テニスLメモ・こうがだんげきしょう 投稿者:セリス
「ひなた。ちょっとテニスの練習でもしてみないか?」
 セリス・マルチペアと風見ひなた・赤十字美加香ペアがテニス大会にエントリーした翌日。
 何気ない口調で、セリスが風見を誘った。
「え? 良いですけど…」
 言われた風見は、やや表情を曇らせた。
 兄弟子の言葉を頭ごなしに否定はしないが、快諾するわけでもない。
 彼にとってテニスとは『ボールを相手に叩きつける格闘技』であり、兄弟子にラケットを向けるのは
いかに鬼畜な彼でも躊躇してしまうのだ。
「ひなた…何か勘違いしていないか?」
 そして、セリスはその誤った認識を正してやるべく、練習を持ちかけている。
「勘違い…? 何が?」
「テニスってのはな、紳士的で優雅なスポーツなんだ。
 中世イギリスでは貴族間のあらゆるいざこざをテニスの勝敗で解決していたくらいだ」
 大ウソである。
 しかしセリスは『嘘も方便』ということわざを知っている。
 知らなかった人は今知るように。
「紳士的で優雅なスポーツ、ですか…。
 うーん、形容詞に少々無理がありません?」
「…あのなひなた、君の今後の人生のために一言だけ忠告しよう。
 西山の言うことを信じるな!」
「そんな!
 僕達の尊敬する師匠に向かって、なんという暴言を!!」
 セリスが何と言おうが、風見のテニスに対する誤解を解くことは出来ないようだ。
 色々な事を教わっている師匠への信頼は、さすがに兄弟子へのそれよりも強いらしい。
「…分かった。
 口で説明するより実際にやってみせた方が早い。
 とりあえずテニスコートへ行こう」
 この学校には立派なテニスコートがある。
 テニス部もちゃんとある。
 なのに、インターハイという言葉が全く聞かれないのはなぜだろうか。
「そこまで言われるのでしたら、構いませんけど…」
 不承不承といった口調で返答を返す風見。
「どうする?
 試合通りのダブルスでやろうか?
 それとも、今回はシングルにしておく?」
「シングル?
 CDでも聴くんですか?」
「ああ、その事も知らないんだね。
 分かった、じゃあダブルスでやろう。
 マルチと美加香、一緒に来てくれるかい?」
 セリスはそう言いながら、ジャッジ本部を見渡した。
 彼等はずっとジャッジ本部にいたのだ。
 そーゆー事にしておいてくれ。
「「はい、分かりました」」
 呼ばれた二人の返事がハモる。
 この二人、口調が結構似ていると思うんだがどうだろうか。
「冬月。
 そういうわけなんで、ちょっとぼく達は出てくる。
 何かあったら連絡してくれ」
「了解です。
 でも、女性陣が全然いないと言うのも寂しいものですね」
「そうだな…」
 彼等の視線の先にあるモノは、またもバーゲンのチラシ。

『在庫一斉処分・冬物大放出!
 五割六割当たり前、売り切れごめんなさい!!』

 という文字が、バーゲン広告特有の赤と黄色のフォントでリンボーダンスを踊り狂っている。
「女性陣は目の色変えて飛び出して行きましたし、岩下さん・ディアルトさんも付き添いしてますもんね」
「ああ」
「マルチと美加香は服に興味なくて残っていたのが幸いしましたね」
「そうだな」
 説明調な言葉が多いのは気のせいである。
「それにしても、ここ最近バーゲンとか安売りが多いような気がしません?」
「その方が書くのが楽だからな。脇役を出す手間が省ける」
 それは禁句だ!!!
「まぁそれは冗談として。
 じゃ、行って来る。
 留守番を頼むぞ」
「はい。
 テニス大会、頑張って下さいね」
 かくして、セリス達四人はジャッジ本部を後にした。




