試立Leaf学園の私闘――スフィーの場合〜まじかる☆ウォーズ〜 投稿者:佐藤 昌斗



 それは、唐突に起こった。
 もさっと多い、お尻まで来るほど長いピンク色の髪の毛を、三つに分けて纏め
た10歳くらいの少女の頭頂にある触覚と思われるほど長い二筋の髪が、某ちゃ
んちゃんこを着た幽霊族の少年が妖怪の存在を感じる時のように、ピンと立ち上
がったと思ったその瞬間。

「はっ?! 不穏分子が、不穏分子が近くにいるわッ!!」

 と、あからさまに怪しげな台詞を、ここ――試立Leaf学園の一角にある骨
董屋「五月雨堂(さみだれどう)」の店内に響き渡るほどの大声で、まだあどけ
なさの残る可愛らしい少女が言ったのだから、五月雨堂に居た全ての人間がこの
少女――スフィーに一斉に注目したのも無理はない。

「いかなくては…学園の平和の危険が危ないわッ! いくわよ! リアン!!」

 しかし、廻りのそんな視線も何のその、そう言うが早いかスフィーは、傍らで
唖然としていた、青い髪を腰の下まで伸ばして下の部分を三つ編みで纏め、眼鏡
をかけたやはり可愛らしい顔立ちの少女――リアンの腕を引っつかむとバビュン
バビュンと言う擬音がぴったり来るであろう猛スピードで、あっと言う間に五月
雨堂を後にして走り去って行った。

「…えっ? えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜??!!」

 リアンの驚き&悲鳴をドップラー効果させながら、スフィーとリアンの姿は遥
か彼方へと消えて行きそして、五月雨堂には唖然としたままの客達がぽつんと取
り残されたのだった。




 試立Leaf学園の私闘――スフィーの場合〜まじかる☆ウォーズ〜




「はぁ…はあ…や、やっと逃げ切った…。秋山のヤロー…い、いい加減にしやが
れってんだ」

 荒い息を吐きながら、中庭に設置されたベンチに腰掛け、そんな事を呟いてい
るのはこの学園一の戦鬼にして苦労人、人気者は辛いよを地で行く漢と書いて男
と読む、メタリックファイター兼鬼であるところの3年生ジン・ジャザムその人
であった。
 ちなみに秋山と言うのは、大胆にして不適。悠々にして自適。不死身にしてマ
ゾ。マッチョにしてダンディー。アニキにして褌であるところの、忍者マンでダ
ブリーである二年生で、同じく漢と書いて(以下略)な秋山登の事である。
 そして登も、ジンと違う意味においてやはりこの学園で知名度が高かった。そ
りゃーもう、この学園においてこの二人を知らないなんてモグリだとしか言えな
いくらいそりゃーもぅ、ばーァんとぉってなもんだってくらいのものであった。
 さて、何故ジンが息を切らせているかと言うと、それは30分前に遡る。
 今から30分前にジンが廊下を歩いていると、突然登が登場し一言、

「ジン! 今日こそ貴様に俺を捧げる!! だから貴様は遠慮無く真紅のべへリ
ットで生まれ変わるが宜しかろう!! ニントモカントモニンニン!!!!」

 と言うが早いか某怪盗三世を彷彿とさせる肉体美の筋肉披露で飛びこみ大ジャ
ンプしてきたからさあ大変とばかりに、ジンは登に、

「幾千幾万の敵味方の中で、お前だけが…お前だけが…あっ、台詞忘れたい。と
にかく、喰らえ! ブロークンファントムッ!!」

 で、

「良いぞ! 良いぞ!! 良・い・ぞぉーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 と、命中したブロークンファントムに登興奮大阪城を巨大化してぶっ壊し、更
には海の上を走り抜ける。褌一丁で。
 だもんだから、

