『どよめけ! ミスLeaf学園コンテスト』第二十八話 〜Night Heroins〜 投稿者:YOSSYFLAME




  ――藍原瑞穂チーム、某教室にて。

「あーもー!  うるさい!  アンタ達!  少しは静かにしなさいよ!」
  がらっ、ぴしゃんっ。
「え?」
「……なに?」
  そーゆーわけで、今まさに恋と正義の修羅場の真っ只中の岩下チーム。
  そんな中、唐突に、あまりにも唐突に現れたその少女。
  今大会、真っ先に脱落すると思われていた下馬評をこれでもかと覆し、堂々と3人
揃っての健在ぶりを強烈に周囲にアピールした、その……
「だいたいここは私達が先にいたのよ!  それを後から湧いて来て当たり前のように
場を仕切ってんじゃないわよ!!」
  その、学園2年ではちょっと有名な3人組の一人、岡田る。
「いえ、あの、別にそういうわけじゃ……」
「うるさい!  だいたいアンタ何者よ!  いきなりどっかから湧いて来て!  少しは
TPOってものを――」
  見た目普通の女子高生ながら、十三使徒所属の死乃森阿修羅。
  その彼女が思いきり圧されるこの機関銃のような文句の数々。
「いえ、だから、私は……」
「私がなによ!  だいたいアンタ何様よ!この世が全て自分の思い通りに動くと――」
「だから……その……」
  女の逆ギレって奴は、ある意味何者にも代え難い恐ろしさがあるという。
  16歳にして阿修羅は、その言葉の意味を噛み締めていたりした。

「私トイレ行ってくる……」
  そんな中。
  岡田の逆ギレの間に用を済ませようと、松本が教室を駆け出して廊下に出る際。
「っと………おいおいあしゅら。まだ準備できてないのか?」
「凶治君……お願いだから助けて……」
「助けて!?  いかにも自分が被害者丸出しのその口調どうにかならないの!?」
  紅いバンダナを額につけている男がその場に入って来たりなどする。
  が、岡田の嵐は治まらず。
  それどころかより一層ひどく荒れ果て、阿修羅はもはやグロッキー状態。
  そんな二人を交互に見比べ、ぼそりと凶治が口にする。

「なあ、別にコイツでもいいんじゃないか?  
あの人、胸なけりゃなんでもいいみたいだし。このへんで手を打っとくか?」
「あ……」
「コイツですって!?  胸なくて悪かったわね!  胸なくて誰かに迷惑かけた!?」

「確かに……そうね。無理して藍原さんをさらうよりは、彼女のほうが数段楽――」
  なおも絡む岡田を前に、阿修羅の瞳が元に戻る。
  任務を思い出した、ダーク13使徒構成員、そのままの瞳に。



  トン……ッ…



  カクンッ……
  その瞬間、岡田の身体が崩れ落ちる。阿修羅の手刀一発で。
「岡田っ!」
  吉井の悲鳴が迸るが時既に遅し。凶治に捕まり肩に抱えられる岡田。
「よっしゃ。それじゃそろそろずらかるか!」
「させませんよ!」
  岡田を肩に担いだまま、魔江田凶治は脱兎の如く走る。
  その凶治を捕えるべく、たくたくが取り押さえにかかる………が!



  ズガガガガガガガガガッ!!



「うわちゃあ!?」
  横にいた阿修羅の銃剣から、無数の弾が放たれて。
  さすがにこれ以上突っ込めないたくたく。
「それじゃ、またね♪」
  岩下信、藍原瑞穂、SOS、吉井、たくたく。
  そしてトイレに行った松本を残したまま。
  とりあえず手土産を確保して、その場から二人は霧散した。









