Lメモ外伝 トレジャーハンター沙留斗の冒険 act1 「推参」 投稿者:沙留斗

 Lメモ参加作品です。駄文ですが少々お付き合い下さい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  Lメモ外伝 

         トレジャーハンター沙留斗の冒険 act1 「推参」


 あるうららかな昼下がり・・・

 戦場と化していた食堂にも落ち着きが戻ってきた時間・・・

 第二購買部では坂下と水禍が店番をしていた。

「暇ね〜」
「そうですね・・・」
「beakerもどっかに行ったし・・・」
「ひめろくさんも居ませんしね・・・」
「あ〜〜っ、暇!誰かこないかな〜〜〜」

そんな会話をしていたとき・・・

「すいませ〜ん」

ご希望どうり、誰か来たようだ。

「あっ、はい!いらっしゃい!って、あれ?」

しかし、そこには誰も居ない・・・

( 空耳?)

そう思ったとき、再び声がした。

「あの〜、もしもし?」
「え?え??」

困惑する坂下。すると三度声がする。

「あっ・・・このままじゃだめだった・・・それじゃ、ッハァ!!」

そんな気合いのこもった掛け声がしたとたん、空気中の塵が集まりだし、

ブゥン!

と言う音とともに、一人のマントを着けた男が現れた。

「ふう、あの〜すいません、ここに・・・って、もしもし?」

男の声に二人は答えない。
水禍はあっけにとられ、坂下の方は眼を見開いて、なぜか拳を震わせていた。

「お〜い、二人とも、聞いてます?」

男がそう声をかけると、唐突に坂下は男をキッ!と睨み付けて叫んだ。

「キサマ!何者だ!新しいSS使いか!!そうか!!そ〜なんだな!!!
 クソ!!!これ以上私の出番を減らされてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「え!なに!?ちょと待って・・・」

 ドンッ!

男の声を無視して放たれた一撃は、壁に穴を穿った。

「ひっ・・・・・ひぃぃぃぃぃ!!はっ、話せばわかるっ!!!」
「も・ん・ど・う無用おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

坂下は男の制止を聞かず襲いかかった!

「はあぁっ!だりゃ!!うおおぉぉぉぉぉ!!!」

 ガシャ〜ン!バキ〜ン!!メキャ!!!

坂下の殺気のこもった攻撃で、窓が割れる!扉が砕ける!!柱が折れる!!!

「わっ!まって!!話を聞いてぇぇぇぇぇ!!!」

しかし男はなんだかんだ言いながら、坂下の攻撃をすべて避けて、いや、
いなしていた。

(コイツ!私の打撃を交わしてる!?)

「さ、坂下さん!止めて下さい!」

我に帰った水禍が、坂下を止めようとしたとき、ちょうどbeakerが帰ってきた。

「ただいま〜、って何の騒ぎですか!これは!!」

「あ、beakerさん!坂下さんを・・・」
「なに?beaker!今、怪しい侵入者を血祭りに・・・」

と、二人が言いかけたとき、

「あ、マスター!!」

と、男がbeakerの方を振り返り、叫んだ。その瞬間・・・

 バキャァァァァァァァァ!!!

「べぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

よそ見をした男に、坂下の右正拳突きが決まった。

「あ・・・・・」
「だ、だいじょぶですか!」

呆然とする坂下と、慌てる水禍を尻目に、beakerはぽつりと言った・・・

「ふう、まだまだですね・・・」

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

「いてててて・・・ひどい目にあった・・・」
「あんたが悪いんでしょ〜が!」
「「まあまあ・・・」」

男に食って掛かる坂下を、beakerと水禍がたしなめる。
あの後、眼を覚ました男に治療を施てから、話をしていた。

「まっいいか。それじゃ、改めてあいさつしますか。はじめまして。私は
beakerマスターの弟子にして、トレジャーハンターの沙留斗と言います。
よろしく。」

「beakerの弟子?」

そんな物聞いたこと無い、と言いたげな顔で聞き返した。

「うん、僕が祖父と旅をしていたころに、途中で拾ったんだ。」
「はい。マスターがここに転校する前から行動をともにしてました。そのあいだに
マスターや、マスターのお祖父さんにいろんな事を学ばせてもらいました。」