「さて、それじゃ早速練習に移ろうか」
 テニスコートに着くと、セリスは備え付けのラケットの中から手頃な物を二本選び、自分とマルチ用の
ラケットとした。
「はい。…でも、本当に良いんですか?」
 風見は不安そうな顔でラケットを選んでいる。
「…で、何でオレ達まで引っ張ってこられるんだ?」
 こっちで文句を言っているのは藤田浩之。
「まぁまぁ、浩之ちゃん。たまにはテニスも面白いと思うよ」
 そして、いつものように神岸あかりがそれをなだめている。
「すまない、浩之くん。我が弟弟子を更正させるため、手を貸して欲しい」
「更正って…ついに人としてやっちゃいけないことをやったんですか、こいつ?
 やっぱりなぁ、オレもいつかはやるんじゃないかと思っていたけど…」
「ええっ?! ひなたさん、私の目の届かないところでそんな悪いことをッ?!
 ああ、どれだけ皆さんに謝ればいいのやら…」
「違うッ、僕はやってないッ!  僕は無実だぁッ!!」
「…あのね、君達。
 ぼくはただ、正常なテニスのラリーと言う物をひなたに見せてやりたいと思っただけなんだけど」
 勝手に勘違いして大騒ぎする一同に、セリスは疲れ切ったようなため息を吐いた。
「あ、なんだ、そうだったんですか。
 でも、良いんですか? こいつは運動神経ゼロですよ?」
 あかりを指しながら浩之が言う。
「あ〜、ひどいよ浩之ちゃん。
 私だって、人並みには出来るよ」
「無理すんな、お前は反射神経が要求されるモノには向いてない。
 代わりに料理とかがすごく上手いんだから、それでいいじゃねぇか。
 不得手な事に無理するより、得意分野で頑張れ」
「浩之ちゃん…。
 うん、私頑張る!
 だから、また今度お料理食べてくれる?」
「おう、大歓迎だぜ」
 頬を赤らめ嬉しそうなあかりと、照れたように頭を掻きながらもまんざらではない浩之。
「…なんか、二人の世界ってのを作り出してますね〜」
「見ているこっちが恥ずかしいな」
 どこから取りだしたのか、醤油せんべいをバリバリやりながらギャラリーしているセリスと風見。
「セリスさん、テニスされるんじゃなかったんですか?」
「そのつもりだったけど。…いや、そうだね。
 そろそろテニスを始めよう」
 マルチに言われ、セリスはのんびりした歩みでピンク色の世界に近づいた。
「ラブシーンはもういいかい?」
「あ、は、はい」
「す、すみません…」
 慌ててセリスに向き直る二人。
『ラブシーン』という言葉を否定していないところがミソである。
「悪いが、ぼくはあかりちゃんの運動神経には全く期待していない。
 ペアのバランスをとろうと思ったんだ」
「バランス?」
「そう。ぼくとマルチ、浩之くんとあかりちゃん。
 ちょうど良いと思わないか?」
「なるほど…確かに面白そうですね」
 来たときのつまらなさそうな表情はどこへやら、浩之は生き生きとした目になる。
「ついでに、負けた方が勝った方にヤックを奢るってのはどうでしょう?」
「いいねぇ。たまにはタダでヤックを食べてみたい」
「言いますね。オレだって負けるつもりはないですよ」
 お互いペアをほったらかしにして、勝手に闘志を燃やしている。
「よし、じゃあ早速プレイ開始だ。
 ひなた、よく見ておけよ! これが本当のテニスだ!!」
 そう言ったセリスの背中から、熱く燃える炎が立ち上った…ように見えた。
「おおっ、セリス兄が燃えているッ…!!」
「ひなたさんも純粋にスポーツに熱血すればいいのに…」