「そのブロークンファントムは、ブロークンマグナムを二度揚げしてるんだ!!」

 と、ジンが美味しいよと答え、更には、

「素晴らしい…素晴らしいぞうゥ!! ブ・ラ・ボーッ!!!!」

 と登が叫ぶもんだですったもんだの挙句、こうしてジンは中庭のベンチで休ん
でいると言うわけだったんだねぇーこれがときたもんだった。

「あぁー…もう少し休んで行くかな…」

 と、ベンチの背もたれにジンがぐでぇーとしたその時。またもや彼に声かける
ものありけり。

「お待ちなさい!!」

「…はっ?」

 ジンがいかにもダルそうに声の方に視線を送ると、そこには何処かで見たよう
な格好の少女がいたのだった。そう、割りと最近に。

(詳しくは、沙留斗さんが投稿されたスフィー登場Lを読もう!)

「あぁー…物凄くやな予感と共に何処かで見た奴が。俺にはこう言う奴ばかりし
か声かける奴はいねーのですか? そーですか。そうなんですかぁ!!!! っ
て、どーでもいーけど、既に待ってんじゃねーか、コラ」

「この学園の平和を乱す不埒な輩よ! このあたしが成敗致す!!」

「おい。人の話聞けよ。犯るぞこのアマ」

 自分の世界に突入な外見16歳くらいの普通ではない、いかにも魔法少女っぽ
い格好をした少女に、律儀に言うジンだったが、いかんせん相手は自分の世界に
酔っ払いの絡み酒であった。

「ズバッと参上…ズバッと解決! 人呼んで流離いの魔女ッ子…スフィー!!」

 ババーン!

「姉さん、それ魔法少女と違う…」

 せっかくズビシッ! とポーズ(ただしヒーローものの)を決めたスフィーに、
先ほど誘拐紛いで連れて来られたリアンがおずおずとつっこんだ。
 さて、一時話を中断して説明せねばならない。スフィー事、スフィー=リム=
アトワリア=クリエールは、改造人間である!! …わけではなく、いわゆる一
つの、魔法少女である! 21歳だが。
 スフィーはこの学園に愛と勇気と希望の名の元に、マジカルプリンセスホーリ
ーアップ! を果たしに来たのではなく、この嵐起こる学園(スタジアムと読ん
でもこの1文だけは可)に平和をもたらす為にやって来たのであった。
 そもそもの事の起こりは…これはどうでも良いのでパス1。
 んで…先ほど冒頭で出てきたスフィー(どう見ても子供)を覚えておられるだ
ろうか? 覚えておられる方は、今のスフィーの姿におや? なんでやねん!!
と炎のハリセンチョップだろう。
 だが、今のスフィーも冒頭のスフィーも実はまったくの同一人物なのである。
一体これは何故かと言うと、ロリ法対策…ではなく、彼女が普段マナ(この世界
で言う魔力)を貯めておく為に身体を子供まで戻し、ロリなファンを獲得…もと
い、マナの消費を避けているからであるのだった。
 ちなみに、スフィーの本当の姿は21歳相当なないすばでぃで血液型はO型の
誕生日は3月12日でアクアマリンが誕生石だそうである。
 更に言えば、今はLv3の状態(年齢毎にLvで区切っているらしい。ちなみ
に、Lv1が6歳〜10歳。Lv2が10〜14。Lv3が14〜18。Lv4
が18〜21)であった。
 追記として、リアン事リアン=エル=アトワリア=クリエールは正真証明スフ
ィーの妹で、19歳に見えないかもしれないが、19歳だそうである。
 と言う事で説明も終わり、話は本筋へと帰るのでありまする。

「学園の平和を乱すものは…あたしが許さない! と言うわけで…まじかるさん
だー!!」

 と、言った直後魔法少女スタイルのスフィーの指先から、マナの奔流が沸き上
がり、そしてそれが指先の1点に収束したかと思うと、パチパチとスパークを起
こし出し、その刹那、ジンに向かって放たれたのであった。

「俺の何処が不穏分子だ! つーか、それ以前に話を聴いてから攻撃しやがれぇ!!!!」

 しかし、自分の世界にオンステージな人物に当然声が届くわけもなく、ジンの
叫びも虚しく響いただけで、放たれた力は消える事などありえずに、一直線にス
パークを放ちながらジンへと向かって来るのであった。

(ちっ、来るなら来やがれ! 十分に引きつけてからカウンターで迎撃してやるッ!!)

