体育祭Lメモ「応援合戦・二年生」 投稿者:T-star-reverse
 一年生の応援パフォーマンスが終了する少し前。
「さあさあさあさあっ!! いよいよ始まるわよっ!!」
 この競技のために司会をうっちゃってわざわざ参加した長岡志保が、
二年メンバー全員を前にして声を張り上げていた。
「今日という日のために、いや、今という限られた時間の為だけに!!
勝利を目指して突き進むのよぉっ!!」
 が、大声を張り上げる志保とは裏腹に、その声に応じる者は少ない。
「えいえいおうっ!! 今年こそ優勝するわよっ!!」
 瞳に炎を宿しているかの如く燃える女、新城沙織。
「OK! シホ、頑張って勝利をGetするネ!!」
 とにかく派手好き、お祭り好きな性格をした天然娘、宮内レミィ。
「えいえいおー」
 とてもやる気なく答えるデコイ。
 シッポことYF−19。
 冬月俊範。それに付随して綾波優喜。

 それだけだった。

 他の2年生はそれぞれ別々に、自分勝手に準備を進めていた。

 人数の多さによる弊害である。

 長瀬祐介は月島瑠璃子と2人だけで打ち合わせていた。
 藍原瑞穂も太田香奈子と2人だけで打ち合わせていた。
 桂木美和子も吉田由紀と2人だけで打ち合わせていた。
 保科智子もFoolと2人だけで打ち合わせをしていた。
 坂下好恵もbeakerと2人だけで打ち合わせをしていた。
 雛山理緒もYOSSYFLAMEと2人だけで打ち合わせをしていた。
 岡田と松本は吉井にパフォーマンスを考えさせていた。
 柏木楓は西山英志とXY−MENの激突を困った顔で見ていた。
 藤田浩之は神岸あかりと佐藤雅史と四季の激突を泣きながら見ていた。
 来栖川綾香は悠朔とハイドラントの激突を呆れ顔で見ていた。
 日吉かおりと秋山登は勝手に3年生の待機場所(梓のトコ)に行っていた。
 ひめろくは手空きのミニセリ達と遊んでいた。
 八塚崇乃と葉岡斗織はずずずとお茶を飲んでいた。
 矢島は一人で寂しく石蹴りをしていた。
 へーのき=つかさは何故か東雲恋にこき使われていた。
 猫町櫂はどうすればよいか解らずおろおろしていた。
 沙留斗は殺人ナマケモノと闘っていた。
 ディアルトと佐藤昌斗は一年の応援合戦(というか葵ちゃん)を見ていた。
 広瀬ゆかりは化粧していた。
 dyeは寝ていた。
 

「ちょっとちょっとあんた達!! 人の話をちゃんと聞きなさいよっ!!」
 志保が憤慨するが、当然誰も聞いていない。

 チームワークも何もあったものではない。
 ……まあ、志保が仕切っているという時点でそれを求めるのは酷だろうが。


「まあまあ長岡さん、そうカッカしないで……」
 沙織がそう言って志保をなだめるが、志保は収まらない。
「キィィィィィィィッ!! 覚えてなさいよっ!!」
 だから、聞いてないんだってば。
 心の中でツッコミを入れる沙織だが、志保は気づいた様子もなかった。


 そして、いよいよそんな2年の出番が来た。



 放送席。
「さあ、二年生のパフォーマンスが始まりますが、どうでしょう緒方先生?」
「そうだなぁ……やっぱ、学園有名生徒がごろごろしてる学年だから、
その辺、ある程度派手にやってくれるかな。あと、この仕事蹴ってまで
応援合戦に参加した長岡さんがどうくるか、だな」
「ありがとうございます。足立教頭はいかがでしょう?」
「そうですね。去年、現在の三年生に僅差で敗北した学年だけに、その雪辱を
いかに晴らすか、というところに興味があります」
「ありがとうございました。それでは、二年生・開始です!!」

 ティーがそう言った瞬間だった。

 ぴゅぅっ!!

