テニス大会前夜祭ならびに抽選会会場――学園グラウンド特設会場―― 『さーーーーーーーーーー! 選手が全員そろったところで、早速トーナメントの抽選会を行うわよーーーーーーーーー! 司会進行はもちろんこのぷりちー志保ちゃん――』 『――じゃなくて、この"本編でもアイドル"の緒方理奈とっ!』 『森川由綺が進行するよ〜』 『え?』 硬直する志保。 『ちょっとちょっと! なんでそうなるのよ! この志保ちゃんをさしおいてそんなのあり!?』 『そうなんだけど、作者さんが"志保はうるさいからダメ"って…』 『きいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! あの腐れ作者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 今に見てなさい!!!!!』 心配するな。 ちゃんと試合では実況やらせてやるから。 『さて! 邪魔者も去ったところで、今大会のルールを説明するわね! まず、試合は1セット6ゲーム方式で行います! 要するに先に6ゲーム取っちゃった方が勝ちってワケ!』 『そして、ルールは限りなく自由。 サーバーとレシーバーがサーブ撃つ時に決められて、交代交代でやっていくほかには制限なし! 前衛も後衛も関係ないわ! 自分の撃ちたいところで撃ちなさ〜いっ! ただ、誰でも分かる程度の最低限のテニスのルールは守ってもらうし、 魔術や能力などの使用も可だけど、 それで直接相手を狙ったり、著しくテニスの試合進行に影響が出る能力は――』 そう言って会場脇をビシっと指す理奈。 『この審判がたで厳しく抑えますからそのおつもりで〜〜〜〜!』 そう、今大会ノンエントリーの有志をかき集めて、審判を依頼したのであるが、 Dセリオ、へーのき=つかさを始めとする来栖川警備保障。 脇役でも実は体育会系の佐藤雅史と矢島。 そして、こともあろうに最強の鬼、柏木耕一の姿までもあった。 それだけではなく、 工作部、オカルト研究会有志による、魔力探知装置などというものも横にしっかりと置いている。 「はーい、質問。」 『はい、風見君。』 「じゃあ、気をこめたボールなどを使って敵を撃ち砕くのは可なんですね?」 いきなり"俺は敵を撃ち殺すぜーーーーーーーーー"と言わんばかりの風見の質問。 会場は俄かにざわざわしてきた。 しかし、選手達はごくごく平然としたものである。 風見が参加してきた時点でこういうことはわかりきっているのだから。 『はい、OKです! 攻撃方法はボールのみ! それはしっかりと守ってくださいね!』 確かテニスだったよな、この大会。 『で! 戦闘不能……もとい、試合続行不能になったら、その時点で負けです! もちろん反則負けだってあるから、気を付けてね〜〜〜』 やっぱりこの大会はテニスのはずなんだけど。 『それでは、いよいよ組み合わせ抽選会を開始いたしま〜す♪』 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 異様に盛り上がるスタンド。 その流れに乗って由綺が続ける。 『この組み合わせは第一次組み合わせ抽選です。 今大会ではとりあえず、選手のみなさんには8つのブロックに別れて試合をしてもらいます。』 由綺が宣言した途端、会場に設営されている電光掲示板に、 各ブロックごとのミニトーナメント表が8つ浮かび上がった。 ちなみにこれは、制作が工作部で出資が第二購買部という代物だ。 今回、第二購買部にはかなり大口のスポンサーになってもらっている。 『既に選手の皆さんには、予備抽選を行ってもらっています。 その予備抽選の順からクジを引いてもらいます。』 『じゃ、早速始めるわよ! 予備抽選番号1番、セリス選手とマルチ選手、壇上にあがってください!』 「じゃ、行こうかマルチ。」 「はい、行きましょう。」 ゆっくりと壇上に上がって行くセリス×マルチ組。 『ちなみに予備抽選1番をお引きになった両選手には、開会式で選手宣誓もしていただきま〜す!』 「え? そうなんですか〜?」 突然宣誓しろと言われて途端にうろたえるマルチ。 そんな彼女の肩に手を優しく置いて、 「大丈夫だよ、ぼくも一緒だから。」 「セリスさん…、はい、そうですね〜」 とまあ、抽選を引き終わったんだが、 「あれ? 発表をしないの?」 『はい、今大会は、すべての選手がクジを引き終わってから、いっぺんに発表する方式なんです。』 「うーん…。」 『不正の心配はないですよ〜、ノンエントリーの人たちが見てますし、紙クジですからね。』 それでも不正をやろうと思えばできるにはできるのであるが、 それを言いはじめたらそれこそきりがないのも事実。 それに、選挙管理の中に、耕一や相田響子も混ざっている。彼らが不正をするとは思えない。 何より最大の理由は、作者が書くのがめんどくさいということである。 