Lメモ自伝 ACT1 第3話「新必殺技完成!」 投稿者:YOSSYFLAME


「今日こそ決着をつけてやる!風見!」
「無駄なことに付き合わせないでください・・・美加香!」

YOSSYFLAMEvs風見ひなた&赤十字美加香の焼きそばパン争奪戦。

「悪いな美加香ちゃん!眠ってもらう!」
風見ひなたの必殺技、外道メテオ。
発動すればまず勝負はつく。
YOSSYは狙っていた。
風見本人ではなく、カタパルト役であり、風見の絶大なパートナー、
赤十字美加香を先に無力化させることを。
美加香自身も草武術の使い手。
風見と同様、いや、もしかしてそれ以上の気迫で向かっていかないと、
とても太刀打ちできる相手ではない。
一瞬。
一瞬で美加香の眼前に姿を現したYOSSY。

(ド゙・・・・!)

倒れた。
正確には、片膝をついた。
美加香ではなく、YOSSYが。
腹には石がめり込んでいる。

「・・・どういうつもりだ?」

YOSSYがその男の方を睨み据える。



Lメモ自伝 ACT1 第3話「新必殺技完成!」



かなりの長身。
がっしりとした格闘家。
「YOSSYさん、女性に手を出してはいけませんよ。」
おだやかな調子で話す男。
「・・・・・・・あのなあ。」
YOSSYはあいもかわらず睨み続けている。
「だからって、これはないだろ。ディアルトさん。
・・・ああっ!逃げられた!・・・俺の焼きそばパン・・・」
悲嘆にくれるYOSSY。その手には石が握られている。

「・・・・・戦ろうか?」
「・・・何故です?」
「アンタもグラップラーならわかるだろ・・・戦いの高揚感を・・・
アンタは「女性に手を出すな」と言った。だが俺にとってあの二人は、
男とか女とかいう以前のライバルって訳。」
「・・・・・・」
「戦いに横槍を入れてくれた責任をとってもらおうかな・・・」
「・・・いいでしょう、お相手します。」
「出すんだろ?倭刀術。いっぺん本気で戦ってみたかったのさ。」
「剣技「風」・・・楽しみにしていますよ。」
喧嘩刀を袋から取り出すYOSSY。
「倭刀よ!」物質化能力で倭刀を具現化させるディアルト。

実はこの二人、ディアルトの格闘部入部から五日目に手合わせをしている。
結果はディアルトの圧勝。
素手とはいえ、ボロ負けした事実を未だ引きずっていたYOSSY。
ある意味この戦いは避けられないものだったのである。

戦いの気迫に満ちている二人。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
消えた!
「!!、・・・・」
目を閉じ、気配を探るディアルト。
「(懲りない人だ・・・いくら速く動いても、
気配を察知されてはどうにもならないというのに・・・、!)」
来た!
「雄ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ディアルトの得意技、旋撃刀勢がYOSSYを襲う!
手応えあり!
蹴撃刀勢が喧嘩刀でガードされた感触を確かめたその刹那、凄まじい破壊力の蹴りが飛ぶ!
「!」
YOSSYがいない!?あるのは木刀のみ!
一瞬。その一瞬でYOSSYはなんのためらいもなく刀を離し、
ディアルトの死角、懐に潜り込んだ!
「喰らいな!」
(どばきゃっ!)
YOSSYの正拳がディアルトにクリーンヒット!
以前とは破壊力がまるで違う、格闘部で鍛えられた、体重が乗った正拳である。
「よっしゃ!」
すぐに離れるYOSSY。格闘戦では勝ち目がない。
刀を取り戻し、再度高速攻撃!

普通の格闘家、もしくは剣士。そういった人種は達人なら誰でも、
「見切り」という技能を使いこなせる。
だが、自分の技能を上回る剣士が相手だと、見切ることはできない。
そして、相手に見切らせる間も与えず倒す自信がディアルトにはあった。
だが、目の前にいる男は見切ろうともしない。
倭刀術の攻撃の範囲外に速攻で逃げてしまう。
そして、その一刹那、ヒットアンドアウェイで攻撃を繰り返すのである。
そのヒットアンドアウェイ攻撃たるや凄まじき超速で、しかもまったく規則性のない連続攻撃なので、
ディアルトも受けるのが手一杯。
しかし、隙あらばいつでも倭刀術・絶技に入る気構えは出来ている。
YOSSYもそれが解っているため、うかつに烈風乱舞に入れない。

