『俺達ホントに人間か!?(前編)』 投稿者:健やか
走り書き(注。このSSはグロテスク&エロ&暴力シーンがある・・・かも(爆))。
 や。また書きました。最近は、朝の内に時間的余裕が出来たので、主に朝に書いて
 ます。で、夜にアップして寝る、と(笑)。今回は、二年生中心で書きました。と言
 うのは、何年生が関係なく出ているので・・・。しかし、僕も朝っぱらからなんて
 話を書いているんだか(苦笑)。
 Lメモ強化月間便乗作、では、始まりです。
 (・・・ジンさん、ゴメンっっ!!! 悪気はないんだっ!! ホントだっ!!)
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キーンコーンゴキャメキョベリメキッッ!!!
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

・・・放課後。

学生生活の華は、ここにある。

     〜Lメモ二年生外伝〜
           『俺達ホントに人間か!?(前編)』


「Dセリオ・・・」

ジン・ジャザムは、見慣れた姿を発見して、そう呟いた。

「・・・必ず・・・倒す!!」

そういって、彼は科学部・・・柳川の元へと、向かう。
今日、新たな装備を装着させてもらえる話だったからである。

「・・・?」

何か変な感じを覚えたDセリオは、背後を確認するが、目標その他、異物は感知でき
なかった。

「あれは・・・Dセリオ?」

来栖川警備保障の正式メンバーの一人、ヘーのき=つかさはそう言ってDセリオに声
を掛ける。立場上は、Dセリオが上司ではあるが、個人的には仲が良く、兄妹という
感じだ。

「どうしたんだ?」
「いえ、べつに・・・ただ、何かまとわりつく視線を感じたもので・・・」
「・・・ストーカーか?」

へーのきは、そういう行動を得意とする人物に、心当たりはある。しかし、だからと
いって、Dセリオにちょっかいをかける人物とも思えない。

「最近、人気出てきたからなー」
「・・・何がです?」
「Dセリオの、人気。かわいいとか・・・かっこいい、とか」
「・・・」
「・・・」
「ばっ・・・」
「・・・ば?」
「馬鹿なこと言わないで下さいっ!!」

こつんっ!(Dセリオサイド強度認識)。
ズドムっ!(へーのきサイド強度認識)。
認識には差があるが、Dセリオがへーのきを突いた。何も言わず崩れ落ちるへーのき。
勿論、助けようとするものは一人もいない。
ひたすら照れまくるDセリオと、地面に突っ伏したへーのき。
へーのきが、DマルチとDガーネットに発見され、医務室に運ばれるまで、1時間以
上かかったと言う・・・。

一方、先日○LH(伏せ字になっていない)氏の誤解によるのぞきがあった格闘部では。

「はあぁぁぁっっっっ!!!」
「っっちぃぃっっ!!」

部長の来栖川綾香と、坂下好恵が試合形式の激しい練習をしていた。松原葵、通称な
のかどうだか知らないが、最近よく「青い人」と呼ばれる人物は、二人の練習を見な
がら、相変わらず凄い、と改めて思う。その脇で、T-star-reverseは、御願いされた
雑用(練習試合の申込用紙記入)をこなしている。

「は〜〜・・・相変わらず、ですね・・・」
「・・・そうだねぇ・・・・」

とそこへ、長岡志保がやってきた。

「ちょっとちょっとちょっと聞いてよ奥さん、って奥さんなんていないけどさ、大大
 ニュースがあるのよっ!! ちょっと聞いてるの!? 青いちゃん・・じゃなかっ
 た、葵ちゃん!!」
「は、え? どうしたんですか? 長岡先輩」
「・・・出たな、でたらめスピーカー・・・」

T-star-reverseの正確且つ事実の証言を聞いたとき、志保の目つきが変わる。

「Tは黙ってなさい!」
「ティ・・・T呼ばわりかいっ!!」
「だって長いんだもの。今日明日にでも校内調査を実施したら、長くて記憶しにくく
 て使い勝手の悪い名前ナンバーワンよきっと。明日からは『ながなま一番星』ね」
「勝手に変な称号をつけないでくれ・・・」
「と・に・か・くっ!! ニュースよ、ニュースっ!!」

そして、葵に向き直り、こう言った。

「転入生が来るらしいのよ、新しく。ちまたでは、嵐を呼ぶ転校生と呼ばれていて、
 いろんな意味で嵐を呼ぶそうよ!!」
「へ、へぇ〜〜」
「どんな奴だよ・・・」
「名前は忘れちゃったけど、何か格闘やってるらしいわよ」
「・・・それは、気になるわね」

いつの間にか練習を終えた綾香がこちらに近づいてくる。
道場の真ん中では、坂下が仰向けで寝ている。余程激しかったのか、両者とも息が上
がり、球のような汗がいくつも浮かんでいる。