「もう少しね……」
  ボードゲーム部部室から、夕焼けを見ながらルミラは一人ごちる。
  自分達雀鬼の仕掛けた“伏線”が成就するまであともう少し。
  月の光を目一杯浴びる夜にこそ“最終条件”が出揃うために。
  幸いにも自分を襲撃してくる参加者は今のところいない。
  これからどうなるかはそれこそ神のみぞ知ることだが。
「ま、私が神云々いうガラじゃないけどね……」
  グラスを傾けながら夜を待つ。魔こそが跳梁する月夜の晩を。









「どわああああああああああっ!」
「うきゃあああああああああああああああっ!」

  どしゃっ。
  じぇりーずなる空中水棲多足軟体動物――まあ、ぶっちゃけた話空飛ぶクラゲ――
の背――っていうかなんというか、っていうか、あーゆーのはなんっておっしゃるん
でしょうか――に乗っかって、戦艦冬月乗っ取り目指して飛び進んでいた芳賀玲子と
隼魔樹のダブルヒロイン。
  でもっておつきの山浦と神海、寮生部隊。
  しかしながら途中で見事にシッポに見つかって一撃の下に狙撃され。
  あげくに投網で捕らえられて落とされてしまったのではあるが……
「あったたたた……」
「いった〜い……」
  なんとか投網のおかげでダメージは拡散されたものの、それはそれとしてやはりダメ
ージは大きいものがあり、全員が地に叩き付けられたまま動かない。


「う……あたた……」
  そんな中、やっとのことで目が覚めた隼。
  いまなお頭がクラクラしてる中、頭に星がまたたく中、無闇にあたりを手探りする。



  ……むにゅ☆



「ん?」
  妙に柔らかいというか暖かいというか、そんな感触が隼の掌にしっかりと伝わる。
  彼女――この際彼女ということにしておこう――自身、非常に馴染み深い感触であり
ながら、微妙に自身のものとは違う、このなんともいえない感触は……



「ん……んん……」



(げっ!?)
  隼が実に珍しく驚愕する。
  理由は単純にして明快。
  その小さいながらもカタチ良いそのふくらみの持ち主が、誰であるかを知ってしまっ
たから。
「ん……」
  その当事者、芳賀玲子は未だに目覚めず。
  自分達は罠にはまった身。
  そろそろ離れ、態勢を整え直さなければならないところ。
  その掌の感触を惜しみつつも、戦闘態勢を整えるため、玲子を起こすことにした。
  げしげしっ。
  ついでに寝ていた山浦と神海も一緒に起こすことにして。



「人の頭を蹴って起こすんじゃねえぞコラア!」
「ひどいじゃないですか」
  当然といえば当然の如く、山浦と神海からの苦情が飛ぶ。
「それはそうと、この投網からどう脱出しましょうか?」
「にゅう〜〜」
「あっはっは、困りましたね」
「缶切りがあるんだが、これで破れないか?」
「破れるわけないでしょうが……」
  山浦の魂の提案をも、神海に遮られる。
「そもそも誰だよ、あんなクラゲで戦艦占拠できるとかほざいた奴は」
「誰でしょうねえ……そんな無茶無謀なことを考える人は」
「貴様だろうが、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
  ぐいぐいぐい。
  山浦の裸締めが隼の首に炸裂する。
「もう……大胆なんだから……うっ」
  隼、山浦の逆鱗に触れて絞め落とされる。

「ったく……このまま服剥いで失格にしてやろうか……」
「それよりも、このままだと危ないことこの上ないですよ……」
  のびている隼をジト目で見下ろす山浦に、神海の忠告が飛んだりもする。
「にゃはははは〜、わたしに任せるんだ!」



――ゴオッ!!



「どわあああっ!!」
「な……なんですか一体……それよりも芳賀さん……?」
  山浦も、そして神海までもが面食らう。
  玲子の右腕から燃え盛る、超高熱の赤き炎に。
  そして何より玲子の性格のあまりに唐突な変貌に。
「日下部翔……」
「なに?」
  目を覚ました隼の呟きに山浦が振り向いたその瞬間――



「燃えろおっ!!」
  ――グバオオオオオオオオオオオオオオオッ!