 ジンが覚悟完了! して身構えたその時、正にジンに当たるか当たらないかま
でまじかるさんだーが来たその時。

「ジンさん、危ないッ! 無ー駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無
駄、無駄ァッ!!!!」

 と言う声が聞こえたと思った瞬間、まじかるさんだーは突如現われた影により、
その威力を相殺されてしまったのである。

「ふっ…いきなり攻撃するなんて、グエンディーナの人間は野蛮なんだから」

「はっ?! そ、その声は…レザムヘイム代表…マジ狩るティーナ!?」

「字が違うわァ!!!!」

 説明してはおりませんが、スフィーがこの世界に来た目的は、そもそもスフィ
ーが住むグエンディーナ と、これまたティーナに宿る存在が女神を勤める無茶
な世界、レザムへイム間の長きに渡る戦争の果ての両者の話し合いによって決め
られた”理想の戦争”の為である。
 そう。両世界の代表が戦って、戦って、戦い抜いて、最後に立っていた方が真
の魔法世界、マジック・ザ・マジックの栄光を…と言うのは某賞金稼ぎのコンビ
の紙一重と同じ位の厚さの紙一重で違い、この騒ぎの耐えない試立Leaf学園
に魔法少女の真理であるらしい人の役に立つ事を実践しつつ、真の平和をもたら
した方が勝ちとなり、負けた方は以後侵略を甘んじて受ける…とまでは決ってな
いらしいがとにかくそう言う事なのであった。…多分。
 だからこそ、自分の世界に丁度破壊爆弾だったスフィーも、流石にライバルさ
まのご到着には、カッと閉じられた眼を見開き、こうして軽いジャブを繰り出し
たと言うわけであったのさ。

「そんな事はどうでもいい! でも、いったいどうしてあたしのまじかるさんだ
ーが…かき消されてしまッたの?!」

「姉さん、眼に瞳がない…それにこころなしか眼の上に縦線が数本…はっ、これ
は硝子の仮面に良く見られる驚きを表す表情?! つ、月○先生ーーーーーーッ!?」

 そうスフィーにつっこむリアンだったが、そう言うリアンの顔もスフィーと同
じだったりするのであった。流石は姉妹で魔女ッ子である。全然関係はないが。

「ふっふっふっ…これを見て君、驚くことなかれ!」

 そう言うとマジ狩る…マジカルティーナは、得意げにその両腕に装着したボク
シンググローブをスフィーにかざして見せた。

「そ、それはいったい!?」

「さて、取りィだしたるこのグローブ! そんじょそこらのボクシンググローブ
たぁ、わけが違う代物でさぁ。何と、良いですか〜? 何と! このグローブに
は、絶縁コーティングが施されているんですね〜」

「へい、ティーナ。それじゃあ、電撃は良くてもマナはどうやって防いだんだい? 
まさか、自分の魔力で…なんてオチじゃあ、ないだろうね?」

「ははっ。心配しなくて良いよ、ジン。いいかい? これにはもう一つ、仕掛け
があるのさ」

「えっ? 凄いや! もう一つ仕掛けがるのかい!?」

 ティーナは傍らにいたジンを相方に得意げに説明を始め、気分はもうアメリカ
の通信販売番組である。胡散臭さとわざとらしさなんかが特に。

「はっはっ。いいかい? 説明に移るよ。さて、もう一つの仕掛けだけど、実は
このグローブは、対グエンディーナ用に開発された、特殊アンチマナコーティン
グがされてるんだよ。だからこそ、まじかるさんだーを防げたってわけさ。どう
だい? なかなかイカしたボクシンググローブだろ? ジン」