 一陣の風がティーの目の前を吹き抜けたかと思うと、彼の目の前に
あったはずのマイクが綺麗さっぱり消え去っていた。
「ハァイ! みんなのアイドル、学園に咲く一輪の花、志保ちゃんよ!!」
 いつの間にかグラウンドの中央に志保が居る。
 そしてその手には、たった今強奪したばかりのマイクがあった。
「二年生はね、つまんないティーの司会進行じゃなく、この、あたしが直々に
DJ風実況進行でいくから、みんな、よろしくね〜!!」

 一方、放送席では。
「長岡さん……また、勝手なことを……」
「諦めろ青年。ああなった彼女はもう、誰にも止められん。
 ……まあ、彼女の元々の仕事だし、そう否定したものじゃないだろ」
「まあ、気軽に楽しむとしましょうか」
 純粋に観客として楽しむことにしたようだ。



 タタンタタンタタンタタンタンタン……
 リズミカルなBGMが、嫌が応にも場の雰囲気を盛り上げる。

「さあ! まずはいまだに何やるか決まってないの、まとめてカモンっ!」
 志保の合図で、楓、浩之、綾香の3人がグラウンドの中央に駆けてきた。
 当然、彼らを巡って闘っていたメンバーが闘いつつもそれに続く。
 すなわち、英志、XY−MEN、あかり、雅史、四季、朔、ハイドラント。
「それじゃ、まずはこいつらに制限時間3分でバトルしてもらいましょ!!
 最後まで立ってた一人だけが、お目当ての人とご一緒できるわ!」
 志保のその言葉に、一斉に全員が目の色を変えた。
「応援ファイト……レディー……GO!!」

 志保の勝負開始の合図と共に、BGMが「テクニカルパワー」に変わった。
 志保はと言うといつの間にか放送席に座っている。
(ティーはこの戦闘の被害が外に出ないように区画整理をさせられていた)