  超硬質、超高性能の投網が一瞬にして灰と化す。
  それは同時に、玲子と隼の危機脱出を表していた。
「つくづくこの学園にはすごい人揃いですねえ……」
「おい!  敵が来たぞ!」
  感心したように神海が頷く。その時敵襲を山浦が確認!
「まずいです!  逃げましょう!」
「おうっ!」
「ち……ちょっと待って!」
  珍しく隼が切羽詰まった様子で制止する。
  見ると彼女の横には、気絶し憔悴した玲子の姿が。
「これほどの炎を操ったんです………無茶し過ぎですよ……」
  隼の悲痛な表情。しかし敵は当然構わず攻めてくる。
「まずい!」
「よっしゃあ俺が担ぐ!  逃げるぞ!」
「――感謝します!」
  玲子を山浦が担ぎ上げ、玲子&隼チーム、なんとか危機回避。

(情報特捜部の……シッポさんといいましたか……)
  憔悴している玲子を横目に見ながら、ある決意を拳に込める。
(この代償は………高くつきますよ)









「まるちおねーちゃん、かくごっ!」
「いくぞーっ!」

  まあ気合も何も全然こもっていないお子様達の突進に、しかしながらマルチ、全く
の無防備も無防備。
  どうぞひん剥いてくださいと言わんばかりといってもちっとも過言じゃないほどの、
スキだらけのマルチ。
  そんなマルチに襲いかかる、っていうかじゃれつくお子様たち。
  マルチ――ちっともそうは見えないけれどとりあえず――絶体絶命!
  まさにそのとき、紅き閃光が周囲を覆った!



「M・Aフィールド!」



  彼自身とマルチ以外の全てのものを一切遮断する、セリス最強の防護兵器。
  それがよりにもよってまあ、お子様たちに炸裂しちゃったりなんかするのでありまし
てまあ。
「すまない……子供たちよ……」
  本来子供を傷つけるのを好まぬ優しい性格のセリスの眼から流れる滝のような涙。
  正義を愛し悪を誅するその熱き拳から流れる熱き血潮。
「セリスさん……みなさんもいれてあげてほしいですぅ……」
  上目遣いで彼の袖を引っ張りながら、声弱く懇願するマルチの声。
  願わくは自分の耳と右腕が、どこかに消し飛んでしまってほしい。そう思い。
  そして自分の“策士属性”を、今日という今日ほど心の底から憎んだ日はなかった。
「ごめんよ、マルチ………でも、これは、これは罠なんだ……」
  M・Aフィールドに弾き飛ばされ泣きじゃくっている子供達の泣き声が、嫌でも耳
に入ってくる。
  もし自分が、仮に自分の思考回路が自分の親友、ジン・ジャザムレベルであったなら。
  そうもセリスは思いを馳せる。もし仮にそうならば。
  この策謀にまんまとハマリ、マルチを敗北の路へ落としてしまうであろう。
  断っておくが、何もジンだからというわけではない。
  誰が思いついたか知らないが、これほどの恐ろしい作戦をよくも考えつくものだ。
  同じ策士としてセリスは、戦慄の思いを隠しきれなかった。
  そして、同時にセリスは思った。
  まんまと罠にハマリ、それでもマルチの笑顔を見られたなら、どんなに幸せなこと
だったろうか、と。
「セリスさん……みなさんがかわいそうですぅ……」
  なおも上目遣いをしながら袖を引いてくるマルチと、M・Aフィールドに弾き飛ば
されてわんわん泣いている子供たちの声に、セリスは血の涙を流していた。



「へぇ……ちょっとばかり計算外でしたねぇ……」
  ノートパソコンを小脇にかかえ、にこにこ笑うその少女。
  姫川琴音組の策士、そしてこれほどの恐ろしい作戦を考案した少女・立川郁美。
「結構相性のいい相手を選んだつもりだったんですけどねえ。
さすがリーフ学園の自警団・ジャッジのリーダーっていったところでしょうか?
まあ、子供たちにケガもなかったことですし、まあよしとしておきましょう。
……今回は、とりあえず様子見ですしね」
  前もって打ち合わせしておいた、小さな笛を軽く吹く。
  お子様軍団、一時撤退。

