「ん?」 部活の帰り、YOSSYは数人の男達にからまれている女の子を見た。 「ちっ・・・クズどもが・・・」 ズカズカ近づくYOSSY。 男達は6、7人はいただろうか。そのうちの一人がYOSSYに気づく。 「んだあ?テメエ?さっさと消え・・・ぐはっ!?」 (ぼきっ) (ぐしゃっ) (べきっ、ぐきっ、ぼこっ、べしゃ、どごっ) 「大丈夫ですか?」 YOSSYは笑いながら女の子に声をかける。 「んー・・・」 何故か考え込む女の子。 「もうちょっと死体の処理を考えた方がいいですよぉ?」 「(はあ?、い、いえ、殺してないって・・・)」 「プロの暗殺者は死体処理方法を事前に考えてから実行するって言いますからぁ・・・」 助けた女の子にいきなり死体処分の講義を聞かされるとは、さすがのYOSSYも想像できなかった らしく、やや面食らっていたが、 「(なるほど・・・これは余計なお世話だったかな?)」 女の子の物腰、普通の者とは全然違う。 多分YOSSYが助けなくとも自分でどうとでも出来ただろう。 「挨拶が遅れましたね・・・僕はYOSSYFLAMEといいます。」 「あ〜っ!すみませぇん、助けてもらってお礼も言わずにぃ〜〜〜〜〜っ! 私、赤十字美加香といいますう〜よろしくお願いしますねぇ☆」 美加香と名乗るその少女、綺麗な黒髪のロングヘアーで顔立ちもなかなか・・・ こうなるとスケベ心が出るのが、YOSSYの悪い癖である。 「えっとお・・・ちょっと僕、ヒマなもので、一緒にお茶でもどうですか? もちろんご馳走しますが。」 「うーん・・・」 考える美加香。炸裂する手榴弾・・・って!? (ちゅどおおおおおおおおん) 「うきゃぁぁぁぁぁっっ!?」 「どわあああああああっ!?」 いきなり炸裂した手榴弾で吹き飛ぶYOSSY&美加香。 「(な!?なんだあ!?)」 「ひなたさん・・・」 煙の向こうを見て美加香がつぶやく。 「あなた、僕のパートナーに言い寄るのは一千万年ほど早いですよ。」 そのパートナーを爆風で吹き飛ばしておきながらそのセリフもないものだと思うが。 「・・・・・誰です?君は。」 YOSSYの問いかけにも全く冷淡な調子で、 「人に名前を聞くときはまず自分から名乗るのが礼儀でしょう。」 (ぷちん) YOSSYの中で何かが切れた。 「この野郎・・・いきなり人を吹き飛ばしておいてその言いぐさはなんだあ!?」 (どごおおおおおおおおん!!) 「どわあああああああっ!!」 話をするのも馬鹿らしいとばかりに爆弾を炸裂させる男。10mほど先に吹き飛ぶYOSSY。 「烈風乱舞っ!!」 (シュンッ!・・・どごおおおおおおん・・・) 烈風乱舞の軌道上に地雷が仕掛けてあったので、突進時に間違って踏んでしまったのである。 もう、相手の名前すら知らぬ間に完膚無きまでにやられたYOSSY。その怒りは爆発状態だ。 「俺の名前はYOSSYFLAMEだ!!貴様の名は!?」 くすり、と男が笑って、そして言った。「風見ひなた」と。 「風見!再戦だっ!!今度こそ貴様を地に這いつくばらせてやる!!」 「いいでしょう・・・勝負は三日後の放課後ということで。」 「ひなたさん・・・YOSSYさん・・・」 美加香が心配そうに二人を交互に見るが、全く自信が揺るがない風見。 「美加香。帰りますよ。」 「は、はい・・・あの、YOSSYさん、今日はありがとうございました・・・」 「いえいえ、じゃまた、赤十字さん。」 笑いながら手を振るYOSSY。女の子なら敵でもOKの呆れる胆力である。 「どおしたんですかぁ?ひなたさん。」 「何がですか?」 「普通なら、あの程度のレベルの相手なんかしないじゃないですか。」 「僕にも考えがあるんですよ・・・」 「(ま、いらぬお世話とはいえ、美加香を助けてくれた礼もありますしね、 それに・・・)」 「どおしたんですかぁ?」 「あの単細胞に身の程を知らせてやるのもいいでしょう。」 「ええーーーーーーーーーっ!?」 