「わかりました。」 納得し下りて行くセリス。 多分作者の件に関しては、これっぽっちも納得していないだろうが。 『続けて、予備抽選2番、藤田、神岸両選手どうぞっ!』 . . . . . . . . . . . 『はい、これで全員の抽選が終わりました。みなさんお疲れさまでした〜』 お疲れどころではない。 これから発表なのであるから。 選手の中には、かなり闘気を漲らせているものもいた。 『じゃ、発表しまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす! まず第1ブロック、そして映えある開幕試合、オープニングゲームの対戦は――!』 『皇日輪選手、エリア・ノース選手 対 陸奥崇選手、HMX−13セリオ選手の対決です!』 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 開幕試合の発表と共に盛り上がる観客。 「正々堂々と闘いましょう。」 「こちらこそよろしくお願いします。」 チームリーダーの皇と陸奥の間で固い握手が交わされる。 『続いて第2試合は―― 榊宗一選手、木神木風選手 対 四季選手、柳川裕也選手!』 「(最初からえらい相手と当たったなあ…)」 心配の色を濃くする榊。 しかし、彼は自分の心配をしているのではなかった。 自分の幼妻、木風が危険な目にあわないかどうか… きゅ… そんな榊の手をそっと握る木風。 『第3試合いきます! 九条和馬選手、河島はるか選手 対 橋本選手、来栖川芹香選手!』 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! 優勝候補の登場に俄かに沸き立つ観衆。 「もうダメだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「…………(なでなで)。」 絶望感に朽ちる橋本の頭をそっと撫でる芹香。 『そして、この試合の勝者と2回戦で激突するのは――EDGE選手、ハイドラント選手!』 「うーん、はるか先生か…、ちょっときついねえ、ハイドくん。」 「…御意。」 「ハイドくん、ルール覚えた?」 「…………(大汗)。」 「ハ〜イ〜ド〜く〜ん〜〜〜〜〜??????」 「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 『じゃ、続けて第2ブロック第1試合は―― ディアルト選手、Dマルチ選手 対 シッポ選手、澤倉美咲選手!』 「Dマルチさん、どう見ます?」 「――決して勝てない相手ではないでしょう、ただ――」 「シッポくん、私、一生懸命頑張るからっ。」 「いいですよ、そんなに緊張しなくても。気楽にやりましょう。」 『この試合の勝者と当たるのは――とーる選手、宮内レミィ選手!』 「え〜〜〜〜、一試合少ないネ…」 「まあまあ、優勝するまでで5試合で済んだのはよかったじゃないですか。」 『2ブロック一回戦第2試合は―― 川越たける選手、長瀬祐介選手 対 神凪遼刃選手、ルミラ・ディ・デュラル選手!』 「うーん、13使徒同士の対戦になっちゃったね。」 「そうですね。でもこれは個人の戦い。私とて負けられません。覚悟してくださいね、川越さん。」 「うんっ。私だって負けないよ☆」 『この試合の勝者と当たるのが――YOSSYFLAME選手、広瀬ゆかり選手!』 「あっちゃ〜〜〜。」 頭を抱えるゆかり。よりによって風紀委員代表チームが同じブロックとは。 「お前も大変だな。」 まるっきり他人事のようにほざくYOSSY。実際他人事なのであるが。 『第3ブロックいきます! 第3ブロック一回戦第1試合は―― トリプルG選手、来栖川芹香選手 対 XY−MEN選手、れ…レディーY…選手…。』 「…何してるんですか? 篠塚先生。」 「私は篠塚弥生ではありません。美女テニスプレーヤー・レディーYです。」 「…と、おっしゃってる。」 『続けて第2試合! Yin選手、エビル選手 対 八希望選手、保科智子選手!』 「これはまた意外なチームと当たったなあ…」 「……。」 「さーーーーーーー、立ちはだかる相手みんな薙ぎ倒して優勝するでーーーーーーーーーーー!!!」 「よっしゃあ!」 『第3試合にうつります! 東西選手、姫川琴音選手 対 SOS選手、藍原瑞穂選手!』 「よろしくお願いします。胸を貸していただきますよ。」 「正々堂々と全力で戦いましょう!」 『この試合の勝者と当たるのが――城下和樹選手、新城沙織選手!』 ざわざわざわざわ… 運動部内では沙織の勇名は轟きわたっている、それゆえのざわめきであろう。 「注目されてるなあ…」 「そっちのほうが燃えるでしょう? さ、ごーごー!」 『第4ブロックの組み合わせを発表します!第1試合―― 幻八選手、ティリア・フレイ選手 対 マジカルティーナ選手、佐藤ポチ選手!』 