試立リーフ学園、世間一般ではちょっと特殊な方針を打ち出している高校と思われている。
だがその実体は毎日校舎が破壊されるは薔薇がうじゃうじゃいるわサイボーグはいるわで
ちょっと特殊どころじゃない高校っていうのは皆さんも周知の事実であろう。

そしてこの学園に新たなる変わり者が転入してくる……

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新規参入Ｌメモ「罠師現る」

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彼は校門の前に立っていた。
結構変わった服装の人間が多いこの学園でも珍しい茶褐色のコートを身に纏った彼は
空を見上げて何か呟いているがどうせナルシスト的な事しか言ってないだろうから省略。

「ちょっと待ていっ！！！！」



「えっと確か…」
「真藤誠二です」
「あぁ、そうだったわね、それでこの高校への転入を希望する訳は？」
１０分後。彼は艶やかな黒髪を持つ美女、この学校の学長を務める柏木千鶴の前に立っていた。
「そうですね…親から離れて自立したかったという事と、この学園の学風に興味を持ったからです」
「そうなの…でもこの学園を普通の学校と思っているようじゃ駄目よ？」
くすり、と笑いながら千鶴は呟いた。
「どういう事ですか？」
「見ればわかると思うわよ？」
おそらく普通の男が見たら一目ぼれしてしまいそうな笑顔を浮かべたまま千鶴は学長室のカーテンを開けた。

窓からは「ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！！」と叫びながらブレイクダンスをするアフロの姿がはっきりと見えた。


カシャッと千鶴は素早くカーテンを閉めた。どうやら見なかった事にしたらしい。
「確かに…普通の学園じゃあなさそうですね…」
「ま、まぁ…そういう事ね」
笑いながら話す千鶴だが顔はかなり引きつっている。だが冷静を保ちつつ、真藤の履歴書に目を落した。
「それで…真藤君は何か特技でも持っているの？」
「特技ですか…？」
「そう、この学園には何というか…変な特技を持っている生徒が多いのよ。」
「そうですね…強いて言えば『罠』です」
「罠って…落とし穴とか地雷とかそういうの？」
「そうですよっ！！ 解除も得意ですし…捕獲も出来ますっ！！！」

千鶴が罠について尋ねた瞬間、真藤はいきなしペラペラと喋り始めた。
罠の実用性・罠の効用についてまくしたてる真藤を前に千鶴は
（また変わり者が増えたわね…今度耕一さんを捕まえてもらおうかしら？）と思ったりしていた。

書類の提出を終えて学長室を出るとまだ授業は終わっていないらしく、廊下には誰もいなかった。
「さて…正式な転入は明日だし…どうすっかなぁ〜、しばらくこの学校を回ってみるかぁ」
ブツブツ呟きながら真藤は中庭の方へと歩いていった。

授業中の為、当然ながら中庭にも誰もいない。

「ふぅ〜、ちょっと暇になったな。…そうだっ！ 試しにコイツの威力を試してみようか」
真藤はコートの中から一つの円盤状の物を取り出して静かに埋めた。
そしてそれに土を被せ終わった瞬間、怒鳴り声が耳に飛び込んだ。
「おい！ そこのお前、何をやっている！」
言葉の聞こえた方向に真藤が振り向くと校舎の方から２人生徒が走ってくる。
「はい？ なんでしょうか？」
「何でお前は授業中に中庭にいて何をしているかと聞いているんだっ！！」
真藤のとぼけた声に片方の眼鏡をかけた生徒が怒りをあらわにしながら答えた。
「はぁ…、まぁ色々と」
「サボリの上反省の色なし、反省房で一週間頭を冷やすんだな」
「はいっ？ ってあんた誰っ！？」
「俺は風紀委員のディルクセンだっ！ 」
どうやら真藤はサボリだと思われてしまったらしい。
（さて、どうすっか･･･誤解を解くのも面倒だから･･･逃げようっ！！）
「どうやら観念したようだな。苦しませはせんぞ」
真藤が黙ったのをあきらめたかと判断したのかディルクセンは謎なセリフを吐きながら近づいてきた。
「それじゃまた会おうぜ先輩っ！」
「何だとぉっ！？」

真藤は思いっきりコートから出した爆弾を地面に叩き付けた。

「ちっ、逃げられたか…」
「まさかスタングレネードなんか持ってるとは思いませんでしたからね、それにしてもこんな所で何をやってたんでしょうか？」
「ああ、そうだな…だが、顔はしっかりと…」
喋りながら先程まで真藤がいたところに歩を進めるディルクセン。そして……


カチッ。


「覚えたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ！？」
「でぃ、ディルクセン先輩ぃぃぃっ！！」
見事なまでにディルクセンは地雷を踏んで雲の彼方へと消えていった。
安否が気になるが大丈夫だろう。ここの生徒だし。

「火薬が多すぎたか？ ま、彼等とは二度と会う事も無いだろうし…。そろそろ寮に行くかっ！」
それを物陰からこっそりと眺めていた真藤は一人呟いて校門へと向かっていった。



真藤誠二、リーフ学園２年に転入…




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始めまして、このＬ学園に参加させていただく真藤誠二と申します。
見ての通りキャラのコンセプトは罠使い（＋半魚人）です。
皆様が見て面白いと思って使っていただければ幸いです。
また、このＬではまだ入っていませんが風紀所属です。

そしてディルクセンさん、色々教えて下さって本当に感謝しています。

最後に皆さんがこんなつまらない文章を読んで下さった事に感謝します。