「…は?」 理奈先生は心持ち顔をしかめながら、訝しげな返事をした。 「ごめんTaSくん、もう一度言ってくれない?」 「HAHAHAHAHA!! アナタもめくるめくザ・ワールド・オブ・アフロ!!」 「冗談。なんであたしがアフロになんなきゃいけないわけ?」 「深いイミはありまセーン」 「用件はそれだけ?」 「YES!」 「あっそ。じゃあね」 緒方理奈は颯爽と立ち去る。 「OH MY GOD…喜んでもらえるとオモッタのに…」 手に握るアフロカツラに視線を落とし、TaSは寂しげに呟いた。 その姿にはどことなく哀愁を感じられなくもない。 しかし… 「OH! アレは森川由綺! ちょうどイイネ!」 何がちょうどいいのか聞くまでもない。 「HEY YOU! そこの森川由紀!」 やっぱり同情する必要なんかなかった。