 志保のナレーションが、状況を逐一報告する。

「さあ!お目当ての人物をゲットするために巻き起こる殺戮の嵐!
 一時も気が抜けない地獄のバトルロイヤル!
 全員が、己の為だけに闘うまさに真剣勝負!
 おおーっと!! まず仕掛けたのはSS不敗流宗家、西山英志!!
多人数とまともにやり合うのは不利と見たか、全体攻撃の体勢だぁっ!!
 が! 彼のその動きと同時にハイドラントが空中に飛び出している!!
さすがに戦闘慣れしている! まずは他の選手が潰れるのを待つ作戦です!
 しかし! そうは問屋が下ろさないっ!! ハイドラントの動きにだけ
集中していたのか、永久のライバル・ゆーさくがそれを追って跳ぶ!
 両手に光る銀光の閃きが獲物を目指して躍りかかったぁ!
 一方! 西山の方にもXY−MENが急速接近!!
 そして意外や意外、佐藤雅史だ! どこから出したかサッカーボールを
西山に向けて蹴り放つ!! やられる前にやる気だぁっ!
 神岸あかりと四季はそれぞれ防御態勢! 周囲の様子を窺っているっ!!
 さあ、来た来た来た来たァ!! 雅史の必殺シュートをものともしないッ!
XY−MENの接近も一瞬届かないッ!!
 西山英志の必殺奥義・超級覇王デンパ弾がうなりをあげるぅぅっ!!
 XY−MENに至近距離で直撃ッ! 止まらない! そのまま突き進む!
雅史が立て続けにシュートを打ち込むが効かないっ! 無駄無駄無駄無駄ァ!
 問答無用で吹っ飛ぶ雅史!! 立てない! 立ち上がれないっ!!
 あかりと四季はきっちりガード! 無傷とは行かないがまだ戦えるぞっ!
 一方!! 空中にいてからくもその一撃から逃れた2人っ!!
 宙で錯綜する漆黒の影! ここから見えるのはそのシルエットのみっ!!
 ああーっと!! 一方がバランスを崩した! 落ちる! 落ちるっ!
 ゆーさくです! ゆーさく、バランスを崩しながらも着地します!
 さあ! あかりと四季が西山に迫る! たとえどれほどの達人であろうと、
大技のあとの隙は大きいっ! 倒しきれなかったのはかなりの誤算かっ!?
 いまだ空中にはハイドラント! 右手を掲げてゆーさくを狙うっ!!
 な、なんと! ここで突然XY−MENが起きあがったぁっ!!
 至近距離で当たった分、クリーンヒットしなかったのかっ!?
 そしてXY−MEN、完全に油断しているハイドラントに向けて跳躍!!
 ハイドラントは気づいていないっ! 熱衝撃波をゆーさくに放つッ!!
 ゆーさく、直撃は避けたものの余波で吹っ飛ぶ!
 ようやくXY−MENに気づいたハイドラント! 慌てて避けるが遅いぃ!
XY−MENの一撃が脇腹にヒット! が、浅いかっ!? 共に落下!!
 あかりの出刃包丁が妖しく煌めくッ! 四季の攻撃プログラムが唸るッ!
 西山英志防戦一方! このまま終わってしまうのかっ!?
 ハイドラントとXY−MEN、着地後即座に格闘戦だぁっ!!
 ゆーさくが起きる! そして駆けるのは……西山の方だっ!!
 積年の怨敵はデザートにとって置こうというのか!?
 それとも最大の敵は西山だと判断したか!? 一気に斬りかかる!
 同時にあかりが動いたッ!! 一瞬退いて、そして踏み込むッ!!
 奥義・天翔熊閃だぁぁぁっ!! 無数の、と言う表現でも生ぬるい程の
斬撃が英志を襲うッ! マスターカエデ、ここで落ちるのかぁっ!?
 いや、間一髪! 間一髪で避けましたっ! 切り裂いたのは残像のみっ!
 ハイドラントとXY−MENは一対一! 早いッ! 手数の応酬だァッ!
 おおっとォ!! そろそろタイム・アップが近付いてきたぞっ!」

 手元の時計を見つつ、そう叫ぶ志保。
 元々がこの人数で、3分で勝負がつくはずもない。
 戦いを見て手に汗握る観客達。
 誰も、その遥か上空に浮かんでいるものに気づかなかった。


「ハイメガ粒子砲、発射準備……」
「了解。復唱します。ハイメガ粒子砲発射準備……完了しました」
 戦艦冬月。
 軍艦の中でも最大級の破壊力を誇るその船の副砲が、充填を終えた。
「発射!!」
 俊範の声と同時に、地上に向けて6門のハイメガ粒子砲が火を噴いた。
 宇宙空間なので音はしない。ただ静かに破壊力の塊が放たれるのだ。


「楓ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「浩之ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
「綾香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ダァリィィィィィィィィィィィィィンッ!!」
「楓ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
「綾香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 全員が、最後の一撃に賭けようとしたその瞬間。

 戦場が白い光に包まれた。


「ターイム、アァーーーーーップ!!」
 それと同時に、いつの間にかサングラスをかけた志保が宣言した。
「全員、残念でしたぁぁっ! はいはい、さっさと片づけちゃってね」
 ボロボロになった7人を引きずってグラウンドを出るデコイとシッポ。
 それを見届け、志保が進行を続ける。
「さぁーて、それじゃパフォーマンス、いってみよー!!」

「まずはさおりん、レミィを中心に据えてダンス三昧!
 バックの特殊効果は長瀬くんとるりるりの担当ねっ!
 それじゃあ、Let’s Dancing!!」
 
 その声と同時に、グラウンドにぱちぱちと可視電波が弾け始めた。
 瑠璃子と祐介の電波である。
 そしてそこに、沙織とレミィが走って出てきた。
 珍しく沙織はバンダナなど付けている。
 実はこれは電波防御用の特製だったりするのだがそれは置いておいて。

