめ、普段は笑顔の可愛い顔を、練習中
は凛々しく引き締めている。その昔は左頬にバンソウコウが有ったが、PS版で
は無くなっている。あと昔はスカートにブルマーだったが、PS晩では体操着に
ブルマーになっていた。この辺は倫理も(以下検閲)
 性格はとにかく一途。愚直といえるほど、自分の決めた道を健気に突き進む。
 即ち、憧れの人『来栖川綾香』の居る、エクストリームの舞台へ上がる為に。
 彼女の行動理念はほぼ全て、其処へと集約される。熱い格闘技への情熱も、毎
日の辛い練習に耐えるのも、全ては綾香嬢と戦いたい為である。
 ただあまりに綾香嬢に拘るあまり、同門の坂下嬢を全く無視した感じになって
いる。坂下嬢があんまりな気がする。
 また、それに傾倒し過ぎたせいか、一般的に言う女の子としての趣味や遊びが
完璧に欠落している。ファーストフードショップにすら行く事が無かったとか。
 何かを極めるには何かを捨てなければならないというが、其の典型のような女
の子である。
 あと、浩之には外でいただかれてしまった。(爆)
 しかも神前でヤッテルし。(更に爆)
 罰当たりな2人だと思うのは筆者だけであろうか。

 Lメモでは、本編では同好会だった格闘部に所属している。
 加えて坂下嬢と綾香嬢と一緒に練習をしている。葵嬢にとっては天国のような
部活動ではないだろうか。
 また交友関係も広く、特に格闘部を中心にSS使いたちと面識が有る。
 特に、T-star-reverse氏や佐藤昌人氏、YOSSYFLAME氏、ディアルト氏、TaS
氏の五人組は、彼女の守護者として有名。
 また、中学をRune氏と同じくし、2人は古くからの付き合いが有るらしい。
 口の悪いRune氏は葵嬢の事を率先して青い奴とか青いとか言うが、それは
親愛の裏返しではないかと思われる。実際はどうかは分からないが。


宮内レミー(みやうちれみー)

 本名、レミィ=クリストファ=ヘレン=ミヤウチ。結構長い名前である。
 Leaf系唯一の、外国人系少女。またパツキンでも有る、が、周りにはパス
テルカラーな女の子が多いので逆に目立って居ない。
 輝く金髪を纏めるポニーテール、感情に合わせてコロコロと変化する青い瞳、
笑顔を見せた時に覗く八重歯の其々が、彼女のチャームポイントだろう。
 外見要素だけでも目立ちそうだが、さらに目立つのは、怪しげな日本語から生
れる無数の諺であろう。一昔前の日本人でもそんなに諺を知ってはいまい。
 元々日本好きな様子で、諺好きも其の影響だろう。弓道を嗜んでいたりもする。
 また、外国人の父を持つだけ有って、其の身体は実にナイスバディー。彼女の
胸はTHの中で一番おっきかったりする。
 出身地サンフランシスコの太陽のように底抜けに明るく、子供好きで面倒見の
良い其の性格は、見るもの全てをも明るくさせてくれる。
 ただ、彼女趣味が結構怪しい。
 父と共に出掛けた事の有るハンティングに味をしめ、獲物を狩る事に快感を覚
えてしまった様子。おかげで時たま暴走し、人動物問わずに襲い掛かったりする。
 しかも、その時使う得物が和弓、即ち弓道の弓矢。此れはまさに、きち(ぴー)
に刃物を持たせるほどに暴挙といえる。
 元弓道部の筆者としては、卒倒しそうな状況が作中で展開されていた。死人が
出るぞ、その内。
 エッチシーンでは其のおっきな胸を使って挟んでいた。(ナニヲ?)
 結局おっきい胸の子のする事は決っているのか。(ダカラナニガ?)

