第二購買部納入四天王・・・ 主任であるbeakerおよび、購買部の物流を支えるための組織・・・ 正式部員であり、レアアイテム調達の沙留斗を筆頭に 武器調達の楠 誠治 写真調達のデコイ 衣類調達の斎藤 勇希 この四人で構成されている・・・ その物品収集能力は、「手に入れられない物は無い」と噂される程である・・・ 四天王Lメモ:沙留斗バージョン Vor.1 「日常の活動」 土曜日・・・ 授業が半日で終わる、生徒にとっては日祝日の次に嬉しい日・・・ そんな日の昼前の第2購買部購買部・・・ 「じゃあ、ちょっと行ってきます。集会には間に合わせますから。」 「ああ、気をつけていってきなさい。」 「怪我しない様にね〜〜〜」 心配そうな男の声と、全く心配そうじゃない女の声が聞こえる。 「ははは、それじゃあ、行きます。」 そう見送られ、男は出かけた・・・ ・ ・ ・ 薄暗いある部屋・・・ 壁に整然と並ぶ銃の数々。 机の上には分解されかけの銃や、弾丸が転がっていた。 隣の外は射撃場になっており、消える事の無い硝煙の匂いが立ち込めている。 そう、此処は「学園」とは無縁の時が流れる場所。 其処に2人の人物が現れる。 「さて、始めようか・・・」 「これはどうしますか?」 「ああ、其処の机に置いといてくれないか?できれば、整理もしておいてくれ。」 「はい、分かりました。」 そう話し合い2つの影は動き出した・・・ ・ ・ ・ 「ファイト!ファイト!ファイト・・・」 グランドをランニングする女子バレー部。 全身から若さが溢れ出しそうなその姿は、まさに健康美といえるだろう。 一行が背の低い立木に差し掛かった時・・・・・ キラ☆ 「あれ?」 「ん?どうしたの?沙織。」 「何かあこで光ったような・・・」 「気のせいでしょ?ほら、遅れるよ。」 「うん・・・そうだね、行こ!」 2人はそう言って列へと戻った。 クスッ・・・・・ その時茂みの中で誰かが笑ったような気配がした。 しかし、誰にも気取られる事無くその気配はすぐに消えた。 ・ ・ ・ 校内のある一室。 八畳ぐらいの部屋に、テーブルが一つ。 その上には布や型紙、作りかけの服が散乱していた。 壁際にはタンスが在り、中にはたくさんの服がかかっている。 其処に一組の男女が入って来た。 「さて、始めましょうか?」 女性は、そう声をかけて、テーブルへと向かった。 「はあ・・・・・」 連れの男性はそう気の抜けた声を上げると、女性にしたがってテーブルへと 向かった。 ・ ・ ・ 「そう言やさ、あいつ集会がどうとか言ってたけど・・・」 コトン・・・ 「ええ、言ってましたけど、それが何か?」 トン・・・ 「なに?その集会って。」 コトン・・・ 土曜日であるためか、客が少ないためbeakerと坂下はチェスをしながら話を していた。 「購買部四天王って聞いたこと無いですか?」 トン・・・ 「まあ、バイトやってるから耳にした事は・・・その集会?」 コトン・・・ 「はい。まあ、集会ってほどじゃないんですけどね・・・今日あるんですよ。 っと、チェック・メイトですね・・・」 トン! 「あ・・・・・」 話に気を取られたか、坂下は負けてしまったようだ・・・ ・ ・ ・ シュル! 「う〜〜ん・・・っと、こっちですね。」 此処は図書館ダンジョンの中。 沙留斗はある物を取りにいくため、マップで位置を確認していた。 「一度いった事ある場所はマッピングしてあると楽に行けますね。」 そう言いながらマップをかたずけようとするが・・・ 「・・・あと、一度倒したモンスターも出なくなると、もっと楽なんですけどね・・・」 そう付け加えてから、沙留斗は目の前の敵へと身構えた・・・ ・ ・ ・ 「・・・・・・・」 ダーン! 「・・・・・まだちょっとずれるな・・・・・」 双眼鏡でターゲットを確認しながら言う誠治。 彼は微調整を行いながら、銃の試し打ちを行っていた。 サイトを調整して、再びライフルを構える。 「・・・・・・・」 ダーン! 