Lメモ自伝 ACT1 第四話「金髪を我が胸に・前編」 投稿者:YOSSYFLAME


「ふっふっふ・・・着いたな。」
「ええ・・・ここまで計画通りってのも少し怖いですね。」
「まあ、いいだろう、さあ、行くぞ!」
「はいっ!・・・しっかし、まさかこんなルートがあったなんてね・・・」
「灯台もと暗しって奴だな。」

リーダー格の男は秋山登。
他者からの攻撃に異様に恍惚感を感じるちょっぴりセンチな18歳(をい
今回、「ある目的のため」行動しているのである。

もう一人はYOSSYFLAME。
軽犯罪で風紀委員に拘留された数知れず。
筋金入りのドスケベである。
秋山と組み、今回の任務につく。

「いいか、危険を感じたらすぐに逃げろ。後は俺に全て任せるんだ。」
「言われなくともそーします。」
「うむ・・・俺はこの時が快感なんだ・・・!」
「・・・ま、いーですけどね。」
「じゃ、扉を開けるぞ!」
「さあ、鬼が出るか蛇が出るか・・・!」

秋山が禁断の扉を開け放つその時!

「ヘイ!フリーズ!」



Lメモ自伝 ACT1 第四話「金髪を我が胸に・前編」



「げ!レミィ・・・!」
やばいと思ったYOSSY、しかも、それだけではなく、
「お前ら、女子寮に忍び込むとはいい度胸だなあ・・・」
腕をならしながら近づいてくるのは・・・
「梓先輩・・・!(やばい、これはやばいぞ)」
前門のレミィ、後門の梓、まさに絶体絶命。
「梓ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
しかし、梓の姿を確認するや否や、秋山が雄叫びをあげて彼女に突進する!
「俺に愛の打撃をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「寄るな触るな近づくな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
「何々?痴漢?」
「嘘!」
「ああ、秋山さん、また来たんだ。」
「え、本当?」

「(今のうち!)」
梓と秋山の愛の営み(?)にまわりの女生徒が注目している隙に逃げ出すYOSSY!
え?外道?
いいんだよ、それがお互いの幸せなんだから。
それとも、貴方なら、あーなった秋山さんを制御できるとゆーの?

「レッツ、ハンティングッ!!」
「なに!?」
なんとレミィは逃げ出したYOSSYに狙いを定め、
(ビュッ!ビュッ!・・・ビュッ!!)
和弓から繰り出される竹矢三連撃!・・・かろうじて身をかわすが、
「(速いっ!!)」
あのYOSSYが速いと感じるスピード。相当の速さである。
「ちょっと待てレミィ!いくらなんでもやりすぎだと思わないか?」
続けざまに襲いかかる竹矢をかわしながらYOSSYはレミィをなだめにかかる。しかし・・・?
「フフッ・・・」
レミィの様子が変だ。いつもの天真爛漫なレミィじゃない。
「あ、あのぉ?れみぃさん?」
おそるおそる様子を伺うYOSSY。
「・・・・・・」
「れ〜みぃさん?」
「・・・・・・・・・・・げる。」
「ん?・・・・」
「一瞬で楽にしてあげる!!」
「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
以前小耳にはさんだことがあるが、これがそうなのか!
レミィの豹変。狩猟者モード。
暴走状態になり、誰の制止も聞かず、見境なく「獲物」を狩り始める危険な状態!
もしそうだとすると、ほっておくとまわりの女の子達も危ない!
YOSSYは瞬時に覚悟を決めた。女の子に手をあげる覚悟を。
「悪いレミィ、・・・眠ってくれ!」
レミィの首に手刀を振り下ろす!・・・と?
「(消えた!?・・・いや、後ろだ!)」
煩悩・・・もとい、本能で危険を察知。振り返ることなく瞬時に移動!
一刹那、YOSSYのいた場所に無数の矢が・・・!もし、振り返っていたら・・・?
「レミィ・・・っ。」
まさかあの明るい彼女にこれだけの実力があったなんて・・・、正直背筋が凍る思いだった。
「・・・ちょっとだけ本気でいくぜ!」
喧嘩刀を用意してレミィに襲いかかる!
自分のスピードなら一瞬だ。一瞬で気絶させられる。そう確信して突進したYOSSY。だが!
「ハァイ!」
一瞬で懐に飛び込まれたのはYOSSYの方!
「・・・・・!!!」
「この道16年の突きとばしヨ!」

(どおぉぉぉぉぉぉぉぉぉんん!・・・・・・どんがらがっしゃぁぁぁぁぁん・・・・!)

