Lメモ私的英雄伝5 投稿者:春夏秋雪
「耕ちゃん、待ってぇぇっ!!」
「ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
ここLEAF学園では、すっかりお馴染みとなった
柏木耕一先生と千鶴先生の鬼ごっこ。
この学園の名物の一つである。
しかし、ここに新たに名物が加わった。
それは…
「ダァァァァァリィィィィィィンンッ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁあああぁぁっ!!来るなぁぁぁぁっ!!」
藤田浩之と四季(旧名:春夏秋雪)の鬼ごっこである。
この四季という女性、元は強化人間(しかも男)であったが訳あって
いまでは自称『ダーリンを一途に愛する乙女♪』となっておる。
(ここら辺は、Lメモ私的英雄伝1〜4を読んでね!!)
「なんで、逃げるのぉぉっ!!ダーリンッ!!」
「なんで、追いかけて来るんだよぉぉぉっ!!?」
「ダーリンが私を引きつけるの♪♪」
「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!??」
……いやはや、不毛である。
さて、今回の話はこの恋する乙女(自称)たちの
華麗でも波乱である物語である。

『Lメモ私的英雄伝5 美味しい愛情の注ぎ方』

(逃げろ!逃げろ!!逃げまくれぇぇっ!!!俺!!)
浩之はひたすら逃げておった。
後ろからは四季が笑顔で追いかけてくる。
彼女の手には何故か首輪が握られている。
(捕まったら最後だぁぁぁっ!!)
そして、彼は廊下を右に曲がって…
衝撃が来た。


(走れ!走れ!!走りまくれぇぇっ!!!俺!!)
耕一はただ走っておった。
理由は後ろから笑顔で追いかけてくる千鶴嬢から逃げるため。
何故か彼女の手にはワイヤーが握られている。
(捕まったら終わりだぁぁぁっ!!)
そして、彼は廊下を左へ曲がって…
火花が散った。


もう、賢明な読者ならお分かりであろうが
藤田氏と柏木氏は曲がり角で盛大にぶつかってしもうた。
((チャァァァァァァァンスゥゥゥゥゥッ!!!!!!))
そしてそれを見逃す乙女達ではなかった。
「「耕ちゃん(ダーリン)っ!!!ゲットォォォォッ!!」」
『耕ちゃん』と『ダーリン』以外は見事にハモる千鶴と四季。
それぞれの獲物を持ち、愛の狩人となり獲物を狙う。
しかし、それはお約束で…

ゴッチィィィィィィィイイイィィンンッ!!

「「いっ!!!」」

バタッ…

盛大に頭をぶつけて倒れる二人。
倒れている彼女たちを見て、浩之氏と耕一氏は
ガシッっと手を組んで
「「チャーミングリーンを使うと手を繋ぎたくなるんですぅぅぅぅっ!!!!」」
訳の分からないことを叫びながら、逃げていってしもうた。


それから暫くして
「「……ん…」」
二人が目覚めて

ガバッ!!

「「耕ちゃん(ダーリン)!?」」
全く行動を同じくして辺りを見回す二人。
そして、目が合うと同時に互いの存在に気がつき
「「なんで私と耕ちゃん(ダーリン)の邪魔をしたのよっ!?」」
これまた見事にハモった。
そして、言ってしまったのだ禁句を四季がっ!!
「おばさんのせいでダーリンがいなくなったじゃない!」

ピピックゥゥッ!!

千鶴さんの顔が引きつる。
「まったく、もう歳なんだからいい加減にしてよね」

ブチッ!!

なにかとてもヤバイものが切れる音がした。
「ふふふふふふふふふふふ……」
その冷徹な含み笑いと共に辺りの空気が3度下がった。
流石の四季もこの異変に気がつく。
そして、最後の一言が千鶴さんの口から発せられた。
「…五月蠅いわね…。ホモで浮気者の女狂いの男のストーカーに
言われる筋合いはないわよ…」

ビッキィィィィィッ!!!

第一次世界大戦勃発。
「………五月蠅いわね、デブ」
「………何ですって?男女」
「……黙れよ、洗濯板」
「……そっちがね、変態女」
「…………」
「………」
「……」
「…」



「「ブッッ殺おおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉすうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」」
そして、火蓋は切手落とされた!!

残念ながら、本日はここまで!!
SEE YOU NEXT TIME!!

次回予告!!
女の意地を駆けた戦い。
もちろん被害は第三者へ!!
ジン「俺が一体何をしたぁっ!?」
・・・・・・いろいろとね。
次回「Lメモ私的英雄伝6 電光石火の大バトル!!」