Lメモ外伝「てぃーくんの夏休み」 投稿者:T-star-reverse
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 このSSは、風見ひなたさんの「HM三姉妹の夏休み」を
ベースにして作られています。
 ぜひ、そちらも併せてお読みください。

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Case4:てぃーくんの場合。

 みんなで、海に行ったときのお話だよ。
 行ったメンバーは……えーっと。
 それに笛音ちゃん、マールちゃん、ルーティちゃん、ティーナちゃん、
靜ちゃん、そして僕の、いつもの友達のメンバー。
 保護者はティーをはじめとして、OLHにーちゃん、ひなたにーちゃん、
美加香ねーちゃん、英志にーちゃん、もどるにーちゃんという面々だった。
 ずいぶん大人数だったけど、海はすいてたからちょうど良かったかな。

 道中も色々あったけど、とにかく、一人の脱落もなく海に着いた。
 笛音ちゃんとルーティちゃん、それにティーナちゃんは、車が止まるなり
ダッシュで海に向かって走っていったよ。
 とりあえず、僕は海に行ったのは初めてだったから、まずは海岸を
延々と歩き回ってたんだ。そしたら、蟹とか亀とか、たぁくさんいたんだよ。
 よく解らないけど、歩く度に足下で砂が鳴ってたような気もするけどさ。

 そんなこんなで、僕がみんなの所に戻ってくると、丁度OLHにーちゃんが
マールちゃんを襲おうとしてるみたいに見えたから、即座にダッシュして。
勢いを乗せたジャンプキックを、OLHにーちゃんの側頭部に叩き込んだ。
 僕だけじゃなく、ほぼ同時に、靜ちゃんと当のOLHにーちゃん以外の
全員がOLHにーちゃんに制裁を加えていたみたいだから、僕の判断も
間違ってなかったみたいだった。

 マールちゃんは英志にーちゃんに無事、保護され、ティーは昼寝。
 ひなたにーちゃんと美加香ねーちゃんは、二人仲良くOLHにーちゃんを
波打ち際に埋めていて、靜ちゃんともどるにーちゃんは二人で話していた。
 で、僕も泳ごう、と思って笛音ちゃんたちの方を見てみると、どーしてだか
よく解らないけど大渦巻が発生していて、今にもみんながその渦巻に
飲まれちゃいそうになってたんだ。僕は慌ててリュックから宝貝を出した。
 「転化反」っていう風呂敷の宝貝で、これを使って渦巻は消したんだよ。
 けど、ティーが作った宝貝の当てにならないところだけど、この宝貝にも
しっかり欠点があって、完全に中和できないって事なんだよね。
 ようするに、何かを防いでも、別の何かが飛び出してくるわけで……
 事実、水を吸い込んだ後に飛び出したのは火だったよ。
 それも、さっきの大渦巻並みの巨大な炎。
 一瞬、どこかからミサイルでも飛んできたかと思ったくらいだった。
 僕たちは、すぐに海の中にもぐったから、火傷とかはしなかったけど。
 炎自体は、ティーの禁呪「禁火則不能燃」ですぐ消えたけど、その短時間に
もどるにーちゃんが、炎から靜ちゃんをかばって大火傷を負ったんだ。
 みんなあわててもどるにーちゃんの手当てをしようとしたんだけど、
これまたティーが、どこから取り出したんだか知らないけど、壺から丸薬を
出してもどるにーちゃんに飲ませたら、すぐに火傷が治っちゃった。

 ティーナちゃんが美加香ねーちゃんと遊んでいたのは覚えてる。
 たしか浮き輪を使って遊んでいたような気がした。でもひなたにーちゃんは
やれやれといった顔をして、その時はあまり楽しそうじゃなかった。

 そのあと、また一人で海岸を歩いてたら、向こうの方から笛音ちゃんが来て
僕に声をかけてきた。僕も声をかけ返して、それから二人で海岸を散歩した。
 その時、笛音ちゃんはOLHにーちゃんと一緒じゃなかった。珍しいね。
 そういえばその頃、ティーナちゃんが居なかったような気がするけど。

 しばらく散歩してから笛音ちゃんと別れて、また一人で海岸を歩いてると、
薄暗くなった空に、ふと花火が打ち上げられたのが見えた。
 やけに見覚えがある花火だったけど、誰が打ち上げたんだろう?

 あ、あと、何故だか、帰りにはDセリオねーちゃんがいたんだよ。
 やっぱり、泳ぎに来たのかなぁ?

 ……って、そんな感じの一日だったよ!

 先生のお言葉:西山さんのアレを聞かなかった。それは幸運でしたね。



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 ども、T-star-reverseです。
 部活編進まないよう(泣)

 それはともかくとして、とりあえず書いてみました、日記もの。
 てぃーくんの一人称は、Lメモショートショート集でやったので、
さほど苦労はしませんでした。

 風見ひなたさんサンクスっ!!
 わざわざ、宝貝まで考えていただいて、あまつさえてぃーくんの活躍!
てぃーくんも、さぞ喜んでいることでしょう。
 ひょっとしなくても、たぶん次は、お互い体育祭SSを頑張りましょう!