 Lメモでは、やはりというかなんというか、怪しい設定が付加されている。
 ミヤウチ星人とか言う宇宙人になっている。発動すると狩猟者モードになり、
更にはパツキン化し、なお且つ巨大なハムスターへと変化するそうな。
 何処かの猿型戦闘民族の親戚か何かだろうか。
 またヒメカワ星人と敵対していて、琴音嬢を目の敵にしている。琴音嬢も良い
迷惑であろう。
 SS使いとの交友は、ハッキリしない。関係があることは有るが、互いにお友
達の域を出ていない模様。其の観点からでは少々使いにくい。
 しかしながら、明るく可笑しく、そして怪しい彼女は、Lメモにおいては比較
的使いやすい部類といえる。
 ただどのキャラにもいえるが、設定におんぶに抱っこでは、本当に面白い使い
方は出来ない。要努力である。


HMX−13(通称:セリオ)

 下手をしたらヒロイン級を食ってしまわんばかりに有名な、脇役。
 マルチの妹という立場の、ハウスメイド試作型13。でも存在的には姉である。
 オレンジ色の髪、感情の無い瞳、マルチの其れよりシャープな感じの耳カバー。
表情も、一般的な美少女のレベルに十分達している。
 子供じみたマルチに対し、18歳前後の少女といった趣のあるボディー。
 また、メイドロボとしての性能もマルチより実践的であり、サテライトシステ
ムにより一瞬にしてあらゆるジャンルのプロとなり得る。
 様々な点でマルチより優れ、マルチよりメイドロボとしての性能は高い。
 但し……彼女は、あくまでメイドロボである。
 マルチの様に、感情を持ち合わせて居ない。故に、受け答えは事務的で且つ、
必要最低限の情報しか含まない、味気の無い物になっている。
 其の点に置いて、セリオはマルチには及んで居ない。
 が。オリジナルセリオ、つまりHMX−13は、何処か感情に似た物を持ち合
わせている、ような気配が有る。
 此れは一般社会での性能検査の際に、一番つるむ事の多かった人物が綾香嬢だ
った所為であろうか?

 Lメモではセリオタイプと呼ばれるメイドロボが、結構居る。
 カフェテリアや電脳部やダーク13使徒で活躍している、セリオ@電柱(電芹)。
 来栖川警備保障のエースで、Lメモの顔役の一人、Dセリオ。
 正式採用タイプの、HM−13、量産セリオ。
 普通のLには出てこないが、ダーク13使途の抱える、ダウアーセリオ等々。
 結構な数のセリオタイプが居る訳である。が。
 問題のオリジナルセリオの存在が、とんと分からない。
 L学の黎明期では久々野彰氏との関係でよく登場し、また彼女が徐々に感情に
近い物を形成していくLも有ったりしたが、久々野氏が離脱してからは、一切といっていいほどにオリジナルセリオは姿
をあらわさなくなった。
 果たして彼女はいまだ持ってLeaf学園に居るのだろうか。


坂下好恵(さかしたよしえ)

 物語の中で良く出てくる、嫌な先輩。其れを地で行く格闘少女。
 葵嬢と同門の空手道場に所属し、綾香嬢ともかつては同門であり、ライバルで
あった。
 しかし、葵嬢も綾香嬢もエクストリームへと転校した為、今では好恵嬢しか真
っ当な空手道を歩んでは居ない。なんだか哀れに感じなくも無い。
 きつい容貌に、短い髪。大き目の身長に、鍛え上げられた体躯。常に禁欲的で
求道的な、厳しい表情をしている。
 誰よりも空手を愛し、また愚直と言えるほどに空手道にひたすら精進する彼女。
 だからゆえか、其の空手を捨てた葵嬢や綾香嬢にはきつく当たり、また彼女達
を引き込んだエクストリームを否定している。
 また、彼女は空手に対して少々盲目的な嫌いがあり、奢りに似た感情が有った
ように見える。
 故に、葵嬢と対戦した際は其の隙を突かれ、あえなく敗退してしまった。紙一
重の差では有ったが……負けは負けである。
 実際のところ、葵嬢や綾香嬢が嫌い、という訳でもなく、空手道を愛するがあ
まりに其れを捨てたように見えた2人を快く思わなかっただけなのだろう。
 性根の部分では、仲間はずれにされたのが悔しかったのではないだろうか。
 そう考えると、結構可愛い性格かもしれない。