「ははっ、そうだね。ティーナ。俺も欲しくなっちゃったよ」

「うりゅ〜〜…ほ、欲しい!」

「欲しいの?! 欲しいの、姉さんッ!?」

 思わずのせられ欲しがるスフィーに劇画調の表情で驚くリアン。流石に姉妹だ
けあって良いコンビである。

「ふっふっふっ…と言う事で、マジカルスフィー! あなたのまじかるさんだー
は、ボクのフリッカージャブの前では無力だよ!!」

 と、得意げにシュラシュッシュと、素振りを始めるティーナ。
 気分はもう、進めの3歩である。

「ふっ、おおしろい…ならば、この技が見切れるかしら? まじかるさんだー…」

 マジカルティーナの挑発に、不適とも言える笑みを浮かべると、スフィーはま
たも、まじかるさんだーをティーナ目掛けて放ったのであった。ジンはこの時点
で置き去り確定。

「おい、俺は無視かい」

 マナの奔流が、紫電となってティーナを襲う。だが、ティーナは余裕の表情で、
当方に迎撃の用意あり! であった。
 …だが。

「無駄だって、言ったでしょう!? …えっ?」「ばーすと!!!!」 

 ティーナが無駄と言ったのと同時に、スフィーがばーすとと言った次の瞬間。
なんと、まじかるさんだーが、まるで鼻のない某最強地球人が、同じく某栽培さ
れた戦闘男達に始めは密集した巨大なエネルギー波を放ち、油断させた所で途中
から分散させたように、スフィーのまじかるさんだーも分散したんだからお立会
い。

「狩った!」

「姉さん。それ字が違う…」

 と、スフィーが驚くティーナを見て、そう確信した…んだけれども、そうは問
屋が降ろさない。

「…ドーラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラァッ!!!!」

「なっ!? で、デプシーロール!!??」

 そう。ティーナはフリッカージャブからデプシーロールへとスタイルを変えて、
この分散されたマナの本流に対抗し、ついには防ぎきったのである。

「…この程度で、ボクはやられないよ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…。

「うりゅ〜〜〜〜…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…。

「あぁ、今度はとっても奇妙なロマンホラーで真紅の秘伝説!?」 ズギャーン。

 そして、しばしの三竦み…に見えるが、単なるスフィーとティーナの睨み合い
が続いたかと思った次の瞬間。

「…マジカルスフィー、敗れたりッ!!」

 どーんと、ティーナがスフィーを指差しそう宣言したのだった。

「な、な、なんでよ!」

「姉さん、落ちついて!」

 あまりの事にうろたえるスフィーと宥めるリアン。だが、そんなスフィーを余
所に、ティーナは得意げに話し出す。スフィーの決定的弱点を突くために。

「スフィー…ボクの調べたところ、あなたには、憧れのお兄さんと言う最低条件
はクリアーしているは…だけど!」

「だけど? だけどなによ!?」

「…だけど、あなたには魔法少女の相棒と言うべき、マスコットキャラがいない
わ! マスコットがおらずして、なにが魔法少女よ! マスコットのいない魔法
少女など…愚の骨頂ッ!!」

 ガーン。
 ガーーーン。
 ガガーーーーーン。

 アッと驚く新事実。正に青天の霹靂。スフィーがっくりとピッチャーマウンド
に膝を突きます。ピッチャーマウンドなんてそもそもないが。

「あら? でもあちらもマスコットなんていないような…??」

「リアンでかしたわ!! そうよ。ティーナあなただっていないじゃない!!」

「ふっ…甘いわね。おいでませ! 佐藤ポチッ!!」

 と、ティーナが叫んだその次の瞬間。何処からとも無く犬の着ぐるみを着た、
17歳くらいの少年が何処からともなく現われたのだった。ちなみに、ご丁寧に
顔には犬の着け鼻までしていたりする。