胸にくるものすごい衝撃!超スピード同士の大激突!
これほどのスピードである。突きとばしというより、タックルをくらったかのように吹き飛ぶYOSSY!
「!!!・・・げぼぉっ!」
寮の壁に思いっきり叩きつけられる!

「・・・ってえ・・・、はっ!・・・レミィ・・・大丈夫か、レミィ!」
YOSSYは、突きとばしの惰性により自分と一緒に壁までふっとんでしまったレミィに気がつき、
声をかけて、安否を確認した。すると・・・
「ん・・・ううんっ・・・アレ・・・ヨッシー・・・?」
「よかった・・・ケガはないみたいだな・・・」
「私・・・どうしたのデスか・・・?」
「えっ?」
バーサークしていた時の記憶がないのか?
そういえば、出てきたときからなにか様子が変だったな・・・
きっと、なにかのきっかけでバーサークのスイッチが入るんだろう。
とりあえずは元にもどってめでたしめでたし、だな。

「ヨッシー?」
こっちを上目で見つめるレミィ・・・
「(こ、これは・・・この体勢は・・・)」
そう、二人して壁に叩きつけられたその時から、ちょうどレミィがYOSSYの胸の中に飛び込んで
いるという、なんとも美味しい状態になっていたのである。
「ヨッシー・・・どうしたのデスか?」
気づいているのかいないのか。きょとんとしてYOSSYの目を見つめるレミィ。
「(む、胸の感触が・・・!)」
ここは女子寮。それにもう夜も更けている。
今まで気づかなかったが、レミィはパジャマ姿なのである。当然その胸の感触は・・・!
「(やべえ!このままでは蛇の生殺しだ!なんとかこの場を脱出しなければ!
しかし・・・ああっ!・・・この胸の感触も捨てがたいっ・・・!)」
いくらなんでも、状況が状況だからって、恋人でもない、ただの友達の女の子を
いきなり襲ってしまうほどYOSSYもケダモノではなかった。ただ、この状況下で
押し倒したいという衝動をかろうじて押さえ、どうにか脱出したいという理性を、
胸の感触、女の子の感触のよさが妨害するのである。

(パシャッ!・・・パシャッ!パシャッ!)

「なっ!」
「キャ!」
突然のストロボの光、シャッター音。
「見たわよ見たわよ、特ダネよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
「(その声は!)」とてつもなくヤバイ予感がした。
「志保ぉ!てめえ何のつもりだ!!」
「これで志保ちゃんニュース、久々の大ヒット確実ね♪」
暗闇の向こうから聞こえる志保の歓喜の声。YOSSYにとっては悪魔の声にも聞こえた。
「待ちやがれ!このゴシップ女・・・ぐえっ。」
怒りにまかせて追跡しようとしたYOSSYの首根っこを掴む人影一つ。
「YOSSYFLAMEクン。女子寮覗きの現行犯で連行します。」
「げっ、広瀬・・・!」
風紀委員長、広瀬ゆかり。YOSSYの天敵である。
「ちょっと待ってくれ!今はそれどころじゃ・・・!」
「はいはい、お話は懲罰房で聞くわ。」
「だいたいなんでお前がここに気づいたんだ?」
「聞かせてほしい?」
そして、ゆかりは極上の微笑みを向け、

「だって、アイドルだもの。」



−秋山登、YOSSYFLAMEの両名、懲罰房にて24時間封筒作りの内職の刑に処す
                              
                          Leaf学園風紀委員長 広瀬ゆかり−




「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やってられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「デカイ声出すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!頭に響くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