「ねーねー幻八、サーブって剣でぶった切る感じでよかったんだっけ?」 「ちょっと違うんじゃないか?それ。」 「ポチって言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「そーやって登録しちゃったんだから、仕方ないよ♪」 『この試合の勝者と当たるのが――菅生誠治選手、柏木梓選手!』 「よっしゃ! この相手ならどっちが勝ち上がってきても例の作戦が使えるっ!!」 「…なんか嫌な予感がするんだけど。」 「あーあー、気にするな、気のせい気のせいっ!」 『続いて一回戦第2試合―― FENNEK選手、ちびまる選手 対 八塚崇乃選手、観月マナ選手!』 「うーん、魔術師か…、苦手なんだよなあ…。」 「がんばりましょう、フェネックさん!」 「おいおい、相手はめっちゃ正体不明だな〜」 「ま、なんとかなるわよ。さ、いくわよ!」 『そしてこの試合の勝者と――ジン・ジャザム選手、柏木千鶴選手!』 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 割れんばかりの歓声。 まさに王者君臨のたたずまいである。 「よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!俺についてこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!」 天へ届けと火力全開!! 「――ジンさん、公共物破損の現行犯で連行します。」 「ほほー、今の俺に喧嘩を売るとはいい度胸だなぁ。」 ――抽選会5分間中断の後、千鶴教師によってこの騒ぎは止められる。 『えー、大変失礼いたしました。気を取り直して次行きましょう。 第5ブロック、一回戦第1試合は―― 健やか選手、太田香奈子選手 対 猫町櫂選手、雛山理緒選手!』 「なんだかよくわかんない相手ね、先輩。」 「そうだね。とにかく頑張ろうか。」 「(一回戦から今大会の主催者とか…、あんまりやりたくない相手だよなあ…)」 考え込む猫町。 彼自身暗躍生徒会と関係が深いわけではないが、やはりそこはかとない不気味さは感じる。 「猫町くん、どうしたの?」 …はっ。 バートナーの理緒に声をかけられて、そして思い出す。 「なんでもないよ、それよりも頑張ろう。」 「うんっ!」 今、自分が何をすべきかを。 『続けて第2試合! レッドテイル選手、アイラナステア選手 対 藤田浩之選手、神岸あかり選手!』 「レッドさん、怪我だけはしないでくださいね。」 「わかってる。もちろん君もね。」 「レッドさん…。」 「アイラナ…。」 . . . 「…お前ら、時と場所をわきまえろよな。(Yin)」 「さてと、そいじゃがんばろうぜ!」 「う、うん。足手まといにならないように頑張るよ。」 「ばーか、そのくらいは覚悟の上だよ。」 「…もう。」 そう言ってふくれながらも、やっぱり嬉しそうなあかり。 『どんどんいきましょう! 第3試合は―― セリス選手、マルチ選手 対 makkei選手、川越たける選手!』 「すごいことはできませんけど、あ、あの、がんばります!」 意気込むマルチの頭をそっと撫でてやるセリス。 「バレー部隆盛のために、がんばるぞー☆」 「は、はい…がんばりましょう…」 試合がどーのよりも、隣にたけるがいることで緊張しているmakkei。 『そして、この試合の勝者と――T−Star−Reverse選手、松原葵選手!』 「さて、それじゃがんばりますか。」 「…は、はいっ!」 緊張でガチガチの葵の肩をぽんとたたき、優しい笑みで 「まあ、気楽にいきましょうか。」 『第6ブローーーーーーーック、第1試合は―― 昂河晶選手、吉田由紀選手 対 OLH選手、斎藤勇希選手!』 「昂河くん、がんばろうね!」 「うん、そうだね。」 寂寥感いっぱいの面持ちで向こうを見つめている男、OLH。 「…琴音ちゃん…。」 東西や神凪に囲まれながら話をしている琴音を見ているうちに、胸にくる重い感情。 「…一緒に組みたかったなあ…。」 すぱーーーーーーーん! 「ほらほら! ボーッとしてないの! さあ、温泉旅行のために頑張るわよ〜!」 「でもって今さらだが何で俺のパートナーはこんな無自覚女なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 『えー、OLH選手にはとりあえず祝福の言葉をお送りするとしまして、 次に発表するのは、この試合の勝者と――きたみち静選手、雛山良太選手!』 「ねえ良太くん、しーどってなに?」 「しーどってのは、………わからないぞ。」 『もどる選手に理緒選手、後で教えてあげてください。そんなわけで第2試合―― セバスゥナガセ選手、阿部貴之選手 対 水野響選手、月島瑠璃子選手! …なんですが、両選手を放置しておくと、とんでもない事態が起こりかねないために、 それぞれ別室で待機していただいています。