こんばんは、今日はとっても心温まるお話を ぜひ、みなさんに聞いていただいてほしくて、キーを叩いた次第です。 石など投げないでくださいね・・・お願いぷりーず。 珍しく図書館で勉強したいと思い、足を運んだYOSSY。 「ん?」 図書館の奥の方にカフェテリアが・・・? 「いらっしゃいませ〜♪」 ロングヘアーの可愛い女の子が可愛い声で出迎えてくれた。 「ここって喫茶店なのですか?」 「はいっ!どうぞ召し上がっていってくださいっ。」 女の子の無邪気な笑顔につい顔が緩むYOSSY。 「じゃ、メニューを見せてくれますか?」 「はいっ!」 メニューを見て、 「(ここは、和風喫茶みたいな感じなんだなあ・・・)」 「何になさいますか?」 「じゃ、氷メロンをお願いします。」 (しゃかしゃかしゃかしゃか・・・・・・・) 「はい、どうぞ♪」 かき氷がYOSSYの前にとん、と置かれた。 「いっただきま〜す。」 YOSSYはかき氷にがっついた。 「ん?」 ふと見ると、女の子が両肘をテーブルにつけて、のぞきこむようにこっちを見ている。 「どうしたんです?」 「お味はどうかなあ〜?と、思って・・・」 「ああ、美味しいですよ、とっても!」 女の子は嬉しいような複雑な表情を浮かべ、 「ありがとう、けど、もーちょっとくわしく教えてくれないかなあ〜。 長所とか、欠点とか・・・」 女の子は笑っている。けど、目は真剣だ。 「(なるほど・・・一生懸命なんだなあ・・・)」 YOSSYは感心し、「自分は味のことはよくわからないけど・・・」と断っておいて、 自分の思った正直な感想を言って、女の子は真剣に聞いていた。 「ありがとうございました〜♪、またお越しくださいね♪」 「ええ、ここっていいですね。またお邪魔させてもらいます。 あ、そだ、僕はYOSSYFLAMEといいます。そちらのお名前をよかったら・・・」 「私、川越たけるっていいます!」 その日を境に、YOSSYはここのカフェテリアの常連になった。 −そんなある日のカフェテリア− いつものようにYOSSYがたけるのカフェに遊びに行くと、1体のメイドロボが 「いらっしゃいませ!」 と、出迎えてくれた。 「あ、ども。」 メイドロボに笑いかけるYOSSY。 「(どうやらHM−13タイプのようだが、従来のHM−13とは少し違うみたいだな・・・ ここのオリジナルか・・・?)」 「いらっしゃ〜い!YOSSYさんっ。」 「こんにちは、たけるさん。・・・このメイドロボ、セリオタイプみたいだけど、 ここで使ってるの?」 たけるの表情が一瞬、寂しさを含んだものになった。 「彼女はHMX−13ーG、グレース・セリオ・プロトタイプというのが正式名称です。」 ここで、何かを吹っ切ったように、彼女の顔が明るくなる。 「でも、みんなからは「電芹」って言われてて、みんなにとっても愛されているんです。」 そう説明するたけるの顔にいつもとは違う真摯なものを感じた。 「私の一番の親友なんです! ・・・ですから・・・できれば、「使ってる」という言い方は・・・。」 やっとわかった。 彼女は、この「電芹」の事をとっても大事に思ってる。 だから、物扱いされたことについて、いたたまれない寂しさを感じているんだ、と。 そう思うと同時に、罪悪感が胸に刺さった。 誰だって、例え悪気はないにしても、自分の大切な人を悪く言われていい気はしないものだから・・・ 「電芹さん、たけるさん、ごめんなさい。」 YOSSYは2人に向かって頭を下げて謝罪した。 「君たちの気持ちも考えないで無神経なことを・・・!」 あわてだす、たけると電芹。 「え、いえいえいえいえそんな頭をさげなくっても私もついむきになっちゃってあのあのあのその どうしよどうしよ・・・」 「た、たけるさん、落ち着いて・・・!」 そんな2人の慌てようについつい笑ってしまうYOSSY。 なんとかYOSSYと電芹とでなだめすかして、やっとたけるが落ち着いたのは15分後であった。 −またまたある日のカフェテリア− 「決闘!?」 YOSSYとたける、電芹は目を丸くした。 「あっきー、そんな唐突な・・・ だいたい、なんでそんなことで・・・?」 事の次第を説明すると、 いつものように、カフェテリアに遊びに来たYOSSY。 そこであった新メニュー。 「デラックス大盛りあんみつ」をYOSSYが注文しようとすると、 横槍を入れてきた男がいた。 「・・・秋山さん、本当にやるのですか?」 