  ちなみにセリオにかまっていった子供たちも、本懐を果たせず帰還。
  なんだかんだいって来栖川自慢のメイドロボ。
“服だけには触らせてはいけない”とのオーダー通り、手懐けながらも見事回避。









「おーい、隊長ー」
「まったく。こんなところで寝てると風邪引きますよー」
  ぽんぽんっ。
  背中をざっくり爪のようなもので引き裂かれている隊長こと、ダーク13使徒第5
連隊隊長。またの名をちゅるぺた番長平坂蛮次の頭を、ぽんぽんと可愛がるように撫
でる、先程まで藍原瑞穂拉致を実行しかけていた、その名も死乃森阿修羅。
「隊長ー……困ったなあ、起きないよ」
「しょうがないな。いつものやったらどうだ?」
「えー……あんまり使いたくないんだけどな。アレは……」
  紅のバンダナを額にかざす少年、魔江田凶治の揶揄に顔を顰める阿修羅。
  それでも仕方ないとばかりに、平坂の首筋にそっと腕を回し。
  そのいかつい耳の奥に、優しく吐息を吹きかけて……



「うがああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」



  ぶんっ、ずさっ。
「やっと目が覚めたようね。隊長」
「その起こし方はやめいゆうちょるだろうがああああああああああああああ!!!」
「私だって嫌なんですよ。思わずくびり殺したくなるんですから、コレ」
「だったらやるなっちゅうとろうが!!」
  やれやれとばかりに肩を竦める阿修羅に冷汗ダラダラで怒鳴る平坂。
  どうもこのちゅるぺた大好きロリ番長は、この見栄えよき女部下を苦手にしている。
  ちなみに死乃森阿修羅、
  身長157cm、体重ナイショ♪  スリーサイズはB83 W58 H85(推定)
「隊長が苦手なはずだ……」
  そんな二人のやりとりを、凶治は呆れたような、いや明らかに呆れた視線で眺めて。
「そんなことよりもおんしら。ジャッジのちゅるぺたはさらってきたんじゃろうな?」
  平坂の荘厳な声から漏れるその問いに、二人は折り目を正して言った。

「ごめんなさい。無理でした♪」
「いやー、俺達も頑張ったんですけどねー、やっぱジャッジの壁は厚かったですねー」
「おんしらああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「あーほらほら、興奮すると背中の傷から血が吹きでますよー」
「つーか、なんでこのケガで生きてんだこの人?」

「その代わりと言っちゃなんですけど、これもなかなかの貧乳かと」
「誰が貧乳よ!  胸だけのアーパー女と一緒にしてもらっちゃたまらないわよ!」
「今度こそ頑張りますから……とりあえずは彼女で我慢してください、隊長」
「我慢!?  アンタ達、人を馬鹿にするのもいい加減に――」
  凶治に担がれて連れてこられた岡田。
  この状況に至ってもなお、気丈――っていうか単にやかましいっていうか――な
態度を取り続けられる度胸は、ある意味さすがといえよう。
  しかし、彼女は認識していない。
  自分が連れてこられた、その目の前にいる男が、どういう男であるのかを。









「……まいぶらざー、誰にやられた?」

  既に闇に染まりし林生い茂る小道。
  九品仏大志は、そこに血まみれになって横たわる無数のオタク共の中から、なんと
か意識を正常に保っているオタク縦にそれを訊ねた。
「……何もいうな。犯人の目星はついた」
  オタク縦の顔面に張り付いてる、ハーレーのタイヤの痕が、全てを物語っている。
「あいつらは……向こうに行ったでござる…………どうか、我々の仇を……」
  その言葉を最後に、オタク縦の意識は途絶える。