「ハァ、ハァ・・・・その子、いつ来るの?」
「さぁねぇ・・・さすがの志保ちゃんにも、そこまでは・・・」
「・・・役立たず(ボソッ)」
「・・・聞こえてるわよ、T。明日、あんたの『ながなま一番星』が全校生徒に知ら
 れていても良いワケ?」
「・・・(汗)」
「まぁ、いずれ会えるか・・・楽しみね」

そういって微笑む綾香が、やはり眩しく見える葵である。

所変わって、科学部・・・。

「ちーっす」
「・・・来たか、ジン・・・」

教室にはいって来たジンに、何故かじりじりと近づく柳川。

「先生、今日こそは、あのDセリオを倒せる必殺武器を・・・」
「分かっている・・・では・・・まず、服を脱げ・・・」
「・・・ええっ!?」
「・・・い・い・か・ら・脱げぇぇぇぇぇ!!!」
「いやぁぁ〜〜〜!!」

その時。
ガラガラ・・・と、扉を開けては行ってきたのは、先述のT-star-reverseである。

「こんにちわぁ〜・・・あぁぁあああああっっっ!!??!!??」

目の前に見えるのは、手術台に縛られた素っ裸のジンとニヤリと笑う柳川である。
ヤバイ。
T-star-reverseは、何か本能のようなものがそう叫ぶのが聞こえた・・・。

「ちっ・・違うんだT君!!! 誤解だぞっ!! コレは新型兵器をぉぉぉ・・・」
「し、しっつれいしましたったたたらっっっっっ!!!」
「ま、ま、まってく・・・」

がらっっぴしゃん!!

「い、行ってしまった・・・」
「いいではないか、いいではないかぁ・・・」
「せ、先生・・・キャラ違うぜ」
「・・・そんなことよりジン!! 改造だっ!!」

くぅいいいいぃぃぃん!! がっちょぐがっちょぐ、ばばばばばばば・・・・。

「コレなんてどうだ・・・?」
「あ・・・先生、ソレ良いかも・・・」
「じゃあ、コッチは・・・?」
「くうっ、先生、最高だぁっっ!!」

・・・何か、危ないぞ・・・。
てなわけで、改造完了。

「こ、これはぁぁっ!!」
「ふ、フフフ・・・素晴らしいデキだろう? 名付けて・・・」

そして、ジンがDセリオを求め、動き出した。

場所が変わって、弓道場。

テクテクと道場内に入っていく人影が三人。
えろ浩之&ペットのあかり、拡張スピーカーこと志保のメンツである。

「おーい! レミィ!!」
「Hi! 浩之!! あかりに志保も一緒ネ!」
「これからカラオケ行くんだけどよ、一緒にいかねーか?」
「浩之ちゃん・・・部活があるから無理言っちゃダメだよ・・・」
「何言ってんだよ。あかりだって家事部休んでるじゃん」

弓道部には、顧問はいない。
しかも、部員はこのレミィとあと一人である。

「家事部・・・じゃなくて、お料理研究会だよぅ・・・だって、今日は前から遊ぶっ
 て決めてたから・・・」
「いーじゃないの! 今日もこの志保ちゃんの美声を聞かせたげるんだもの! 部活
 の一つや二つや三つ・・・」
「おめーはいつでも部活だろうが」
「・・・なんでよ、ヒロ」
「いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも、いっっっつもガセネタばらまいて
 るじゃん」
「が、がせじゃないわよ!! 確実且つ正確な取材を元に、あたしの高軌道頭脳コン
 ピューターで分析した結果を放送してるんじゃない! コレを正確と言わずして、
 何を正確というのよ!」

明らかに、志保の頭を通った時点で話が変になっているのが分かる。
すでに『高軌道』の時点で駄目なのが丸分かりだ。

「・・・おまえ、やっぱ駄目だわ・・・」
「何でっっ!」

と、そこへ、先述のT-star-reverseがやってきた。
残る部員の一人は、彼である。

「あら、またあんた?」
「五月蠅いぞ、長岡さん・・・」

はぁはぁと、息の荒いT-star-reverseがレミィに挨拶をする。

「宮内さん・・・すいません、遅れまして・・・」
「構わないヨ! 武士は喰わねど高楊枝ネ!!」
「それ・・・違います・・・」

それだけ言い残して、ばたっと倒れるT氏。
やはり、多くの兼部をするのは大変なようだ。しかも、活動日が重なると。

「で、どうするよ、レミィ」
「ん〜〜・・・・行くッ!!」
「よっし、決まりっっ!!」
「浩之ちゃん・・・この人、どうするの・・・?」

あかりがT-star-reverseを指さす。

「大丈夫だろ、この学校の人間なら」
「そ、そうなの・・・?」

スパスパと着替えを終えたレミィが出てくる。

「よーーーし、カラオケボックスに、レッツゴー!!!」
「Let’s go!!!」

志保の号令の元、彼らは歩いていった。
・・・佐藤雅史を残して・・・。

「浩之・・・ひどいぢゃないか・・・」

やはりこの男・・・・薔薇・・・・なのか?