 軽めの布地で仕立てられた明るい衣装で、沙織とレミィが軽快に踊る。
「そしてっ! 左右から桂木さん、吉田さんっ!!」
 そして、美和子と由紀がその左右で対称形に踊る。
 一糸まとわぬ……もとい、一糸乱れぬその動きは、右子・左子の面目躍如と
言ったところか。
「そしてっ、恋ちゃん、へーのき=つかさ、ひめろく、猫町櫂、dyeっ!!」
 続いて、4人の男子が担ぐ御輿の上で派手派手な衣装を身にまとった
恋が観客に向けて手を振りつつノリノリで踊っている。
「な、なんで僕が……」
「結局、オレってこういう運命……?」
「私は……なんなんだ」
「ぼく、なんでここでこうしてるんだろう……」
 いろいろと自分の立場に疑問を持つ土台の4人の内心とは裏腹に、
御輿上の恋は元気いっぱいである。
「まだまだまだまだまだぁっ!! つづいて秋山登! 日吉かおり!」
 志保がそう叫んだ瞬間、3年の待機場所の方角から2人が飛んできた。
 そして、地面に激突。
 が、当然誰もその2人のことを心配などしなかった。
「そして最後によっしー&雛山さん!!」
 共に地をものすごいスピードで駆けてくる。
 左右対称に、他の踊るメンバーの周囲を駆け回り、アクセントとなる。


 そしてしばらく、アップテンポのダンスが続く。

「OK! それじゃあ、次はお馴染み、保科さん&Foolっ!!」
 ダンス組が引っ込み、てけてんてんてんてんてん……という音と共に、
智子とFoolがグラウンドの中央に姿を現した。
「智子でーす」
「Foolでーす」
 いつもの自己紹介を終えると、たちまち二人の漫才モードが起動する。

「なぁなぁFoolくん、今日は応援合戦なんやてなぁ」
「そうだね智子さん」
「それも、今やっとるんは2年生の応援合戦らしいなぁ」
「そうだね智子さん」
「ついでに、私の隣にいるんはどうしようもないアホや」
「ひどいよ智子さん」
 すぱーん!!
「アホっ! しばらく「そうだね智子さん」って続けるはずやろ!」
「ごめんね智子さん」
「ごめんで済んだら警察はいらへん」
「そうだね智子さん」
「って戻っとるやんかぁ! えーかげんその口調やめぇ!」
 すぱーん!!
「いやあ、ごめんごめん」
「ほんまに……もう少し、場の空気ちゅうもんをわきまえや」
「でも、今の場の空気はすでに白けて……」
 すぱーん!!
「言うなっ! せやからうちがこうして涙ぐましい努力をしとるんやないの」
「うんうん、毎晩俺のために内職してくれてる智子さんを見る度に
心が締め付けられるようだよ」
「そうやなぁ……こうペタペタと封筒を糊付けして……て何言わす……」
 ごがっ。
 ぺしっ。
 どさっ。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
 いつの間にやら智子とFoolの後ろに瑞穂と香奈子が立っていた。
 瑞穂の手にはハリセン、香奈子の手には消火器がある。

「……何のつもりや?」
「……ツッコミ」
 瑞穂にハリセンで叩かれた智子がジト目で香奈子に聞くと、
Foolを消火器で叩いた香奈子はこともなげにそう答えた。
 叩かれた(というか、殴られた)Foolは地に伏し出血している。
「あ、あの……」
 一人取り残された瑞穂はハリセンを片手におろおろしている。
 じっと見つめ合う智子と香奈子。
 そして、同時に頷きあった。
「ありがとうございましたー!」
 てけてんてんてんてん……

 訳が分からず白くなっている観客を後目に、Foolを引きずって
退出する智子であった。
 ついでに、香奈子と瑞穂も退出する。


「さぁさぁ! 気を取り直して、次いくわよっ!!」
 志保の声で、音楽が復活し、観客の目にも光が灯り始める。
「次は、戦いの中に美を見いだす、剣の舞、着ぐるみ合戦、そして、演武!」