ご了承くださいませ。』 ――そのころ、 「えへへ〜〜〜〜」 「響ちゃん、気持ちいい?」 水野響は控え室で瑠璃子になでなでをしてもらっている最中で、 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 血気盛んなセバスゥと貴之は、仲良く反省房最下棟に収容されていた。 『続けていきましょう。この試合の勝者と――悠朔選手、来栖川綾香選手!』 「なあ綾香、棄権していいか?」 「私だってできればそうしたいわよ。」 『いよいよ残り少なくなってきました。第7ブロック第1試合―― 氷室京介選手、ティーナ選手 対 笛音選手、てぃーくん選手!』 「ガキ相手なら楽勝だな。」 「…ねえ、てぃーくん。」 「…何? 笛音ちゃん。」 「…あの人、誰?」 「…さあ?」 『続いて第2試合! 宇治丁選手、東雲恋選手 対 ゆき選手、柏木初音選手!』 「………。」 「………。」 「…………。」 「…………。」 「……………。」 「……………。」 すぱすぱーーーーーーーーーん! 「男同士いつまでも目をうるうるさせて見つめあってるんじゃないっ!」 『どんどん行くわよ第3試合! Hi−Wait選手、月島瑠香選手 対 夢幻来夢選手、柏木初音選手…って、連戦!?』 そう。 無情なクジの結果(作者:いや、ホントに無作為なクジの結果なんですってば(大汗))。 連戦。 しかもどう見ても体育会系とは思えない初音である。 「初音ちゃん、一回戦は僕一人で闘うから、後ろで休んでて。ね?」 「なあ、棄権してもええんやで? 無理したらあかんわ。」 ゆきと来夢が初音の身を気遣うが、でもほら、彼女って健気で思いやりがあるもんだから… 「ゆきちゃん、夢幻さん、ありがとう。 でも私、がんばってみるね。力になれないかもしれないけど。」 ほら、やっぱり(汗)。 「くっくっく、勝てる、かぁてるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」 「あの、ハイウェイトさん、それって正義に反しているんじゃ…。」 「甘い! 甘いぞ瑠香! 相手がどんなコンディションでも、出てきたからには全身全霊をもってひねりつぶすのが正義!」 ずいぶんとえげつない正義だよな。 「…そうですね。わかりました! 正義のために、私、闘います!」 納得するなよ瑠香。 『(聞こえないフリ)続けて、この試合の勝者と――きたみちもどる選手、桂木美和子選手!』 「(さて、どう闘おうかな…)」 今まで闘ったことのないタイプを前に軽く考えるきたみち。 『いよいよ最後の8ブロック! 一回戦第1試合は―― TaS選手、セリオ@電柱=電芹選手 対 神無月ろーず選手、葛田玖逗夜選手! …って待てい! ろーず選手、男じゃないですかっ!』 「まあまあ気にしない、精神が女の子なんですし、いいじゃないですか。」 「…だよねっ、ろーず…!」 『良くない良くないっ! ルール第1条第2項より、出場欠格チームとみなし失格――』 「あ、ちょっと。」 『何、太田さん、主催者だからってルールはルール――』 憤る理奈の持っている競技規定のその項目を指差す香奈子。 『何よ…、 …第2項補足: "ただし、男装女装などで出場意志を強烈にアピールしたる者については、その限りではない" ――って、何なのよそのルールわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』 「じゃあ、ボクは出場してもいいんですねっ!」 「ま、そういうことになるわね。」 「バンザーイっ!」 「…やったね、ろーずっ!…」 『理奈さん、どうしました?』 『…疲れた。』 「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」 『やっかましい! 顧問命令により意味もなく高笑いするなあっ!』 「OH! 横暴ですねえ!」 「…おう、おうぼう…、ぷぷっ…」 『があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』 『えー、理奈ちゃんが血管ブチ切れ…じゃなくて、今休養中なので、私がやります。 第8ブロック一回戦第2試合は―― 岩下信選手、藍原瑞穂選手 対 西山英志選手、柏木楓選手ですっ。』 うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 凄まじい反響。 まさに今大会屈指のカードといっても差し支えはないかもしれない。 「一度は闘ってみたかった…。」 「いい試合をしよう。」 固く握手をし、互いに健闘を誓う両者。 『それでは第3試合は―― デコイ選手、長岡志保選手 対 秋山登選手、日吉かおり選手です。』 