その男の名は「秋山登」 YOSSYと同じクラスの2年生だ。 その男、「あんみつが食べたくば俺を倒してからにしろ」と、 まるっきり見当違いの喧嘩をいきなり吹っかけてきたのである。 「風見や佐藤に善戦したそうだな。その力、俺相手に見せてみろ!!」 「(どうやらそれが本音か・・・)」 最近のYOSSYは決闘続きでちょっとした時の人となっているのである。 (のぞきで捕まったことも時の人にされてるのは困ったものだが。) 特に、名の知れた剣豪「佐藤昌斗」や、鬼畜外道の代名詞「風見ひなた」に善戦したことは、 どこからともなく、あちこちに知られているのである。 「(ったく、長岡のおしゃべりが・・・)」 「志保ちゃんニュース」であることないことべらべらと喋りまくられたことについて 文句を言いに行ったときに、当事者「長岡志保」と知り合いになったのだが、 「(何かっていうとべらべらと・・・おかげで自由に動けないことありゃしねえ・・・)」 まあ、こいつを自由にさせとくとロクなことをしないのだけど。 おっと、本題に戻ろう。 「いいでしょう・・・受けなかったら落ち着いてあんみつが食えやしねえ・・・」 ニヤリと笑って戦闘準備に入るYOSSY。 「たける!」 「な、何?あっきー・・・」 「立会人を頼む!」 「ここはどうするの!?」 「電芹に任せとけ!」 「もう!強引なんだから!・・・ごめんね、電芹。」 「わかりました。任せてください。たけるさん。」 申し訳なさそうなたけるに、にっこりと笑って答える電芹。 ここでYOSSYは後悔することになる。 秋山からにじみ出る違和感。 なぜにもっと早く気づかなかったのだろう・・・と。 −数十分後のカフェテリア− 「いらっしゃいませ。」 「こんにちは、電芹ちゃん。」 「おっす!電芹ちゃん。」 男3人に女1人の連れがやってきた。 「今日も疲れましたねえ。」 「YOSSYのやつ、またサボリやがって。」 「まあまあ、YOSSY先輩は剣道部と兼部してますし、うちは自主性を尊重してますから・・・」 「いいですねえ、そういうの。」 格闘部(1人はちょっと違うが)の4人。 T−star−reverse(通称ティー)、佐藤昌斗、新入部のディアルト。 そして紅一点の松原葵である。 「YOSSYさんは決闘中です。」 電芹の言葉に呆れる4人。 「彼も好きですねえ・・・決闘。」 「違うんだって、またどうせスケベなことやって追い回されてるんだって。」 昌斗の言葉に吹き出す3人。 「違いますよ、秋山さんの挑戦を受けて、たけるさんを立会人にどこかで戦ってるはずです。」 またも吹き出すディアルト以外の3人。 「あ、あ、秋山さんと決闘!?」 「いよいよ命知らずですねえ・・・」 「あいつ知ってるのか?あの人の怖さを・・・」 −どっかの空き地− 「さて・・・始めようか。」 「・・・・・・・・・・・・・・」 YOSSYはファイティングポーズをとる。もちろん素手だ。 「・・・ちょっと待て。」 露骨に不満げな表情を浮かべる秋山。 「はい?」 「なぜ木刀をつかわん。」 「だって、貴方、素手でしょ?だから・・・」 「誰がそんな気遣いをしてくれと頼んだ!自分のもてる最大限の力で戦う! それが決闘だろ!違うか!」 熱弁する秋山。 「(なるほど・・・いいこと言うなあ・・・)」 感心するYOSSY。だが、たけるは・・・ 「(あ〜あ、またあっきーの悪い癖が出たよ・・・ YOSSYさん可哀想・・・、1時間や2時間じゃ帰してもらえないね・・・)」 秋山のセリフに刺激されたのか、木刀<喧嘩刀>を構えるYOSSY。 「じゃ、始めっ!」 ・・・妙だ。 なんだ?この違和感は? 今までいろんな強敵と手合わせしてきた。 いろんな下衆共を抹殺してきた。 だが・・・ この違和感は・・・? 「どうしたぁ!!早くかかって来い!!」 「・・・秋山さん、なんでノーガードなんです?」 「作戦だ!いいからかかってこい!!」 闘気がないんじゃない。 いや、むしろこれだけの闘気は珍しい。 だが、その闘気が全然見当違いの方向を向いている・・・? 「さっさとかかって来い!!!」 ・・・ま、撃ってみりゃわかるか・・・ (ダーーンッ!) 「はい?」 ボーゼンとするYOSSY。 かわしもせず、受けもせず。 まともに喰らって吹き飛ぶ秋山。 「あ、あの?もう終わり・・・?」 倒れた秋山の方を見た後、たけるの方を見て確認を促す。 だが、確認するまでもなく首を振るたける。 「YOSSYさん、まだはじまったばっかりだよ。」 