格闘部部室。 「け、決闘って、あの風見君とですか!?」 「また命知らずな事を・・・」 葵、綾香、好恵、ティー、となぜかbeakerまでもが集まって話を聞いている。 「そんなに強いの?あの風見って・・・」 YOSSYが皆に問う。 なんとか風見の弱点をつかもうと情報収集してる最中なのである。 「強いと言えば強いんだけどね・・・」と綾香。 「ん?はっきりしないなあ・・・」 「つまり、多分風見は本来の力を出してこない、ていうか出せないのよ。 それだけだったら武器勝負ならアンタにも勝ち目はあるわ、でも・・・」 「でも?」 「彼の勝利にかける執念は並じゃないわ。どんな手を使っても勝ちに来る・・・」 「・・・・・・」 綾香の助言にティーもうなづく。 「彼、風見ひなたが僕らの中でなんと呼ばれてるかご存じですか?」 「さあ・・・?」 「外道、鬼畜、サディスト、残虐超人、えとせとら、えとせとら・・・」 「(残虐超人とはまたベターな・・・)」 まあ、それはおいといて。 「これが、風見君の過去の対戦全記録です。」 beakerがビデオテープを持ってきてくれた。 「ありがとう、これでなんとかなる!」 感謝するYOSSY。 「いえいえ、あちらにも渡してありますから・・・」 「はい?」 「あ、税込みで4980円になります。」 「はい?」 「・・・・・・ふう。」 「どうですか?ひなたさん。」 「どうもこうも・・・データが少なすぎる・・・」 「2試合しかないですものねぇ・・・」(ちなみにこちらは税込み1980円) 対戦相手、風見ひなたもまた、YOSSYのデータ集めを余念なく行っていた。 勝つために最善の努力を怠らない。 鬼畜、外道といわれながらも、勝ち続けてきた所以である。 「たいしたことはなさそうだけどね。」 ロングヘアーの女の子、EDGEがふとつぶやく。 「しかし、佐藤昌斗を苦戦させた男ですから・・・」 「そだね・・・」 風見と美加香、それにEDGEの三人による対YOSSY戦の作戦会議は続いた。 まあ、ただ単に遊んでるだけというお話もあるが・・・ −そして決闘の日− 人気のない空き地に面々は集まった。 今回、松原葵がYOSSYのセコンドについてくれることになった。 「がんばりましょう!先輩!」 「そうだね、やってみるか・・・!」 あと来てるのは、格闘部の面々、 beaker、(中立) 佐藤昌斗&隆雨ひづきである。 「美加香ちゃんたちが来たよ〜☆」 「・・・・・・・・」 無言で歩を進める風見。 その横で恋人のように寄り添う美加香。 こないだ合コンで遊んだEDGE。 そして・・・ 「ひなたクン、頑張ってね!」 ロングヘアーの体育会系少女が風見を励ましていた。 「葵ちゃん、あの子、誰?」 「確か、新城沙織先輩だったと思いますけど・・・って! 先輩はそんなこと気にしてる場合じゃないじゃないですか!!」 「悪い、つい癖が・・・ああっ、EDGEちゃん!なんであんなのの応援に?」 「ごめんなさい☆でもひなたクンのほうが関係が深いから〜」 「先輩っ!」 「応援ばかり多くても勝てるものじゃないのに・・・」 「ま、それはそうだが・・・お前サイドの応援はこれだけか?」 風見は冷笑を浮かべ、 「見る価値もないそうですよ・・・」 「そうかい・・・ああ、そうかい・・・」 怒りの気を充電させるYOSSY。 「はいはい・・・離れて離れて・・・」 今回、中立で立会人をやることになったbeakerが二人を制する。 「ルールは特になし、ただ60分以上続けば引き分けとする。 降参するか、戦闘不能になった時点で勝負を決する。いいですね。」 「いいですよ・・・」 「OK。」 YOSSYが愛用の木刀「喧嘩刀」を抜く。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「始めっ!」 (シャッ!) YOSSYがいきなり間合いをつめる! 「終わりです!」 風見のアイスピック!