「(やばいなあ・・・烈風乱舞、見られすぎたな・・・)」
現時点で決め技が一つしかないことはかなりの痛手である。
ディアルトの不敵な笑み。
烈風乱舞返しの準備万端、といったところか。
「(いつまでも膠着状態でいるわけにもいかないしな・・・)」
絶えず高速移動するYOSSYに、防戦一方だがスタミナ十分のディアルト。
ディアルトにしてみれば、YOSSYが焦って烈風乱舞を撃ってくるのを待つか、
この流れをYOSSY自ら断ち切り、逃げに回るのを待つか、スタミナが切れるのを待つか。
自ら流れを読んで、鉄槌を喰らわせるか、
どれでもいいのである。
追いつめられたのは、まぎれもなくYOSSYの方であった。・・・が?

「・・・そろそろ終わりにしましょうか!」
「・・・・・・」
気を高め、今にも絶技を撃とうとするディアルト。
「いきます!圓明流倭刀術・絶技、砲牙絶刀勢!!!!」
「(それを待ってた!アンタがしびれを切らす一瞬を!!!)」

「喰らいな、ディアルトさん!アンタが新必殺技の犠牲者第一号だ!!!!
いくぜ、究極極楽奥義!」


『ファイナルガールすごいぜ葵ちゃんっっっっっっっ!!!!!』





一刹那、砲牙絶刀勢の威力は無効化し、ディアルトはオーバーヒート。
その一瞬の隙をYOSSYが見逃すはずもなく、ディアルトの脳天に喧嘩刀を一閃。
脳に二重の衝撃を受け、ディアルトは倒れ伏した。

「手強かった・・・」
そうつぶやき、倒れているディアルトに一礼。
彼の横には、向日葵のような笑顔の女の子の写真が夕日に照らされ、光っていた。


第四話に続く。
























おまけ

「はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ・・・」
思いっきり呆れかえった溜息をもらす男二人。
「お前さあ・・・あーまでして勝ちたいわけ?」
「情けなくて涙がでそうです。」
心底呆れかえっている二人、佐藤昌斗とT−star−reverse。
「うるさいな。」
ディアルトの横から写真を回収したYOSSYが二人に近づく。
「どんな写真なんですか?松原さんの人には見せられない写真じゃないでしょうね。」
「ほれ。」
諫めるように近づいてきたティーの目の前に無造作に写真を見せるYOSSY。
「・・・・・・(ぽて)」
「あ、倒れた。」
「はあ・・・、で?俺にも見せろ!・・・なあんだ・・・」
「あのなあ・・・いくらなんでも葵ちゃんのセガランクの写真を誰彼構わず見せびらかすほど、
俺、腐ってないぞ。」
「まあな・・・、しかし、これほどの効き目とはね・・・」
「真面目だからね、彼らは。・・・くくくっ・・・(これは結構使えるな・にやり)」




その数日後、ディアルトに部活にてギタギタに叩きのめされたことを明記しておく。



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どうもお。YOSSYです。

いやあ、ついにWith You発売しましたね。\(^▽^)/
そこで、発売記念として(作者、わかってるか?ここはリーフ系HPってこと(^^;)
新必殺技発表Lメモとさせていただきました。

説明しますと、

技名、「ファイナルガールすごいぜ〇〇ちゃん(さん)」(〇〇には対戦相手の萌えキャラを記入)
特徴:敵の萌えキャラのキワどい写真を見せる。ただそれだけなんだけど。
   大きな声で技名を言うのがポイント。
長所:ほぼ間違いなく相手を数瞬、戦闘不能状態に陥らせることができる。
   上手く行けば、それだけで戦闘不能にさせることも可能。
短所:相手が見てくれなければ意味がない。
   萌えキャラがいない、またはそれほど萌えていない人には効果無し。
   薔薇相手には、YOSSYの生理的嫌悪感から使用不可。
   相手によっては逆上する危険性あり。
   写真の入手がえらく困難。よって、第二購買部の人達を敵に回せば、この技は使えない。

今作のお礼レスです。
ディアルトさん。最初の犠牲者役、有り難うございました。
またちょくちょく出てもらうことと思いますが、これからもよろしくお願いします。m(..)m


では、またお会いしましょう。YOSSYでした。