たけるの顔にも違和感が見て取れた。 YOSSYの負けを確信してる顔じゃない。 しかし、YOSSYを見る目に、まるで特攻隊に息子を送る母親みたいな目をしてるのが気になった。 そうこうしてるうちに、秋山が立ってきて、 「さあさあ!来い来い!!」 「(う〜〜〜〜〜む・・・?)」 「お願い帰して、頼むぷりーず・・・」 「まだまだぁ!!」 あれから小一時間・・・ 完全に一方的な攻撃を繰り出すYOSSY。 「烈風乱舞」を放ったのも一度や二度ではない。 しかも、それらの攻撃が全てクリーンヒットなのである。 しかし、秋山は立ってきた。 いくら攻撃を喰らってもゾンビのように立ち上がってきた。 それだけならまだいい。 それだけならティーで慣れている。 しかし、彼の恐ろしいところは・・・ 「はっはっはぁ!!まだまだぁ!!」 ・・・これである。 笑いながら立ち上がってくるのである。 それも、ゾンビのように不気味な笑いではない。 体育会系のお兄さんみたいにさわやかに笑うのである。 ・・・想像してみてほしい。 体中から血を吹き出しながら、顔面を血で染めながら、さわやかに笑うお兄さんの光景を。 以前、赤十字美加香から聞いたことがある言葉。 何故に今まで忘れていたのだろう。 だが、今、はっきりと思い出した。 「マゾ」の秋山。 YOSSYの心から闘争心が霧のように消え失せた。 もう帰りたい。 YOSSYの心を飛来してるのはそれだけであった。 「おらおら!!来い来い!!」 「ひいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!」 お・し・ま・い(はぁと) おまけ YOSSY絶体絶命!! その時、何故か秋山の動きが止まった! そして・・・! 「梓ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ・・・・・秋山はいずこへと消えていった。 「ふう・・・助かった・・・」 「お疲れさま。」 「・・・秋山さん、いなくなっちゃいましたけど、勝負はどうなるのでしょうか・・・?」 「んー・・・」 考え込むたける。 「ま、いいじゃない、はいっ。」 「たけるちゃん・・・これは?」 たけるの手には「デラックス大盛りあんみつ」がにぎられていた。 「疲れたときは甘いものが一番だよ。・・・はい♪」 にっこり笑ってあんみつをくれるたける。 「いっただきま〜す!」 あんみつにがっつくYOSSY。 今日のあんみつはいつにもまして甘い味がした。 −後日のカフェテリア− 「まだ決着はついていない!勝負だ!」 秋山の気合いの入った声。 「・・・あんた、勝負の途中でどっかいっちゃったでしょうが・・・ と、いうわけで俺の棄権勝ですね。」 「あ、あれは・・・そうだ!急用が入ったんだ! だからこないだの勝負は無効だっ!」 「・・・無効でもなんでもいいですけど、 もう、あんたとは戦りあいたくないです。」 「逃げるのか!?卑怯者!」 「卑怯者で結構です!」 そんな2人のやりとりを横からずっと聞いていたたけると電芹。 「たけるさん・・・人間って・・・奥が深いですね・・・」 「あ・・・あはは・・・そだね・・・」 「(も〜ぜってえ戦らねえからなあーーーーーーーーー!!!)」 ********************************************** どおもお、YOSSYです。 わわっ、石を投げないで・・・(^^; えー、特に言うことはないです。 第7話はこーいうお話です。(^^; 前半と後半のギャップが妙に激しいという話も・・・(^^; 秋山さん、すみませ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。m(..)m 恒例のお礼レス 秋山登さん、川越たけるさん、電芹の制作者である菅生誠治さん。 どうもありがとうございました。m(..)m とりあえず、自己紹介SSは今回で最終回とさせていただきます。 出演してくださった方、ありがとうございました。 そして、読んでくれたかた、感想をくれた方、ありがとうございました。 心よりお礼申し上げます。m(..)m さて、次回は? 「Lメモ自伝・ACT1」をお送りしたいと思います。 どこが違うかって? ・・・全然変わりません。(わわっ、石投げないで(^^;) まだまだ、出演してもらいたい方がたくさんいますので、お願いしますね。 では、YOSSYでした〜。