 Lメモでは…かなり不思議なキャラ立ちをしてきた人物である。
 黎明期においては、人として認識してもらえないほどに酷い扱いをされていた。
 背景の一部と化し暴走する人に轢かれていたり、眼の前に居ながら存在を除外
されていたりもした。
 しかし其の運命が、あるSS使いの手によって革変する。
 彼女を萌キャラとするbeaker氏の登場により、彼女は氏と相思相愛(?)の関
係となった。また氏の努力の甲斐も有り、黎明期のようにな無下な扱いは全くされ
なくなり、第二購買部や格闘部という活躍の場も与えられるに至った。
 今では格闘部、第二購買部共に欠かせない人物にまでなり得て、下手なヒロイ
ン級よりも目立つ事さえある。
 彼女は、萌えている人が付いて存在が好転、確立された好例であり、またSS
使いの努力が有れば、どんな目立たない人物でも一線を張るだけの舞台が与えら
れるという証明にもなった。


【WHITE ALBUM】

緒方理奈(おがたりな)

 絶世のアイドル。ヒロイン由綺の先輩。
 作品に付き物な、嫌な性格の先輩……などと言う事はノミの毛ほどもない。
 均整の取れた表情、物腰は優雅で柔らか、心優しく且つ芯の強い、何処か子供
っぽい性格。歌手としての実力も非常に高く、アイドルと言う枠では収まらない。
 はっきり言って、由綺よりよっぽどパーペキなヒロインと言える。
 が、それは彼女が幼い頃からアイドルとして躾られてきた結果であり、彼女の
努力の賜物でも有る。半分以上は、兄から押し付けられたものだが。
 彼女自身は、人並みの女の子として普通に生活し、恋をする事を望んでいた。
しかし、それを許される事はなく、そしてアイドルとしての生活を押し付ける兄
を快く思わなくなったのは、至極当然と言えるだろう。
 其の為か、自らに出来ない事をやってのける由綺に憧れる節が有り、同時に其
の由綺の恋人、即ち主人公冬弥に強く心を引かれた。
 結果、冬弥を愛してしてしまい、最後には由綺から冬弥を奪って、最高のアイ
ドルのと言う地位さえも捨て去ってしまった。
 が、彼女はそれらに一切の後悔はしていないだろう。夢にまで見た…そして大
好きな、『小説の中のヒロイン』のごとき人生を、自ら歩んでいるのだから。
 ただスタジオでしちゃったのはどうかと思われるが。誰かに見られたらどうし
たのだろうか。寒そうだったし。

 Lメモにおいては、結構な有名人。但し、有名の質がかなり異色である。
 何せLeaf学園最凶とも言える、アフロ同盟の顧問を務めているのだから。
 しかし、理奈嬢はアフロではない。其処を間違えない様に。
 今後もアフロを付ける事が無い事を、筆者は祈りつづける。一ファンとして。
 またきたみち氏と過去において知己がある模様。この辺りも詳しく知ってみた
いものである。


河島はるか(かわしまはるか)

 Leafスポーツ少女4代目。テニス使いである。
 性格がある種電波系ともいえる。でも電波は使えない。
 緑色の髪をショートに纏め、焦点が有っているのか分からない顔に、意味深な
笑みを浮かべる事の多い、謎多き女性で有る。
 でも結構不幸な人生を歩んで来ている。最愛の、そして人生の目標であった兄
を事故で亡くし、其のショックで最も好きであったテニスを辞めてしまった。
 一流の腕を持ち、将来を有望視されていたのに、である。
 同時に心も壊れてしまい、今の様に心を表す事の少ない性格に成ってしまう。
 作中においても、結局最後まで彼女の真意は分からなかった。本当に冬弥が好
きであったか否か。由綺の事をどう思っていたのか。
 真意は彼女の中にしかなく、それは一生誰にも分からないだろう。
 もしかしたら、最愛の兄であっても。
 が、エッチの時はそれなりに感情が出ていた。(爆)
 しかも泡踊りで、はるかは結構ロリちっくだった。やるな冬弥。(ナニヲ?)