「ちょっとアンタどーしてくれるのよ、 なんで一回戦からこのぷりちー志保ちゃんがあんな筋肉マンと戦わなきゃいけないのよーーー!(ゆさゆさゆさ)」 「(がくがくがく)お。お前だろうが。クジ引いたの…。」 「わっはっはあ! 梓のために優勝でもしてやろうか!」 「梓センパイと温泉旅行…(ふよふよふよ〜)」 沸騰するほど熱い秋山と、すでにどこかの世界へ旅立っているかおり。 『そして最後になりました。この試合の勝者と戦うのは――風見ひなた選手、赤十字美加香選手です!』 「まさか師匠や岩下さん、秋山さんと同じブロックとはね…。楽しみになってきましたよ…」 「ひなたさんひなたさん。」 「何ですか、今盛り上がっていたところだったのに。」 「…その手の画鋲はなんですか?」 温泉旅行や様々な思惑を含んだテニス大会…いよいよ明日! ============================================== どおもお、YOSSYです。 トーナメントは以下の通りです。 作中に書いてありますが、各ブロック代表が決定しだい、もう一回抽選を行います。 で、このトーナメントは、完璧に無作為です。 僕がクジ作って選んだもので、一点もの思惑も入っていません。 でも、偶然にしては意外に面白いトーナメントになったと思っています。 無作為抽選のアイデアをくださったOLHさん、ありがとうございます。 で、練習L、特訓L、ライバルとの熱い会話Lなど、 締め切りはありませんので、気が向いたらどんどん書いてやってください〜m(_)m 最後に、神無月りーずさん制作によるトーナメント表です。(りーずさん感謝です。m(_)m) 僕のLよりかずっと見やすいです。 ぜひこれを読んで盛り上がってください。 近日中には一回戦を書けると思いますので、軽い気持ちで読んでやってください。 では、失礼いたします。 第一ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 皇エ 陸H 榊木 四柳 九河 橋来 Eハ 日リ 奥M 宗神 季川 条島 本栖 Dイ 輪ア 崇X 一木 裕 和は 川 Gド ・ | 風 也 馬る 芹 Eラ ノ 13 か 香 ン | セ ト ス リ オ 第二ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ デD シ澤 と宮 川長 神ル Y広 ィマ ッ倉 |内 越瀬 凪ミ O瀬 アル ポ美 るレ た祐 遼ラ Sゆ ルチ 咲 ミ け介 刃・ Sか ト ィ る デ Yり ィ F ・ L デ A ュ M ラ E ル 第三ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ト来 Xレ Yエ 八保 東姫 S藍 城新 リ栖 Yデ iビ 希科 西川 O原 下城 プ川 |ィ nル 望智 琴 S瑞 和沙 ル芹 M| 子 音 穂 樹織 G香 E・ NY 第四ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 幻テ マ佐 菅柏 Fち 八観 ジ柏 八ィ ジ藤 生木 Eび 塚月 ン木 リ カポ 誠梓 Nま 崇マ ・千 ア ルチ 治 Nる 乃ナ ジ鶴 ・ テ E ャ フ ィ K ザ レ | ム イ ナ 第五ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 健太 猫雛 レア 藤神 セマ m川 T松 や田 町山 ッイ 田岸 リル a越 |原 か香 櫂理 ドラ 浩あ スチ kた S葵 奈 緒 テナ 之か kけ t 子 イス り eる a ルテ i r ア | R e v e r s e 第六ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 昂吉 O斎 き雛 セ阿 水月 悠来 河田 L藤 た山 バ部 野島 朔栖 晶由 H勇 み良 ス貴 響瑠 川 紀 希 ち太 ゥ之 璃 綾 靜 ナ 子 香 ガ セ 第七ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 氷テ 笛て 宇東 ゆ柏 H月 夢柏 き桂 室ィ 音ぃ 治雲 き木 i島 幻木 た木 京| | 丁恋 初 |瑠 来初 み美 介ナ く 音 W香 夢音 ち和 ん a も子 i ど t る 第八ブロック代表 ┃ ┃ ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏━━━┻━━━┓ ┏━━┻━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ Tセ 神葛 岩藍 西柏 デ長 秋日 風赤 aリ 無田 下原 山木 コ岡 山吉 見十 Sオ 月玖 信瑞 英楓 イ志 登か ひ字 @ ろ逗 穂 志 保 お な美 電 |夜 り た加 柱 ず 香