  ぼかっ。

「い、痛いぃ〜」
 毎度毎度一言多いから殴られてるのに、全く懲りない娘である。
「行くぞマルチッ!
 この闘いを我らが優勝への先駈けとしようぞぉぉぉぉぉぉっっっっ!!」
「は、はいぃぃぃぃっっ!!」
「……人格変わってますねー……」
「うーむ、セリス兄って結構熱い漢(おとこ!)なのかも…」
 やたら盛り上がるセリスを妙にシビアに眺める風見・美加香。
 一方浩之も…
「うっしゃあ! やると決めたからには負けないぜ!
 ヤックがかかってるしな! やるぞあかり!」
「う、うんっ!
 頑張ろうね、浩之ちゃんっ!!」
 ヤックでここまで盛り上がれるとは、安上が…ゲホガホ(笑)
 もとい、経済的で実に健康な学生である。
「行くぞぉぉぉっ!
 ひっさぁぁつ!
 殺人れしぃぃぃぃぃぃぃぶ!!」
 セリスが絶叫しながらボールをラケットで打った。
「レシーブじゃなくてサーブだろ?」
 冷静なつっこみを入れながらも的確にボールを返す浩之。
「はわわわわわわ………」
 あたふたしながらも何とかボールを追うマルチ。
「え、えっと…こ、こうかな?」
 スパコーンと、意外に綺麗なフォームでラケットを振るあかり。
 セリスの言うとおり、なかなかの良い勝負になっていた。
 セリスはもともと機敏な動きを身上としていたし、浩之もまた生まれ持った器用さで巧みに
ラリーを続けていく。
 両ペアともマルチ・あかりが泣き所であったが、お互い条件が同じなだけであり、かえって勝負を
面白くしている。
 四人はいつの間にか、ヤックの約束も忘れ、ただ純粋にテニスを楽しんでいた。


 さて、これだけの名勝負を見れば、さぞ風見も感激しただろうと思いきや。
 そんな事は全くなかった。
 その理由を説明するには、少々時間を遡らねばならない。


「……人格変わってますねー……」
「うーむ、セリス兄って結構熱い漢(おとこ!)なのかも…」
 やたら盛り上がるセリスを妙にシビアに眺める風見・美加香。
「そーいえば、何かお前さっきからつっこみ屋になってないか?
 男塾における虎丸・富樫コンビのよーに」
「そんな!
 富樫はかっこいいですよ!」
「うむ、富樫は確かにカッコいいな。
 死んだと思わせといて実は生きてたってパターンも、お約束だがやはり良い。
 今やったらひんしゅくモノだが」
「そうですよねー。
 男塾は時代を象徴する漫画ですよねー」
「FCソフトのファミコンジャンプ2を覚えてるか?
 あれにも剣桃太郎が出演していたんだが、発売されたのがジャンプ本誌での男塾連載打ち切り後でなぁ…。
 ヒジョーに気の毒だった」
「ひなたさんが同情するなんて…。
 よっぽど痛ましい出来事だったんですね…」
「ちょっと待て、そりゃどーゆー意味だッ?!」
「そりゃもちろんひなたさんが…あ、いえいえ。
 つまり男塾はそれくらい面白い漫画だと」
「なんか文脈がずれているような気もするが、まぁいい。
 男塾は良い!
 あれは漢として一度は読むべき漫画だ!」
「あ、そう言えば子供の頃『民名書房』って実在するんだと思ってませんでした?」
「ぎくっ!
 実は、忘れもしない小学校五年生の夏。
 近所の本屋に『民名書房の本下さい』って買いに行ったことがあるんだが…何故お前がこの
僕内秘密ランキング第二位のトップシークレットを知っている?!」
「ひなたさんが勝手に言ったんじゃないですか。
 ところで、第一位は何なんですか?」
「知りたいか?」
「はい、是非。
 どうせろくでもない事だとは思いますけど」
「残念だな、この秘密を知るためには『トップシークレット認証カード』が必要なんだ」
「なんですかそれ?」
「知らないのか?
 ホワイトハウス内での人々の重要度を示すカードだ。
 大統領・副大統領がレベル1、秘書がレベル2。
 以下ランクダウンしていって、ホワイトハウスの前で遊んでいる子供Aのお父さんの従兄弟の叔父の父方の
義理の祖母の友達が見ていたTV番組「ウルトラマン」に出てきたハヤタ隊員とは何の関係もないおじいさんが
レベルマックスだ」
「ランクダウンなのにマックスですか?
 ちょっと変じゃありません?」
「そりゃそうだ、今考えたウソだからな」
「真実味のあるウソを言わないで下さい。
 一瞬信じちゃったじゃないですか」
「信じるな、こんなくだらないウソを」