 たたたたたたたたたたたたたたたたたらたらたらたらた……

 早めのBGMをバックに、続けて何人かが出てくる。
「まずは剣の舞! ディアルト&佐藤昌斗!!」
 きぃん! きぃん! かんかんっ! きぃん!!
 舞いながら切り結びつつ、ディアルトと昌斗が飛び出してくる。
「続いて着ぐるみ合戦! 八塚崇乃&葉岡斗織!!」
 ぽふっ、ぽふっ、ばふっ、てしてしてしっ。
 ぼふぼふとどつき合いつつ、崇乃と斗織が泣きながら歩いてくる。
「そしてトリは演武! 坂下好恵&beaker!!」
 ばっ、ざっ、びゅっ、くんっ、ばっ、ばっ、ずだんっ!
 空手の「型」を決めつつ、好恵がbeakerに伴われて現れる。

 3つの別々の戦闘が織りなす型が、独特の美しさを持っている。

 特に好恵の空手の「型」はすでに完成の域に達していた。


「はぁい、それじゃ、これで最後よっ! 人間大砲セット・オン!」
 がらがらがら……と3つの黒い巨大な大砲が運ばれてくる。
 そしてその傍らには広瀬ゆかり。
「それじゃ、広瀬さんが大砲に点火したら、一斉にカウントを頼むわね!」
 観客に呼びかける志保。

 ぱしゅっ……

 ゆかりが導火線に火を付ける。
 そして、カウントが始まった。

「5!」
 ごとごと……
「4!」
 むー! むー!
「3!」
 じたじたじたばた……
「2!」
 しくしくしくしくしくしくしく……
「1!」
 むぅぅぅぅぅっ!! んむぅぅぅっ!!
「0!」

 ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!
「吉井の役立たずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
「えーーーん! なんでこんな目にあうのぉぉぉぉぉぉっ!?」
「目立つのが良いって言ったじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

 爆音と共に、岡田・松本・吉井の三人の叫びがグラウンドに響きわたる。

 そして彼女たちは星になった。


「たーまやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 志保のその言葉で、2年の応援合戦は幕を閉じたのであった。



 放送席。
「それじゃティー、マイク返すわよ」
「はいはい……さて、ようやく本来の仕事に戻れましたが、緒方先生?」
「ん?」
「コメント無しで、純粋に観客として見ていた感想は?」
「そだな。派手ではあったが最初に力入れ過ぎかな、と思うかな」
「なるほど。足立教頭は?」
「僕の場合、いつものような漫才が聞けたのが良かったね」
「そうですか。……それでは、採点をどうぞ!!」


澤倉美咲 6点
Dマルチ 6点
フランク長瀬 7点
Rune 5点
柳川祐也 8点
ハイドラント 10点
相田響子 6点
藤井冬弥 7点
久々野彰 5点
追加点 7点
(点を入れなかったのは笛音、Dセリオ、Dボックス)

「合計、67点です!」

 ティーの言葉に、わっ、という喚声と、どよめきが同時に上がる。
「1年生の点数に比べて、若干低めになりましたが」
「いや、これくらいなら大丈夫でしょう。もともと地力のある二年ですし、
午後からの競技を考えると、まだまだです」

 ミニセリたちが、再度グラウンドを整備する。

「……それでは、続いて三年生のパフォーマンスです! どうぞ!!」

 ティーがそう言った瞬間、観客の目の前でとんでもないことが起こった。



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T-star-reverseです。
二年生の応援合戦、ここに終了いたしました。

残るは三年のみ!! 今月中に終わるのか?
それより誰か書き忘れてるぞ。自分。

さあ問題です。応援パフォーマンスに一度も顔を出していないのは誰?
正解者の中から先着一名に、某企画の出演権を差し上げます。
また、誠に勝手ながら、試立Leaf学園の生徒に限らせていただきます。

それじゃ、続きを書きますですー。