その雅史がいるサッカー部が、グランドの外側をランニングしている。
トラックの方では、陸上部の柏木梓が、日吉かおりに追いかけられているが、それは
それとして、見ない方が・・・と言うより、見てるのは楽しいが、関わるのはゴメン
被りたいものである。

で。

グランドの一角で、かなりの武装に身を固めた一団がいる。
沙留斗、西山英志、beaker、ひめろく、雛山理緒という取り合わせだ。

「ホントーに入るんですかー!?」
「勿論だよ、雛山さん」

理緒に応える沙留斗は、ちょっとわくわくした面もちで言う。

「楓・・・」

・・・何故、西山さんがいるのかというと、今日、楓ちゃんが「いない」のである。
家を出てから、学校までは一度来たらしく、鞄がある。しかし、姿が何処にもないの
で、捜索しようということになった。

ここの学園には、地下がある。
昔、大きな大戦があったときに、色々出来たと言われているが、詳細は不明。もしか
したら、誰かが住んでいる可能性もある。・・・カビ臭そうだが。
それで、校内の一角にある穴から地下に進入し、さらわれたかも知れない楓ちゃんを
発見できれば良しとする計画である。入り口に関しては、校内に数カ所あることが確
認されているが、一部は組織によって管理・監視されているところもあり、手早く利
用出来る入り口がここだったのである。

勿論、言い出しっぺは西山(楓マスター)である。

「よし、装備の方は、第二購買部の方で揃えましたし、行けるでしょう」
「そうだな・・・ま、気を付けて行けよ」
「・・・え? 勿論、マスターも行くんでしょ?」
「僕は行かないに決まっている。購買部を空けるわけにはいかないからな」
「えー・・・。まぁ、仕方ないですねぇ・・・」

そういって、入り口にロープを垂らす沙留斗。

「ホントーに行くんですかぁ? 私もぉ?」
「まぁーまぁー、雛山さん」

愚図る理緒に対し、ひめろくが声を掛ける。

「僕は潜りませんけど、西山さんが購買部に直々に協力を求めて来たんですから」
「・・・でも・・・」
「確かに西山さんは、楓さんに『ハートをゲッチュー』されてますけど、しっかりし
 た人ですし・・・。協力の御礼に、主役のSS書いて貰えるかもしれませんよ?」
「・・・」
「そうなったら、出演料なんかも入ってきたり何かして・・・」
「・・・」
「そうなると、犬に追いかけられるバイトなんてしなくても・・・」
「そうね、そうよね!! 明るい未来への第一歩よね!!」
「そうそう! 銭の華は自分で咲かせなあきまへん!!」

上手く話を付けるひめろく。なんであんな言葉を知っているのか、それはみんな疑問
に思ったが、彼は影でマッドサイエンティストなので、優秀なのである。いろいろ。

「か、楓・・・誰が一体・・・ま、まさか・・・ハイド・・・じゃないよな・・・」

一人ウンウン唸る西山(楓マスター)。
この属性が常駐しているとき、結構危険なのだが・・・。

「さーて、いざ『沙留斗の楓捜索隊』、しゅっぱーーーっっつ!!」

そう宣言する沙留斗。
その瞬間、西山(楓マスター)と雛山理緒がポックリと反応を示す。

「まて。やはり『西山英志、愛が成す楓救出作戦』だろう」
「ええっ・・・ソレ、ダサイですよぉ・・・」
「にゃにぃぃっっ!?!? では『西山英志、楓のために死す』・・・かっ!?」
「それじゃ、墓標ですよ・・・」
「ぬぅぅっ・・・・」
「私は『理緒の極貧脱出計画』がいいなぁ・・・」

何故かチーム名が別の方向に向いているのを感じながら、沙留斗はこの探索が無事に
済むことを本気で祈った・・・。


                             < 前編終わり >

 後編予告っ!!
  地下に潜る、楓捜索隊一行。そこに待ち受けるものは一体・・・?
   「楓ぇぇっ!?」「馬鹿な・・・こんな所にあるなんて・・・」
     そして、新兵器を換装し終えたジン・ジャザムが、Dセリオに挑む。
      「もう、終わらせよう・・・」「私は、いつでも良いですよ・・・」

 息を付かせまくるチキン・ギャグLメモっ!!
  ホントにこんなで笑いが取れるのかっ、作者っっ!!??
   前編読んで興味を失わずにいてくれたあなたっっ!!
    『俺達ホントに人間か!?(後編)』
      すぐ下にあるので、ぜひどうぞっっ!!
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筆者あとがき&コメント&レス等々
 後編にあるデス