 …とまあこのように、こいつらは延々と無駄話を続けていたのだ。
 当然テニスの名ラリーなど見ちゃいない。
 結局風見・美加香が試合に意識を戻したときの状況は、セットカウント1−1、ポイント5−5のデュース。
 どちらも既に体力を限界まで使い切っており、どっちが勝ってもおかしくない…そんな状況だった。
 …誰だ、そこ「そーいえば野球漫画ってさ、途中の展開がめんどくさくなるといきなり九回裏の攻防に
なるよなー」なんて言ってる奴は。
「ちぇいっ!」
 セリスが気合を込めてサーブを放つ。
 しかし、浩之もそう簡単に負けはしない。

  スパコーン!

「ボディーが甘いぜ!」
「…浩之ちゃ〜ん」
 あかりがいつもの『しょうがないなぁ…』という困ったような、それでいてどこか楽しそうな笑顔で
浩之をチラと見る。
「え、えいっ!」

  パコーン。

 今度はマルチが打ち返す。
 運動性はさほど高くないとは言え、学習型だけあって、今日の練習の成果が発揮されている。
「わ、私も浩之ちゃんのために頑張るっ!」

  スパーン。

 このメンバー中、最も運動に耐性が無いと思われるあかりも、最後の気力を振り絞ってラケットを振る。
「…これがテニス?
 なんか、師匠が言っておられた庭球術とはちょっと違うような…」
 さすがの風見も、西山のトンデモな説明に疑問を抱く。
「そ、そうですよひなたさん!
 これこそがテニスなんですよ!」
 この機を逃してなるものかと、懸命なアピール攻勢に入る美加香。
 それは成功するかに思われた。
 …だが…。

  スパーーーン!

 浩之の放った鋭いスパイクがセリスに迫る、その時!
「今だセリス!
 あれを使え!!」
 どこからともなく、そんな声が聞こえてきた。
 威厳に溢れた重々しい声だが、どこか優しさをも感じさせるその声。
「そ、その声は!」
 風見・美加香はすかさず反応したが、試合に熱中している四人には聞こえていない。
 …いや、聞こえていた。
 少なくともセリスには。
「はいっ、師匠!!」
 つい昨日西山の胸ぐらを掴み上げた者とは思えぬほど、素直な返事をする。
 そして。
「SS不敗流!」
 再び西山の声。
「庭球術が奥義!!」
 絶叫しながらラケットを高く振り上げるセリス。

「「虎牙弾撃翔!!」

 言葉と同時にラケットをボールに激しく叩きつけた!!
 凄まじい勢いで浩之を目指し飛ぶボールは、あたかも相牙にて敵を捕らえ穿とうとする虎のごとし!!
「く、ぐっ?!」
 咄嗟に浩之はラケットを体の前で構えてボールを弾こうとしたが、もうそんな体力は残っていなかった。
「ぐああっ、くっそうっ!」

  バシィッ!