 Lメモでの役割は、初等部の体育教師。其のおかげか、名前と顔はかなり売れ
ている。偏にお子様持ちな作家諸兄の努力によるが。
 初等部で学校のシーンが出たら、まずといっていい確率で姿をあらわす。また
其の立場もかなり嵌まっていてお似合いでも有る。
 ポーっとした感じのはるかがお子様達を率いている姿は、微笑ましいの一言。
 Leafキャラが上手くLメモの世界観に適応した、好例と言えるだろう。


観月マナ(みづきまな)

 WAのろりっ子。雷獣すねキックの異名を持つ。
 ふきふき4代目の人物でも有る。ハラショーふきふき。
 小生意気な性格に、高校3年とは思えないベビーフェイス。顔と外見相応に可
愛いところも有ったりするが、気を付けろ、気を抜くと脛を狩られるぞ。
 得意料理はココナッツミルク粥。筆者は食した事は無いが、どうも激あまな物
らしい。風邪の時に食うべき物なのかどうかは判断しかねる。
 主人公冬弥との初顔合わせは好感触だったが、其の後の会合は最悪という、あ
る種のお約束を踏んでくれた。でも冬弥はけっこう失礼かもしれない。
 其の冬弥を好きになっていく過程であるが……やはり此れもお約束。年上のお
兄さんチックな人に引かれるのは、女の子の特徴と言える故に。でも筆者は嫌い
ではない。お約束を踏まえない作品って言うのも味気なかろう?
 またヒロイン由綺とは従姉妹同士である。其の辺りの意外性には筆者は少々驚
かされた。が、マナと結ばれた後も由綺と付き合っていた冬弥には、殺意が芽生
えたものだ。優柔不断ここに極まれりという感じである。
 結ばれたと言う話が出たが、エッチシーンになだれ込む当たりは何か納得行か
ない。何故其処で抱いちゃうかな? ただ抱きしめるだけでも良いと思うのだが。
 と言うと、18禁ゲームとして成り立たなくなるから、禁句である。上の発言
は忘れる事を推奨。

 Lメモでは八塚氏と関係が有るもよう。其の影響も有ってか、L学内部での存
在感はそこそこ有る。ただし、氏との絡み以外での魅力が無いのも確か。
 雷獣すねキックと言う能力(?)も有るが、それだけでは話に絡みにくい。
 もう一つ、押しの要素が掛けているのだろう。
 キャラ単体では活きず、かといって萌える人が付いただけでも活きる訳ではな
い、と言う感じである。
 この辺りはLeafキャラ全般、そしてSS使いに言える事ではあるが。
 

澤倉美咲(さわくらみさき)

 主人公冬弥と由綺の先輩。WAにおける偽善者チックな人。(ぉぃ)
 そう言えば、髪型にシャギーが入っている辺りが千鶴女史に似ている。
 人当たりの良い性格と笑顔、後輩達に気配りの行き届く、良い先輩である。
 高校時代にはファン倶楽部まで出来て、由綺も其の中の一員であったらしい。
 また演劇の脚本を書く才能が有り、本編でも彼女の書いたシナリオが人気を博
していた。名前があれだったがぁ。
 しかし。
 由綺の彼氏である冬弥に横恋慕。しかも自分を思ってくれている人が居るのに
それを無視。あまつさえ、奪っておきながらもイイヒトぶっては皆を傷付けてい
るという、まさに偽善者を地で行く人。
 性格のイイヒトが横恋慕するとろくな事にならないという良い見本である。
 またWAの中では一番早く出来ちゃえる人。(爆)
 しかも2回目までしっかりと付いている。(核爆)
 なんだかんだで結構エッチが好きなのかもしれない。

 Lメモにおいては、今はどうなっているか不明。
 その昔は美咲の楼閣という組織を率いていたらしいが、今では其の面影も無く。
 それに合わせて当人も行方知れずっぽい扱いに成っている。
 多分まだ学園に居るとは思われるが、其の辺りはどうなのだろう?