数本のそれがYOSSYを容赦なく襲う! (キカカカカン!) 難なくはじくYOSSY!そして風見の脳天に一閃!・・・ (トンッ) じゃなくて、美加香に当て身! 「うきゅ〜・・・・」 美加香はあえなく気絶・・・えっ? 「私だってそう簡単に気絶なんかしないですう〜〜〜〜〜。」 (どごおおおおおおん) 爆弾炸裂!しかし、YOSSYは緊急退避! 「いただきです!」 美加香のトスで宙を舞う風見! 「必殺!外道メテオーーーーーーーーーッ!」 降り注ぐ暗器の雨!絶対回避不能技がYOSSYを襲う! (ぐさぐさぐさぐさぐさ・・・・) 「・・・・・・・・・・・・・!!」 トンッ・・・ 「59秒・・・なんとか秒殺は達成できましたね・・・」 風見が自分の勝利を確信しつぶやく。 YOSSYの遺体(をい)を見届けようとその方向を向くと・・・ 「・・・・・・・・!」 「(美加香をかばって背中に暗器を受けるとは・・・ 愚かな奴です・・・)」 beakerが、戦闘可能かどうかの確認をしにYOSSYの方に走っていく、そして・・・ 「戦闘可能とみなし、試合続行です!」 その言葉と同時に立ち上がるYOSSY。 「ちっ・・・馬鹿面さらしてひょこひょこ近づいてきたら、 致命的な一撃をくらわせてやったのに・・・」 ニヤリと不敵な笑みを浮かべるYOSSY。 「先輩っ・・・!」 葵がホッとしたような声をあげる。 「くすっ・・・この程度の攻撃でくたばるわけないでしょ、葵ちゃん。」 「そうね、案外やるじゃない。」 「すごいすごい〜っ☆予想外〜」 綾香、ひづきも声をあげる。 「なるほど・・・意外とタフね・・・」 敵側のEDGEも感嘆する。 「・・・どでもいいんだけどさ・・・「案外」とか「予想外」とか、「意外」とか、 なんかすっごい失礼なことを言われているような気がするのは気のせい?」 「ふん・・・その満身創痍の体で何ができるというのです、 今とどめをさしてあげましょう・・・美加香!」 「赤十字さんならお昼寝の時間ですよ。」 YOSSYが宣言する。 「俺がただ意味もなく彼女をかばったとでも思ってるのか?」 「なっ・・・!」 「外道メテオ・・・意外な盲点だったな・・・ 回避絶対不能・・・上空にいるためお前には攻撃不能・・・ だが、カタパルト役の彼女はどうだ?」 「・・・・・・・・」 「無論、それだけなら駄目さ・・・ だが、お前らは俺をなめすぎていた・・・これで絶対決まると思ってたろ? 結果、赤十字さんのガード、いや、注意そのものがあの瞬間、完全に俺から外れたのさ・・・」 「貴様ぁ・・・」 「彼女をかばったのはケガをさせたくないというのもあるが、 下手に刺激を加えて起こしたらまずかったから・・・それなんだよ・・・」 してやったりのYOSSY。対して歯がみする風見。 「確かに俺は満身創痍だが、お前をズタボロにするには十分の力が残ってるんだよ!」 「ふざけるなよ、美加香を封じただけで勝った気になるな!」 一刹那、YOSSYの木刀の一撃が風見の胴を撃ち砕いていた。 「ぐっ・・・」 「今のでアバラが何本かいったろ・・・オラア!ウラア!」 容赦なく攻撃を繰り出すYOSSY。 なんとか致命傷はさけるものの、血を流し、破壊されゆく風見。 もはや闘いといえない一方的な制裁ともいえる凄惨な攻撃を次々と繰り出してゆくYOSSY。 見物者も声が出ない、しかし、目を背けているものもいない。 ただ、この一方的な私刑を見つめているのみである・・・ 「いい加減降参しろ!でなけりゃ大人しく眠らされろ! なんか俺がすごい悪者になってるぞ!」 さすがに引け目を感じたか?YOSSY。 「貴様に降参などしたら・・・」 と、美加香の方を見る風見。 「・・・とにかく、降参の意志はありません。10分近くも攻撃を繰り出しといて とどめも刺せないような未熟者に降参?笑わせてくれますね。」 「・・・ほお・・・」 今の言葉でYOSSYの目つきが変わった! 