 それでもボールの方向を逸らし、バックネットに逃がす事が出来たのは、天性の才能のおかげだろう。
「…はっ?!」
 ボールがバックネットに弾ける音で我に返るセリス。
「うむ、それでこそ我が弟子!
 よくやったぞ、セリス!」
 したり顔でうんうんと頷いている西山にまたも掴みかかる。
「にしやまぁぁぁ!!
 貴様ぁ、また邪魔しに来たのかぁ!!」
「邪魔とは人聞きの悪い。
 私はただ、SS不敗流庭球術の完成を目の当たりにするために来たまでのこと」
 激昂するセリスを、西山は涼しい顔で受け流している。
「SS不敗流庭球術が奥義・虎牙弾撃翔を独力で会得するとは…。
 強くなったな、セリスよ」
「…くっ…」
 セリスとしても、面と向かってこう言われてはさすがに怒鳴りにくい。
 どうしようもなく、西山の胸ぐらから手を離した。
 そして、風見は。
「すごいです、セリス兄!
 僕、もともとセリス兄を尊敬してましたけど、それがさらに強くなりました!!」
 妙にキラキラ輝いた瞳でセリスを見ている。
「分かりましたよ、テニスってスポーツの真髄が!
 ただ単にボールをぶつけ合う格闘戦だけじゃなく、相手の隙を窺う持久戦の要素も必要なんですね!
 そして、チャンスと見ればすかさず奥義でトドメ!
 なるほど、確かに紳士的で優雅と言えます!!」
「い、いや、違うんだ…ひなた…。
 あれは…」
 セリスの説得などどこ吹く風。
 新たに得られたテニスの真理(と自分で思いこんでいる)の感動に浸っている。
 やむなくセリスはマルチに声をかけた。
「マルチ、大丈夫かい?」
「あ、は、はい…。
 すごく疲れちゃいましたけど、でも大丈夫です。
 テニスって、とっても楽しいんですね!
 セリスさん、また一緒にやりませんか?」
「ああ、もちろんさ。
 大会にペアで出ること、忘れたのかい?」
「あ…、そうでしたね。
 えへへ、私ってロボットのくせに忘れっぽくて…」
「ははは、マルチらしいよ。
 …じゃ、もう少し休んでいるといい」
「はい」
 そして最後に、浩之・あかりペアの元へ近づく。
 ボールの直撃は避けられたものの、体力の消耗は著しかったらしく、さすがの浩之もコートに大の字になっている。
「すまない、二人とも。
 ぼくのとんでもないショットで、試合をぶち壊してしまった」
 開口一番、まずは頭を下げる。
「あ、良いんです。
 浩之ちゃんもなんともありませんから…ね、浩之ちゃん?」
「…はっ、はっ、はっ…。
 …ま、まぁ、テニスのルール上は、は、反則じゃないから、な…」
「ありがとう。そう言ってもらえると気が楽だ」
 頭を上げ、微笑を浮かべる。
「…で、でも…、ず、ずるいぜ、セリス先輩…。
 あ、あのショットがなけりゃ、お、オレ達の勝ちだったのに、よ…」
「ふふっ、浩之ちゃんたら。
 相変わらず負けん気だけは強いんだから」
「いや、でも浩之くん達もかなり手強かったよ。
 実際、ぼく達が負けていたかも知れない。
 それくらい微妙な勝負だった」
「え、ホントですか?」
「…と、当然だ、な…」
「ああ、本当さ。
 そうだ、君達もテニス大会に出てみないか?
 この勝負の決着もつけたいしな」
「う〜ん…私は何とも言えないなぁ。
 浩之ちゃん、どう?」
「…へ、へへ、いいぜ。面白そうじゃあないか。
 て、テニスがこんなに面白いなんて、お、思わなかったから、な…」
「よし、決まりだ。手続きはぼくがやっておくよ。
 試合の日を楽しみにしている」
「そんな、悪いです。自分たちでやりますから」
「いや、今日の罪滅ぼしって事でやらせてくれ。
 それじゃ」
「はい、それじゃお願いします」
 そう言うと、セリスはマルチ達ジャッジメンバーの元へ戻っていく。
 その足で暗躍生徒会室へ行き、藤田浩之・神岸あかりペアの登録を行い、ジャッジ本部へと帰って行った。


 セリスと風見ひなた、SS不敗流庭球術奥義・虎牙弾撃翔を会得!!(笑)