篠塚弥生(しのづかやよい)

 アイドル由綺の敏腕マネージャー。
 加えてテクニシャンで無表情。何処かのメイドロボそっくりな人である。耳カ
バーを忘れてないか?
 黒いスーツに身を包み、クールなマスクでその場を仕切り、公私ともで全面的
に由綺をバックアップする其の姿は、まさに女傑。由綺の為に其の身を全て捧げ
る姿は、ある種の尊敬の念をも持ち得るだろう。
 但し其の行動原理と理由は、少々よこしまだが。レズだし。(爆)
 主人公冬弥にとっては、邪魔な存在No1。由綺と良い雰囲気になるたんびに
邪魔をされ、あまつさえ別れろとか言われる始末。
 女史は更には由綺から冬弥を遠ざける為に、自らの体を使って誘惑を始める。
 ナイスなバディとテクニックに、冬弥はメロメロだったが。
 だがそれも此れも、由綺が好きだからという一途な思いゆえ。そして、冬弥の
由綺を思う気持ちも一途。同じ感情を持った者同士が引かれあい…
 だったのかどうかは全く不明だが、エンディングではなんか良い感じだった。
 この辺りの曖昧さ、複雑さが、大人のラブロマンスっぽくて良いと思う筆者で
あったりする。でもWAは人気が薄い。何故だろう。

 Lメモにおいては知らない人はまず居ない、といって良いほどに有名な方であ
る。何せLメモの顔役で有る、ハイドラント氏の側近と言う役目に収まっている。
この辺りは、ハイドラント氏の手腕が冴え渡った結果であろう。
 また、唯ダーク13使徒という組織に収まっただけではなく、其処でしっかり
としたスタンスと、其処に至る理由までがきっちりと描かれており、違和感なく
溶け込んでいる。此れも偏にハイドラント氏の尽力賜の物である。
 彼女もまたLeafキャラが上手く活かされた好例と言える。
 なんだかハイドラント氏を称えている文になったか?


森川由綺(もりかわゆき)

 WAのメインヒロイン。新人の人気アイドル。
 主人公冬弥の恋人でも有り、現役の大学生でも有る。結構多芸な人だ。
 普段冬弥に見せているのは、捨てられそうな小猫のような表情に、折れそうな
くらいに華奢な姿。アイドルの時は、元気そうな笑顔と綺麗なステージ衣裳。
 健気で従順な彼女と、元気で明るいアイドルの、2つの顔。
 ある意味二重人格者だが、芸能人はおおむねそういうものだろう。
 そして肝心の歌の方は…あえて触れまい。此れで察してくれる事を願う。
 冬弥にぞっこんであるが、仕事の方が重要という困った人。仕事にかまを掛け
ては冬弥を蔑ろにしている感じが、筆者にはした。悪いとは言わないが。
 が、それでは浮気もされるんではないか?
 だが実際に浮気をした場合、とてつもない罪悪感がプレイヤーに襲い掛かって
来る。由綺自身が「それは自分の所為だ」と自覚していてそれを口に出すからだ。
 口に出す前に少しは強引になれ、とか突っ込みたくなる筆者だが。
 あと、高校時代から1年以上付き合っているのに、処女だったという素晴らし
い経歴の持ち主。(爆)
 性欲はどうしていたんだ? 特に冬弥。(更に爆)
 プラトニックだったのか時間が無かったのかが非常に問題である。

 Lメモでは来栖川警備保障という組織の、なんとアルバイトを勤めている。
 同時に音楽教師であり大学生でありアイドルでも有る。あまつさえ、魔法少女
アイドルユキでも有る。こっちでも多芸な人だ。
 しかし……アイドルや教師だけでは生きていけないのであろうか? わざわざ
危険なアルバイトまでするとは。
 出番の方は、設定のおかげもあってか、そこそこ有る。しかし冬弥との絡みが
ないに加え、萌える人が居ないので、いまいちインパクトは薄い。
 こんなところまで健気で大人しくなくてもよかろうに。