「これでも手加減してやったつもりなんだがな・・・もう楽にしてやるなんて考えねえ・・・ 完全にぶっ潰してやる!!いくぞ!烈風乱舞!!」 (ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん) 「どわああああああああああああああああああっ!!」 突然の爆発!吹き飛ぶYOSSY! 「おはよおございまぁす・・・ひなたさん・・・」 まだ寝ぼけているのか、目をこすりながら挨拶する女の子、赤十字美加香。 (げしっっっ!!!) 風見のキックが美加香に炸裂! 「うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 可愛らしい叫び声をあげて吹き飛ぶ美加香。 「なにするんですかぁぁぁっ、酷いですう〜〜〜〜〜〜〜〜!」 「やかましい!口答えするなあぁぁぁぁ!!」 「もお!せっかくYOSSYさんのいたるところに小型爆弾を仕掛けてたっていうのにぃぃぃぃぃ。」 「それですよ!一体いつ仕掛けたんです?」 「YOSSYさんにかばってもらった時ですう☆」 「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!」 YOSSYが話に割り込む。 「って、気絶してたんじゃないのか!?君は?」 「気絶なんてしてませんよぉ。」 「はい?」 「ですからあ・・・気絶したふりをして、YOSSYさんの衣服のいろいろなところに、爆弾を 仕掛けちゃいましたぁ☆」 「じゃあ、今まで起きてこなかったのは?」 「気絶のまねをしてるうちに、寝ちゃいましたぁ☆てへっ♪」 「死んでしまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!」 風見の暗器、巨大ハンマーが美加香に炸裂!! 「うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」 「そんなことよりも・・・かばってくれた相手に爆弾を仕掛けるなんて考える?」 「やっぱり美加香さんって・・・・・鬼畜です。」 聞こえないように耳打ちする綾香&葵であった。 「まあ、この功績に免じて許しましょう。」 「嬉しいですう♪」 「今までの礼を500万倍にして返しましょう・・・ 必殺!鬼畜ストラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイク!!!」 「みゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううっっっ!!!」 (どっごおおおおおおおおおおおおおおん・・・・・・・・) そして、彼は消失した・・・ 「YOSSY戦闘不能により、勝者風見!」 「ふっ・・・所詮、僕の敵とはなりえなかったようですね。」 「大分苦戦したけどね、だあいぶっ♪」 気取る風見に、たしなめる(というか、からかっている?)EDGE。 ちなみに赤十字美加香は今度こそ本当に気絶しているようだ。 「あーあ、派手にやられたものねえ・・・」 「完全に白目むいてますねえ・・・」 「途中までは惜しかったんですけどねえ・・・」 昏倒しているYOSSYをかこんで様子を見ている同陣営の面々。 「主役がこれじゃ、残念会は延期ねえ・・・」 初めっから負けると定義してたのか、綾香。 「しょうがない。葵、彼に付き添ってあげて。」 「え・・・は、はいっ!」 ちょっと赤くなりながらも快諾する葵。 内心ちょっと、いいなあ・・・と思う佐藤昌斗とティーであった。 「・・・・・、結構、面白い試合だったわね、EDGE。」 「そうですね、綾香さん。」 某喫茶店。綾香とEDGEがさっきの試合について談笑していた。 「それにしても、YOSSYさんの剣筋・・・あれはまるで・・・」 「貴女も気づいたか・・・そうね、あれは・・・」 「でも、あの人が・・・?