「じゃ、なんでいっしょに転校してこなかったのよ?」
「ああ、それはトレジャーハンターの仕事をしていたせいです。」
「あの・・・トレジャーハンターとはいったい・・・」

と、水禍が聞く。

「宝捜し屋、ですか。ぶっちゃけて言えば。第二購買部の倉庫の中には私が
見つけてきたものがいくつか有ります。あ、そうそう、忘れるとこだった。」

そう言って、マントの下でごそごそやると、サッカーボールぐらいの金色を
した塊を三つ取り出した。

「なんですか?これ?」

「オリハルコンの原石です。」

「おりはるこん?}

今度は坂下。

「ああ、やっと見つかったんだ。ありがとう。これはね、剣の材料なんかに
使われる希少金属で、高い魔力がこもっているものなんだ。」

「どっから見つけてきたのよ・・・こんな物・・・」
「もちろん!いろんな遺跡を巡って発掘してきたんですよ。」

そう聞いた後、坂下はぽつりと言った。

「トレジャーハンターって、泥棒のことか・・・」

それを聞いたとたん、沙留斗は叫んだ!

「泥棒っていうなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なによ!ほんとの事でしょ〜が!!」
「私の事を泥棒という奴は許さぁぁぁん!表に出ろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「上等じゃない!さっきの決着をきっちりと着けてあげるわ!!」

言うが早いか、二人は店の外へと飛び出していった。

「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

グシャァァァ!!!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

メキャァァァ!!!

二人の掛け声に混じって破壊音が聞こえてくる。

「・・・止めなくて良いんですか?」
「・・・まあ、そのうち飽きるでしょ・・・」

そう言ってbeakerは苦笑いした。

「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」

ズバァン!!!

「あまいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

バシィ!!!


なんにせよ沙留斗の学生生活はこうやって始まった。

                        
                     To Be Continued

                  今日のアイテム:オリハルコンの原石

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

沙留斗:よっしゃ!できたぞ!紹介Lメモ!
 理奈 :えらく早いわね〜
沙留斗:チャットに参加してから五日でUP、もしかしたら最速かも。
 理奈 :まあ、祝いの言葉は言っとくわね。おめでとう。
沙留斗:ありがとう(嬉)。でもまあ、いろんな謎は残ってるけどね・・・
 理奈 :そうね。出てきたときはなぜ塵だったか、beakerさんとその祖父との
    出会いは何時、とかね。
沙留斗:その辺はおいおいLメモで書くつもりです。
 理奈 :書くの?
沙留斗:たぶん・・・
 坂下 :その前に、私が主人公の話はどうなった?
沙留斗:そのうち・・・って、どっから湧いた!
 坂下 :アンタにいわれたくないわ!この、どろぼー!
沙留斗:また言ったなコノ〜!
 坂下 :やるか?
沙留斗:やらいでか!うりゃ〜!!

ドカ〜ン!バキ〜ン!

 理奈 :・・・ふう、作者がけんかをはじめっちゃったんで、私が変わりに連絡入れますね?

beakerマスターへ
 「こんなもんでどーでしょうか?」とのことです。感想言ってあげてね。

智波さんへ
 「水禍さんを使わせてくれてありがと〜。また使うかもしれないので宜しく」
  とのことです。使ったらゆるしてやってね。

ひめろくさんへ
 「名前だけの拝借、どうか許してください。」とのことです。
 どーもすいません。変わりに謝っときます・・・(ぺこり)

 理奈 :今回はこんなところね。それじゃ!またね☆

 坂下 :「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
沙留斗:「死ぬかぁぁぁぁぁぁぁ!!」

========================================