−懲罰房−
刑罰である封筒作りの内職をちまちまと続けている二人。
「だいたいなあ!飲まず食わずで24時間ぶっ続けだぞ!!」
「おまけに寝かせてもくれませんしね・・・」
24時間封筒作りである。休息もなく延々とこの単純作業・・・
もともと気が長くない二人は既に精神グロッキー状態。
と、愚痴っても仕方がないので、再び作業に移る二人。
その中でYOSSYは二つの考え事をしていた。
一つは、志保ちゃんニュースである。
「(志保の奴、変な報道してなきゃいいけどな・・・)」
自分の事ももちろんであるが、レミィに迷惑がかかるのはいただけない。
そもそもYOSSY自身、責任の一端を背負っているのだから。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そしてもう一つは、
『レミィの潜在能力』。
間違いなく、彼女のスピードは自分を凌駕していた。
ことスピード、機動力なら学園五指は間違いないと自負する自分のスピードを、である。
「(俺も井の中の蛙なのか・・・?)」
そう思ったりもした。
しかし、今まで対戦した中、見てきた中で、自分より速かった人間はまだ見ていない。
(Dシリーズは別にしてもね)
若干の人数が本気を出してないとしても、相当数の生徒、先生を見た上での結論なのである。

宮内レミィ。

自分の素質にまるっきり無自覚な天真爛漫少女。
YOSSYはそんな彼女に軽い嫉妬を覚えずにはいられなかった。



中編に続く









次回予告!

刑期を終えシャバに帰ってきたYOSSYを待っていたものは、恐怖の報道であった!

「お前!ついに身を固める決意をしたか!」

「この外道ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」

まわりに広まる波紋は!?

「これで、一人脱落だな・・・」

「最高のお料理で祝福させていただきますねっ。」

「先輩・・・やっと春がきましたね・・・」

「ノーコメントです。」

「面白くなってきましたね・・・」

そして、渦中のレミィは!?情報特捜部は!?

「ヨッシー・・・私・・・」

「あら、どーしたのよっしー」

「・・・貴様、特捜部に泥を塗るような真似を・・・、許さん!」

次回「金髪を我が胸に・中編」乞う非期待!(期待しないで待っててくださいね(^^))



「決めようや・・・学園最速の男は誰かをなぁ!!」





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どおもお、YOSSYです。

またシリアスだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(T^T)
やべえぞこのままじゃ・・・(汗)

てなわけで、今回の主役は、秋山登さん・・・じゃなくて、宮内レミィさんでした!
どーいう心境か、なんと3部作!
たっぷりと僕の駄文をお楽しみくださいね。(楽しめる内容でしたらね)

今作のお礼レス〜〜〜・・・といきたいところなんだけど、
今作初出演のSS使い、オリキャラの方、いないんですよね。
中編、後編には出てきますので、レミィ関連の方、期待しててくださいね(^^)

今作の懺悔
秋山さん、こんな役ですみませーーーーーーん。m(..)m
一緒に懲罰房で封筒作ってるし・・・(^^;

今作、レミィの設定をやや自己流にしました。
「YOSSYをも凌駕する超機動力の持ち主(ただし、まだ潜在能力段階)」
僕のイメージではレミィって速そうに見えるんですよ(TH本編のアルバムでも志保に勝ってるし)
これは僕内部の設定ですので、どーとってくれても結構です(^^)

西山さん
いやあ、感動しましたよ。特に香奈子のセリフ。
ほんとに「YOSSY」だったら、そーやって迷うかもしれませんね(^^)
いや、迷うはずだ、男なら・・・(爆)

風見ひなたさん
俺を殺す気かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(爆)
っていうのは冗談ですけど、あんこですか・・・ちょっと怖いかも。
しかし、よく知ってますねえ、「YOSSY」と四季さんの関係(^^;

ハイドラントさん
いきなりガティム召喚しますか、びっくりしましたね。(^^)
やはり「YOSSY」は葵ちゃんのボディーガードですかね(^^)
(見てないで手を貸せよT−star・・・(爆))
しっかし、フィルス三人組可哀想・・・
あと、むらさきの「・・・・・ごめんね。」が結構きました。

「俺はYOSSYを使ってやったのに礼のレスがこないぞ、どーなってんだ」と言う方。
容赦なく僕に知らせてください。(笑)僕も鳥頭なんで忘れること多々なんで・・・

では、今日はこれで失礼します。YOSSYでした。