「・・・・・よし、これはこんなもんだな・・・セリオ、新しい的を頼む。」 「はい。」 その指示に従い電柱@セリオは的を付け替えにいった。そのあいだに誠治は それまで持っていたライフルをかたずけ、新しい物を手にする。 まだ、調整しなければならない銃は山ほどあった・・・ ・ ・ ・ 誰も居ない廊下。 ひっそりと静まり返って、常人には誰も居ない様に思える。 しかし、ある種の人間になら微かに感じられるほどの気配があった。 フッ・・・ すると、突然廊下の真ん中に人影が現れる。 「ふう・・・天井裏は疲れますね・・・」 その人影は、忍者デコイであった。 「さてと・・・結構集まりましたから、現像しにいきますか・・・」 そう呟くと、 フッ・・・ っと、現れた時と同じ唐突さで、デコイは姿を消した・・・ ・ ・ ・ ジョキジョキ・・・ チクチクチク・・・ 裁ち鋏で布を切る音、そして、糸で布を縫う音が部屋に響く。 「・・・ねえ、斎藤先生?」 「私の事は勇希って呼んでね、宇治君。」 「じゃあ、勇希先生・・・何で僕がこんな事しなきゃ何ないんですか?」 「ん?いや、ね。人手がほしいな〜って思ってたら、君が目の前を通ったから、 ちょうど良いな〜って。」 「そ、そんな!!」 「はいはい、喋ってる暇があったらさっさと手を動かす!」 「とほほ・・・」 宇治は泣きながらも、勇希の指示に従った。 ・ ・ ・ 「でさ、その四天王って一体何なの?」 コトン・・・ 「僕と沙留斗君とで考えた、購買部を支援する組織でしてね。」 トン・・・ 「それがなんで四天王なのよ。」 コトン・・・ 「丁度その事を考えている時に購買部に商品を持ってくる人が沙留斗君を含め て四人居た事、そして持ってくる商品が4つの分野に分かれていたからです。」 トン・・・ 「なんだか適当ね・・・」 コトン・・・ 「そうでも無いんですけどね、実際には・・・っと、またチェック・メイトです。」 トン 「うっ・・・ま、また・・・」 坂下は負けてしまった。 ・ ・ ・ ゴトン! 何か重い物が転がるような音がする。 「ふう、このくらいで良いでしょう。」 ここはミスリル銀の鉱脈。 沙留斗は予め見つけておいた此処へとやってきて、10kgほどのミスリル 銀を採掘していた。 「ん・・・もうこんな時間ですか。素直に戻っていては間に合いませんね・・・」 時計を見ながらそう呟く。 そして少し考えてから、沙留斗は叫んだ。 「ディス・インテグレート!」 ドン! 沙留斗は身体を粉塵と化して、天井の隙間を抜けて地上へと向かった。 ・ ・ ・ ガチャガチャ・・・ シュル、キュッ! バタン! 誠治はキャリーバッグ銃を詰め込んで、ふたを閉めた。 「そろそろお時間です。」 「ん?そうか・・・予定どうりだね。じゃあ、行こうか?」 「はい。」 誠治はキャリーバッグを抱え、電柱@芹をを伴って第2購買部へと向かった。 ・ ・ ・ 赤い光だけで照らされる、薄暗い部屋。 パチッ! 蛍光燈が点けられて、明るい光に包まれる。 ペラッ・・・ 「ん・・・良い写りだ。これなら結構いけるでしょう。」 此処は写真部の現像室。デコイは今日の収集品を現像していた。 「さて、サンプルはこのくらいあれば良いでしょうし、そろそろ行きますか。」 そう言うと、 スッ・・・ っと、天井裏へと姿を消した。 ・ ・ ・ ふさぁ・・・ しゅるしゅる・・・ きゅ! 布を結ぶ音が聞こえる。 「うん!こんなもんね。」 勇希は嬉しそうに風呂敷包みをぽんぽんと叩く。 「はぁ〜〜〜疲れた・・・もう帰っても良いですよね?」 そう言いながら宇治は肩を回す。 「なに言ってるの?次はこれを第2購買部へ運ぶのよ。」 「ええ!なんで!!」 「ここまで来たら、ついででしょ?ほら、さっさとする!」 「とほほ・・・」 そう言いながら2人は風呂敷包みを背負って第2購買部へと向かった。 ・ ・ ・ 「で、集会って何するのよ?」 結局あれから一勝もできなかった坂下は、少し不機嫌そうに言った。 