「……南女史が向こうにはいるな。さすれば多少は厄介か……」
  そう思いつつも、MLに流す。
  極端な話大志にとって、人の指示も聞かずに返り討ちにされた愚かなオタク共には
全く興味も関心もない。無論仇を討つなど論外。
ただし、面白くはある。
  たった4人――現在は一人追加し5人だが――の少数にもかかわらず、一切守りに
回ることのない一派、全参加者唯一の、学園に無関係なヒロイン・風見鈴香。
  奇襲、奇策の連続で、周囲を引っ掻き回している一派。
  さらに今、参加者全体にネットワークを広げているMLに



『皆様お疲れさまです。お暑いでしょうがお身体に気をつけて頑張ってください。
 
                                                                 ――牧村 南』



  などとご丁寧に挨拶までしてくれる一派。
  ならこちらも挨拶しよう。今度はあちらが掻き回される番。
  彼女たちの、弱点が露な今のうちに。
  
  大志の呟きが止まるころ、学園参加者ほぼ全員に、MLが配信された。









「なるほどね。YOSSYの奴。
何を血迷ってヒロインの、しかも全然知らん奴の護衛につくっていうから、どうい
うことかと思ったら。仲睦まじく水浴びねえ……」
  思いっきり誇張である。
  ちなみに霜月祐依の今の発言は、MLを読んでの発言ではない。
  あの林から逃げ出してきたオタク横をとっつかまえて、彼からの話で聞いたという
こと。
「2年の木刀野郎がバイク女と一緒に、泉がどうとかいいながら向こうの方に行った」
と。
「おい詠美、もうそのくらいにしとけよ」
「まだまだたりないわよ!  このくいーん詠美ちゃんさまを怒らせたらどうなるか!」
  詠美にとっては自分を脱落させた元凶。いくら殴っても殴り足りない。
  霜月もその事情を十分承知してたからこそ、横をとっつかまえたのであるが。

「さて、どうしたもんかねえ……」
  詠美のうなり声と横の呻き声も耳に入らず。
  これからの方策を、霜月は考えていた。









  神海は、その光景を見ていた。
  隼達から少し離れて歩いていた時に遭遇した戦闘。
  おそらくは、学内での普段の彼からは、想像もできない光景だった。
  倒れ伏しているのは、永井、鈴木らの、生徒指導部選りすぐりの面子。
  そして、その彼らが怨嗟を込めて睨むは目の前の一人の男。



「やれやれ………暗躍生徒会は、仲がいいのが取柄だったろうにね………」



「何をしたかを知りたいらしいね……」
  自分の知る限りの暗殺術でも、こんな技は見たことも聞いたこともない。
  呆気に取られている神海に、男――七瀬彰は優しく囁く。
「単純なことだよ……生物部に借りた香料をちょっとかがせただけだよ。
大丈夫。命に別状はないから。じきに動けるようになるよ……」
「しかし……」
  相手はそれこそ修羅場を幾度も潜ってきた奴等なのだ。
  おそらくは、風に乗せて匂いを運んだのであろうが、その程度のことで……
「風じゃないよ」
「え?」
「小さな、空気の流れだよ。
バイクに乗ってるとね、空気の流れがわかるんだ。それではまっちゃってね。
風のない今くらいなら、練習でこれくらいのことはできるようにはなったよ」
「練習……」
  同じバイク乗りでも、風見鈴香とは違う。
  むしろ河島はるかに近い、バイクを通じて自然と一体になることにより生み出され
た技術。
「バイク乗りを続けてるとね。天気が読めるようになるんだ」
  のほほんと語る七瀬に、神海はあっけにとられるばかり。
  そんな彼に七瀬は、優しく暖かく投げかけた。

「協力してくれないかな?  暗躍生徒会の仲直りに」


















                                                        ――To Be Continued.






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こんにちは、YOSSYFLAMEです。


とりあえず注意点を一点だけ。
岡田はまだ失格になってません。彼女の処遇については、後の方にお任せします。


それでは、失礼いたします。