「「か、かわいくないッ?! と言うか不気味ッ!?」」

 現われたマスコット(ティーナ談)の姿を見て、思わず正直な感想を述べる姉
妹であった。無理もないが。

「あれ? って、またですかワンッ?! …あれ? ジンさん今日は無事なので
すかワン??」

「おう。俺は置き去りだ。んで、まぁ寝てるところだ。じゃ、どうでもいーから
適当に頑張れや俺のあずかり知らぬところで」

 ひらひらと現われた佐藤ポチ事独り言の多い、電波系と噂される二年生男子佐
藤昌斗に、手を振りつつ、完全にリラックス状態のジンはそう暖かな声をかける。

「ふーんだ! いない人にとやかく言われる筋合いはないもんねー!!」

 と、可愛らしく舌を出してイーッとするティーナ。

「…リアンちゃん」

 にっこりと偽善スマイルで傍らのリアンを見るスフィーだったが、

「…ごめんなさい。さすがにあそこまで落ちたくはないの…ごめんなさい、姉さ
ん」

 リアンの拒否の声に、ちらりと視線を佐藤ポチに投げかけたスフィーは一言。

「…あたしも、あそこまでは落ちたくないわね…さすがに」

 と同じ意見。

「テメーら、殺る。殺ってやる!! そこに直れチクショウッ!!!! ワン!」

 ワカメ血涙を拭おうともせず、佐藤ポチは二人に襲いかかるが…。

「まじかるさんだー」

 ZAP!
 と言った感じで、1コマで消し炭になった。弱ッ。

「…しかたない。どんなに醜かろうが、どんなに滑稽だろうが、人として落ちる
所まで落ちてようが、マスコットはマスコット…あたしも、ついに覚悟を決める
ときがきたようね…」

「ふふん。一体、どうするのかしら?」

 と、勝ち誇ったように言うティーナ。佐藤ポチは焦げたまま放置されていたり
するが。しかもティーナのフォローなし。

「来いッ! けんたろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 スフィーはガン○ムと叫ぶと、左手を天に掲げ、その左手にはめられた腕輪を
右手の指先で軽く弾いたのだった。
 チィーン…。
 と、残響を残し、澄んだ音が辺り一帯に広がったかと思うと、次の瞬間。
 何故か直立不動で腕を組んだままの、茶色い髪を短めに纏めた青年――五月雨
堂現店主、宮田健太郎が現われたのだった。

「…あれ? …スフィーにリアン?? えぇ〜っと、俺はなんでこんなところに
いるんだ??」

「はっ?! まさか!?」

「そう! そのとおり!! まじかるちぇ〜〜んじ!!!! ぴぴるまぴぴるま
てくまくまやこん! けんたろ、マジカルスフィーのマスコットにな〜れ〜!!!!」

 ズビビビビビビッ。

「あがががががががっ?! す、スフィー、一体になにを!?」

 スフィーの持つステッキから発射された光線を浴び、微妙にエコーが掛かった
声で、スフィーに何事かと問う健太郎。…一字違いならば、某光りの巨人の最終
話の会話的で、作者としては嬉しかったのだが…当然そのような事はない。
 そして数秒の後、健太郎の姿が変化した。

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…これは?」

「ふふん! 五月雨堂マスコット(作者の推測)の、タヌ吉くん(作者のつけた
仮名)よ!!」

 えっへんと胸はるスフィー。しかし、廻りの心境は一言で言って、

 ガビーン。

 だったりする。

「…あっ、姉さん! 時間が!」

「あっ、魔女ッ子タイマーが!? ティーナ! 次こそ、やっつけてやるんだか
ら! 覚えてなさい!! ということで…バイバイキーンッ!!!!」

「姉さん! それはやられ役の台詞、やられ役の台詞!!」

「ふっ…ボクはいつでも相手になってあげるわッ!! マジカルスフィー!!!!」

 と、盛り上がるだけ勝手に盛り上がった挙句、三人の魔法少女は嵐のように去
って行ったのであった。

「うん? 終わったか?? んじゃー帰って寝るか」

 そして、ジンも去りこの場には…焼け焦げてもう直ぐお迎えが来そうな佐藤ポ
チと、タヌ吉くんをあしらった怪しげな着ぐるみを着せられたままの健太郎が残
されたのだった…。 




 試立Leaf学園の私闘――スフィーの場合〜まじかる☆ウォーズ〜 完


「…俺、なにしにでてきたんだ…ポンポコ?」