「購買部への商品の納入状況の確認や新しい商品の選定などをするんですよ。」 (不機嫌になるくらいまで続けようとしなくても、ねえ・・・) そう心の中で苦笑いをするbeaker。 「毎週って分けじゃないよな?殿くらいのペースなわけ?」 「月に一回ですね。だから月例四天王集会って言う事があるんですけどね。」 そこまで話した時。 「こんにちは、店長。」 「こんにちは」 誠治が電柱@セリオを伴ってやってきた。 「ああ、誠治さん、いらっしゃい。早いですね。」 「まあ、ね。ところで他のメンバーは?」 「もうすぐ来ると思いますよ。」 そう言いながら天井を見上げるbeaker。 すると、 スッ・・・ と、天井から人影が降りてくる。 「こんにちは。」 人影は言わずと知れたデコイだった。 「はい、こんにちは、デコイさん。」 「相変わらずだねえ・・・」 「はは・・・どうも・・・」 そう受け答えする3人。 「さて、そろそろ出てきなさい、沙留斗君」 beakerがそう言うと、塵が集まり出して、 ブン! と言う音と共に、人影が現れる。 「やっぱりマスターには分かりますか。」 「・・・相変わらず凄いですね・・・その力・・・」 「ははっ、結構便利ですよ?この力。」 そう話す、電柱@セリオと沙留斗。 その時・・・ 「チャオ☆、少し遅れちゃったわね。」 「ひい、ひい、ひい・・・・」 勇希と宇治が走りながらやってきた。 「こんにちは、勇希先生」 「これで・・・」 「全員揃ったな。」 「じゃあ、はじめましょうか?」 「うん、そうね。」 beaker、沙留斗、誠治、デコイ、勇希の順に言って、最後にまたbeakerが言った・・・ 「では、月例四天王集会を始めましょうか・・・」 To Be Continued 今日のアイテム:ミスリル銀の原石 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 沙留斗:おいっす!Lメモ5作目です!! 沙耶香:今回はいつもと少し雰囲気が違いますね。 沙留斗:うむ!本当だったらもっと軽いノリにしたかったんだが・・・ 沙耶香:が? 沙留斗:書いてるうちにこんな感じになっちゃいました(てへ☆) 沙耶香:いつものことですね・・・(やれやれ) 沙留斗:まあ、一部でしか知られてない四天王の存在と、その活動の一端が分 かってもらえれば幸いです。 坂下 :おい・・・ 沙留斗:ん?どうしました、坂下さん。 坂下 :なぜ私がbeakerにチェスで勝てなかったんだ! 沙留斗:ふ・・・そんな事を言いに出てきたんですか。 坂下 :あれでは私が馬鹿みたいに見えるじゃないか! 沙留斗:そうじゃないんですか? 坂下 :なんだと!そういうお前はどうなんだ!! 沙留斗:貴方ごときには負けませんよ(ふっ) 坂下 :そこまで言うんだったら私とチェスで勝負しろ!!おまえに勝って私 の方が上だと証明してやる!! 沙留斗:いいでしょう!受けて立ちます!! 沙耶香:・・・なんだか知りませんが2人がチェスを始めたんで、連絡行きます。 beaker兄様、Sageさん、デコイさん、勇希(宇治)さんへ 「創始者(?)たる私が書いた四天王Lメモ、いかがだったでしょうか?感想、批判 などをお聞かせくださったら幸いです。」 との事です。これからも四天王物を書くかもしれませんがその時はよろしくお願い します(深々とお辞儀) きたみちもどるさんへ 「私を出して頂き有難うございました。とても嬉しかったです。続きもがんばって 下さい。」 との事です。良かったらまた使って上げて下さいませ(深々とお辞儀) 【?】さんこと、風○さんへ(笑) 「沙耶香を使っていただいて感謝です。とっても笑わせて頂きました。」 との事です。私があのようになるとはびっくりしましたが、とても面白かったです。 これからもがんばって下さい(深々とお辞儀) 沙耶香:今日はこんなところですね。では皆さん、さようなら(深々とお辞儀) 沙留斗:・・・・・・・・ 坂下 :・・・・・・・・