全然そんな風に見えないんですけど・・・」 「貴女も思った?そうなのよね・・・はあ。」 <主、彼の男の剣・・・> 「ああ、わかってる・・・」 いつになく真剣な佐藤昌斗と愛刀「運命」。 「昌兄〜〜〜〜〜っ、お腹すいた〜〜〜〜〜っ。」 「(ああもお、こいつは〜〜〜〜っ)」 昌斗はひづきに内容を話す。 「あははははっ、あのYOSSYクンが〜?ありえないよ、そんなこと♪」 「・・・・・・・・・・・・」 ティーが瞑想していた。 「(ぷっ・・・)」 自分の瞑想で吹き出したらしい。 「なるほどね・・・」 「そう言う可能性があるというだけですけどね。」 坂下好恵と彼女を送るbeakerの会話。 「けど、「あの」YOSSYよ?」 「そうなんですよねえ・・・やっぱり・・・」 『気のせいだよね、きっと。』 ちゃぽ・・・ 「先輩・・・」 誰もいない保健室。ケガのため発熱しているYOSSYの看病をしている葵。 「んん・・・葵ちゃん・・・。」 「先輩・・・起きたんですか?」 「zzz・・・zzz・・・」 「(寝言か・・・)」 葵はふと物思いにふける。そして、ボツリと・・・ 「先輩・・・もうあんな怖い先輩にはならないでください・・・ ちょっとくらい無節操でHな先輩でもいいですから・・・」 ちゃぽ・・・ 腰を浮かせて額のタオルを替える葵、再び腰掛けると人肌の感触が・・・ ・・・ん? (なでなでなでなで・・・) 「・・・!きゃああああああああっ!!」 悲鳴をあげ慌てて立ち上がる葵。 「・・・ん?・・・あれ、ここは?・・・葵ちゃん?」 (パアンッ!) 葵の平手打ちがYOSSYの頬に炸裂! 「・・・心配してたのに・・・本当に心配してたのに・・・!、 ・・・もう知りませんっ!先輩なんか大嫌いです!」 顔を赤く染め、大粒の涙をポロポロこぼす葵。きびすをかえし保健室から走って出ていった。 「・・・・・?」 未だに状況が理解出来ていないYOSSY。 いちおう名誉の為いっておくが、葵の尻を触っていたのは、本当に無意識下の行動なのである。 まあ、日頃が日頃だから・・・ 「目が覚めましたか、美加香。」 「ひなたさん・・・あっ・・・!」 風見におんぶしてもらっていた状況に思わず頬を染める美加香。 鬼畜でも恋する乙女なのである。 「私、降りますう・・・」 「遠慮するものではありませんよ、今回は特別です。」 「ありがとうございまぁす・・・」 風見の背中に顔をうずめて目をつぶる美加香。 「(眠ってしまいましたか・・・)」 人には見せたがらない慈愛の微笑み。しかし、またその顔がひきしまる。 「(YOSSYFLAME・・・奴はまさか・・・?)」 「葛田・・・」 「はっ!」 「なかなか面白い男じゃないか。」 「では・・・?」 「ああ・・・「引き込む」。」 第5話へ ********************************************************** どうもお、YOSSYFLAMEです。 長いな・・・一番長いぞ、これ・・・ しかもシリアスだし・・・(一部ギャグあり) 今回の主役は「赤十字美加香」ちゃんでしたっ! ふっふっふ・・・誰ですか?風見ひなたが主役だという人は・・・。 今作の主人公は美加香ちゃん、誰がなんと言おうと美加香ちゃんです。 まあ、本当は「ひなた&美加香」が主役なんですけどね。(あっさり撤回) 恒例の御礼をば・・・ 風見ひなたさん、キャラを使わせていただき誠にありがとうございます。m(..)m 「風見ひなた」は今後ともYOSSYのライバル(YOSSYの一方的な)として 使わせていただきたいのですが、お願いします。 今回と次回は初の続編です。 「葛田」という男ともう一人の男は何者? 「取り込む」とは? 皆が危惧するYOSSYの剣筋の秘密とは? そして、YOSSYと葵の仲直りはあるのか?(これが一番重要(^^;;) 近日投稿!「洗練された漆黒・後編」乞う、非期待!(期待しないで待っててくださいね。(^^))